ジャガーノーツのTCGカタログ
ゴジラのトレーディングカードゲーム『怪獣大戦』のルール解説。
|
The Legends of GODZILLA 怪獣大戦
Last Update 2020/5/16 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による拠点破壊競争。プレイヤーは怪獣使いとなり、配下の怪獣たちを進撃させて相手の拠点を壊して回る。
● 原作
映画『ゴジラ』シリーズ 及び 東宝の特撮映画群。
映画『GODZILLA』。
※PS用ソフト『ゴジラ トレーディングバトル』は本作の姉妹作であり、基本的なルールを共用している。
● 世界設定
怪獣列島日本。またもや日本に謎の敵が凶悪な怪獣を率いてやってくる。
自衛隊やGフォースの超兵器群をもってしてもその進行をわずかに食い止めるだけで手いっぱい。
このままでは数多の壊滅状態から、それこそ無限に復興を遂げ続けてきた首都東京といえど、今度こそもしかしてひょっとしたら案外意外と全滅の憂き目を見るかもしれない。
しかし、今こそ遥か南洋から、沖縄から、インファント島から、怪獣アイランドから戦後日本の繁栄を守るため、怪獣使いであるあなたの指揮の元、平和を愛する怪獣達が続々集結しているのだ。
● 本ゲームについて
日本が世界に誇る映画『ゴジラ』。この人気は多少の増減こそあったものの決して衰えること無く、遂にはハリウッド版『GODZILLA』制作にまで至ります。
この人気を受けて、日米ゴジラの激突を楽しめるよう制作されたのが本TCGです。
怪獣の圧倒的パワーを再現するために、本ゲームのルールは非常に細部まで徹底的に再現されています。
もちろん、ゴジラが留守の間正月映画として活躍した『モスラ』や、ゴジラと直接対決したことはなかった東宝映画の超兵器たちもこぞって登場しています。
今回は“スタンダードルール”について解説します。
基本構成
勝利条件
- 相手の拠点を 4つ以上撃破する。
- 相手の拠点すべてを、撃破またはクローズ状態にする。
- 自分の陣営のオープン状態の拠点を、8つ以上維持する。
事前準備
● メイン・デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
軍団カード(裏面が青いカード)のみで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで(“平地”は無制限に投入可能、またユニークは各 1枚のみ)。
※初期配置用に、拠点カードが 1枚は入っている必要がある。
※必須ではないが、それぞれが絵柄の異なるスリーブを使用することが望ましい。
● バトル・デッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 20枚以上。
- 構築条件:
戦闘カード(裏面が赤いカード)のみで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで(ユニークは各 1枚のみ)。
● その他準備
○ カード在庫: デッキとは別に保有する本ゲームのカードすべて! 怪獣の進化時に任意で使用。
○ ゲーム間交換カード: とくに無し(カード在庫とは別概念であるので注意)。
○ ダメージマーカー: それぞれ適当数(各20個程度、廃墟マーカーを兼ねる)。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 拠点がプレイヤーライフや勝利ポイントを兼ねる。上限は無し。
- 開始手札: 先攻は 0枚で後攻は 2枚。上限は 8枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起きている状態。
- カード横: 寝ている状態。
- カード表向き: オープン状態。
- カード裏向き: クローズ状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り(調整分はデッキの底に送られる)。
