ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『CLAMP in CARDLAND』、『ロザリオとバンパイア』、『逮捕しちゃうぞ』のルール解説。
|
UDJ SYSTEM 02
CLAMP in CARDLAND
ロザリオとバンパイア
ああっ女神さまっ with 逮捕しちゃうぞ
Last Update 2009/8/25 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは世界の管理者となり、キャラクターたちを導いて物語を完結させる。
● 原作
CLAMP製作のコミック一式。
コミック『ロザリオとバンパイア』(集英社刊)。
コミック『ああっ女神さまっ』(講談社刊)。
コミック『逮捕しちゃうぞ』(講談社刊)。
● 世界設定
複数の作品を一まとめにした世界。
● 本ゲームについて
さまざまなコミック作品の世界を再現する汎用ゲームシステムです。
物語を達成するタイプのオーソドックスなシステムですが、本作では相手の達成条件カードの横取り概念は存在せず、
いかに効率よく自分の条件を達成させるかに特化した作品となっています。
基本構成
勝利条件
- 自分のストーリーが5枚すべて完結している(勝利判定の時点で)。
- 相手のデッキが尽きる(勝利判定の時点で)。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクターカードおよびイベントカードで構成されていること。
同名カードはデッキに3枚まで。
※“『』(二重鍵括弧)”が付いているカードは、
付いていない同名カードとは別名扱いとなる。
● ストーリー(1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 5枚ちょうど。
- 構築条件:
ストーリーカードのみで構成されていること。
同名カードはデッキに1枚のみ。
記載コストの合計値が10以下であること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(完結したストーリー): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で1回(戻すカードはデッキの下に戻し、シャッフルはしない)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 活動状態(未行動状態)。
- カード横: 休息状態(構想済み状態)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 不可。
- 召喚酔い: 有り(配置時に休息状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(エキストラというカードの形で存在し、都度必要分のみ支払われる)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: キャラクター、自軍でユニーク、先出し生存。
※二重鍵括弧が付いているカードは、付いていない同名カードとは同一キャラクター扱いとなる。
- 戦闘は存在しないが、ストーリー完結に対しての妨害が別途存在する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のストーリーをすべて場のストーリーエリアに表向きに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
- カードを引く: デッキからカードを1枚引き手札に加える。
- 場のカードを活動状態にする: 自分の場のカードをすべてを活動状態にする。
- エキストラを出す: 手札の任意のカードをエキストラとして配置する(1ターンに付き1枚のみ)。
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- キャラの登場: 手札からキャラクターカードを場のステージエリアに配置する。
- キャラの変化: 手札のキャラクターカードを場のステージエリアいる活動状態かつ別形態の同一キャラクターと交代させる(1ターンに付き1回のみ)。
- イベントの使用: 手札からこのタイミングで使用できるイベントカードを使用する(相手プレイヤーも行動可能)。
- テキストの使用: 場のキャラクターのこのタイミングで使用できるテキスト(記載能力)を使用する(相手プレイヤーも行動可能)。
○ アクションフェイズ
以下の手順にしがたって、任意でアクション(ストーリーを完結させるための行動)を行う。
※アクションは、1ターンに付き最大2つのストーリーに対して行うことができる。
※処理としてはストーリー単位で独立しているが、行動そのものは同一タイミングで一斉に行われる。
各アクションの処理
▽ 手番のアクション参加
- 以下の条件に従って、対象となるアクションに自分のキャラクターを参加させる。
- キャラクターを対象ストーリーに送る(配置させる)ことでアクション参加となる。
- ステージエリアにいる活動状態のキャラクターのみ参加できる。
- 参加したキャラクターは休息状態となる。
- 1つのアクション(ストーリー)につき、最大3体のキャラクターを参加させることができる。
▽ アクション条件の確認
- アクション条件(ストーリーに記載された完結のための条件)を確認する。
- この時点で条件を満たせない場合、このアクションは“無効”となる。
