ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ワンピースカードゲーム』のルール解説。
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From TV animation ONE PIECE カードゲーム
Last Update 2019/4/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるリーダー討伐戦。プレイヤーは海賊や海軍士官の船長となり、船乗りを率いて相手を撃退する。
● 原作
TVアニメ『From TV animation ONE PIECE』。
コミック『ONE PIECE』(集英社刊)。
● 世界設定
世界の海はざっくりと四分割されている。東の海を越えて航海を進めるには“偉大なる航路”に挑まねばならないのだ。
● 本ゲームについて
人気漫画のアニメ版のTCGです。以前はハイパーバトルの一作でしたが、今回は独立作品として登場しています。
ここでは偉大なる航路(グランドライン)ルールについて説明します。
基本構成
勝利条件
- 相手の船長(船長のキャラボックスに配置したキャラ)を倒す。
- 相手の賞金首リストにあるカードの記載ライフの合計が 6以上になる。
- 相手のデッキが尽きる(引くべきときに引けない)。
事前準備
● デッキ (宝箱: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚ちょうど。
- 構築条件:
同一ナンバーカードはデッキに 4枚まで。
※初期配置用に、キャラカードを一定量は投入する必要がある。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード (サイドボード): 一部の大会で使用。制限は特に無し。
○ 各種表示用マーカー: 行動回数を数えるマーカーなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (相手の賞金首リストのカードの記載ライフ合計): 0。以後蓄積する。
- 開始手札: 7枚。上限は 4枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意回数。手札をすべて破棄して引き直す。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻・後攻それぞれの 1ターン目にはバトルを行えない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表向き: 通常状態。
- カード裏向き: ログやライフなどでの使用状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(カードの形でのみ存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り(ライフボックスの残り枚数という形で表示)。
- ユニーク処理:
同名キャラ。自軍ユニーク、先出し生存。
船カード。自軍ユニーク、後出し生存。
- キャラの攻撃は、正対位置および正対部分の隣接位置にいる相手キャラのいずれか 1体を対象とする。
ただし対象キャラは相手船長よりも相手の仲間が優先される。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキからカードを 6枚引き、ログとして裏向きのまま場のログポーズに配置する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 7枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
- 先攻が必要に応じてマリガン処理を行う。
- 先攻が手札から任意のキャラカード 1枚を、船長として場に裏向きに配置する。
- 先攻が手札からキャラカードを任意で 2枚まで、仲間として場に裏向きに配置する。
※船長と仲間(たち)のライフの合計が、必ず 6以下になるようにすること。
- 後攻が必要に応じてマリガン処理を行う。
- 後攻が手札から任意のキャラカード 1枚を、船長として場に裏向きに配置する。
- 後攻が手札からキャラカードを任意で 2枚まで、仲間として場に裏向きに配置する。
※船長と仲間(たち)のライフの合計が、必ず 6以下になるようにすること。
- それぞれ配置したキャラ(船長と仲間)を、すべて表向きにする。
- それぞれのキャラごとに、記載ライフの値分だけのライフポイントを獲得する。
※それぞれのライフボックスへ、自分のログをライフポイントの値分だけ裏向きのまま移動させる。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
○ メインフェイズ
以下の行動の中から、いずれか任意の行動を3回分だけ行う。
