ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Cardcaptors』のルール解説。
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Card Captors Trading Card Game
カードキャプターさくら
Last Update 2001/10/24 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるカード争奪戦。プレイヤーはカードキャプター(捕獲者)たちの作戦参謀となり、仲間とがんばって魔術師クロウリードの作りし“クロウカード”を集めてまわる。
● 原作
TVアニメーション『カードキャプターさくら』。
コミック『カードキャプターさくら』(講談社刊)。
● 世界設定
わたしは“Madison Taylor”。コーラス部に所属するごく普通? の小学生ですわ。
そしてわたしのお友達“Sakura Avalon”ちゃんは、この世に災いをなす(らしい)、“The Clow Cards”を集める地球にたった一人の勇敢な少女! なのです。
わたしも彼女の勇姿をビデオに撮って、一所懸命応援しなくては。こんなこともあろうかと、本日の衣装もばっちり用意できていましてよ。
ああっ、今日もすてきですわ“Sakura”ちゃん。
● 本ゲームについて
原作が始まった時から、誰もが夢見ていた現実がついにやって来ました! あの「カードキャプターさくら」がカードゲームとして登場です。
本ゲームは原作における「クロウカード編」で行われていたクロウカードの回収がテーマとしています。
ちなみにカードはアニメ版ですが、もともと作画レベルが高いのでトレーディングカードとしても充実の内容です。
基本構成
勝利条件
- (現プレイに使用している)クロウカードの各属性のカードを、それぞれ 1枚ずつ全属性とも獲得する。
- クロウカードの任意の属性 1種類のカードを、4枚以上獲得する。
- 基本精霊(後述)のクロウカードを、2枚以上獲得する。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 25枚ちょうど。
- 構築条件:
キャプターカード、援軍要請カード、戦略カードで構成されていること。
同一カードはデッキに 1枚のみ。
キャプターカードが最低 10枚は入っていること。
援軍要請カードが最低 3枚は入っていること。
戦略カードが最低 5枚は入っていること。
- 実際には、クロウカード群の内容が決定しないとまともに構築できないことに注意。
● クロウカード群 (1人分の補助デッキ)
- 双方で構築内容を協議の上、個別にクロウカード群を構築する。
- デッキ枚数:
未設定だが、12枚以上になるものと思われる。
※バランス上、双方のクロウカード群の枚数はできる限り揃えておきたい。
※枚数が多いとゲームが大味になるので、構築枚数は少なめにしておくことをお薦めする。
- 構築条件:
4枚以上のカードが入っている属性が、3種類以上あること。
双方のクロウカードを合わせた時、全ての属性のカードが 4枚以上になっていること。
※ルールブックの構築条件と構築例が微妙に一致しないので(おそらく構築例はベータ版の例だと思われる)、解釈が間違っていたらすまんです。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 考慮不要。
- 獲得カード枚数: 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限は未設定だが 5枚を越えることはまず無い(各ターン内にて調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方同時にカードを補充するので考慮不要)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 有り。
- ディスカード: 無し(任意のディスカードは存在)。
- ライブラリアウト: 無し(シャッフルして再使用する)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 一部の場合にて、キャラクター単位で両軍ユニーク、先出し生存。
- 戦闘(というかカードの奪い合い)はキャラクター同士での 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
それぞれ自分のデッキより手札を 5枚引く。
先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ クロウカードの登場
自分のクロウカード群から、クロウカードを 1枚引いて場に配置する
