ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『デジタルモンスター(デジモン)カードゲームアルファ』のルール解説。
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デジタルモンスター カードゲーム アルファ
Last Update 2008/2/1 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはデジモンテイマーとなり、育て上げたデジモンを戦わせて相手プレイヤーを打ち倒す。
● 原作
携帯ゲーム『デジタルモンスター』シリーズ。
TVアニメーション『デジモンセイバーズ』。
● 世界設定
電脳世界の住人であるデジタルモンスター、通称デジモン。だがときどき時空の裂け目などから現実世界に紛れ込む事件が頻発した。
そこで人間は一部のデジモンと手を組み、双方の世界の平穏を守るため内密で治安維持組織を設立したのである。
● 本ゲームについて
『デジタルモンスター カードゲーム』の新装版です。ルールは一新され、データカードダスとも連動しています。
また能力は限られますが、従来シリーズのカードも一部使用することができます。
基本構成
勝利条件
- 相手のポイントを 0にする(その瞬間)。
- 相手のデッキが尽き、捨て札を再使用しても状況打開できない。
- 特定カードに記載された勝利条件を満たす。
事前準備
● デッキ (デックおよびネットの海: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ポイント): 100(勝利条件に影響)。上限値も同じ。
- 開始手札: 6枚(各ターンごとに調整有り)。
- マリガン: 無し。ただしそれぞれ各自の準備フェイズに類似処理あり。
※場にレベル 3以下のデジモンカードが無い場合、本人のみ 1回だけ手札の引きなおしを行う。
- ファーストドロー制限: 類似処理が存在(1ターン目には準備フェイズの 1-A、1-B の行動を飛ばす)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 未行動状態。
- カード横: 行動済み状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(ただしターン開始時に調整)。
- ライブラリアウト: 特殊な状況を除いて無し。自分の準備フェイズに寿命処理として捨て札を再利用。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: “一枚制限”と記載されたカード。同名で自軍ユニーク。
- デジモンの攻撃は相手デジモンか相手プレイヤーのいずれかを対象とし、ブロックの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる以下の手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一手順内で双方が交互に処理を行うため、純粋な意味でのターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手順)の進行
○ 先攻・後攻の決定
この時点でポイントが少ないほうのプレイヤーが、今回のターンの先攻となる。
ただしポイントが同じ場合(1ターン目を含む)は、先攻・後攻は従来のままとする。
○ 準備フェイズ
先攻から順に処理を行う(先攻の準備フェイズの処理が済んでから、後攻が処理を行う)。
カードを未行動状態にする (1-A)
※1ターン目には行わない。
- 自分の場に存在するカードをすべて未行動状態にする。
いらないカードを処理する (1-B)
※1ターン目には行わない。
- 任意で手札を捨てる。ただし手札が 7枚以上の時は必ず 6枚以下になるように捨てること。
- 任意で場のデジモンやオプションカードを捨てる。
手札を 6枚にする (1-C)
- 自分の手札が 6枚ちょうどになるように、デッキからカードを引き手札に加える。
- 必要に応じて“手札の引きなおし”を行う(手札にレベル 3以下のデジモンが存在しない場合に1回のみ)。
- 必要に応じて“寿命処理”を行う(場のカードをすべて破棄した後、捨て札をデッキとして再使用)。
寿命処理を行った場合、そのプレイヤーは今回の準備フェイズにカードを場に出すことはできない。
カードを伏せて場にだす (1-D)
以下の条件に従った上で、任意で手札からカードを裏向きに配置する。
- このターンに配置するカードのコスト合計が 10以下であること。
- このターンに配置するデジモンカードが 3枚以下であること。
- このターンに配置するオプションカードが 3枚以下であること。
- レベル 3以下のデジモンカードは、場のデジモンボックスに独立して配置すること。
- オプションカードは、場のオプションスロットに配置すること。
また従来のカードと併せて、場に配置されるオプションカードの合計枚数が 3枚以下であること。
- レベル 4以上のデジモンカードは、進化用カードとして場のデジモンの上に重ねて配置すること。
この際、今回のターンに配置するレベル 3以下のデジモンに重ねることもできる。
さらに進化用カードを複数配置(つまり一度に 2段階以上の進化を)することができる。
○ 進化フェイズ
先攻・後攻とも同時に処理を行う。
カードを表にする (2-A)
- 準備フェイズに配置したカードをすべて表向き(未行動状態)にする。
カードのコストを調べる (2-B)
- 準備フェイズに配置したカードのコスト合計が 10以下であることを確認する。
- コスト合計が 10を超えた場合“バースト処理”を行う(超過コスト 1につき、デッキのカード 1枚を捨て札とする)。
進化条件を確認する (2-C)
- 準備フェイズに配置したカードに進化用のカードが有る場合、進化条件が適正であるか確認する。