※可能であれば、同一行動を何回も行うことができる。
※1回の行動のために、複数行動分の消費を必要とする行動も存在する。
- バトルをしかける: 場のキャラ 1体によりバトルを行う(後述)。
※1体のキャラごとに、1ターンに付き 1回だけバトルを行うことができる。
- 特殊能力を使う: 場のキャラ 1体に記載された特殊能力を使用する。
- ログを貯める: デッキからカードを 1枚引き、裏向きのままログとして配置する。
- 新しい仲間を呼ぶ: 手札からキャラカード 1枚を、キャラとして空いているキャラボックスに配置する。
- 移動する: 場の仲間1体をもう一方の仲間キャラボックスに移動させる。または仲間2体の位置を入れ替える。
- 手札を増やす: デッキからカードを 1枚引き手札に加える(手札が 4枚以下の時にのみ行える)。
- 船カードを出す: 手札から船カード 1枚を、船ボックスに配置する。
- パスする: 何もしない。
各バトルの処理
▽ キャラを選ぶ
- ターンプレイヤーが、今回バトルを行う自分のキャラ 1体を選択する。
- ターンプレイヤーが、今回のバトルの対象となる相手のキャラを 1体選択する。対象にできるキャラは以下のとおり。
- バトルを行うのが船長で、相手の仲間が 2体: 相手の仲間のうちいずれか 1体。
- バトルを行うのが船長で、相手の仲間が 1体以下: 相手の船長か仲間のどちらか 1体。
- バトルを行うのが仲間で、正対位置に相手の仲間がいる: 正対位置の相手の仲間。
- バトルを行うのが仲間で、正対位置に相手の仲間がいない: 相手の船長。
- 今回のバトルが、バトルを行うキャラとバトルの対象となるキャラとによる 1 対 1で行われる。
▽ 戦闘行動を行う
- ターンプレイヤーからそれぞれが交互に、以下から任意の処理を双方がパスするまで繰り返す。
- 援軍を呼ぶ: 手札のキャラ・船カード 1枚を援軍カードとして、自分のバトルを行うキャラの援軍ボックスに配置する。
- 技カードを使う: 手札の技カード 1枚を、自分のバトルを行うキャラの技ボックスに配置することで記載効果を発動する。
- チームを呼ぶ: 手札のチームカード 1枚を、条件を満たした自分のバトルを行うキャラと入れ替える。
- パスする: 何もしない。
▽ パワーを比べる
- それぞれのバトルを行うキャラに各種修正を加え、今回のバトルにおけるパワーを算出する。
- それぞれのパワーを比較し、値が大きい方が今回のバトルに勝利する(同値の場合は相打ち)。
▽ ダメージを与える
- バトルに勝利した側のキャラは、記載ダメージの値分だけ相手のキャラにダメージを与える。
※相打ちの場合は、それぞれが相手にダメージを与える。
- それぞれ受けたダメージ分だけ、キャラのライフボックスのライフを減らす。
減らしたカードはそのままプレイヤーの手札に加えられる。
- ライフが尽きたキャラは倒され、自分の賞金首リストに表向きのまま上下逆にして送られる。
▽ 援軍と技カードを海に置く
- それぞれ今回のバトルに使用した援軍カードと技カードを、すべて海に送る。
○ エンドフェイズ
- 手札が4枚になるよう調節する。
※手札が 3枚以下の場合、手札が 4枚になるようにデッキからカードを補充する。
※手札が 5枚以上の場合、手札が 4枚になるように手札の任意のカードを破棄する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 勢力について
- キャラカードには属性概念として勢力が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 勢力は ルフィ海賊団・強者・海軍・敵勢力・市民 の5種類が存在する。
- 複数勢力を持つカードも存在する。
- バトルを行うカードが援軍カードを使用する場合、両者の勢力が一致していない時はダメージを受ける。
ただし市民は例外で、(敵勢力以外の勢力であれば)勢力が異なっていてもをダメージを受けず与えない。
- 敵勢力は原作での所属組織ごとにアイコンの種類が異なるが、ゲーム上ではすべて同一の勢力として扱われる。
● ログについて
- すべてのカードは本来の役割とは別に、蓄積概念であるログ(およびライフ)として使用される。
- ログポーズに裏向きに配置されることでログとなる。
- ログはキャラ配置時のライフの供給源としても使用される。
キャラの配置時にはライフ分のログを用意できることが前提となる。
● 援軍カードについて
- キャラカードと船カードは本来の役割とは別に、バトルにおける援軍カードとして使用する事が出来る。
- 援軍カードに使えるのは手札のキャラカードと船カードである。チームカードや技カードは援軍にできない。
- 援軍カードは手札が許す限り、1回のバトルで何枚でも使用することができる。
- 援軍カード 1枚ごとに、自分のバトルを行うキャラのパワーに +100 の修正が加えられる。
- 自分のバトルを行うキャラと援軍カードの勢力が一致していない場合、ペナルティとしてバトルを行うキャラが 1ダメージを受ける。
