ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『DRAGON BALL CCG』のルール解説。
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Dragon Ball Collectible Card Game
ドラゴンボール
Last Update 2022/3/26 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるダメージ押しつけ戦。プレイヤーは“Z戦士”となり、相手を惑星ごとぶっ飛ばす。
● 原作
コミック『ドラゴンボール』(集英社刊)。
TVアニメ『ドラゴンボール』シリーズ(基本的にドラゴンボールZ)。
● 世界設定
広い宇宙では、頻繁に星間侵略が行われている。
ただ知的生物の生息に適した惑星は意外と多かったためか、民族移動や宇宙帝国の勢力拡大といった大規模侵攻は少なかった。
そのほとんどはスペースマフィアのような小規模組織。しかしその戦闘力は計り知れず、単騎で軽々と惑星を攻略していたのである。
そして今、侵略の矛先が地球に向けられつつあった。
● 本ゲームについて
ドラゴンボールのTCGはいくつも登場しましたが、本作はアメリカのバンダイから登場した作品です。
ただし日本の『ドラゴンボール カードゲーム』の英語版などではなく、『NARUTO カードゲーム』がベースとなる作品です。
原作に合わせて細部が変わってるためそのままではナルトとの直接対決こそできませんが、慣れ親しんだルールで楽しむことができます。
基本構成
勝利条件
- 相手の惑星ダメージを 10枚以上にする(各エンドフェイズ、同時達成ならばターンプレイヤー勝利)。
- 相手のデッキが尽きる(各エンドフェイズ、同時達成ならば非ターンプレイヤー勝利)。
事前準備
● デッキ (惑星/ Planet: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに 3枚まで。
戦士カードは合計で 25枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ターンマーカー: それぞれ一組。
○ ドラゴンボール(DB)コイン: 構築デッキ付属のコインなどを適当数。
○ 各種表示用カウンター: コインやおはじき状の物を適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント (惑星ダメージ): 0枚。以降蓄積する。
- 進行ターン数 (プレイヤー単位でのターンマーカー値): 0ターン。上限は 9。
- 開始手札: 6枚。上限も 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で 2回まで。デッキに戻して引き直すが、開始手札枚数が都度 1枚減少する。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻の 1ターン目にはカードを引かず、戦闘フェイズが存在しない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常状態。
- カード横: 負傷状態(1ダメージ分)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(気などの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 戦士カード、自軍ユニーク、先出し生存。
- 戦士は場においていずれかのチームに編成され、戦闘はチーム同士による 1 対 1で行われる。
- 攻撃そのものは相手惑星(デッキ)を対象とし、ブロックチームの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ任意で自分のデッキから願いカードを 3枚まで選んで取り出しておく。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより、手札としてカードを 6枚引く。
- それぞれ取り出しおいた願いカードを、自分の場のそばに裏向きで配置しておく。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタート(Start)フェイズ
○ ドロー(Draw)ステップ
- 自分の場に時間制限コインが載っているイベントがある場合、各カードごとにコインを 1個ずつ取り除く。
- デッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ チャージ(Charge)ステップ
- “気”の補充として、以下のいずれかの行動を行う。
- デッキからカードを 1枚引き、気として場の気エリアに配置する。
- 手札から任意枚数のカードを、気として場の気エリアに配置する。
- 何もしない(パスする)。
○ ミッション(Mission)フェイズ
○ 戦略(Strategy)ステップ
- 以下の行動を任意で行う。
