ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Star Wars: Unlimited』のルール解説。
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Star Wars : Unlimited
Last Update 2024/11/9 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは基地指令となり、部下であるユニットを率いて相手基地を撃破する。
● 原作
映画『スター・ウォーズ』シリーズ(主に エピソード 4)。
● 世界設定
遠い昔、遥か彼方の宇宙では果て無く続く戦乱が続いていた。
銀河帝国の圧政を打ち破るために戦う反乱軍。彼らはフォースの導きを信じ、今日も抵抗を続けるのであった。
● 本ゲームについて
スター・ウォーズシリーズの新作TCGです。主にルークたちの戦いが舞台となっています。
遊びやすさを重視しているようで、制約はあるものの別陣営のカードを混ぜることもできます。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
※ルール記載ではベースやリーダーもデッキに含まれるようだが、ここでは別の存在とする。
- デッキ枚数: 50枚以上。
- 構築条件:
ベース・リーダーカード以外のカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ベースカード: それぞれ任意の 1枚。
○ リーダーカード: それぞれ任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ イニシアティブ カウンター: 共用で 1つ。
○ 各種表示用カウンター: ダメージ カウンターなど数種。スターター付属の物や、おはじきなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (Hit Points): ベースカード記載の HP値。上限は無し。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。すべて戻してシャッフル後に引きなおす。
- ファーストドロー制限: 無し(それぞれがは 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 準備(Ready)状態。横向きカードの消耗状態。
- カード横: 消耗(Exhausted)状態。横向きカードの準備状態。
- カード裏向き: リソースとして配置(そのうえで縦横表示がある)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: ペナルティが存在(そのまま続行し、本来引くべき 1枚ごとにベース 3ダメージ)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に消耗状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: ユニークアイコンを持つカード、自分ユニーク、任意の 1枚のみ生存。
- ユニットの攻撃は、ベースまたは同種アリーナにいる相手ユニットからいずれか 1体が対象となる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のベースカードを、ベースとして場に配置する。
- それぞれ自分のリーダーカードを、リーダーとして場に配置する。
- ゲーム開始時のイニシアティブ プレイヤー(先攻)を決定する。
イニシアティブ プレイヤーの場にイニシアティブ カウンターを配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ手札にある任意のカード 2枚を、リソースとして場に裏・準備状態で配置する。
全体の基本進行
互いにラウンドと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※同一ラウンド内に双方が処理を行う。なお処理順はイニシアティブ カウンターの有無によって決定される。
ラウンド(一回の手番)の進行
○ アクション(Action)フェイズ
- イニシアティブ プレイヤーから順に以下のアクションを、双方がパスする(あるいはゲームの勝敗がつく)まで交互に繰り返す。
- 手札のユニットカードを、ユニットとして自分の場のいずれかのアリーナに配置する。
- 手札のアップグレードカードを、アップグレードとして自分の場のユニットに付ける形で配置する。
- 手札のイベントカードを使用する。
- 場のカードの記載効果を使用する。
- 場のユニットにより、攻撃を行う(後述)。
- イニシアティブ カウンターを、以下の条件で獲得する。
- 1ラウンドにつき 1名のみが行える(つまり非イニシアティブ側のみ)。
- 獲得することで、そのプレイヤーが次のラウンドからイニシアティブ プレイヤーとなる。
- これを行ったプレイヤーは、今回のラウンドでは以降アクションを行えない(無条件で“パス”した扱いとなる)。
