ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『スターウォーズ』のルール解説。
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スター・ウォーズ トレーディングカードバトル
Last Update 2016/3/26 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは星間文明の軍事的指導者となり、部下であるユニットを率いて相手を撃破する。
● 原作
映画『スター・ウォーズ』シリーズ(エピソード 7まで)。
● 世界設定
銀河帝国の圧政に対する反乱の末、人々はようやく皇帝を倒すことができた。
だが帝国そのものが滅んだわけではなく、新共和国軍と帝国軍残党との戦いはまだ続いていたのである。
● 本ゲームについて
エピソード7の公開にあわせて作成されたTCGです。
本作の最大の特徴はスターウォーズのTCGでありながら善悪両陣営のカードが自由に混ぜられるところ。
歴代のスターウォーズTCGがこだわってきた部分をあっさり変えた理由が、
日本製だからなのか新エピソードの内容によるものなのかはよくわかりません。
基本構成
勝利条件
- 相手のベースにカードが無い状態で、相手ベースへの攻撃を成功させる(ダメージを与える)。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● メインデッキ(山札: 1人分のゲームカード)
※本作は従来のスターウォーズ作品とは異なり、ライトサイドとダークサイドの両陣営を混ぜたデッキ構築が可能となっている。
- デッキ枚数: 40 ~ 60枚。
- 構築条件:
ユニットカード・イベントカードで構成されていること。
同一コレクションナンバーのカードはデッキに3枚まで。
● ストーリーカード(1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 5枚ちょうど。
- 構築条件:
ストーリーカードで構成されていること。
レベル 1 ~ 5 のカードを、各1枚ずつ。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ベース): 5枚。上限は無し。
※直接のライフ概念ではなく、ベースとなったカード + 無防備の 1回がライフに相当。
- 開始手札: 5枚。上限は7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で1回。任意数をメインデッキの底に送り、同数を引く。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置して次自ターンになるまで、攻撃と消耗アイコンを持つ能力使用が行えない)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ターン終了時に消滅)。
- ユニーク処理: ノンユニークを持たない同一カードおよび同一人物のユニット。自軍ユニーク、存続対象は選択。
- ユニットの攻撃は、原則として相手ベースを対象とし、防御ユニットの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキをシャッフルする。
- それぞれのストーリーカードを、場に裏向きで手前から奥へレベルの昇順で並べて配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキから手札としてカードを5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分のメインデッキからカードを5枚引き、場にベースとして裏・横向きに配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ストーリーフェイズ
- 自分のストーリーカードの中で、裏向きでレベルが一番低いカード1枚を任意で表向きにする。
表記載効果を持つ場合はその効果が適用される。
○ 待機・ドローフェイズ
- 自分の場のユニットをすべて待機状態にする。
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
○ 移動フェイズ
- 自分の場のユニットの配置位置を任意に変更する(移動させる)。
○ 第1メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札からユニットカードをユニットとして場に配置する。
- 手札からイベントカードを使用する。
- 場のユニットの記載効果を発動する。
○ 戦闘フェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 場の前列のユニットによる攻撃を行う(後述)。
- 手札からイベントカードを使用する。
- 場のユニットの記載効果を発動する。
各攻撃の処理
▽ 攻撃ステップ
- ターンプレイヤーは攻撃側となり、前列の待機状態のユニット1体を消耗状態にすることで攻撃ユニットに指定する。
※攻撃は各ユニットごとに1ターンにつき1回のみ。
- 攻撃対象は原則として相手ベースとなるが、攻撃ユニットが“ライトセーバー”の能力を持つ場合は、
攻撃側が相手前列の任意のキャラクターを攻撃対象(防御ユニット)として指定することができる。
▽ 防御ステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、攻撃対象がベースの場合に任意で防御ユニットを選択する。
防御ユニットに指定できるのは前列(“ディフェンダー”の能力を持っていれば後列でも可)の待機状態のユニット1体で、
消耗状態にすることで防御ユニットに指定する。
▽ ダメージ応酬ステップ
- 各種修正を加え、今回のバトルにおける攻撃・防御ユニットの最終的な戦闘力の値が決定される。
- 防御ユニットの有無により、以下の処理を行う。
- 防御ユニットが存在しない場合:
相手プレイヤーのベースにダメージを与える。
ダメージを受けたプレイヤーは、ベースのカードの任意の1枚を手札に加える(ベースにカードが存在しなければゲームに敗北する)。
- 防御ユニットが存在する場合:
攻撃ユニット・防御ユニットのそれぞれが、自身の戦闘力の値分のダメージを相手ユニットに与える。
(ターン中の)蓄積ダメージが自身の戦闘力を超えたユニットは破壊される(捨て山置き場に送られる)。
