ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ツバサクロニクル』のルール解説。
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ツバサクロニクル メモリアルコレクション
Last Update 2005/11/20 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはパラレルワールドの旅人となり、仲間たちとともに世界を旅して回る。
● 原作
TVアニメーション『ツバサクロニクル』。
コミック『ツバサ』(講談社刊)。
● 世界設定
漫画家に良くある悪い癖として、自分の過去作品を同一世界に統合するというのがあります。これをやってしまうと、今後どんな新作を出そうとも読者が旧来の延長としか作品を見てくれなくなってしまいます。
しかし統合してしまった後で、さらにパラレルワールド化して使いまわすという豪の者が出てこようとは……
● 本ゲームについて
NHK教育で放送されているアニメのTCGです。
原作の基本目的はあちこちのパラレルワールドに散らばった羽根(サクラの記憶)をすべて回収することですが、まだ原作が継続しているため本作では羽根のニュアンスをぼかして表現しています。
結果的にその世界に存在する羽根の回収を意味するのですが、とりあえず一定量の世界(の信頼?)を獲得するという表現になっています。
※本ゲームは用語の統一やドロータイミングなど、一部のルールに不明瞭な部分が存在します。ここではもっとも一般的だと思われる表現にしてあります。
基本構成
勝利条件
- 世界として獲得したカードのカード数値の合計値(勝利ポイント)が10以上になる。
- 世界として獲得したスペシャルカードの枚数が2枚以上になる。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(獲得した世界のポイント): 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 4枚。上限も4枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し(世界状態を表す裏向きの場合のみ存在)。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより世界として裏向きにカードを3枚配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを4枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 世界の選択
- 相手の“世界”の中から任意の1枚を選択し、表向きにする。
○ 勝負実施の選択
- 今回、選択した世界のカードの獲得を実施するかどうかを選択する。
- 獲得を選択しない場合、今回選択した世界のカードは捨て札となり、以降の処理を飛ばして“ターン終了”処理へ進む。
○ 運命カードの使用
- ターンプレイヤーから順に双方のプレイヤーが任意で運命カードを1枚ずつ使用する。
○ 勝負の実施
以下の手順にしたがい勝負を実施する。
勝負の処理
▽ 1枚目のカードの配置
- ターンプレイヤーは、手札から任意のカード1枚を勝負用カードとして場に出す。
- 手札が4枚になるように、デッキからカードを補充する。
▽ 勝負用カードの出し合い
- 相手プレイヤーから交互に、手札から以下のいずれかの条件を満たすカード1枚を勝負用カードとして場に出す。
カードを出した後は、手札が4枚になるようにデッキからカードを補充すること。
※基本的には直前のカード以上の数値を出すこと。
※カードテキストによっては、複数枚の同時出しや下記の条件以外のカードを出すことも可能である。
- 数値が直前のカードと同一(色が異なるノーマルカード同士は、この条件の場合のみ成立)。
- 直前に出されたカードと同色で、数値が直前のカードの数値以上。
- 直前に出されたカードがスペシャルカードで、数値が直前のカードの数値以上。
- 直前に出されたカードが運命カードで、数値が直前のカードの数値以上。
- 数値が直前のカードの数値以上の、スペシャルカード。
- 数値が直前のカードの数値以上の、運命カード。
- いずれかのプレイヤーが勝負用カードを出せなくなった時点で、一番最後に勝負用カードを出したプレイヤーの勝利で出し合いが終了する。
※カードの出し合いの最中にどちらかのプレイヤーが条件を満たさないカードを間違えて出してしまった場合、間違えていないプレイヤーの勝利とする。
▽ 勝負の結果判定
- 勝負の結果により、以下の処理を行う。
- ターンプレイヤーの勝利: 今回選択した世界のカードを獲得する。
- 相手プレイヤーの勝利: 今回選択した世界のカードが捨て札となる。
- それぞれ今回勝負に使用したカードおよび運命カードを、すべて捨て札にする。
○ ターン終了
- それぞれ“世界”のカードが3枚になるように、デッキからカードを補充する。
- 自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 世界
- すべてのカードは“世界”として配置することで、本来の目的とは別の存在として使用される。
- “世界”は、ゲーム内におけるパラレルワールドの1つを表す概念である。
- “世界”のカードは基本的には裏向きに存在し、獲得の対象になっている間だけ表向きになる。
カード構成
○ ノーマルカード
- それぞれの世界の住人や旅人たち。
- それぞれカードの強さを表す数値を持っている。この数値は勝負のほか獲得した世界におけるポイントとしても使用される。
- それぞれカードの属性を表す色を持っている。この色は勝負において用いられる。
○ スペシャルカード
- 世界に影響を与えるほどの、非常にスペシャルなカード(笑)。
- 記載効果は、スペシャルカード以外のすべてのルールや効果に優先する。
- その効果と勝利条件に特別な影響を与えること以外は、基本的にノーマルカードと同じ扱いとする。
○ 運命カード
- 旅の最中における運命などを示すカード。
- 専用のタイミングにおいて双方が使用し、効果は1ターンのあいだ持続する。
- 運命カードとして使用しない限りは、基本的にノーマルカードと同じ扱いとする。
場の構成
- カードは、場という空間に存在する。
- カードが破棄された時は捨て札という空間に集められる。
- 勝負で獲得したカードは“獲得した世界”という擬似空間に集められる。
- 捨て札と獲得した世界は、よく似ているが両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2005年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2005/9
| 63
| ブースター(6/158)
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