- 進化が適正である場合、進化成功として進化したデジモンを場に残す(それ以外は捨て札)。
進化が不適正な場合は、進化失敗として進化元のデジモン以外を捨て札とする。
デジモンを並べる (2-D)
- 場のデジモンをスピードの値の高い順に、左並びで並び替える(同一スピードの場合の順番に任意)。
○ バトルフェイズ
場のすべてのデジモン単位で、スピード順に処理を行う(同一スピードの場合は、先攻のデジモンが先に処理を行うこと)。
各デジモンが行う行動は以下の通り。
- アタック (単体攻撃、3-A): 単体のデジモンで攻撃を行う(後述)。
- アルファアタック (複数攻撃、3-B): このデジモンを中心とした複数デジモンで攻撃を行う(後述)。
- パス (3-C): 何もしない。
アタックの処理
▽ 攻撃対象の決定
- 攻撃対象として、相手デジモンの任意の1体か相手プレイヤーのいずれかを選択する。
▽ ブロックの決定
- プレイヤーが攻撃対象となった場合、そのプレイヤーは任意で自分のデジモン 1体にブロックさせるかどうかを選択する。
- ブロックは自分の場の、アタックしてきたデジモン以上のスピードを持つ未行動状態のデジモンのみ行える。
- 選択の結果ブロックさせる場合、以後は攻撃対象としてブロックするデジモンが選択された扱いとなる。
- 選択の結果ブロックさせない場合、以下の処理が行われる。
- 攻撃対象となったプレイヤーのポイントを 10減らす。
- アタックしたデジモンは行動済み状態となる。
- 以後の処理は行われず、ここでアタックが終了したものとして処理を終える。
▽ バトル
- アタックするデジモンと攻撃対象となったデジモンとの間でのバトルを行う。
- それぞれ相手デジモンのバトルタイプにより、攻撃に使用する技が決定される。
- アタックするデジモンから交互に、それぞれ任意でコマンドカードを使用する。
- それぞれのデジモンの技の攻撃力に各種修正を加えて、今回の攻撃力を決定する。
- それぞれのデジモンの攻撃力を比較し、値の大きいほうがバトルに勝利する(同一の場合は双方とも勝利扱い)。
- バトルに敗北したデジモンにおいて、HPが今回の相手の攻撃力以下である場合、そのデジモンは破壊(デリート)される。
- アタックしたデジモンは行動済み状態となる。
攻撃対象となったデジモンのうち、ブロックしたデジモンでありかつ敗北した(かつ生き残っている)場合は行動済み状態となる。
※バトルのダメージはそのバトルでのみ適用される。次のバトルには一切影響を与えないことに注意。
アルファアタックの処理
▽ サポートデジモンの決定
- 攻撃対象として相手プレイヤーを選択する。
- 今回アタックするデジモンと共に、サポートを行うデジモンを任意数(ただし 1体以上)だけ選択する。
サポートを行えるデジモンは以下の通り。
- 未行動状態である。
- アタックを行うデジモンと、同一バトルタイプかつ同一フィールド。
▽ アルファブロックの決定
- 攻撃対象となったプレイヤーは任意で自分のデジモン 1体にアルファブロックさせるかどうかを選択する。
- アルファブロックできるデジモンの条件は以下の通り。
- 未行動状態である(アルファブロックではスピードは関係ない)。
- アルファアタック側のサポートデジモンと同一数のサポートデジモンが確保できること。
なおアルファブロック側のサポートを行えるデジモンは以下の通り。
- 未行動状態である。
- アルファブロックを行うデジモンと、同一バトルタイプかつ同一フィールド。
- 選択の結果アルファブロックさせる場合、以後はアルファアタックとアルファブロックとの間でのバトルとなる。
- 選択の結果アルファブロックさせない場合、以下の処理が行われる。
- 攻撃対象となったプレイヤーのポイントを 10減らす。
- アルファアタックしたデジモンと、そのサポートを行ったデジモンは行動済み状態となる。
- 以後の処理は行われず、ここでアルファアタックが終了したものとして処理を終える。
▽ アルファアタックのバトル
- アルファアタックするデジモンとアルファブロックするデジモンとの間でのバトルを行う。
- それぞれ相手デジモンのバトルタイプにより、攻撃に使用する技が決定される。
アルファアタックデジモンおよびそのサポートデジモンの中でもっとも攻撃力の高い技が、今回アルファアタック側の攻撃技となる。
アルファブロックデジモンおよびそのサポートデジモンの中でもっとも攻撃力の高い技が、今回アルファブロック側の攻撃技となる。
- 特に指定の無い限り、それぞれのデジモンの特殊能力はアルファアタック・ブロックするデジモン本体の能力のみが適用される。
- アルファアタックするデジモンから交互に、それぞれ任意でコマンドカードを使用する。
- それぞれの技の攻撃力に各種修正を加えて、今回の攻撃力を決定する。
- それぞれの攻撃力を比較し、値の大きいほうがバトルに勝利する(同一の場合は双方とも勝利扱い)。
- バトルに敗北した側において、その中心となったデジモンの HPが今回の相手の攻撃力以下である場合、そのデジモンは破壊(デリート)される。
ただし敗北してもサポートデジモンは一切破壊されない。
- アルファアタックしたデジモンおよびそのサポートデジモンは行動済み状態となる。
アルファブロックした側が敗北した場合のみ、アルファブロックしたデジモン(生き残っている場合)およびそのサポートデジモンは行動済み状態となる。
○ ターンの終了
自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 進化
- デジモンは進化することによって、より強力な存在となる。本ゲーム内でのデジモンの進化パターンは、
レベル 3(成長期) → レベル 4(成熟期) → 完全体 → 究極体の順となる。
- 進化した際に、進化前のデジモンはダークエリアに捨てること(本作ではレベル 3も捨てる)。
- 進化に失敗したときは従来のデジモンを残し、失敗したデジモンをダークエリアに捨てること。
● バトルタイプ