(双方のクロウカード群の枚数に差がある場合、クロウカード群が尽きることもありうるが、そのまま続行だと思われる)。
○ キャプターの派遣
場に存在するクロウカード(相手のカード含む)に対し、手札から属性の一致するキャプターカードを任意に 2枚まで配置する
(ただし 1枚のクロウカードに対してはキャプターカード 1枚のみ)。
これにより、キャプターカードが対象のクロウカードの獲得を試みているとみなす。この場合、配置するカードは同一キャラクター(の異なるカード)であってもかまわない。
○ 相手プレイヤーによる妨害
相手プレイヤーが、以下の処理を任意に行うことでクロウカードの獲得の妨害を実施する。
妨害を行わなかったり、全ての妨害に失敗した場合には、ターンプレイヤーのクロウカード獲得が成功したことになる。
※複数のクロウカードの獲得を試みている場合、相手側はそれぞれのクロウカードごとに妨害を実施する必要がある。
※基本精霊カードによる獲得に対しては、戦略カード《Not So Fast》のような特定の手段でなければ妨害できないので要注意。
- 援軍の強要(1ターンにつき1回のみ):
キャプターカード(が付いたクロウカード)に対し援軍要請カードを使用し、相手に援軍の登場を強要する。
援軍要請カードで指定するキャラクターは、場の全てのキャラクターと異なっていなければならない。
ターンプレイヤーは以下の2種類のどちらかの方法により援軍を登場させること
(援軍が出せなければ、対象となるクロウカードの獲得に失敗したことになる)。
- 指定されたキャラクターの援軍要請カードを、こちらも使用する
(援軍を出したというより、出し返すことで事態を沈静化させたものだと思われる)。
- 指定されたキャラクターのキャプターカードを配置する。
ここで配置するキャプターカードは、クロウカードの属性と一致しなくてかまわない。
ただし、属性が一致した場合、戦闘値にボーナスとして1000点が加算される。
このターンに戦闘を行う場合、最初に配置したキャラクターではなく、援軍側が戦闘に参加することとなる。
- 戦闘: キャプターカード(が付いたクロウカード)に対し、その戦闘値以上のキャプターカードをこちらも配置することで発生する(詳細は後述)。
- 戦略カードの使用: 戦略カードの効果による妨害を行う。
戦闘の処理
- 相手側プレイヤーが、場に存在するキャプターカード(援軍のキャプターカードが存在する場合は、そちら側)を対象として、
その戦闘値以上のキャプターカードを場に出すことで戦闘が発生する。
- 戦闘は、決着がつくまで各プレイヤーが交互にキャプターカードを場に出すことで進行する。
- キャプターカードを出す場合、以下の条件を満たしている必要がある
(条件を満たすキャプターカードを出すことができなければ、その戦闘に敗北する)。
- ターンプレイヤーは、現在戦闘を行っているキャラクターと同一のキャラクターのキャプターカードしか出すことができない。
相手側プレイヤーは、現在場に存在していないキャラクターのキャプターカードしか出すことができない。
- それぞれのキャプターカードは、対象とするクロウカードの属性と一致している必要は無い。
ただし、属性が一致している場合は、戦闘値に 1000点のボーナスが加算される
(このボーナスは、ターンの最初に出したキャプターカードには加算されず、また最後に出したキャプターカードに限り、点数加算を任意選択できる)。
- 戦闘値を比較時に、出したキャプターカードの(修正を加えた)戦闘値が、相手側の戦闘値と同一になるように出さなければならない。
- それぞれがキャプターカードを出すごとに戦闘値の比較を行う。
この結果、最後に出した側の(修正を加えた)戦闘値を、相手側の(修正を加えた)戦闘値と同一にできなければ、最後に出した側のプレイヤーは戦闘に敗北する。
- 戦闘値の比較は、キャプターカードの戦闘値の累積ではなく、最後に出したキャプターカード同士での(修正を加えた)戦闘値で比較を行う。
- 戦闘の間、戦略カードは任意に使用可能である(その都度戦闘値が変動することに注意)。
- ターンプレイヤーが戦闘に敗北した場合、戦闘の原因となったクロウカードの獲得に失敗する。
相手側プレイヤーが戦闘に敗北した場合、ターンプレイヤーは(対象となる)クロウカードの獲得に成功する。
○ クロウカードの獲得
クロウカードの獲得に成功した場合、獲得したクロウカードを自分のクロウカード置き場に送る
(基本精霊カードの効果による獲得も、このあたりのタイミングで行うものと思われる)。
今回のターンに使用した、クロウカード以外の全てのカードを捨て札とする。
○ 手札の補充
双方のプレイヤーが任意に手札を 2枚捨てる。
双方のプレイヤーが手札が 5枚になるように、デッキからカードを補充する