- ライブラリアウト: 無し(通常は発生しない。もし尽きても続行と思われる)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(起きているオープン状態で配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理:
“平地”以外の拠点、自軍ユニーク、先出し生存。
環境イベント、両軍で 2枚まで、出したプレイヤーが都度生存カードを選択。
- 怪獣の攻撃は、相手の拠点のいずれかを対象とし、救援怪獣の指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- 先攻がメインデッキから拠点カードを 1枚選び、場にオープン状態で配置する。
- 後攻がメインデッキから拠点カードを 1枚選び、場にオープン状態で配置する。
- それぞれが初期配置の範囲内で、拠点カードと怪獣カードを以下の条件で場に配置する。
- 最初の拠点を合わせて、拠点と(反逆値が赤い)怪獣を合計 6枚まで配置できる。
- (記載能力に関わらず、このタイミングでは)自分の陣営にのみ配置する。
- 拠点・怪獣とも、すべてオープン・起きている状態で配置する。
- 怪獣は拠点に対して配置できる(1拠点に複数体配置可)。
ただし配置時は怪獣と拠点の属性が一致している必要がある(怪獣は複数属性を持つことが多いので、どれか 1つが一致していること)。
- 怪獣の記載反逆値の合計値が 10以下まで配置できる。ただし配置した拠点が 1枚だけの場合は合計が 5以下まで。
- それぞれの メインデッキ・バトルデッキを シャッフルする。
- 後攻のみ、自分のメインデッキから手札としてカードを 2枚引く。
- 後攻のみ、任意で手札を用いて以下の条件でゲーム前配置を行う。
- 拠点カードと(反逆値が赤い)怪獣カードのみが配置できる。
- 拠点は最大1枚までで、クローズ状態で配置する。
- 怪獣はオープン状態の属性が一致する拠点にのみ配置できる。
- ここで怪獣を配置した場合、自身の総合支配力(配置した拠点の支配力の合計値)より反逆地の合計の値の方が高くなると“反逆”の処理が発生する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○オープンフェイズ
- 自分のクローズ状態の拠点のうち、ダメージカウンターが乗っていないカードを任意でオープン状態にする。
- 自分のクローズ状態の“兵器”の怪獣を(ダメージの有無に関わらず)任意でオープン状態にする。
○ ダブルドローフェイズ
○ 拠点配置フェイズ
- 任意で手札から拠点カードを拠点として配置する(1ターンに付き 1枚のみ、クローズ状態)。
○ 第1怪獣配置フェイズ
- 任意で手札から(反逆値が赤い)怪獣カードを怪獣として配置する。
○ 進撃フェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札からイベントを配置する。
- 手札からオペレーションを使用する(相手も使用可)。
- 自分の場の拠点を任意でクローズ状態にする。
- 自分の“兵器”の怪獣を、任意でクローズ状態にする。
- 自分の人物イベントを別対象に付け替える。
- 場の起きている状態の拠点単位で、移動/戦闘を行う(後述)。
○ 移動先拠点の確定
- 今回の移動・戦闘の舞台となる拠点を 1つ指定する。
指定できるのは、いずれかのプレイヤーの起きている状態の拠点の中で、今ターンにまだ指定していない拠点に限られる。
※処理としては拠点単位になるのだが、実際は動かす怪獣を決めて移動先を決めると、その拠点に関わる他の処理も付いて回るという動きになる。
○ 怪獣イベントの移動
- 自身の起きている状態の怪獣の中で、対象の拠点に対して移動させたい怪獣をまとめて移動させる。
※移動前に怪獣がいた拠点との距離や、怪獣の属性とは関係なく移動させることができる。
※条件が満たされているならば、人物イベントも移動させることができる。
- 対象の拠点が自分の拠点でなおかつ敵怪獣がいない場合、その拠点と動かした怪獣すべてが寝かせられる。