無効となったアクションに参加しているすべてのキャラクターは、休息状態のままステージエリアに戻される。
※すべてのアクションが無効となる場合は、この時点でアクションフェイズが終了する。
※この時点でアクション条件を満たしさえすれば、以後の処理で条件を満たさなくても問題は無い。
これは妨害が“事件解決後の帰り道での出来事”に相当するためだと思われる。
▽ 非手番のアクション参加
- 相手プレイヤーが、任意でターンプレイヤーのアクションを妨害するために、以下の条件に従って対象となるアクションにキャラクターを参加させる。
- キャラクターを対象ストーリーに送る(配置させる)ことでアクション参加となる。
- ステージエリアにいる活動状態のキャラクターのみ参加できる。
- 参加したキャラクターは休息状態となる。
- 1つのアクション(ストーリー)につき、最大3体のキャラクターを参加させることができる。
▽ イベント・テキストの使用
- それぞれ任意で、このタイミングに使用できるイベントカードやキャラクターカードの記載テキストの効果を使用する。
▽ 完結判定
以下の条件で、対象となるストーリーが完結できたかどうかを判定する。
ストーリーが完結する場合は、その記載効果を適用するとともにそのストーリーを裏向きにする。
※完結していないストーリーについては、何もしない。
- ターンプレイヤーのキャラクターのみがアクションに参加している場合: 成功。ストーリーが完結する。
- ターンプレイヤーのキャラクターが、すべていなくなってしまった場合: 失敗。ストーリーは完結しない。
- 双方のキャラクターがアクションに参加している場合: 以下の処理を行う。
- 各アクションの各プレイヤー単位で参加させたキャラクターの演技力の値を合計し、それぞれの各種修正を加えた総合演技力を算出する。
※ここでの計算に関しては、相手プレイヤーの総合演技力のみにストーリーカードの妨害修正値が加えられることに注意。
- それぞれの総合演技力の値を比較し、ストーリー完結の判定を行う
- ターンプレイヤーのほうが大きい: 成功。ストーリーが完結する。
- 相手プレイヤーのほうが大きい: 失敗。ストーリーは完結しない。
- 値が同じ: 失敗。ストーリーは完結しない。
▽ 退場判定
- それぞれ現在アクションに参加している、各アクションの各プレイヤー単位の総合演技力を算出する。
※ここでの計算に関しては、ストーリーカードの妨害修正値は加えられないことに注意。
- それぞれ相手側のアクションに参加しているキャラクターを、任意数だけ破棄する。
ただし破棄するキャラクターの体力の合計値が、自分の総合演技力の値以下でなければならない。
※破棄はすべて同一タイミングで行われる。
▽ アクション終了
- それぞれの現在アクションに参加した残りすべてのキャラクターを、休息状態でステージエリアに移動させる。
○ リカバリーフェイズ
- キャラの復帰: 捨て札置き場のキャラクターを手札に加える(復帰コストが必要)。
○ ターン終了
- このターンに限定される各種効果が終了する。
- 勝敗判定: このタイミングでゲームの勝敗判定を行う。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色とコスト
- ストーリーカード以外の全てのカードには属性となる“色”が存在し、カードの使用時などに影響する。
- 色は 赤・青・白・黒 の4種類と、特定の色に属さない“無色(表記上は紫)”が存在する。
- キャラクターカードを配置・復帰する場合やイベントカードを使用する場合などには、それぞれ指定されたコストを支払う必要がある。
- コストは場のエキストラ(後述)からコストを発生させることで支払われる。
- コストの支払いには、指定された色のコスト(有色コスト)と色を問わないコスト(無色コスト)の両方が、それぞれ指定値分だけ必要とされる。
- 原則として色の種類は作品単位でまとめられており、タイトルによっては使用しない色も存在する。
- なおストーリーカードの記載コストは、デッキ構築用の概念であり、ゲーム内でのコスト概念とは無関係。
● エキストラ
- カードには本来の使い方とは別に、他のカードのコストを支払うために使用するエキストラとしての役割がある。
- デッキや手札の中にはエキストラは存在しないが、手札のカードをエキストラとして配置することでエキストラとなる。
- エキストラは場のエキストラエリアに、本来のカードとは上下逆の状態で配置される。
- エキストラの配置には、コストは必要ない。
- エキストラは本来のカード種別とは別の存在として扱われる(同名キャラクターの配置制限には影響しない)。
- 1ターンに付き1枚だけエキストラを配置することができる。
- 活動状態のエキストラ1枚を休息状態にすることで、エキストラのカード色と同色のコストを1支払うことができる。
※無色(紫)のエキストラが出すコストは色を持たないため、無色コストの支払いにしか使用できない。
● 変化
- キャラクターによっては2つの姿を使い分ける者がいる。この使い分けを変化という。
- 基本的には人間形態とそれ以外の姿を持ち、それ以外の姿を総称として妖怪とする。
- 人間時と妖怪時の違いは別カードを用いることで表現される。
両者はそれぞれ専用アイコンを持つとともに、妖怪時のカードにはカード名称が“『』(二重鍵括弧)”でくくられている。
- 人間時と妖怪時のカードはデッキ構築時には別カード扱いであるが、ゲーム内では同一キャラクターとして扱われる。