- 戦士(Warrior)ステップ: 手札の戦士カード 1枚を、戦士として場の配備エリアに配置する(1ターンにつき 1回まで)。
- イベント(Event)ステップ: 手札のイベントカード 1枚を使用するか、イベントとして場に配置する(1ターンにつき 1枚まで)。
- ドラゴンボール(DB)ステップ: 自分の同一シンボルの戦士間で、DBコイン 1つを移動させる(1ターンに付き 1つまで)。
- 効果の使用: このタイミングで使用できる、場のカードが持つ効果を使用する(相手も使用可)。
○ 編成(Organization)フェイズ
- 場の配備エリアにいる戦士を、チームという単位に編成する(チーム構成は次の自ターンまで維持される)。
○ 戦闘(BATTLE)フェイズ
以下の手順で戦闘を行う。
▽ 攻撃(Attack)ステップ
- 攻撃側(ターンプレイヤー)は、自分の配備エリアのチームの中から任意で 3チームまでを戦闘エリアに出動させる。
- 出動させるチームそれぞれについて、先頭の戦士 1体と後衛(それ以外の 0 ~ 2体すべて)からなる隊列を決める。
▽ 防御(Defense)ステップ
- 防御側(相手プレイヤー)は自分の配備エリアのチームの中から任意で、攻撃側が出動させたチーム数までのチームを戦闘エリアに出動させる。
- 出動させるチームそれぞれについて、攻撃側の出動したいずれかのチームに対してのブロックに割り振らせる。
※攻撃側の出動したチーム 1つに対し、それぞれ 1つのチームでのみブロックできる。
- 出動させるチームそれぞれについて、先頭の戦士 1体と後衛(それ以外の 0 ~ 2体すべて)からなる隊列を決める。
▽ アクション(Action)ステップ
▽ 対決(Showdown)ステップ
攻撃側の出動したチーム単位で、現時点の状態によりそれぞれ以下の処理を行う。
- 非対決状態のチーム(相手にブロックされていないチーム):
- チーム内の先頭の戦士の戦闘値と後衛それぞれの戦士の支援値をすべて合計し、その値に各種修正を加え今回のチームパワーを算出する。
※負傷状態の戦士については、それぞれ負傷状態の値を使用すること。
- 今回のチームパワーの値によって、以下の惑星ダメージ処理を行う。
- チームパワーが 4以下: 通常の惑星ダメージとして、相手に 1ダメージを与える。
※相手は受けた惑星ダメージの数だけ、自分のデッキの一番上のカードを惑星ダメージ置き場に送る。
- チームパワーが 5以上: 壊滅的な惑星ダメージとして、相手に 2ダメージを与える。
- 相手は受けた惑星ダメージの値分だけ、自分の場のいずれかの戦士に DBコインを乗せることができる。
※ただし乗せることができる戦士は、その時点で乗っている DBコインの数が最も少ない戦士に限られる。
※それぞれ DBコインの配置上限は 7つまで(願い 1回分)。
- 対決状態のチーム(相手にブロックされているチーム):
- 攻撃したチームとブロックしたチームによる対決が行われる。
- それぞれチーム内の先頭の戦士の戦闘値と後衛それぞれの戦士の支援値をすべて合計し、その値に各種修正を加え今回のチームパワーとする。
- 対決判定としてお互いのチームチームパワーを比較し、その差額によって以下の処理を行う。
- 双方のチームパワーが同じ: 引き分け。
それぞれのチームの先頭の戦士が 1ダメージを受ける。
- チームパワーの差が 1 ~ 4: (攻撃・防御に関係なく)値の大きい側が“勝利”する。
敗北した側のチームの先頭の戦士が 1ダメージを受ける。
- チームパワーの差が 5以上: 値の大きい側が“圧倒的勝利”(相手は完全敗北)となる。
完全敗北した側のチームの先頭の戦士が 2ダメージを受け、後方の戦士がそれぞれ 1ダメージを受ける。
▽ 帰還(Return)ステップ
- 場のすべてのチームがそれぞれの場に戻る(所属戦士が全滅したチームは解散となる)。
○ ターン終了
○ 判定(Judge)ステップ
○ 調整(Adjust)ステップ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
○ ターンマーカー(Turn Marker)ステップ
- ターンプレイヤーのターンマーカーを 1つ進行させる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● シンボルについて
- ほとんどのカードには属性概念としてシンボルが存在し、さまざまな場面で使用される。
- シンボルは 超(Super)・土(Earth)・惑(Alien)・異(Unique)・悪(Villain) の 5種類が存在する。
● 気について
- すべてのカードは、本来の目的とは別にコスト支払いのための“気”として使用することができる。
- 気はそれぞれの気エリアに、表向きで配置される。
- 気として配置されている間、カードの記載内容はシンボルを除き基本的にすべて失われる。
- チャージステップにデッキや手札のカードを気エリアに配置することで、気として扱われる。
● コストについて
- カードを本来の目的で配置・使用する際には、それぞれの配置・使用コストを支払う必要がある。
