ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Disney Lorcana』のルール解説。
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Disney Lorcana Trading Card Game
ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム
Last Update 2025/1/25 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはイルミネーターとなり、呼び出したディズニーキャラクターと共に伝承を集める。
● 原作
ディズニー映画の諸作品。
● 世界設定
不思議の国ロルカナ。この地には魔法のインクを使ってさまざまな術を駆使する、イルミネーターという魔法使いたちがいた。
彼らはこの地に散らばる伝承のかけらを集めて回っているのだ。
● 本ゲームについて
ディズニーキャラクターのTCGです。
プレイヤーは自分たちの世界にディズニーキャラクターを呼び出すという形で、ゲームを進めていきます。
基本構成
勝利条件
- ロア(伝承)ポイントを 20点以上獲得する。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 60枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 4枚まで。
投入されているインク(属性)が、2種以下であること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ダメージ・カウンター: おはじき状のものを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (ロアポイント): 0点。以降蓄積する。
- 開始手札: 7枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。デッキの底にすべて戻して引き直す。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: レディ(Ready)状態。
- カード横: エグザート(Exerted)状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 有り(キャラクター配置時はインクが生乾き)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: ユニークタグを持つカード、自軍ユニーク、先出し生存。
- キャラクターたちのチャレンジ(攻撃)は、ロケーションやエグザート状態の相手キャラクターを対象とした 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 開始(Beginning)フェイズ
- READY: 自分の場とインクウェルにあるエグザート状態のカードを、すべてレディ状態にする。
- SET: ターン開始時に発生するさまざまな処理を解決する。
- DRAW: 自分のデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ メイン(Main)フェイズ
- 手札のインクウェルアイコンを持つカード 1枚を、任意で場のインクウェルに裏向きで配置する(1ターンに 1枚まで)。
- 以下の行動を任意で行う。
- 手札のキャラクターカードを、キャラクターとして場に配置する。
- 手札のアイテムカードを、アイテムとして場に配置する。
- 手札のロケーションカードを、ロケーションとして場に配置する。
- 手札のアクションカードを使用する。
- 場のカードの記載効果を使用する。
- 場のレディ状態のキャラクターにより、歌を歌わせる(手札のアクション(歌)カードを使用する)。
- 場のレディ状態のキャラクター等により、クエストを行う(後述)。
- 場のレディ状態のキャラクター等により、相手キャラクターに対してチャレンジする(後述)。
各クエストの処理
- 今回クエストを行う場のレディ状態のキャラクター 1体を指定し、クエストを宣言する。
- クエストを行うキャラクターを、エグザート状態にする。
- クエストを行うキャラクターに記載されたロア値分のロアポイントを獲得する。
各チャレンジの処理
▽ チャレンジの宣言
- ターンプレイヤーがチャレンジ側となり、チャレンジを宣言する。
- チャレンジ側が、今回チャレンジを行う場のレディ状態のキャラクター 1体を指定する。
- チャレンジ側が、今回チャレンジをキャラクターをエグザート状態にする。
- チャレンジ側が今回のチャレンジ対象として、相手のロケーションかエグザート状態のキャラクターのいずれか 1つを指定する。
- 今回のチャレンジが、チャレンジする側とチャレンジ対象のキャラクター(またはロケーション)の 1 対 1で行われる。
▽ チャレンジの解決
- 今回のチャレンジに参加するそれぞれのキャラクター等の攻撃力と意志力の値に各種修正を加え、今回の値を算出する。
- 参加したキャラクターの双方が、それぞれ自分の攻撃力の値分のダメージを相手キャラクターに与える。
※ロケーションの場合はダメージを与えられないので、チャレンジ側が一方的にダメージを与えることになる。
