ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Digimon』のルール解説。
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Digimon Digi-Battle Card Game
デジタルモンスター
Last Update 2022/1/22 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはデジモンテイマーとなり、育て上げたデジモンを戦わせて相手プレイヤーを打ち倒す。
● 原作
携帯ゲーム『デジタルモンスター』シリーズ。
TVアニメーション『デジモン』シリーズ。
● 世界設定
人間が何気なく使用するデジタルデータ。それはある種の世界空間として機能していた。
そこに棲息している電子生命体こそが、デジタルモンスターなのである。
● 本ゲームについて
日本の『デジタルモンスター カードゲーム』の英語版です。ただし細部においていくつかの変更が加えられています。
本作には複数のルールが存在しますが、今回は“アリーナルール”について解説します。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (Battle Deck/ Online: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 3枚まで。
初期配置の都合上、ルーキーレベルのデジモンカードが最低 1枚は必要となる。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 基本的には無し。
○ 各種表示用カウンター: スターター付属のカウンターなどを適当数。
○ 判定用コイン: 必要に応じて。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント: 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 10枚(各ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 考慮不要(1ターン目から通常の処理を行う)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 特になし。
- ディスカード: 無し(ただしターン終了時に調整)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札とルーキー以外の場のカードをシャッフルして再利用)。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘はデジモン同士の 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれデッキ内からルーキーレベルのデジモンカード 1枚を取り出し、自分の場の戦闘ゾーンに裏向きで配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札を 10枚引く。
- それぞれ場に配置したデジモンを、表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一手順内で双方が交互に処理を行うため、純粋な意味でのターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手順)の進行
○ 進化(Digivolve)フェイズ
- 今回の先攻・後攻が決まっていない場合、コイントスなどで順番を決定する。
- それぞれ進化ゾーンにデジモンカードがある場合、表向きにして戦闘ゾーンの一番上に移動させる。
移動させたカードにより、デジモンの進化を行う。
○ バトル(Battle)フェイズ
- 互いに相手のバトルタイプに適応した、自分のデジモンの攻撃欄の値を今回の攻撃力として算出する(相手の 赤・緑・黄 に対応する部分の値となる)。
- 先攻より交互にパワーポートにある使い捨てのオプションカードを、任意で使用する。
- 最終的な数値結果を算出する(攻撃の値が同じだった場合は引き分け)。
- 戦闘に勝ったプレイヤーは、自分側に記載されている“相手デジモンと同じレベル部分”のスコアの値分だけ勝利ポイントを獲得する。
- 負けたデジモンがルーキー以外の場合、ルーキーデジモンだけ場に残してそれ以外のカードをオフラインに捨てる。
- 引き分けの場合はデジモンはそのままで、ポイント変動も無し。
- それぞれの永続しないオプションカードがすべて破棄される。
○ 再編成(Re-Group)フェイズ
- それぞれ任意枚数の手札をオフラインに捨てる(この時点で手札が 10枚以下になっていること)。
- それぞれ手札が 10枚ちょうどになるように、デッキからカードを引く。
- それぞれ自分のデジモンがルーキーレベルの場合、任意でルーキーデジモンの交換を行う。
- それぞれ任意で、次ターンに進化予定のデジモンカードを進化ゾーンに裏向きに配置する。
- 今回のバトルで勝利した側が、次ターンの先攻となる(引き分け時は次ターンに再判定)。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 進化
- デジモンは進化することによって、より強力な存在となる。本ゲーム内でのデジモンの進化パターンは、
ルーキー(Rookie: 成長期) → チャンピオン(Champion: 成熟期) → アルティメット(Ultimate: 完全体) → メガ(Mega: 究極体) の順となる。
- 進化した際に、進化以前のデジモンは、ルーキー以外はすべてオフラインに捨てること(戦闘ゾーンには、ルーキーと現在の進化状態のカードの 2枚のみとなる)。
- 進化条件は進化後のカードにそれぞれ記載されて、進化する際に条件をすべて満たす必要がある。
基本的にアルティメット以上への進化は、バトルタイプに対応した《デジヴァイス》カードを使用することで行われる。
● バトルタイプ
- デジモンの性格を示したもので、相手との相性により攻撃力が変化する。
- バトルタイプは 赤・緑・黄 の 3種類が存在する。
- バトルタイプは相手との相性により攻撃力が変化する。特に赤が戦闘向きで、黄は赤に対して通常は勝つことができない。
- 基本的な分類としては、ワクチン種が赤、データ種が緑、そしてウイルス種が黄の性格を保有する率が高い。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ デジモン(Digimon)カード (配置条件が存在)
- パートナーであるデジタルモンスター。
- 攻撃力をはじめとするさまざまな数値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- レベルとバトルタイプの項目を持ち、バトルにおける相手の性能が変化する。
※獲得スコアと攻撃力は各デジモンごとに複数の値を持ち、こちらのレベルで相手のスコア、バトルタイプで相手の攻撃力がそれぞれ決定される。
- 戦闘で負けたりデッキが尽きた場合は死亡したと見なす。その場合は再度ルーキーデジモンから育てなおす。
● 一時的に使用するカード
○ オプション(Power Option)カード (事前に場への配置が必要)
- 戦闘や進化を補助するプログラム、戦うフィールドなど。
- おおまかに進化プログラム(Digivolve)、属性変換プログラム(Force FX)、戦闘プログラム(Power Blast)に大別される。
場の構成
- デジモンは、それぞれの場にある戦闘ゾーン(Duel Zone)という空間に存在する。
- それ以外のカードについても、それぞれ専用の置き場所が設定されている。
- デジモンが破壊された時や、オプションカードの使用後は、オフライン(Offline)という空間に集められる。
参考: 日本版との違い
本ゲームは、基本的に『デジタルモンスターカードゲーム』の英語仕様版である。
ただし勝利条件やカードサイズなど根本的な部分での変更があるため、日本版とUS版とでは混在はおろか双方のデッキによる対戦自体もできなくなっている。
具体的には、日本版と以下の部分が異なっている。
- カードの大きさが、カードダスサイズから通常のレギュラートレカサイズに変更。
- 英語圏での商品展開にあたり、一部のデジモンや選ばれし子供たちの名称が現地版に変更。
- 勝利条件が、“相手のポイントを 0にする”から“先に 1000ポイント獲得する”に変更。
- 開始手札枚数が 10枚に変更。また手札調整などの処理タイミングが異なる。
- デジモンカードのバトルタイプの表記(および呼称)が、“A・B・C”から“赤・緑・黄”に変更。
- デジモンカードの攻撃力の数値が変更(変換法則のような物は、特には見当たらない)。
- デジモンカードのロストポイントが、“獲得スコア(SCORE)”に変更。
- レベル4/完全体から完全/究極体への進化条件が、《しょうりつ 40/ 60%》のカードから各バトルタイプに対応した《デジヴァイス》カードに変更されている。
※日本版の《デジヴァイス》は、レベル3から 4への際の進化カードであり、進化対象がまったく異なることに注意。
商品情報
● メーカー: The Upper Deck Company / Bandai
○ 発売開始: 2000年
- ○ ラインナップ
-
- Series 1(基本セット)
- Series 2
- Series 3
- Series 4
- Series 5
- Series 6
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