ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Digimon』のルール解説。
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Digimon Collectible Card Game
デジタルモンスター
Last Update 2022/1/16 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはデジモンテイマーとなり、育て上げたデジモンを戦わせて相手プレイヤーを打ち倒す。
● 原作
携帯ゲーム『デジタルモンスター』シリーズ。
TVアニメーション『デジモン』シリーズ。
● 世界設定
電子世界の進歩は早い。時間の進み方が異なるデジタル世界では、今日も新たな電子生命体が生まれようとしていたのだ。
● 本ゲームについて
デジタルモンスターのTCGです。集団で戦いに挑むルールとなっています。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ(Online: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。ただし“GigaPower”と記載されたカードは、デッキに各1枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (Data Point): 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻は 1ターン目からカードを引くが、攻撃を行えない)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(ただし進化エリアに配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- デジモンの攻撃は、相手の攻撃エリアにいるデジモン 1体を対象とする。相手攻撃エリアに何もいない時は、相手プレイヤーを対象とする。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札を 5枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドロー(Draw)フェイズ
- 自分のデッキからカードを 2枚引き、手札に加える。
○ オンライン接続(Bring Online)フェイズ
- 任意で手札から 2枚までのルーキーレベルのデジモンカードを、デジモンとして場の進化エリアに配置する。
○ 進化(Digivolve)フェイズ
○ 移動(Move)フェイズ
- 任意で自分のデジモンを、進化エリアと攻撃エリアの間で 2体まで移動させる。
○ 攻撃(Attack)フェイズ
- 自分の攻撃エリアにいるデジモンたちにより、任意で以下の攻撃を行う。
各攻撃の処理
▽ 攻撃の宣言
- ターンプレイヤーが今回の攻撃側、相手プレイヤーが防御側となる。
- 今回攻撃を行うデジモンを、自分の攻撃エリアにいる今ターンにまだ攻撃していない 1体の中から選ぶ。
- 攻撃側が今回の攻撃対象を、相手の攻撃エリアにいるデジモンの中から 1体選ぶ。
ただし相手の攻撃エリアにデジモンがいない場合は、相手プレイヤー自身への攻撃となる。
▽ 攻撃の解決
- それぞれ任意で、手札の運命カードや場のデジモンの効果などを使用する。
- 攻撃を行うデジモンの攻撃力に各種修正を加え、今回の攻撃側の攻撃力を算出する。
- 今回の攻撃対象が相手デジモンの場合、以下の戦闘処理を行う。
- 攻撃対象のデジモンの防御力に各種修正を加え、今回の防御側の防御力を算出する。
- 攻撃側の攻撃力と防御側の防御力を比較し、値が大きい方が戦闘に勝利する。
- 戦闘の勝敗により、それぞれ以下の処理を行う。
- 攻撃側が勝利: 攻撃対象のデジモンが、防御側のオフラインに送られる。
攻撃側が、攻撃力から防御側の防御力を引いた差分値分のデータポイントを獲得する。
- 引き分け: 今回の攻撃側と攻撃対象のデジモンが、それぞれのオフラインに送られる。
- 攻撃側が勝利: 今回攻撃したデジモンが、攻撃側のオフラインに送られる。
防御側が、防御力から攻撃側の攻撃力を引いた差分値分のデータポイントを獲得する。
- 今回の攻撃対象が相手プレイヤーの場合、以下の処理を行う。
- 攻撃側が、攻撃を行うデジモンの攻撃力分のデータポイントを獲得する。
▽ 攻撃の終了
○ ディスカード(Discard)フェイズ
- 任意で場のカードの破棄や同一エリア内での位置換えを 3体まで行う。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● レベルについて
- デジモンカードにはレベルの概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- レベルは以下の 4種類が存在する。
- ルーキー(ROOKIE): 成長期、1段階目。
- チャンピオン(CHAMPION): 成熟期、2段階目。
- アルティメット(ULTIMATE): 完全体、3段階目。
- メガ(MEGA): 究極体、4段階目。
- ルーキーデジモンに限り、手札から直接場に配置することができる。
チャンピオン以降のレベルのデジモンは、進化という形で場のデジモンと置き換わる形で配置される。
● 進化について
- デジモンは、進化を行うことで自らの能力を強化することができる。
- デジモンの進化は現実の生物の進化とは異なるし、他のゲームの進化とも異なる。
一時的な強化形態への変化を差し、戦闘が終われば元の状態に戻る。
※ただし本作のタイムスケールの範囲では、ゲーム中に進化したデジモンが退化することは無い。
- 本作での進化は、自分の進化フェイズに任意で行うことができる。
- それぞれのデジモンごとに、1ターンにつき 1回行うことができる。
- ルーキー以外のデジモンカードには、自身の進化元となるデジモンの名称が記載されている。