ただしどちらか一方の勢力が“市民”の場合は、(もう一方の勢力が“敵勢力”でない限り)勢力が異なっていてもダメージは発生しない。
- 援軍カードとして使用したカードは、バトル終了時にすべて破棄される。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラカード (基本的には配置条件無し)
- 旅を共にする仲間たち。場にキャラとして配置される。
- 配置したキャラのうち船長はプレイヤーの分身であり、ゲーム開始時から中央のキャラボックスに 1体だけ永続する。
この船長を倒された場合、ゲームに敗北する。
- 船長以外のキャラは仲間として配置され、左右のキャラボックスにそれぞれ 1体ずつ任意で配置できる。
仲間は必要に応じて配置位置を任意に移動(あるいは入れ替え)することができる。
※移動(入れ替え)の際には、ライフも一緒に移動することに注意すること。
- パワーとダメージの値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- パワーの値は、相手とのバトルにおいて使用される。
- ダメージの値は、バトルに勝利した際に相手に与えるダメージ量として使用される。
- ライフの値を持ち、配置時の初期ライフとなる。
キャラの配置時は、ライフの値分だけログからライフボックスにカードが送られ、それの枚数がキャラのライフ値となる。
ライフボックスのカードが尽きた場合、キャラは倒された扱いとなり、賞金首リストに送られる。
※賞金首リストのカードのライフの合計値が、相手の勝利条件として使用される。
- 本来の役割とは別に、援軍カードとして使用することもできる。
○ チームカード (配置条件が存在)
- 徒党を組んだキャラ。1枚のカードに複数キャラクターが描かれている。
- 場においてキャラとして使用できるが、キャラカードとは異なる存在である。
- 複数のキャラ名が“&”で繋がれた名称になっており、それぞれのキャラとしても扱われる。
※キャラとしては複数であってもカードとしては 1枚であり、キャラボックスの使用は一か所で充分である。
※複数のキャラが同時に存在することになるので、他のキャラを配置する際の同名制限には注意すること。
- キャラカードではないので、援軍カードに使用することはできない。
- バトル中にチームとして呼び出すことで、条件を満たしたバトル中のキャラと入れ替わってキャラとして配置される。
- チームカードを配置する条件は以下のとおり。
- 今回使用するチームカードが手札にあること。
- チームカードに含まれているキャラ名の中に、バトルを行っている自分のキャラのキャラ名が含まれていること。
- チームカードに含まれているバトル中の自キャラ以外のキャラ名が、出されている援軍カードのいずれかに含まれていること。
※要するにバトルを行うキャラと援軍カードによって、チームカードの組み合わせが成立していること。
- バトルを行っているキャラ以外の自分のキャラのすべてのカード名が、チームカードに含まれていないこと。
※つまりユニーク制限にかからないこと。
- ライフ補正に必要なだけのログが存在すること。
- 配置条件をすべて満たしていれば、呼び出しを宣言したうえで手札のチームカードがバトル中のキャラとして該当のキャラボックスに配置される。
そしてチームのキャラ名(すべて)に相当する分の、従来のバトル中キャラと援軍カードは海に破棄される(バトルはそのまま続行)。
- キャラとして配置した際に、記載ライフが元のキャラの現在ライフよりも多い場合は、差分をログから補充する。
逆に現在ライフの方が多い場合は、調整せずに現在ライフをそのまま使用できる。
- 配置された後は、キャラとしてキャラカードの場合と同様に扱われる(船長になる場合もある)。
○ 船カード (配置条件が存在)
- キャラたちが使用する船。船ボックスに船として配置され記載効果を発揮する。
- それぞれ自分の場に 1枚だけ配置でき、後から別の船を配置する場合は従来の船が破棄される。
- メインキャラ(その船の交渉担当)としていずれかのキャラ 1名が記載されている。
- 配置条件を満たせない場合は、一度裏向きに配置してから後のターンで条件を満たした時に表向きにすることもできる。
※表向きにできるのは通常配置と同じタイミング(自ターンメインフェイズ)。この場合はターンを跨いで 2行動分を消費することになる。
※記載効果は表向きになった時点で発動する。
- 本来の役割とは別に、援軍カードとして使用することもできる。
● 瞬間的に使用するカード
○ 技カード (使用条件が存在)
- バトルで使用するさまざまな技。
- バトルにおいて、使用キャラの技ボックスに配置して効果を発揮する。
- 使用可能なキャラと使用条件の2種類の使用条件が存在し、すべて満たしている時に使用できる。
※使用条件が指定されていないカードも存在する。
