ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ドラゴンボールカードゲーム』のルール解説。
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ドラゴンボール 超カードゲーム
Last Update 2020/5/23 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライブラリ破壊戦。プレイヤーは神や界王に匹敵する存在となり、戦士たちに指示を与え相手の支配欲を打ち砕く。
● 原作
コミック『ドラゴンボール』(集英社刊)。
TVアニメ『ドラゴンボール』シリーズ。
● 世界設定
この世界のどこかに、“ドラゴンボール”という 7つの珠が存在する。
その 7つを全て集めると、神龍が登場して 1つだけ何でも望みを叶えてくれるというのだ。
しかしこのドラゴンボール、実は地球の産物ではなかった。
このボールに関わることで、いつしか異星人との戦いに巻き込まれていくのである。
● 本ゲームについて
世界的な人気ゲーム『ドラゴンボール』のTCGが、いよいよ日本でも登場しました。
ドラゴンボールは海外で何度かTCGとなっていますが、劇中の登場人物になりきった海外作品に対して、劇中シーンを重視した俯瞰的な作品となっています。
※本ページでは超戦士ルールについて説明します。
※Score社などの同シリーズやアニメヘイム、後に登場した DRAGON BALL SUPER(海外版)などとは別物です。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (気力: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
※“激化カード”はゲーム中は初期投入時の状態を維持し続けること。
※一部の『データカードダス ドラゴンボール』用のカードは、本ゲームに対応しており使用することができる。
※各シリーズごとに裏面の図柄が異なるので、混ぜて使用する場合には“裏面が不透明のカラースリーブ”を装着する必要がある。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード (予備カード): 一部カードの能力用、任意で 8枚以下。大会ではデッキ内容交換目的でも使用される。
○ スペシャル スカウター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: デッキそのもの(気力)がライフに相当する。
- 開始手札: 6枚。上限も 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 本人のみ任意で 1回。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: リカバリー状態。
- カード横: 行動完了状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理:
キャラクター。自軍で同名ユニーク、先出し生存。
DBカード。自軍で同一カード番号ユニーク、先出し生存。
- キャラクターの攻撃は常に相手プレイヤーのデッキ(気力)を対象とし、防御キャラクターの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- デッキか捨札のどちらかを選ぶ。
選んだ対象のカードを 1 ~ 2枚のいずれかの数だけ上から引き手札に加える。
○ リカバリーフェイズ
- 自分の行動完了状態のキャラクターをすべてリカバリー状態にする。
○ メインフェイズ
記載順で以下の行動を任意に行う。
※ターンプレイヤーの行動に対応して、相手もそのタイミングで使用できる特殊能力やシーンカードを使用することができる(結果として処理が交互で行われる)。
- アクション: 任意にイベントカードや能力を使用する。具体的には以下の通り。
- 場のキャラクターの特殊能力を使用する。
- 場のキャラクターのパワーアップを行う。
- 場のキャラクターのが探索を行うことで、手札のDBカードを場に配置する(1ターンに 1枚まで)。
- 手札の神龍カードを使用する(ドラゴンボールが揃っている場合)。
- 手札のシーンカードを使用する。
- 手札のサポートカードを配置する。
- バトル: 任意に相手に対して攻撃を行う(後述)。
- 移動: 任意にキャラクターのエリア間移動を行う。
バトルの処理
▽ 攻撃宣言
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、自分の戦闘エリアにいるリカバリー状態のキャラクターから今回攻撃を行うキャラクターを任意に選ぶ。
- 攻撃を行うキャラクターをすべて行動済み状態して、攻撃を宣言する。
▽ 防御決定