基本的に進化は一方向で、各レベルごとへの進化を一段階ずつ行われる。
※ただし進化の系統は一直線とは限らず、複数の進化元から進化できる場合がある。
- 本作では、進化の方法として 通常の進化・進化カードによる進化・ワープ進化 の 3種類が存在する。
いずれの進化も、対象のデジモンが自分の進化エリアにいる時に行われる。
- 通常の進化は、以下の条件で行われる。
- 場の進化エリアにいるデジモン 1体が、よりレベルの高いデジモンへと進化する。
- 自分の手札のデジモンカードに記載されているデジモンが、自分の進化エリアにいる時に行うことができる。
この手札のデジモンが進化先、進化エリアのデジモンが進化元となる。
- 進化を行うことで、進化元となるデジモンはオフラインに送られる。
そして手札の対象デジモンカードが、進化したデジモンとして進化元がいたマスに配置される(置き換わる)。
- 進化カードによる進化は、以下の条件で行われる。
- 手札の進化カード 1枚を使用することで、通常進化とは異なる進化を行うことができる。
- 進化条件や対象などは、進化カードごとに異なる。
通常は進化を数段階飛ばし、さらに本来の進化条件とは異なる系統に進化させることができる。
ただし発動コストにあたる条件も併記されており、一定枚数の手札破棄を要求される。
- 進化を行うことで、進化元のデジモンと進化カードはオフラインに送られる。
そして手札の対象デジモンカードが、進化したデジモンとして進化元がいたマスに配置される。
- ワープ進化は、以下の条件で行われる。
- 一部のルーキーデジモンが持つ能力で、ルーキーから途中を飛ばしてメガデジモンへと進化できる。
- 進化条件部分に括弧書きで、4種のレベルすべてのデジモン名称が記載されているルーキーデジモンのみが行うことができる。
- 以下の条件をすべて満たす場合に行うことができる。
- 対象のルーキーデジモンが進化エリアに存在し、残りの進化エリアがすべて空いている。
- 進化条件に記載されている自分以外の 3体のカードが、手札にすべて揃っている。
- 以下の手順で真価が行われる。
- ワープ進化の条件に記載された(自分を除く 3体の)デジモンすべてを、手札から進化エリアに配置する。
- 進化エリアのデジモンのうち、メガデジモン以外がすべてオフラインに送られる。
- 成功ボーナス? として、データポイントが 500ポイント与えられる。
- 以降の処理が飛ばされ、今回のターンがこの時点で終了する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ デジモン(Digimon)カード (配置条件が存在)
- 部下となるデジタルモンスター。場にデジモンとして配置される。
- ルーキーレベルのデジモンは、自分の進化エリアの空いているマス 1つに表向きで配置される。
チャンピオンレベル以降は、場のデジモンが進化したとして置き換わる形で配置される。
- 進化エリアに配置された後は、攻撃エリアに移動することで攻撃を行うことができる。
一部のデジモンは固有の能力を持ち、攻撃エリアで使用することができる。
- 攻撃力と防御力の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- レベルの項目を持ち、配置や進化の条件として使用される。
- グループの項目を持ち、一部カードの効果などで参照される。
- 戦闘において、相手デジモンとの数値比較で敗れた場合に破壊される。
● 一時的に使用するカード
○ 運命(Digi-Destined)カード (コスト不要)
- パートナーの声援など、デジモンの能力に影響を与える何か。
- 攻撃フェイズに使い捨てで使用され、場のデジモンの攻撃力や防御力を強化する。
○ 進化(Digivolve)カード (コスト不要)
- デジヴァイスをはじめとする、デジモンの進化を促す機械端末。
- 進化フェイズに使い捨てで使用され、場のデジモンを効率良く進化させる。
○ 変化(Digi-Modify)カード (コスト不要)
- ゲーム中におきるさまざまな出来事など。
- 使用タイミングは各カードごとに異なり、使用後は捨て札となる。
場の構成
■ | ■ | ■ | ■ | 相手 進化エリア |
■ | ■ | ■ | ■ | 相手 攻撃エリア |
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■ | ■ | ■ | ■ | 自分 攻撃エリア |
■ | ■ | ■ | ■ | 自分 進化エリア |
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場は進化エリア(Digivolve Row)と攻撃エリア(Attack Row)という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- 進化エリアはデジモンの配置と進化を行う空間で、4つのマスそれぞれに 1体のデジモンを配置できる。
なお同一エリア内での各マスは、すべて同じ扱いを受ける(配置位置による差はない)。
- 攻撃エリアはデジモンが攻撃を行う空間で、4つのマスそれぞれに 1体のデジモンが存在できる。
- それぞれのデジモンは、必要に応じて配置エリアと攻撃エリアを移動できる。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、オフライン(Offline pile)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Bandai
○ 発売開始: 2004年
- ○ ラインナップ
-
- Eternal Courage(基本セット)
- Hybrid Warriors
- Generations
- Opration X
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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