- コストは非消費概念のターンコストと、消費概念の気コストで構成される。
- ターンコストは自分のターンの経過状況である。
現在のターンマーカーの値が、カードのターンコストの値以上であれば使用条件が満たされる。
- 気コストは、気エリアの気を捨て札にする事で支払う概念である。
気を 1枚捨て札とすることで、該当の気が持つシンボルのコストが 1だけ支払われる。
※複数のシンボルを持つ場合、その都度どちらか一方のシンボルとして使用する。
● チームについて
- 戦士は場においてチームとして編成され、特に戦闘はチーム単位で行われる。
- チームの編成は編成フェイズに行われ、編成されたチーム内容は次の自ターンまで変更できない。
- 1つのチームは 1 ~ 3体の自分の場の戦士によって構成される。
構成内容やチーム数などは任意であるが、基本的にはすべての戦士がいずれかのチームに所属することになる。
※特に指定しない場合は、場のそれぞれの戦士がそれぞれのチーム(1人のチーム)として扱われる。
- 戦闘への出動はチーム単位で行われ、攻撃時は自分の戦闘フェイズに最大 3チームまで任意で出動させることができる。
そして相手側は、防御として攻撃側が出動させた数までのチームを任意で出動させることができる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 願い(Wish)カード (使用条件が存在)
- ドラゴンボールを集めることで呼び出した、神龍へのお願い事。場に願いとして配置される。
- ゲーム開始時にデッキから 3枚までを取り出し、場のわきに裏向きで配置する。
※ゲーム的には第二の手札のような扱いとなる。
- 3枚配置することができるが、ゲーム内で使えるのはその中のいずれか 1枚だけとなる(状況によって使い分ける)。
- 使用タイミングなどはカードごとに異なり、効果もさまざまである。
- 自分の場に DBコインが 7つ存在する時に、記載タイミングに DBコインすべてを取り除いた上で表向きにすることで効果を発動する。
※発動後もカードは永続する。
○ 戦士(Warrior)カード (コスト必要)
- この世界の戦士たち。特殊な戦闘能力を有し、場に戦士として配置される。
- 戦闘(Combat)/支援(Support)という 2種の対決用の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
なおこの戦闘力は縦横それぞれに存在し、通常状態と負傷状態で値を使い分ける(正対する側の値を使用する)。
- 基本的には 1ターンに 1体だけ配置できる。
- 自分の場に同名(同一キャラクター名)カードを複数配置できない。
- 場に望むだけの数を配置でき、戦闘時においては一時的にチームを編成して戦うことになる。
- ダメージを受けることで状態が変化する。
ダメージは蓄積し、1ダメージを受けると負傷状態(カード横向き)になる。
2ダメージ受けた時点で破壊され、気エリアへ送られる。
※ 1ダメージのみ受けた場合であれば、“治療/ Heal”の効果などで回復することもできる。
※“有効/ Valid”の記載を持つ場合にのみ、負傷状態でも記載効果を発揮できる。
○ イベント(Event)カード (コスト必要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。場にイベントとして配置される。
- 通常は場に常駐するが、一部のカードは“時間制限/ Time Limit”の項目を持ち、時間制限コインが載っている間だけ永続する。
※配置時にコインが指定個数だけ載り、自ターン開始時にそれぞれ 1個ずつ取り除かれる。すべて無くなったら気エリア送り。
● 一時的に使用するカード
○ 技(Technique)カード (コスト必要)
- 戦士たちが戦闘で使用するさまざまな技。
- 使い捨てのカードであり、使用後は気エリアに送られる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に配置される。
- それぞれの場は、配備エリア(Deployment area)や戦闘エリア(Battle area)などに大別される。
- 戦士が倒されたり時間制限を過ぎたイベントや技カードの使用後は、気エリア(Chi area)という空間に集められる。
- 破棄されたカードや消費された気の使用後は、捨て札エリア(Discard area)という空間に集められる。
- プレイヤーが直接攻撃を受けた際のカードは、惑星ダメージ(Planet Damage)置き場という空間に裏向きで集められる。
- 気エリア・捨て札エリア・惑星ダメージ置き場はよく似ているが、それぞれは明確に区別される。
商品情報
● メーカー: Bandai
○ 発売開始: 2008年
- ○ ラインナップ
-
- The Warriors Return
- The Awakening
- Destructive Fury
- Fusion
- Clash of Sagas
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