ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Sailor Moon(美少女戦士セーラームーン)』のルール解説。

Sailor Moon Collectible Card Game
美少女戦士セーラームーン

Last Update 2001/5/7 文責:DOP


ゲーム概要

● ゲームタイプ
 2人対戦によるポイント獲得競争。プレイヤーはセーラー戦士(あるいはルナのような戦闘アドバイザー)となり、相手プレイヤーが繰り出すモンスターたちを、ばったばったとなぎ倒す。

● 原作
 TVアニメーション『美少女戦士セーラームーン』シリーズ。
 コミック『美少女戦士セーラームーン』(講談社刊)。

● 世界設定
 あたし、月野うさぎ。中2。蟹座のO型。性格は少しおっちょこちょいで、ちょっと泣き虫。 ある日へんてこな黒猫に、「悪い奴らと戦え~」って言われてもう大ショック。でもまあ、なんとかなるか。きゃはは。
……説明になってるような、なってないような(笑)。

● 本ゲームについて
 90年代前半を代表する人気アニメ『セーラームーン』のゲームです。
 最近のジャパニメーション人気が幸いして、というか『ポケモンカードゲーム』の流行により、アメリカ(およびカナダ)では、このごろジャパニメーションのTCG化が積極的に行われています。 本ゲームセーラームーンは、ドラゴンボールと並びその代表格でして、現地での再放送などで人気を大きく取り戻したところで、RPG、TCGになりました。 もっとも、ルールがポケモンによく似ているところは、まあご愛敬。ちなみにゲームで扱っている範囲は、現状では『セーラームーンR』までです。
 なお、今回はベーシックルールをパスして、スタンダード&アドバンスドルールを紹介します。

※天田印刷加工の同名TCGとは別物です。


基本構成

勝利条件

事前準備

● デッキ (1人分のゲームカード)

● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ダメージ表示マーカー: 適当数(3桁の値が表示できる必要が有る)。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

その他構成

● 基本構成細則


ゲームの流れ

開始準備

 事前に協議の上、今回のゲームの勝利条件となる獲得勝利ポイントの値を、4 ~ 6 ポイントの間で決定しておく。
 それぞれデッキから、あらかじめ任意のレベル 1のセーラー戦士カード 1枚と、それに対応する PIEカード 1枚、および獲得勝利ポイントの値が 1のモンスターカードを 1枚を抜いておく。
なお、セーラー戦士とそれに対応する PIEカードは以下の通り(スターターを購入すれば、必ずいずれかの戦士とそれに対応する PIEカードが封入されている)。

セーラー戦士 PIEカード
Sailor Moon
セーラームーン 月野うさぎ
Melvin Gurio
人物: 海野ぐりお
Sailor Mercury
セーラーマーキュリー 水野亜美
Computer & VR Goggles
アイテム: 携帯スパコンとマーキュリーゴーグル
Sailor Mars
セーラーマーズ 火野レイ
Grandpa Hino
人物: レイちゃんのおじいちゃん
Sailor Jupiter
セーラージュピター 木野まこと
Lunch!
アイテム: お弁当のおにぎり
Sailor Venus
セーラーヴィーナス 愛野美奈子
Artemis
人物(猫だけど): アルテミス
Tuxedo Mask
Moonlight Knight
Prince Darin

タキシード仮面他 地場衛
Rini
人物: ちびうさ
Queen Serenity
クイーンセレニティ
Crystal and Wand
アイテム: 銀水晶とムーンスティック
Young Rini
美少女戦士ちびうさ
(特にちびムーンという訳では無い)
Luna Ball
アイテム: ルナPボール

 それぞれ先程抜いたカードを、それぞれ自分の場の所定の位置に裏向きに配置する。
 それぞれ残ったデッキをよくシャッフルする。
 それぞれ場に裏むきに配置したカードを、すべて表向きにする。
 それぞれ自分のデッキより手札を 5枚引く(《美奈子》使用時のみ、《アルテミス》の効果により 6枚引くことになる)。
 先攻・後攻を決定する(ジャンケンで決定すること)。

全体の基本進行

 互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

ターン(自分の手番)の進行

○ カードドロー

 デッキからカードを 1枚引く。デッキが尽きた場合は捨て札をシャッフルし、新たなデッキとして使用する。

○ カード配置

 以下の行動を任意に実行する。

○ カード使用

 以下の行動を任意に実行する。

○ セーラー戦士の行動

 各セーラー戦士ごとに、以下の行動からいずれか 1つを実行する。

通常攻撃の処理

▽ 攻撃対象確定

▽ 攻撃方法選択

▽ モンスター&幹部の防御行動

▽ 攻撃対象ダメージ判定

▽ 攻撃対象の反撃&セーラー戦士ダメージ判定

コンビネーション攻撃の処理

▽ 攻撃対象確定

▽ コンビ攻撃するセーラー戦士の選択

▽ セーラーパワー照射(笑)

▽ モンスター&幹部の防御行動

▽ 攻撃対象ダメージ判定

▽ 攻撃対象の反撃&セーラー戦士ダメージ判定

○ ダメージによるカード破壊

 生命値以上のダメージを受けたセーラー戦士やモンスター、幹部カードが、破壊扱いとなりゲーム外へ送られる。
 モンスターカード、幹部カードが破壊された場合、相手プレイヤーはそのカードに記載された分の勝利ポイントを獲得する。
 破壊されたカードに付いていたカードは、全て除去されて、捨て札置き場に送られる。