- パスする(何もしない)。
各攻撃の処理
▽ 攻撃の宣言
- 自分の場にいる任意の準備状態のユニット 1体を消耗状態にすることで、そのユニットによる攻撃を宣言する。
- 攻撃を宣言したプレイヤーが攻撃側、相手が防御側となる。
- 攻撃側が今回の攻撃対象として、以下の中からいずれか 1つを指定する。
※場のカードの能力などによって、攻撃対象が限定される場合もある。
- 防御側のベース。
- 攻撃ユニットと同一アリーナにいる、防御側のユニット 1体。
- それぞれが、このタイミングで発動する能力を使用する。
▽ 戦闘
- 今回の攻撃対象により、以下のどちらかの処理を行う。
防御側のベース:
- 攻撃するユニットのパワー値に各種修正を加え、今回のダメージを算出する。
- 算出したダメージを、防御側のベースに与える(ダメージカウンターを与える)。
防御側のユニット:
- 攻撃ユニットと攻撃対象ユニットの間で、戦闘が行われる。
- それぞれ自分の戦闘を行うユニットのパワ値に各種修正を加え、今回のダメージを算出する。
- それぞれ自分の側の算出ダメージを、戦闘を行う相手ユニットに与える(原則として同時に与えあう)。
- HP以上のダメージを受けたユニットは、アリーナから敗退する。
▽ 攻撃の終了
○ リグループ(Regroup)フェイズ
- それぞれ自分のデッキからカードを 2枚引き、手札に加える。
- イニシアティブ プレイヤーから順にそれぞれ任意で、手札のカード 1枚を場にリソースとして配置する。
- それぞれ自分の場の消耗状態のカードを、すべて準備状態にする。
- 今回のラウンドが終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカウンターなどが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● アスペクトについて
- ほとんどのカードには属性概念としてアスペクト(Aspect)が存在し、さまざまな場面で使用される。
- アスペクトは VIGILANCE(青)・AGGRESSION(赤)・HEROISM(白)・COMMAND(緑)・CUNNING(黄)・VILLAINY(黒) の 6種類が存在する。
- アスペクトは主にコスト支払において参照され、プレイヤー(のベースとリーダー)と異なるカードの使用には追加コストが必要となる。
これにより間接的ではあるが、デッキ構築の条件として使用されることになる。
- 類似概念として 帝国や反乱軍 といった特性が存在し、一部のカード効果などで参照される。
● リソースについて
- デッキに投入されるカードは、本来の役割とは別にコスト源であるリソース(Resource)として使用される。
- 手札のカードがリソース置き場に裏向きに配置されることで、リソースとなる。
- ゲーム開始時にそれぞれ 2枚が配置され、以降はラウンドごとに任意で 1枚ずつ追加できる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定分のコストを支払う必要がある。
- コストはリソースを使用することで支払うことができる。
- リソース 1枚を消耗状態にすることで、コストが 1だけ支払われる。
- 本ゲームにおいては、カードの記載数値コストとアスペクトによる追加コストの 2種類のコストが存在する。
カードを使用・配置する際には、この 2つのコストを全部まとめて支払う必要がある。
- デッキの各カードには、コストと並んでアスペクト アイコンが記載されている。
軽減手段がない場合、このアクセプト アイコン 1つにつき追加コストが 2ずつ必要となる。
- 追加コストの基本的な軽減手段として、ベースとリーダーに記載されたプレイヤーのアスペクト アイコンが存在する。
それぞれのプレイヤーごとに、3つ分のアスペクト アイコンを持つことになる。
- 使用・配置するカードの記載分とプレイヤーのアスペクト アイコンが一致する場合、一致する分の追加コストが不要となる。
※たとえばカードのアイコンが“赤赤”の場合、プレイヤー側が“青赤白”なら追加コスト 2、“赤赤白”なら追加コスト 0となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ベース(Base)カード (コスト不要)
- プレイヤーが管理する前線基地。場にベースとして配置される。
- 横向きのカードであり、デッキとは別に 1枚が用意される。
- ゲーム開始時から終了時まで、場に存在し続ける。
- アスペクト アイコンを 1つ持っており、手札のカードの追加コストの判定に用いられる。
- HP(Hit Points)の値を持ち、プレイヤーライフとして使用される。
通常のカードの場合は 30ポイントで、HP以上のダメージを受けることでゲームに敗北する。
○ リーダー(Leader)カード (コスト不要)
- プレイヤーの相棒。場にリーダーとして配置される。
※プレイヤー自身である可能性もあるが、ときどき基地を飛び出しちゃうあたり別人と捉えたほうがよさそう。
- 両面カードであり、デッキとは別に 1枚が用意される。