今回の(その拠点への)移動は、この時点で終了する(戦闘などは起きない)。
- 対象の拠点が敵拠点だったり敵怪獣がいたりする場合、その拠点は“危険地帯”となり以降の処理へ進む。
○ 救援移動
- ターン外プレイヤー(要するに相手)は、任意で救援移動として自身の怪獣をその拠点に移動させることができる。
- 救援移動は、以下の条件で行われる。
- 今回の対象拠点に左右位置で隣接する拠点にいる、自分の起きている怪獣のみを移動させることができる。
- 移動元となる拠点にターンプレイヤーの怪獣もいる場合、移動元にはターンプレイヤーの怪獣数よりも多くの自分の怪獣を残しておく必要がある。
※残す怪獣の状態などは問わないが、救援に向かわせることができるのは余剰分のみ。
- 可能であれば何体でも移動させることができる。
○ 戦闘宣言
- ターンプレイヤーが任意で戦闘を宣言する。その拠点は“戦場”となり以降の戦闘が発生する。
- もし戦闘を宣言しない場合は、その拠点(所有者を問わない)およびターンプレイヤーが今回動かした怪獣すべてが寝かせられる。
そのうえで今回のその拠点に関する移動は、(戦闘することなく)この時点で終了する。
戦闘の処理
▽ 戦闘カードのドロー
- それぞれ今回の拠点にいる自分の怪獣の数を算出する。
戦場となる拠点の支配者(持ち主)は、拠点の分として怪獣の数に +1 が加えられる。
- それぞれ自身のバトルデッキから、算出した怪獣の数分だけ戦闘カードを引く。
▽ 怪獣ごとの戦闘処理
- 最初はターンプレイヤーが攻撃側(相手が防御側)となり、以下の戦闘処理を行う。
それ以降は交互に攻撃側と防御側を入れ替えて、次のいずれかの終了条件を満たすまで戦闘処理を繰り返す。
- 戦場に起きている状態の怪獣がいなくなった場合。
- 戦場に相手プレイヤーの起きている状態の怪獣しか残っておらず、そのうえで相手が戦闘を望まない場合。
各怪獣ごとの戦闘の処理
◆ 攻撃怪獣と目標の指定
- 今回の攻撃側が攻撃怪獣として“戦場にいる自分の起きている怪獣”の中から任意の 1体を選び、寝ている状態にする。
- 攻撃側が今回の攻撃目標を以下の順番で 1つだけ選択する。
- その戦場にいる 相手の起きている怪獣 の中から任意の 1体。
- その戦場にいる 相手の寝ている怪獣、あるいは戦場となる(相手の廃墟ではない)拠点の、いずれかから任意の 1つ。
◆ 攻撃方法の決定
- 攻撃側が、攻撃怪獣による今回の攻撃方法を以下の中から 1つ選ぶ。
- 戦闘カードを使って攻撃する: 手札の戦闘カード 1枚を場に出す。
※通常は“アタック”の記載があるもの。なお複数の効果が記載されている場合、どの効果を使うか指定して出すこと。
- 戦闘能力を使って攻撃する: 記載されている戦闘能力の中で、(無属性を含めた)属性記載がある能力のみ攻撃に使用できる。
※戦闘能力は使用条件として本体にダメージを受けるが、体力を超えるダメージを受ける能力は使用できない。
なお体力ちょうどのダメージとなる場合は、その怪獣の撃破と同時に効果発動となる。
- 何もしない: 何もしない(あえて後手に回るのが必要な場合もある)。
◆ 防御方法の決定
- 今回の防御側が、攻撃目標による今回の防御方法を以下の中から 1つ選ぶ。
- 戦闘カードを使って防御する : 手札の戦闘カード 1枚を場に出す。
※攻撃目標が起きている状態の場合、戦闘カードを使う時点で寝かせられる。
※通常は“ディフェンス”の記載があるもの。なお拠点は特別な記載が無い限り、戦闘カードを使用できない。
- 戦闘能力を使って防御する: 記載されている戦闘能力の中で、属性記載が一切無い能力のみ防御に使用できる。
※攻撃目標が起きている状態の場合、戦闘能力を使う時点で寝かせられる。
※体力を超えるダメージを受ける能力は使用できず、ちょうどの場合は撃破とともに効果発動。
- 何もしない: そのまま攻撃を受ける。
◆ 攻撃ダメージの算出
- 攻撃側が、相手に与える攻撃ダメージ値を、以下の値に各種修正を加えて算出する。
- 戦闘カードで攻撃時: “アタック”の戦闘カード使用時のみダメージが発生する(それ以外の戦闘カードはダメージ無し)。