- 相手プレイヤーが防御側となり、任意で(キャラクターによる)防御を宣言する。
防御は自分の戦闘エリアにいるリカバリー状態のキャラクターが行い、攻撃キャラクター 1体に対して 1体が防御を行うことができる。
▽ 特殊能力などの使用
- それぞれがここで使用できるキャラクターの特殊能力や手札のシーンカードを、交互に使用する。
- 各種修正を加え、今回のバトルにおけるそれぞれのキャラクターの AP値と BL値を算出する。
▽ 戦闘の解決
- 攻撃したキャラクター単位で、相手に防御(宣言)されたかどうかにより以下の処理を行う。
- 防御されている場合:
- 攻撃キャラクターと防御キャラクターそれぞれの AP値を比較する。
- 比較の結果、値が小さい側のキャラクターがバトルに敗れゲームから取り除かれる(廃棄へ送られる)。
※同値の場合は両方のキャラクターが廃棄される。
- 防御されていない場合: 攻撃キャラクターの BL値分の枚数だけ、防御側のデッキのカードを捨札に送る。
○ キャラクター登場フェイズ
- 任意に手札からバトルカードをキャラクターとして自分の場に配置する。
配置箇所は以下の通り。
- 登場コストを持つカード (通常キャラクター): 戦闘エリア。
- 登場コストを持たないカード(援護キャラクター): 援護エリア(1ターンに 1枚のみ)。
○ 終了フェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 勢力について
- キャラクターカードには属性概念として勢力が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 勢力は 亀・悪・魔・神・超・造・武・惑・龍 などの種類が存在する。
- カードによっては複数の勢力を併せ持つ場合もある。
- 勢力とは別に属性アイコンを持つ場合がある。これはデータカードダス用の項目であり、本作では使用しない。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは自分の援護エリアにいるリカバリー状態のキャラクターを、行動済み状態にすることで支払うことができる。
- キャラクター 1体を行動済み状態にするごとに、対応する勢力のコストが 1だけ発生する。
- ドラゴンボールを持っているキャラクターの場合、本来のコストに加えドラゴンボールの保有数分のコストを余分に発生する。
- 一部のカードは、コスト以外に独自の使用条件を持つ場合がある。
● 探索について
- 原作のキーアイテムであるドラゴンボールは、本作では DBカードとして登場する。
この DBカードを場に配置する行為として、キャラクターによる探索というアクションが行われる。
- 探索は、基本的には援護エリアにいるリカバリー状態のキャラクターのみが行うことができる。
- 探索は自分のメインフェイズのアクションに行われ、1体のキャラクターに付き 1ターン 1回だけ行うことができる。
- 探索を行ったキャラクターに付ける形で、手札から任意の DBカード 1枚が配置される。
そして探索を行ったことにより、キャラクターは行動済み状態になる。
● パワーアップについて
- キャラクターは、パワーアップという手段でより強力な姿となることができる。
- 自分の場のキャラクター 1体を手札の同名キャラクターのバトルカード 1枚と置き換えることで、パワーアップが行われる。
- キャラクターを置き換えることで、従来のカードは廃棄される。
- パワーアップは、基本的には自分のメインフェイズのアクションにおいて行われる。
- パワーアップには、手札のイベントカードを使用する方法とイベントカードを使用しない方法の 2通りのやり方が存在する。
- イベントカードを使用するパワーアップは、専用のイベントカードの効果によってカードの置き換えが行われる。
- イベントカードを使用しないパワーアップでは、BLの値による条件が存在する。
現在の場のキャラクターの記載BL値と“同値または 1だけ高い値”のBL値を持つカードによって、パワーアップが行われる。
- キャラクターの状態や保有DBカードなどは、パワーアップ前のものがそのまま引き継がれる。
● 移動について
- 場のキャラクターは、任意で自ターンに自分の戦闘エリアと援護エリアの間を行き来することができる。
※エリアを移動することで、バトルやコスト支払いなどの役割が場所によって切り替わることになる。
- リカバリー状態のキャラクターのみが移動できる(移動しても状態はそのまま)。
- ドラゴンボールなどキャラクターに付いているカードは、そのまま一緒に移動する。
- 複数キャラクターが移動する場合、すべて同じタイミングで移動する扱いとなる。
カード構成
● 場に永続するカード
○ バトルカード (登場コストと条件が存在)
- この世界の住人たち。場にキャラクターとして配置される。
- 一般人もいれば、アンドロイドや宇宙人も存在する。なお基本的に全員戦士となる。