- ゲーム開始時から終了時まで、場を離れることなく存在する。
- アスペクト アイコンを 2つ持っており、手札のカードの追加コストの判定に用いられる。
なおこのアスペクトは、ユニット化しても変わらず使用される。
- 一方の面が横向きの状態(非ユニット面)であり、開始時はこちらの面で配置される。
もう一方の面はユニット面であり、地上用ユニットに準じた扱いを受ける。
- 非ユニット面はエピックアクションの能力を持つ。この能力によりユニット面にすることができる。
- ユニット面になると、ユニットとして地上アリーナで行動する(宇宙ユニットになるリーダーは、今はまだいない)。
通常のユニット同様に、パワーや HPの値を備えている。
- ユニット化したリーダーが敗退しても、捨て札にはならない。
非ユニット面側でリーダー置き場に戻ってくるだけである(エピック アクションが使えないので、再びユニットになることは無い)。
※ エピック アクション
- リーダーカードの非ユニット面が一律で持つ能力で、カードを裏返してユニット面にすることができる。
裏返ったリーダーカードは、1体のユニットとしてリーダー置き場から地上アリーナに移動する。
- エピックアクションは、ゲーム中にそれぞれ 1回だけ使用できる。
※使用したことを示すため、エピックアクション カウンターを乗せる。
- エピックアクションの使用条件として、自分の場に指定値分のリソースが存在している必要がある。
コストではなく使用条件であり、状態に関係なくリソースの数のみが問われる(消耗状態にする必要もない)。
- ユニット化したカードは準備状態で移動し、即座に攻撃を行うことができる。
○ ユニット(Unit)カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にユニットとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 地上アリーナ用と宇宙アリーナ用が存在し、対応するアリーナにのみ配置できる。
- それぞれのアリーナに、望むだけの数を配置できる。
- パワー(Power)の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- HPの値を持ち、ユニットの生命力となる。
HP以上のダメージを受けることで、ユニットは敗退し捨て札となる。なおダメージは蓄積する。
○ アップグレード(Upgrade)カード (コスト必要)
- ユニットの装備武器など。場にアップグレードとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 場のユニットに付ける形で場に配置され、付けた対象を強化する。
※記載内容が見えるように、付ける際はユニットの下に少しずらして配置する。
- 付けた対象がアリーナを離れる場合、付いているアップグレードはすべて破棄される。
● 一時的に使用するカード
○ イベント(Event)カード (コスト必要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。使い捨てで使用される。
- デッキに入れて使用される。
- 効果発動後は捨て札に送られる。
場の構成
Resources | 相手リソース |
地上 | Leader | 宇宙 | 相手アリーナ |
Base |
|
地上 | Base | 宇宙 | 自分アリーナ |
Leader |
Resources | 自分リソース |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は 2つのアリーナという空間を中心となり、付随してさまざまなカードの置き場が存在する(上図は一方の側から見た場の構成図)。
- アリーナは地上と宇宙の 2種類が存在し、プレイヤーごとの各アリーナは相手の同種のアリーナと対面状態にある。
各アリーナには任意数の対応ユニットが配置され、それぞれ相手の同種アリーナにいるユニットと戦闘を行うことになる。
※地上と宇宙のどちらが右になるかは任意。一方の右側が宇宙なら、もう一方は左側が宇宙となる。
※地上にいるユニットは宇宙にいる相手ユニットには攻撃できない。ただしどちらにいても相手ベースへの攻撃は可能。
- アリーナの他に、それぞれのベースやリーダー・リソースなどの置き場が存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札(Discard pile)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Fantasy Flight Games
○ 発売開始: 2024年
- ○ ラインナップ
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- Spark of Rebellion
- Shadow of the Galaxy
- Twilight of the Republic
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