- デジモンの性格を示したもので、相手との相性により攻撃力が変化する。特にタイプAが戦闘向きで、タイプ Cは Aに対して通常は勝つことができない。
- バトルタイプと関連する項目にデジモンの属性とフィールドがある。特にフィールドの項目はアルファアタックなどに用いられる。
- 基本的な分類としては、ワクチン種がタイプ A、データ種がタイプ B、そしてウイルス種がタイプ Cの性格を保有する率が高い。
● ブリッジルール
- 旧シリーズのカードの一部を、アルファシリーズでも使用することができる。
- 旧シリーズのカードを使用する場合、カラースリーブなどを使用し裏面の絵柄を統一すること。
- 使用できるカードは一部のデジモンカードのみで、オプションカードなどは一切使用できない。
- 使用できるデジモンは、特殊な進化条件を持たない一般的なデジモンに限られる。
- カードテキストは、以下のように読み替える。
- HP: 技Aの欄の攻撃力の値を使用する。
- 特殊能力: 一切使用しない(この欄に進化条件があるようなデジモンは、使用すること自体ができない)。
- フィールド: そのまま使用する。
ただし“DA(ダークエリア)”は“NSo(ナイトメアソルジャーズ)”、
“UK(アンノウン)”は“ME(メタルエンパイア)”に読み替える(統合される)。
- コスト・スピード: 以下の対応表の数値を使用する。
レベル | コスト | スピード |
レベル 3 | 2 | 6 |
レベル 4 | 4 | 5 |
完全体 | 6 | 4 |
究極体 | 8 | 3 |
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ デジモンカード (コスト必要)
- パートナーとして育てているデジタルモンスター。
- 攻撃力をはじめとするさまざまな数値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- バトルタイプの項目を持ち、バトルにおける相手の攻撃力などの性能が変化する。
- このゲームでは原則としてレベル 3のデジモンから使用され、さらにゲーム中において進化を果たす。
- バトルで HP以上の攻撃を受けて敗北したときデリート(完全破壊)される。その場合は捨て札ではなくゲームから除外される。
- デッキ切れとなり寿命処理を行った場合、場のデジモンすべてが捨て札となる。
- 旧カードゲームと異なり今回は複数のデジモン対複数のデジモンなので、個別のデジモンは簡単に破壊される可能性があることに注意すること。
● 瞬間的に使用するカード
○ オプションカード (コスト必要)
- 戦闘や進化を補助するプログラム、戦うフィールドなど。
- カードとしては瞬間使用であるが、直接手札からは使用できず、あらかじめオプションスロット上にて準備されている必要がある。
○ コマンドカード (コスト不要)
- 戦闘に関するさまざまな指示など。
- バトルの最中に手札から使用する。
場の構成
- デジモンは、それぞれの場にあるデジモンボックスに存在する。
- それ以外のカードも、それぞれ専用の置き場所が設定されている。
- デジモンが破棄された時や、オプションカードの使用後は、ダークエリアという空間に集められる。
- バトルに敗北しデジモンがデリート(完全破壊)された時は、ゲームから除外される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2006年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
Evolve. 1
| 2006/4
| 61
| スターター(32/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
Evolve. 2
| 2006/7
| 61
| 構築済みスターター(32/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ユナイテッドブースター
| 2006/8
| 39
| ブースター(7/210)
|
拡張ファイル
| 2006/8
| 36
| ジャンボカードダス(4/100)
|
Evolve. 3
| 2006/10
| 99
| スターター(32/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
Evolve Fileセット
| 2006/11
| 34
| ジャンボカードダス(4/200)
|
Evolve. 4
| 2006/12
| 64
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ユナイテッドブースター02
| 2007/1
| 39
| ブースター(7/210)
|
セイバーズアタック
| 2007/3
| 80
| 構築済みスターター(32/1050)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
七大魔王降臨編
| 2007/6
| 59
| スターター(32/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ユナイテッドブースター03
| 2007/7
| 39
| ブースター(7/210)
|
X抗体 × ハイブリット編
| 2007/9
| 48
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
四聖獣君臨編
| 2008/1
| 42
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
データカードダス
| 2006/5~
|
| アーケードゲーム(1/100)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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