- 登場コストを持つ通常キャラクターと、コストを持たない援護キャラクターに大別される。
通常キャラクターは配置時にコストを必要とし、戦闘エリアに配置される。
援護キャラクターは援護エリアに配置され、1ターンに 1枚だけ配置できる。
- 配置後は移動を行うことで、自分の戦闘エリアと援護エリアを行き来することができる。
- AP(アタックポイント)やBL(バトルレベル)の値を持ち、プレイヤーの武器として活躍する。
- 性別や特徴といった項目を持ち、さまざまな場面で参照される。
- 一部のカードは 属性・AT(攻撃力)・HP(体力) といったデータカードダス用の項目を持つ(本作では未使用)。
- 一部のカードはさまざまな特殊能力を持ち、それぞれ 1ターンにつき 1回使用することができる。
- 一部のカードは潜在力の項目を持ち、スキャンされることで能力が一時的に発動する。
- 旧シリーズのカードと併用する場合、旧シリーズのキャラクターカードはバトルカードとして読み変える。
- バトルにおいて AP値比較で敗れた場合に、ゲームから取り除かれ廃棄に送られる。
※ ドラゴンボールを持っているキャラクター
- 最初から“ドラゴンボール”を持っている状態のキャラクター。
- 同一ターンに探索(別の DBカードを場に配置)していない場合にのみ場に配置できる。
※ 邪悪龍カード
- “ドラゴンボールGT”で敵として登場した黒いドラゴンボールの化身たち。
- バトルカードであるとともに、DBカードでもある。場合によっては神龍カードでもある。
- 場に配置する際は、(指定範囲内での)任意の種類のカードとして配置する。
※その上で別種類のカードとしての扱いを受ける場合がある。
- ドラゴンボールでもあるので、DBカードとしてのユニーク処理が適用される。
※ ダブル キャラクターカード
- 複数のキャラクターがセットになったバトルカード。必ずしも味方同士によるタッグとは限らない。
- 1体のキャラクターであるが、配置時は記載されたどちらのキャラクターとしても扱われる。
- ダブルと言いつつ 3人以上のキャラクターの場合も存在する。
※ 激化カード
- シールが重ね貼りしてあるカードのこと。大抵はバトルカード。
- シールとカード本体(台紙)とでは、記載内容が若干異なっている。
- シールを貼った/剥がした状態のどちらでもゲームに使用できる。
ただしゲーム開始時の(貼った/剥がした)状態を、ゲーム中に変更することはできない。
○ サポートカード (コスト必要)
- 味方からの間接的な支援。場に永続し効果を発揮する。
- 使用タイミングは各カードごとに異なるが、基本的にはメインフェイズに配置される。
※ ダブル サポートカード
- 複数のキャラクターを融合させるカード。擬似的な タッグキャラクターを作り出すことができる。
- 基本的には通常のサポートカードと同等に扱われる。
- 指定されたキャラクターすべてが自分の同じエリアに存在する時に使用できる。
- 指定されたキャラクターに挟み込まれる形で場に永続する。
そして複数のキャラクターにこのカードを加えた一組で、1体のダブルキャラクターとして扱われる。
- 本来のキャラクターの能力はすべて失われ、このカードの記載能力値が使用される。
- バトルに敗北した場合、一組すべてが廃棄される。
- 一度融合したら、場を離れない限り分離できない。
● 永続/瞬間的に使用するカード(イベントカード)
○ シーンカード (コスト必要)
- 劇中で起こるさまざまな出来事。
- 瞬間的に効果を発揮し、使用後は廃棄に送られる。
- 使用タイミングなどは各カードごとに異なる。
○ DB(ドラゴンボール)カード (コスト不要、探索条件が存在)
- 願いをかなえることができる不思議な宝珠。それぞれ 1 ~ 7個の星模様が封入されており、7つ揃えることで神龍を召喚する。
- 本来は製作時の組み合わせ単位で揃えなければ意味が無いはずなのだが、本ゲームではそこまでこだわってはいない。
- 場のキャラクターが探索を行うことで、そのキャラクターに付ける(持たせる)形で手札から場に配置される。
- 各キャラクターごとに、1ターンに付き 1枚のみ探索(配置)することができる。
- 同一カード番号のドラゴンボールを、自分の場に複数存在させることはできない。
- 1体のキャラクターに複数つける(ドラゴンボールを複数持たせる)ことができる。
- 付けたキャラクターがコストを発生する場合、本来のコストに加えて付けた枚数分のコストが余分に発生する。
- 付けたキャラクターから他のキャラクターに受け渡すことはできない。
- 付けたキャラクターが場を離れた場合、DBカードは捨札に送られる。
○ 神龍(シェンロン)カード(コスト不要、使用条件が存在)
- ドラゴンボール 7個を揃えることによって召喚される龍。何でも願い事を 1つだけ叶えてくれる。
