ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『機動天使エンジェリックレイヤーCGC』のルール解説。
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機動天使エンジェリックレイヤー
カードゲームコレクション
Last Update 2002/3/18 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による格闘技。プレイヤーは人形格闘技“エンジェリックレイヤー”の操縦者となり、パートナーであるエンジェルと呼ばれる人形を操り、相手のエンジェルをダウンさせる。
● 原作
TVアニメーション『機動天使エンジェリックレイヤー』。
コミック『エンジェリックレイヤー』(角川書店刊)。
● 世界設定
エンジェリックレイヤー、それは今少女たちに一番人気の人形格闘技や。
デウスと呼ばれる操縦者は、自分だけのパートナー、エンジェルという人形を操作し、レイヤーという格闘場で戦うんや。
でもロボットプロレスとはちょっと違う。デウスは脳波でエンジェルを操作するから、
操縦技術やなくてイメージ力が必要とされる。逆に言えば鳩子ちゃんみたいな幼稚園児でもチャンピオンになれる。
エンジェリックレイヤーが野郎やなくて女の子に人気があるのはそのせいやな。
ようわかったか? ほな、今日も特訓するにょろよ~。
● 本ゲームについて
人形格闘? 漫画のTCGです。格闘というよりは、少女たちによる擬似プロレスと言ったほうがいいのでしょうか。
本ゲームも、限定空間(いわゆるリング)における格闘技として再現されています。
基本構成
勝利条件
- 相手のエンジェルのライフポイントを 0にする(ノックアウト)。
- 相手のエンジェルをレイヤーベース(場)の外に押し出す(レイヤーアウト)。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
エンジェルカード以外であること。
● その他準備
○ エンジェルカード: 任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ライフポイント表示カード (またはマーカー): 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (エンジェルのライフポイント): 100。上限も同じ。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(タッグルール等を自作すれば可能かもしれない)。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(その場で解決)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ライフポイントの概念のみ)。
- ユニーク処理:
デウスカード、自軍でユニーク、後出し生存。
レイヤーカード、両軍でユニーク、後出し生存。
- 攻撃は、常にエンジェルに対しての 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれエンジェルカードを“エンジェル”として裏向きに配置する(配置場所は下記参照)。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
- それぞれエンジェルを表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローステップ
○ エンジェルステップ
- 自分のエンジェルを隣接するエリア 1マスに任意に移動させる。
この時、相手エンジェルのいるエリアに移動させることはできない。
○ メインステップ
以下の行動を任意に行う。
- デウスカードを使用する。
- レイヤーカードを使用する。
- イベントカードを使用する。
- エンジェリックファイトを行う(後述、1ターンに 1回のみ)。
エンジェリックファイトの処理
▽ 攻撃カード使用
- 攻撃側(ターンプレイヤー)が、バトル(攻撃)カードを1枚使用する。
バトルカードを使用する際は、基本的に相手エンジェルが記載範囲に存在していること。
- 使用した攻撃カードのダメージ判定前の効果が発動する。
▽ 回避カード使用
- 防御側側(相手プレイヤー)が、バトル(回避)カードを1枚任意で使用する。
- 使用した回避カードの効果が発動する。
回避カードの範囲に移動方向が記載されている場合、指定方向に移動させる。
- 基本的には回避カードを使用した時点で、攻撃が失敗したとみなしエンジェリックファイトは終了する。
ただし回避の結果レイヤーアウト(場外負け)した場合は、その時点でゲーム終了。
▽ ダメージ判定
- 防御側が回避カードを使用しない場合、攻撃カードに記載されたダメージポイントの値だけ、相手エンジェルのライフポイントを減らす。
○ エンドステップ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ エンジェルカード (コスト不要)
- “エンジェリックレイヤー”という競技に使用する選手人形。
- 競技の選手として対戦の場“レイヤーベース”に配置され、相手エンジェルを格闘によりノックアウトすることを目指す。
- それぞれ固有の“カードタイプ(重量級とか攻撃重視とか)”が記載されており、エンジェルとカードタイプが異なるカードは使用できない。
○ デウスカード(コスト必要)
- いわゆる人間。プレイヤー自身がエンジェルを動かすデウス(操縦者)であり、プレイヤー自身の癖や特訓の成果、応援してくれる仲間たちを表している。
- それぞれ自分の場に1枚しか配置できない。新しいカードを配置した場合、前のカードは捨て札となる。
○ レイヤーカード (コスト必要)
- 現在戦っている会場やレイヤーの地形、戦闘レギュレーションなど。
- 双方合わせて場に1枚しか配置できない。新しいカードを配置した場合、前のカードは捨て札となる。
● 瞬間的に使用するカード
○ バトルカード (コスト・エンジェルとのタイプ一致必要)
- バトル中にエンジェルが使用するいろいろな技。
- 攻撃用の攻撃カードと防御用の回避カードに分けられる。
- 一部のカードにはカードタイプが記載されており、同じカードタイプを持つ特定のエンジェルのみ使用することができる。
- 攻撃カードにはダメージポイントが記載されており、攻撃が成功した場合相手エンジェルに記載値分のダメージを与える。
- それぞれどのエリアに対して攻撃できるかやどの場所に回避するかの範囲が設定されている。
その場所に相手がいない/その場所に逃げられない場合は、そのカードを使用できない。
- バトルカードを使う際、エンジェルは常に相手エンジェルの方向を向いているものとして扱われる。
よって記載範囲は、相手エンジェルのいる方向が常に前方として判定すること。
○ イベントカード (コスト必要)
- 試合中に起こるさまざまな出来事。
- 効果や使用タイミングは、カードごとに異なる。
● その他
○ ライフポイントカード
- ライフポイントを表示するための専用カウンター。
- ライフポイントを表示する手段が別にあれば、あえてこのカードを使用しなくてもかまわない。
場の構成
- 永続カードは、共用の場という空間に存在する。
- 場の中でエンジェルが行動する基本部分は、レイヤーベースという 18個のエリアに分割された空間で構成される(上図はレイヤーベースの概略図)。
- ゲーム開始時は、上図で“自”と書かれた場所にエンジェルカードを配置する(相手は“敵”と書かれた場所に配置)。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
- ほとんどのカードを使用する時に支払われたコストは、直接山札からゲージという空間に裏向きに集められる。
- 捨て札置き場とゲージは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工
○ 発売開始: 2001年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2001/10
| 112
| スターター(45/800)、ブースター(10/300)
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全国大会編
| 2002/3
| 99
| ブースター(10/300)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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