怪獣の記載破壊力に戦闘カードの攻撃修正(および各種修正)を加えた値が、今回の攻撃ダメージ値となる。
- 戦闘能力で攻撃時: 戦闘能力に記載されているダメージ値をそのまま使用する。
- 何もしない: ダメージは発生しない。
◆ 防御力の算出
- 防御側が、目標の記載防御力に戦闘カードの防御修正(および各種修正)を加え、今回の防御力を算出する。
※防御修正は戦闘カードが持つ効果であり、戦闘能力には通常存在しない。
◆ 戦闘結果の適用
- 攻撃怪獣の攻撃ダメージの値から目標の防御力の値を引いた差分値がプラスの場合、その差分値が今回の目標へのダメージとなる。
- さらに(無属性攻撃を除く)攻撃方法と目標の属性がすべて異なる場合、防御力軽減無しの 1ダメージが追加で与えられる。
- 目標に対し、上記の(合計)値分のダメージが与えられる(目標にダメージ分のマーカーを載せる)。
加えて(戦闘カードや戦闘能力による)ダメージ以外の効果も同時に適用される。
◆ 撃破
- 体力値以上のダメージをうけた怪獣・拠点は撃破され、以下の処理が行われる。
※ダメージ処理に割り込んで何らかの回復措置をとることで、撃破を避けられる場合もある。
- 目標が怪獣の場合: 撃破ゾーンに送られる。
- 目標が拠点の場合: その拠点が廃墟となる。カードが撃破ゾーンに送られた上で、その場所に廃墟マーカーが設置される。
◆ 怪獣ごとの戦闘の終了
- それぞれ今回使用した戦闘カードを、自分のバトルデッキの一番下に送る(複数ある場合は、任意順で送る)。
▽ 戦闘全体の終了
- 戦闘開始時に今回の拠点にいた“拠点の持ち主以外の怪獣”の数だけの(属性無しで防御軽減有りの)ダメージを、その拠点が受ける。
※廃墟とクローズ状態の拠点は対象外。拠点の防御力を引いた差分値だけダメージマーカーを載せる。結果として撃破される場合もある。
- 今回の拠点が(生き残ったうえで)起きている場合、寝かせられる。
- 今回の拠点における移動と戦闘の処理が終了する。
使用しなかった戦闘カードは、そのまま手札として保持される。
○ 第2怪獣配置フェイズ
- 任意で手札から(反逆値が赤い)怪獣カードを怪獣として配置する。
○ リターンフェイズ
- ゲームの勝敗の判定をここで行う。
- 双方のプレイヤーの寝ている状態の怪獣と拠点を、すべて起きている状態にする。
この際に条件を満たしていれば、場の怪獣を進化させることができる(手札かカード在庫の対象怪獣と入れ替える)。
- ターンプレイヤーの怪獣と拠点のダメージが、一定量だけ回復する(ダメージカウンターを取り除く)。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるように超過分のカードを該当デッキの一番下に送る。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 火(赤)・水(青)・機(黄)・陸(茶)・異(紫)・翼(橙)・蟲(緑) の 7種類および 無属性が存在する。
- 1枚で複数の属性を持っているカードも存在する。
- カード自身とは別に、怪獣が持つ戦闘能力の一部も属性を持つ。
戦闘能力において無属性と属性無しは、それぞれ別扱いなので注意すること。
● コストについて
- イベント・オペレーションカードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは手札を破棄することで支払うことができ、手札 1枚を破棄するごとにコストが 1だけ支払われる。
- 破棄したカードはそれぞれの該当デッキの一番下に送られる。
● カードの打ち消しについて
- 手札からカードを使用する場合、相手に打ち消される場合がある。
- 打ち消しは基本的には一部のオペレーションカードによって行われる。
ただしスタンダードルールでは、打ち消し対象と同じカードを手札から出すことでも打ち消しを行うことができる。
- 拠点を打ち消すことはできない。またコスト支払いなどを打ち消すこともできない。
- 怪獣カードの打ち消しの場合は、異なるカードでも“種族”部分が同じであれば同一扱いとなり打ち消すことができる。