(ここでデッキが尽きた場合には、捨て札をシャッフルして再使用する)。
自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性(Category Type)について
クロウカードにはいくつかの属性が存在し、その属性に対応したキャプターカードでなければ獲得を試みることができない。
属性は本ゲーム上での概念であり、劇中での 4大エレメントとは多少異なる。
属性は現在 9種類(風・火・樹木・電気・黄金・水・大地・雨・雲)が存在する。
● 基本精霊(Major Card)カードについて
クロウカードの中に、オレンジの地で感嘆符マークの付いたカードが存在する。これを基本精霊カードとする。
一部の基本精霊ではないクロウカードについても、戦略カードの効果により基本精霊となる場合がある。
基本精霊は本ゲーム上での概念であり、劇中での 4大精霊(火水風土)とは多少異なる(もっとも、実際にその 4種が基本精霊なのだけどね)。
基本精霊カードは同じ属性のクロウカードの根源となる存在であり、同一属性を従える効果を持つ。
基本精霊カードを獲得している場合、自ターンごとに2枚まで、場に存在する同一属性のクロウカードを無条件! に獲得できる
(ただしルールからは判断できないが、バランス的にキャプターによる獲得と基本精霊による獲得は、合わせて1ターンに2枚までだと思われる)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○クロウ(Clow Spirit)カード (配置コスト不要)
- 魔法が封じ込められた特殊なカード。このカードの獲得が本ゲームの目的である。
- 本来はカードの姿をしているのだが、現在はマスター不在で封印が解かれているため精霊の姿で街で暴れ回っている。
- それぞれに属性が記載され、その属性に応じたキャプターのみが捕獲を行える。
- 一部に基本精霊(Major Card)が存在し、前述したような特殊効果を持っている。
- ちなみにシリーズ1で28種、残りがシリーズ2で登場している。
● 瞬間的(というか、そのターンの間のみ)に使用するカード
○ キャプター(Capture)カード (使用コスト不要)
- クロウカードを集める仲間たち。若干協力するのみの者も混じっている。
- それぞれキャラクター名が記載されている。なお英語版なので、大道寺知世は"Madison Taylor"・月城雪兎が"Julian Star"・木之本桃矢が"Tori Avalon"・当然さくらも"Sakura Avalon"となる、念のため。
- 自分のターンには、最初に配置したキャラクターと援軍の分のカードしか使用できない。また相手のターンには相手が使用していないキャラクターしか使用できない。
- それぞれ属性を持ち、対応する属性のクロウカードを獲得することが可能である。
- 各カードには戦闘値があり、戦闘の判定の際に使用される。
○ 援軍要請(Reinforcement)カード (使用コスト不要)
- 相手に援軍を強要するカード。基本的には相手ターン中に使用する。
- ストーリー的には、(クロウカードが暴れるため)助っ人が必要になるほど事態が悪化したことを表わしているカードであると思われる。
- キャラクターの名称のみが記載されており、相手に記載されているキャラクターの援軍を強要させる。
- このカードを使用された場合、指定されたキャラクターのキャプターカードか援軍要請カードを出せなければ、クロウカード獲得に失敗する。
- キャラクター名が複数記載されている場合、使用時に記載されたどのキャラクターとして使用するか選択する。
- 1ターンにつき 1枚のみ使用可能である。
- 相手が現在使用しているキャラクターと同じキャラクターのカードは使用できない。
○ 戦略(Stategy)カード (使用コスト不要)
- クロウカードを捕まえるための作戦。戦略というよりは戦術のような気も……
- それぞれ指定されたタイミング(特に記載が無ければ、いつでも)に使用でき、即座に効果を発揮する。
場の構成
- 永続カードは、場という共有空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札という空間に集められる。
- 獲得したクロウカードは、専用の空間(クロウカード置き場)に集められる。この時、相手と自分のカードが混じらないよう区別しておくこと。
商品情報
● メーカー: Upper Deck Entertainment
○ 発売開始: 2001年3月
- ○ ラインナップ
シリーズ1
| 全60種
| 構築済みスターター、ブースター
|
シリーズ2
| 全90種
| ブースター
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