- 蓄積ダメージが自分の意志力以上になったキャラクターやロケーションは、追放され捨て札に送られる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性概念としてインクが存在し、さまざまな場面で使用される。
- インクは Amber(琥珀)・Emerald(エメラルド)・Sapphire(サファイア)・Amethyst(アメジスト)・Ruby(ルビー)・Steel(鉄) の 6種類が存在する。
- デッキ構築時には、インクの種類を合計 2種類まで投入できる。
- 本作では“インク”という言葉がさまざまな意味を持つので、それが指す内容には注意すること。
● インクウェルについて
- 手札のカードは本来の役割とは別に、他のカードのエネルギー源となるインクウェル(インク壺)内のインクの役割を持つ。
- 自ターンに任意で手札にある“インクウェルアイコン”を持つカード 1枚を、相手に見せることができる。
見せたカードを裏向きで場のインクウェルにレディ状態で配置することで、ウェル内のインクカードとなる。
- インクウェルにある間、インクカードは状態配置以外のすべての記載情報が失われる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードを本来の目的で使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはインクウェルのインクカードを使用することで支払うことができる。
- インクウェルにあるレディ状態のインクカード 1枚をエグザート状態にするごとに、コストが 1だけ支払われる。
- 歌カードのように、インクウェル以外の方法でコストを支払えるカードも存在する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクター(Character)カード (コスト必要)
- プレイヤーが描画により呼び出した存在。場にキャラクターとして配置される。
- 場に望むだけの数を配置できる。
- 配置ターンには生乾き扱いとなるため、エグザート状態にできない(キャラクター限定、いわゆる召喚酔い)。
- 攻撃力(Strength)の値を持ち、チャレンジの際に使用される。
- 意志力(Willpower)の値を持ち、値以上のダメージを受けた場合に追放され捨て札となる。なおダメージは蓄積する。
- ロア値(Lore Value)を専用アイコンの個数という形で持ち、クエストを行うことでロアを獲得できる。
○ アイテム(Item)カード (コスト必要)
- プレイヤーが保有する道具など。場にアイテムとして配置される。
- 場に配置することで、さまざまな効果を発揮する。
○ ロケーション(Location)カード (コスト必要)
- いわゆる地の利。横向きのカードであり、場にロケーションとして配置される。
- 移動コスト(Move Cost)の値を持ち、コストを支払えば以下の内容で自分の場にいるキャラクターを乗せることができる。
- キャラクター 1体を乗せるごとに、記載分の移動コストを支払う必要がある(状態変更は不要)。
- 1枚のロケーションに対して、複数のキャラクターを乗せられる。
- 一部のカードは、キャラクターが乗ることで特定の効果を発動できる。
- 一度乗ったキャラクターは、通常手段ではロケーションを降りられない(別ロケーションへの移動は可)
- ロケーションが捨て札になっても、上に乗っているキャラクターは捨て札とならず通常の場に残り続ける。
- ロア値(Lore Value)をアイコンの形で持ち、自ターン開始時に記載分のロアが自動的に供給される。
- 意志力(Willpower)の値を持ち、値以上のダメージを受けた場合に捨て札となる。
※つまりキャラクターのようにチャレンジされる場合がある。
● 一時的に使用するカード
○ アクション(Action)カード (コスト必要)
- (基本的には)プレイヤーが行う行動など。効果はさまざま。
- 使い捨てで効果を発揮し、使用後は捨て札に送られる。
※ 歌(Song)カード
- アクションカードの一種。本来のコスト支払いに加え、別の方法でも使用できる。
- それぞれ使用できるキャラクターの条件が記載されている。
条件を満たすレディ状態のキャラクターをエグザート状態にすることで、コストを支払わずに使用できる。
※つまりプレイヤーに代わって、場のキャラクターが使用することができる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場のほかにそれぞれのインクウェル(Inkwell)という空間が存在し、エネルギーの蓄積空間となる。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札(Discard pile)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Ravensburger/ タカラトミー
○ 発売開始: 2023年/ 2025年1月(日本語版発売時期)
- ○ ラインナップ
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- The First Chapter(物語のはじまり)
- Rise of the Floodborn
- Into the Inklands
- Ursula's Return
- Shimmering Skies
- Azurite Sea
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