ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『名探偵コナン』のルール解説。
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ミスチーエンジン搭載カードゲーム
名探偵コナン
Last Update 2000/10/30 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライブラリ破壊戦。プレイヤーは探偵たちのボス? となり、世にはびこる事件を解決することで相手プレイヤーの悪事を挫く。
● 原作
TVアニメーション『名探偵コナン』。
コミック『名探偵コナン』(小学館刊)。
● 世界設定
世に名高い高校生探偵“工藤新一”。彼にかかればどんな事件も解決間違いなし。
ところがある時彼は事件に巻きこれまた結果、謎の組織の使用する薬によって子供の体となってしまった。
こうして彼は小学生“江戸川コナン”を名乗り、元の姿に戻るべく、さまざまな事件を解決しつつも謎の組織を追っているのだ。
● 本ゲームについて
『Ace File '99』はかなり完成度の高いカードゲームなのですが、実在のアイドルを使用しているという宿命により、
新たなユーザー層の開拓には充分貢献しながらも低年齢層や女性の支持には難点がありました。
ただし基本構造となる『ミスチーエンジン』は探偵を再現するゲームとして汎用性に優れていたために、本来の捜査を目的とした展開が容易だったのです。
そこで少年サンデー誌上で絶大な人気を誇り、TV及び映画でも人気の高い『名探偵コナン』をテーマとした本TCGが完成したのです。
※本ゲームは『ミスチーエンジン搭載カードゲーム(Mischievous Elves)』というタイトルが正式名で、『名探偵コナン』はその中の 1つの名称です。
ただそれぞれのタイトルがあまりにも違い過ぎるために、これをいっしょに紹介するとおそらくほとんどの方が検索できないと思われますので(笑)。
よって便宜上、それぞれを別タイトルとして個別に紹介させていただきます。
基本構成
勝利条件
- 相手のデッキが尽きる(引くべき瞬間にカードがない)。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一名称カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: デッキそのものがライフに相当する。
- 開始手札: 7枚。上限も同じ(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 有り。手札を「捨て札」にして任意に何度でも引き直すことが可能。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
※事件カードに限りアクションの概念が存在する。
- カード縦: 未アクション(行動力が有ることを示す)。
- カード横: アクション済(行動力が無いことを示す)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(ターン終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦うことはせず、事件の解決とその妨害が行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札を 7枚引く。
- 任意でマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ リセットステップ
事件カードをリセットする(カードを起こす)。
○ 補充ステップ
自分のデッキから 1枚カードを引く。
○ 事件ステップ
手札から任意で 1枚、事件カードを裏向き・未アクションで場に出す。
○ メインステップ
ゲームのほとんどの基本行動がとれる。ここでのみ実行できる行動は以下のとおり。
☆ 行動の際に 1アクション消費するもの
- デッキから 1枚カードを引く。
- キャラクターを(事件に派遣されていない状態で)場に出す。
- 証拠を任意の事件(相手の事件可)に出す。
- 場にあるキャラクターを任意の事件(相手の事件可)に派遣する。
- 事件に派遣したキャラクターを別の事件に派遣しなおす。
- キャラクターを派遣した事件から外す。
- 派遣したキャラクターにより事件を捜査して、解決を試みる(後述)。
☆ 行動の際に指定されたアクションを消費するもの
- 場のキャラクターや証拠の能力を使用する(派遣中でも使用可能)。
- 推理カードを使用する。
事件捜査の処理
▽ 捜査の条件
- 対象の事件に対し、自分のキャラクターが派遣されていること。
▽ 捜査の開始
- 対象の事件に対し、「捜査」を宣言する。
- 対象の事件が裏向きの場合、ここで表にする(以後表のまま)。
▽ 事件のレベルと、捜査のパワーを比較する
- 自分のキャラクターたちと証拠のパワーの合計が、対象の事件のレベル以上であること(相手のキャラクターや証拠は合計に含めないことに注意)。
- 事件のレベルのほうが高い場合、捜査失敗となり、事件にあたったキャラクターと証拠はごみ箱に送られ、捜査の処理を終了する。
▽ 事件の解決の必要条件を確認する
- 条件が満たされていない場合、継続捜査が必要となる。
- 現状維持のままで捜査の処理を終了する。
▽ 事件の解決
- 解決の条件がすべて満たされている場合、事件が解決されたと見なす。
- 事件のヒット数のカードが、相手の山札(デッキ)からごみ箱へ送られる。
- 解決した事件と、事件に付いていた敵味方全ての証拠はごみ箱へ送られる。事件に派遣されていたキャラクターは、事件に派遣されていない状態で場に存在する。
○ エンドステップ
手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうかよく確認すること。
ルール細則
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 事件カード (配置コスト不要)
- 日本中を混乱に陥れている怪(珍)事件。
- 自分の(未解決の)事件が、キャラクターたちを行動させるアクションを発生させる。
- レベルの値を持ち、この値以上のパワーで捜査を行うことで事件が解決される。
- ヒットの値を持ち、事件が解決されたときに(解決したプレイヤーから見て)相手のデッキを減少させる。
○ キャラクターカード (配置に 1アクションが必要)
- 事件解決のために派遣する部下たち。
- パワーの値を持ち、事件の解決に使用される。
- 場に配置したうえで、相手の事件を含めたいずれかの事件を解決するために派遣される。
- 1枚の事件に対し、各プレイヤーごとに原則1体の探偵しか派遣できない。
○ 証拠カード (配置に 1アクションが必要)
- 事件の解決を円滑に進める証拠物件。本来別に無くても事件は解決可能。
- パワーの値を持ち、事件の解決に使用される。
- 相手の事件を含めたいずれかの事件に付ける形で場に配置する。
● 瞬間的に使用するカード
○ 推理カード (使用にアクションが必要)
○ 超推理カード (使用にアクションが必要)
- 相手の行動を妨害する行動など。相手ターンに使用条件を満たした時使用する。
場の構成
- 永続カードは場という空間に存在する。
- カードの使用後や捨て札は、ごみ箱という空間に集められる。
ミスチーエンジン搭載カードゲームの共用
このシリーズはカードの共用ができるのだが、各シリーズにより微妙に用語やカード名が異なるので、使用する際には以下の読み替えを行う。
- ファイル = 山札
- トラッシュ = ごみ箱
- 事件カード: 変化無し
- 証拠カード: 変化無し
- 妖精カード = キャラクターカード
- 妖力カード = 推理カード
- 魔気カード = 超推理カード
商品情報
● メーカー: 未来蜂歌留多商会、亜寶麿事務所(発売:ハドソン)
○ 発売開始: 1999年10月
- ○ ラインナップ
名探偵コナン
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名探偵コナン The Movies
| ブースター
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ACE File'99 小粋な妖精達 ~ 小粋な妖精達の汚れなき悪戯 ~(参考)
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平安衣装に染まった Ace File Millennium 光る源氏騒動記 光る君(参考)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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