よって人間時と妖怪時の同名キャラクターが同時に場に配置されることはない。
- 手札から場に出す際に、通常の登場とは別に“変化する”ことで場の同一キャラクターと入れ替えることができる。
変化する場合、入れ替える場のキャラクターが活動状態である必要がある(入れ替えたカードも活動状態で配置される)。
変化することで、人間形態と妖怪形態が入れ替わる必要がある。同一形態同士では変化できない。
もともと場に存在したカードは、変化したことで手札に加えられる。
- 変化は自ターンのメインフェイズに行い、1ターンに付き1回(1組)のみ行える。
- 変化する場合、コストは不要である。
- キャラクターカードにのみ存在する効果であり、ストーリーカードやイベントカードには存在しない。
- カードの効果などで固有キャラクターの指定記述がある場合、
二重鍵括弧が無い(人物名が指定された)場合は人間・妖怪時の双方の状態が対象となり、
二重鍵括弧が有る(妖怪名が指定された)場合は妖怪時のみが対象となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ストーリーカード(コスト不要)
- プレイヤーが担当する物語。それぞれ5種類を担当する。
- 5種類すべてを完結させることで、ゲームの勝利となる。
- コストの値を持っており、デッキ構築時に必要とされる。
ちなみにこのコストは支払いなどとは無関係。
- 妨害修正の値を持っており、完結のための条件のひとつとなる。
ただし妨害修正は、相手が妨害してきた場合にのみ使用される。
- それぞれ独自の完結条件が有り、自分のアクションフェイズにそれを満たすことで完結される。
- 完結は場に裏向きにすることで表される。
- 完結できるのは自分のストーリーのみで、相手のストーリーについては完結の妨害ができるのみ。
○ キャラクターカード(コストと属性必要)
- ストーリーを完結させるためにプレイヤーが導く存在であり、事実上の部下。
- 自分のステージエリアに、キャラクターとして休息状態で配置される。
- 演技力・体力の値を持ち、ストーリーの完結および妨害に用いられる。
- 自分の場に同名キャラクターはそれぞれ1枚ずつしか配置できない(実際に同一人物かどうかとは無関係)。
- アクションに参加した場合に、相手側の選択により規定値(相手の総合演技力以下の合計体力)分だけ破棄される。
捨て札となったキャラクターは、リカバリーフェイズに復帰コストを支払うことで手札に戻すことができる。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベントカード(コストと属性必要)
- キャラクターを援助するために、プレイヤーが起こすさまざまな出来事。
- 記載された指定タイミングに、使用することができる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はストーリーエリア・ステージエリア・エキストラエリアに大別される。
ストーリーエリアにはストーリーカードと完結・妨害のためにアクションを行っているカードが、
ステージエリアには基本配置状態のキャラクターカードが、
エキストラエリアにはコスト支払いのためのエキストラとして使用するカードが配置される。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: アッパーデックジャパン
○ 発売開始: 2007年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 1
| 2007/11
| 131
| スターター(46/1400)、ブースター(10/330)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 2
| 2008/2
| 81
| ブースター(10/330)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 3
| 2008/5
| 81
| ブースター(10/330)
|
CLAMP in CARDLAND ドラマチックデッキ
| 2008/7
| 2種
| 構築済みスターター(45/1400)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 4
| 2008/8
| 108
| ブースター(10/330)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 5
| 2008/11
| 108
| ブースター(10/330)
|
CLAMP in CARDLAND Vol. 6
| 2009/2
| 63
| ブースター(10/330)
|
ロザリオとバンパイア Vol. 1
| 2009/3
| 65
| 構築済みスターター(45/1400)、ブースター(10/368)
|
ああっ女神さまっ with 逮捕しちゃうぞ Vol. 1
| 2009/3
| 59
| スターター付き書籍(45/3360)、ブースター(10/368)
|
ロザリオとバンパイア Vol. 2
| 2009/7
| 60
| ブースター(10/368)
|
ああっ女神さまっ with 逮捕しちゃうぞ Vol. 2
| 2009/7
| 60
| ブースター(10/368)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