※なおルールでは確認できなかったが、こちらの敵置き場にモンスター&幹部カードが 1体もいなければ、 相手プレイヤーは勝利条件をどうやっても満たすことができないので、この仕組みを悪用するとゲームが破綻してしまう。 よって、敵置き場にモンスター&幹部カードが 1体もいない場合には、協議の上、あらかじめ何らかのペナルティを科すようにしたい。 例えば「ターン終了時に敵置き場にカードが1枚もなければ、相手プレイヤーは勝利ポイントを 1点獲得する」といった感じで。
ただ、ベーシックルールの勝利条件が、場に並べた相手モンスターの全滅であることから、 あるいはこの勝利条件がスタンダードルールにおいても生かされている可能性もある。

○ カード廃棄

 任意に手札や自分の場に存在するカードを、望むだけ除去して捨て札置き場に送ることができる。
※任意で行う廃棄とダメージの蓄積によって起こる破壊とは、全然別の概念なので注意すること。

○ 手札調整

 手札を捨てるなりデッキから補充するなりして、手札の枚数を 5枚にする。 <!-- 自動的に終了を迎える。 -->

1ゲーム終了時の処理

 特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。


ルール細則

基本ルール細則

● 属性について

 各セーラー戦士と、セーラー戦士やモンスター&幹部の必殺技、および彼らが活用するパワーカードには、属性と呼ばれる概念がある。
 属性は肉体(Body)・精神(Mind)・心(Soul)の 3種類に分けられ、これらがエナジーとして具現化したのが、体力・知力・霊力の 3つのパワーカードといえる。
 属性は必殺技を使う際の必要パワーカードとして影響する他、コンビネーション攻撃やモンスターの抵抗/弱点の判定をするためにも使用される。
 ありていに言うと、力のまこちゃん、知恵の亜美ちゃん、直感のレイちゃん&うさぎちゃんとなる。ただ、美奈子ちゃんの属性が精神というのは、なんだか合っているような違っているような……

● レベルアップ

 各セーラー戦士は、レベルアップすることで能力を強化する。
 レベルアップは、場に存在するセーラー戦士カードを、手札の同一名称のセーラー戦士カードに置き換えることによって行われる。 そしてカードを置き換えるためには、手札のカードのレベル値が、場のカードのレベル値よりも 1だけ高くなければならない。 現在のレベル以下への置き換えや、1段飛ばしの置き換えを行うことはできない。
 レベルアップにより置き換えた今までのカードは、レベルアップしたカードの下に重ねて置いておく。
 レベルアップした場合、レベルアップ前のダメージは初期化され、ダメージ 0の状態に戻る。 また、レベルアップ前に付いていたパワーカードや PIEカードは、そのまま付けておくか除去するか、任意に選択することができる。
 ルールでは明確に記載されてはいないが、配置やレベルアップを行ったセーラー戦士は、その同一ターン内には再びレベルアップを行うことはできないと思われる。
※ちなみにここで言うレベルアップとは、“スーパーセーラームーン”のような強化タイプへの変身を意味するのではなく、 テンションが上がるとか特訓の成果を見せるなど、わりと精神論的な意味でのレベルアップとして用いられている。

● 幹部登場

 幹部カードは個別に指定されたモンスターと置き換えることでしか場に登場できない。 このことより幹部カードは、システム的にはレベル 2にレベルアップしたモンスターとして扱うことになる。
 また置き換えで除外されたモンスターはゲーム外へ送られるが、破壊されたわけではないので、対戦相手はこのモンスターから勝利ポイントを獲得することはできない。
 なお幹部カードの置き換えには、同一ターンに配置したモンスターカードを使用することはできない(これによりレベルアップにおいても同じ制約が有ると推測できる)。

● “JAN-KEN-PON”について

 ……あ~そこ、気持ちはわかる。一応カードでは“JKP”と記載されている。
『M:TG』のアングルードを例に挙げるまでもなく、アメリカにもジャンケンくらい有ると思うのだが、 それでもルールブックには大真面目に日本式のジャンケンのやり方が説明されている(巻末ページまでジャンケンに割いているよ、おい)。
さすがにここでジャンケンの説明をするつもりはないのだけど、実は亜美ちゃんの技には全てジャンケンが装備されているので、必然的にジャンケンを極めなければならないのだよ(爆)。

カード構成

●永続的に場に残るカード

○ パワー(Power)カード (配置コスト不要)

○ セーラー戦士(Scout/ Knight)カード (配置コスト不要)

○ モンスター(Monster)カード (配置コスト不要)

○ 幹部(Villain)カード (配置条件が存在)

○ 場所(Location)カード (能力発動のコストが必要な場合有り)

● 永続/瞬間的に使用するカード

○ PIEカード (コスト不要、ただし能力発動のコストが必要な場合有り)

場の構成


商品情報

● メーカー: DART Flipcards inc.
○ 発売開始: 2000年

○ ラインナップ
Base Set 構築済みスターター、ブースター
Past & Future 構築済みスターター、ブースター

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