- 打ち消し目的で同一カードを使用する場合は、コストや条件は一切不要となる。
- 打ち消し目的で使用したカードは、撃破ゾーンに送られる。
● 支配力と反逆について
- それぞれのプレイヤーは怪獣を制御するための支配力の値を持つ。
この支配力を超える分の怪獣を保有すると、一部の怪獣が制御できなくなり反逆してしまう。
- 各プレイヤーの支配力(総合支配力)は、自分の場にある拠点の記載支配力の合計値となる。
- 場の怪獣はそれぞれ反逆値の値を持ち、自分の怪獣の反逆値の合算値が総合支配力を超えた場合、即座に反逆が発生する。
- 反逆はそのプレイヤーの怪獣の中で、反逆値が一番高い者から順に行われる(同一の場合は相手が任意選択)。
- 反逆した怪獣は、以下の処理が行われる。
- 反逆した怪獣がいる拠点と隣接する 2つの拠点の中に、反逆怪獣と同一プレイヤーの怪獣・拠点がある場合は以下の処理を行う。
- 同一拠点にいる反逆怪獣と同一プレイヤーの怪獣・拠点の中で反逆怪獣以外で一番反逆値が高いものを、反逆怪獣の攻撃対象として 1つ選ぶ。
※寝ている害獣を含む。また拠点は、反逆値 0として扱う。対象が複数の場合は相手が任意選択。
- 同一拠点に対象がいない場合は、隣接拠点のどちらかから上記の条件で攻撃対象を 1つ選ぶ。
- 選ばれた攻撃対象に対して、反逆した怪獣が以下の条件で攻撃を行う。
- 反逆する怪獣は、寝ている状態でも攻撃を行う。
- 戦闘カードは使用せず、双方が“破壊力 ±0”のカードを使用した扱いとする。
- それぞれ戦闘能力などは使用しないが、属性などの修正は行われる。
- 双方がダメージを与えあう。
- 攻撃対象は寝かされない。生き残れば進化の可能性もある。
- 反逆した怪獣が生き残っている場合、メインデッキの一番下に送られる。
- なお反逆値の地色部分が赤いものと青いものがある。この色は配置条件に関わる項目であり、反逆そのものには関係が無い。
● 進化と退化について
- 一部の怪獣は、進化としてより強力な怪獣へと姿を変えることができる。
- 進化は以下の条件で行われる。
- 進化は場にいる怪獣を、手札やカード在庫などに存在するカードと入れ替えることで行われる。
- 進化を行える怪獣には、進化先となる怪獣の名称(カード名)が記載されている。
- ダメージを受けた(0ダメージでも可)上で生き残ったターンのリターンフェイズに、任意で進化することができる。
※一部の怪獣は、このタイミングとは異なる独自の条件を持つ場合がある。
- 進化先を手札かカード在庫から 1枚選んで取り出し、進化元の怪獣と入れ替えることで進化が行われる。
入れ替えた進化元の怪獣は、進化先が手札からならデッキの一番下、カード在庫からならカード在庫に送られる。
- ダメージや付いているカードはそのまま引き継がれる。
- 1体の怪獣に付き、1ターンに 1回だけ進化を行うことができる(進化によりカードが変わっても同一個体とみなす)。
- 進化の結果、反逆が発生する場合もある。
- 進化先の怪獣は手札からも調達できるが、確実を期すため通常はカード在庫のカードを使用する。
カード在庫は 2種のデッキ以外の本ゲームの手持ちすべてとされているが、基本的には進化先のカードだけをまとめて持ち歩くだけでよい。
※進化する怪獣を使わなければカード在庫は不要であるが、ブラフとして念のため用意すべきではある。
- 特定カードの効果によって、逆に退化する場合もある。退化は以下の特徴を持つ。
- 退化は進化とは別の概念として扱われる(進化したターンに行われる場合もある)。
- 退化先を手札かカード在庫から 1枚選んで取り出し、退化元の怪獣と入れ替えることで退化が行われる。
入れ替えた退化元の怪獣は、退化先が手札からならデッキの一番下、カード在庫からならカード在庫に送られる。
※退化元が無い(あっても使用を望まない)場合は、新たな配置無しに退化元がデッキの一番下に送られる。
- ダメージや付いているカードはそのまま引き継がれる。
※退化によってダメージが体力を超えた場合は、そのまま撃破される。