- 記載数値が 1 ~ 7 まで揃った一組のドラゴンボールが自分の場に存在することが使用の大前提となる。
※その上で持っているキャラクターがリカバリー状態である必要がある。7つのドラゴンボールは分担して持っていてもよい。
※カードによっては追加の使用条件を持つ場合もある。
- 呼び出すためのドラゴンボールを持っているキャラクターすべてを行動済み状態にすることで、手札から使用することができる。
- 効果発動後は、このカードと呼び出しに使用したドラゴンボール 7つがすべて廃棄に送られる。
● その他のカード
○ データカードダス用カード
- パックに同封されているアーケードゲーム用カード。
- カードごとに内容は異なるが、本作で使用できるカードも存在する。
※主に“援護キャラクター”として使える状態で収録されている。
場の構成
援護エリア | 相手エリア |
戦闘エリア |
|
戦闘エリア | 自分エリア |
援護エリア |
- 永続カードは、バトルフィールドという空間に存在する。。
- バトルフィールドはそれぞれの自分エリアに分かれ、さらに戦闘エリアと援護エリアに大別される(上図はバトルフィールドの構成図)。
- キャラクターは戦闘・援護の両エリアを行き来し、現存位置により役割が分化される。
- 直接攻撃や特殊効果などでカードを捨てさせられる場合は、捨札という空間に裏向きかつ積み上げる形で集められる。
※擬似的なデッキとしての役割を持つため、捨てたカードの順番は変更しないこと。
- バトルを行い敗北したカードや瞬間使用カードの使用後は、廃棄という空間に集められる。
- 捨札と廃棄は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2003年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
超カードゲーム
| 2006/3
| 72
| スターター(32/1260)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第2弾
| 2006/5
| 69
| 構築済みスターター(32/1260)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム SPパック
| 2006/6
| 97
| ブースター(6/158)
|
超カードゲーム ファイリングシート
| 2006/6
| 36
| ジャンボカードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第3弾
| 2006/8
| 71
| 構築済みスターター(32/1260)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第4弾
| 2006/11
| 71
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第5弾
| 2007/1
| 71
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム SPパック2
| 2007/3
| 81
| ブースター(6/158)
|
超カードゲーム 第6弾
| 2007/4
| 69
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第7弾
| 2007/8
| 70
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第8弾
| 2007/11
| 74
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第9弾
| 2008/2
| 69
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第10弾
| 2008/6
| 66
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第11弾
| 2008/8
| 66
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第12弾
| 2008/11
| 66
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
超カードゲーム 第13弾
| 2009/2
| 66
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
データカードダス
| 2005/2~
|
| アーケードゲーム(1/100)※一部のみ対応
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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