- 使用キャラの条件は、自分のバトルを行うキャラ自身に加え援軍カードとして配置したキャラも含まれる。
- 手札が許す限り、1回のバトルで何枚でも使用することができる。
- 使用した技カードは、バトル終了時にすべて破棄される。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は3か所のキャラを中心とした空間に大別される(上図は場の構成図)。
それぞれが 1体の船長と 2体までの仲間を配置できる。
※仲間の 1 と 2 の名称は便宜上の物であり、仲間1 が空のまま先に仲間2 にキャラを配置してもかまわない。
- それぞれの場は船長を中心としてお互いに対面している形となる。
バトルの際には、自身と正対する位置のキャラおよび正対位置に隣接する位置の相手と戦うことができる。
※ただしバトルの対象には優先度があり、相手船長と戦うために先に相手の仲間に対処しなければならない場合がある。
- それぞれのキャラは、キャラ自身を配置するキャラボックスを中心としたさまざまなボックスで構成される。
構成要素としてキャラの体力を示すライフボックスや、バトルでの一時カードを配置する技ボックスや援軍ボックスなどが存在する。
- 他にもログを配置するログポーズや船を配置する船ボックスなどの空間が存在する。
- カードの使用後などは、海という空間に集められる。
- バトルにより倒されたキャラは、賞金首リストという空間に集められる(相手から見やすいように上下逆にして配置される)。
- 海と賞金首リストは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2002年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
海賊王への航路
| 2002/2
| 66中42
| カードダス(4/100)
|
2002/3
| 66中60
| スターター(32/800)
|
東の海の覇者
| 2002/3
| 60
| ブースター(8/191)
|
アバラスタの攻防
| 2002/5
| 42
| カードダス(4/100)
|
海上の強豪達
| 2002/6
| 60
| ブースター(8/191)
|
バロックワークスの強襲
| 2002/8
| 78中54
| カードダス(4/100)
|
2002/9
| 78中60
| スターター(32/800)
|
グランドラインへの導き
| 2002/9
| 60
| ブースター(8/191)
|
王国の復興
| 2002/11
| 54
| カードダス(4/100)
|
アバラスタ王国の決戦
| 2002/12
| 1種
| 構築済みスターター(65/1560)
|
2002/12
| 192
| ブースター(8/191)
|
麦わらの海賊旗
| 2003/3
| 81
| スターター(32/800)、ブースター(6/150)
|
大海原の正義
| 2003/6
| 59
| ブースター(6/150)、カードダス(4/100)
|
トレジャーシート
| 2003/8
| 48
| ジャンボカードダス(4/100)
|
スカイピアの聖戦
| 2003/9
| 82
| スターター(32/800) ブースター(6/150)、カードダス(4/100)
|
友との絆
| 2003/11
| 59
| ブースター(6/150)、カードダス(4/100)
|
グラバト3! パック
| 2003/12
| 48
| ブースター(12/300)
|
冒険者たちの誓い
| 2004/2
| 59
| 構築済みスターター(32/800) ブースター(6/150)、カードダス(4/100)
|
天空の黄金郷
| 2004/5
| 62
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
トレジャーシート2
| 2004/7
| 24
| ジャンボカードダス(4/100)
|
デービーバックファイトの罠
| 2004/8
| 62
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
悪魔の実の協奏曲
| 2004/8
| 2種
| 構築済みスターター(32/840)
|
英雄たちの船影
| 2005/2
| 70
| 構築済みスターター(32/840) ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ウォーターセブンの秘宝
| 2005/9
| 59
| ブースター(12/315)
|
(参考)海外版
| 2005/8 ~
|
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|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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