○ 第2メインフェイズ
第1メインフェイズと同種の行動を任意で行う。
○ エンドフェイズ
- ユニットが受けたダメージがすべて初期化される。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● サイドについて
- カードには属性概念としてのサイドが存在し、さまざまな場面で使用される。
- サイドは ライトサイドと ダークサイドの2種類が存在する(今のところ中立サイドの存在は不明)。
● レベルについて
- カードにはレベルの概念が存在し、カードの使用・配置条件となる。
- カードを手札から使用・配置する際には、そのカードとサイドとレベルが一致するストーリーカードが自分の場に存在する必要がある。
※ストーリーカードのレベル以下ではなく、完全に同一である必要がある。
つまり自身のストーリーがダークサードレベル1とライトサイドレベル2の場合、ライトサイドレベル1のカードは使用できない。
- ストーリーカードはいわゆるプレイヤーレベルとは別概念である。昇順に展開されるとはいえ、5つのレベルはそれぞれ独立している。
● フォースチェックについて
- メインデッキのカードは本来の役割とは別に、フォースチェックとして各種判定に用いられる。
- フォースチェックはいわゆる運命数判定のようなランダム判定要素であり、一部効果で使用される。
- キャラクターのユニットカードにはフォースアイコンが記載され、これを用いてフォースチェックを行う。
フォースアイコンはライトサイドとダークサイドの2種類が存在し、1枚のカードに一定個数が記載されている。
※現状はカードとフォースアイコンのサイドは一致しているが、将来的には両サイドのアイコンを持つカードなどもありうる。
- フォースチェックはメインデッキの一番上から指定枚数分のカードを表向きにすることで行われ、そのカードの記載アイコンの種類と数で判定される。
- フォースチェックで表向きにしたカードは、判定後に任意順でメインデッキの一番下に送られる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ストーリーカード(コスト不要)
- 世界そのものの物語がどのくらい進展してるかの指標。
- 1 ~ 5 のレベルが存在し、それぞれ各1枚ずつ使用する。
- メインデッキとは独立しており、ゲーム開始時にすべて裏向きで場に順番に配置される。
- 自分のストーリーフェイズに、現在裏向きの中で最低レベルのカード1枚を任意で表向きにすることができる。
○ ユニットカード(配置条件が存在)
- プレイヤーの部下や兵器たち。場にユニットとして配置される。
- 戦闘力の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- キャラクターとメカニックの2種類に大別される。
- 場に前後列各3体ずつ、合計6体まで配置できる。
- 基本的には同一カードおよび同一人物単位でユニーク配置。ただし一部のカードはノンユニークアイコンを持ち場に複数配置できる。
- 配置予定地がふさがっていたり同名カードが存在する時などに、置き換えとして従来カードを任意で破棄することができる。
- 戦闘力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
※ 搭乗
- メカニックのユニットは、搭乗として“パイロット”の能力を持つキャラクターのユニットを乗せることで戦闘力を強化できる。
- 搭乗している間は、メカニックとキャラクターであわせて1体のユニットとして扱われる。
- すでに場にあるメカニックとキャラクターどちらか一方の場所に、手札からもう一方を配置することで搭乗となる。
この時にキャラクターの“搭乗時”の効果が発動する。
- 記載能力はメカニックが主体となり、これにキャラクターの“パイロット(に付属する戦闘力補正値)”・“搭乗時”・“操縦中”の効果が追加される。
- 1体のメカニックにつきキャラクターを1体だけ搭乗させることができる。
- 一部メカニックは特定のキャラクターの搭乗を前提とした専用機体となっている。
ただし一部の能力が使用できないというだけで、他のキャラクターを搭乗させても問題は無い。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベントカード(使用条件が存在)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 各カード名単位で1ターンにつき1枚ずつ使用できる、ただし一部のカードはノンユニークアイコンを持ち何枚でも使用できる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は通常は前・後列各3箇所の計6箇所のユニットの置き場に大別される(上図は場の構成図)。
- 各ユニットの置き場には1体のユニットが配置される。
- (基本的には)前列に配置されたユニットのみが、攻撃と防御を行うことができる。
- 場のほかに、ベースやストーリーカード置き場という空間が存在する。
- ベースにはカードが裏向きに配置され、プレイヤーライフとして機能する。
- ストーリーカード置き場にはストーリーカードがレベル順に配置され、ストーリーの進行具合の表示に用いられる。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2015年12月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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構築済みスターター
| 2015/12
| 2種
| 構築済みデッキ(45/1500+税)
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第1弾
| 2015/12
| 121
| ブースター(5/200+税)、カードダス(5/200+税)
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第2弾
| 2016/3
| 90
| ブースター(5/200+税)、カードダス(5/200+税)
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