- 進化の類似概念として合体が存在する。合体は以下の特徴を持つ。
- 合体(および分離)も進化の一種として扱われる。
- 自分の進撃フェイズ(ただし戦闘中以外)に、任意で行うことができる。
- 対象となる複数の下位種すべてがオープンかつ起きている状態で、同一拠点にいる場合に行うことができる。
- 基本的な処理は通常の進化に準ずる(違いとしては進化元が複数である程度)。
- 合体により、ダメージは合算後に下位種の数だけ取り除かれる。また付いているカードなどはそのまま引き継がれる。
- 合体と同様のタイミングで分離も行える。分離時のダメージは、それぞれに任意配分で振り分けられる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 拠点カード (コスト不要)
- 都市や軍事施設といったいわゆる建造物。場に拠点として配置される。
- 軍団カードの一種であり、メインデッキに入れて使用する。
- 事実上のプレイヤーライフであり、拠点の総数や撃破された数などでゲームの勝敗が決する。
また場においては、怪獣が行動するための 1マス分のエリアとしても機能する。
- ゲーム開始時に一定量が配置される。以降は自ターンに任意で 1か所ずつ配置できる。
(ゲーム開始時以外で)新たに配置する拠点は、クローズ状態で配置される。
- 支配力の値を持ち、怪獣のコントロールに使用する。
自分の場に配置した(クローズ状態を含めた)拠点の支配力の合計値が、プレイヤーが持つ総合支配力となる。
- 破壊力・防御力・体力の値を持ち、戦闘で使用される。
基本的に拠点が攻撃することは無いが、相手怪獣からの攻撃に対してこれらの値が使用される。
- 属性の項目を持ち、怪獣の配置においていずれかが一致する属性の怪獣を配置できる。
- 自分の場に同一カードを複数配置できない。ただし“平地”は例外で、何枚でも配置することができる。
- 自ターンに意図的にクローズ状態にできる。
クローズ中は 破壊力 0・防御力 0・体力 5・属性無しとなり、記載能力は使えない。ただし支配力と自身のダメージ回復能力を持つ。
※相手の勝利条件に含まれるため、すべての拠点をクローズ状態にはしないよう注意すること。
- 体力以上のダメージを受けると撃破される。ダメージはクローズ状態であれば自ターン終了時に一定量だけ減少する。
- 拠点が撃破された場合は撃破ゾーンに送られたうえで、その場所に廃墟マーカーが配置される(廃墟となる)。
その後で拠点を配置する際は、廃墟跡を優先的に埋める形で配置される。
※廃墟マーカーは、新たな拠点にとって 1ダメージ分のダメージマーカーとして扱われる。
○ 怪獣カード (コスト不要だが配置条件が存在)
- 身長50メートルを超える巨大生物たち。場に怪獣として配置される。
- 軍団カードの一種であり、メインデッキに入れて使用する。
- 本ゲームにおける怪獣は純粋な野生生物ではなく、怪獣島などで飼育される味方(あるいは脳波コントロールされた敵)怪獣である。
なお自衛隊や防衛軍の各種兵器(メーサー車など)も、本作ではまとめて怪獣として扱われる。
- 破壊力・防御力・体力の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 場の拠点のいずれか1か所に配置される。また 1拠点に付き複数の怪獣を配置できる。
- 属性の項目を持ち、いずれか 1つが一致する属性の拠点に配置できる。
配置の際には、対象拠点の手前側に縦に並ぶ形で配置されていく。
なお通常は自分の拠点にのみ配置できる(相手の拠点に配置できるカードも存在する)。
- 反逆値の値を持ち、自分が制御できる怪獣の数が決定される。
自分の怪獣の反逆値の合計が総合支配力を超える場合、“反逆”の処理が発生する。
- 移動・起源・種族などのタイプを持ち、移動などさまざまな場面で参照される。
- 通常は隣接地形に移動できる(距離を無視して移動できる場合もある)。
- 一部のカードは戦闘能力を持ち、戦闘カードを使用せずとも攻撃・防御を行うこととができる。
※戦闘能力は使用することで体力を消耗し(一定ダメージを受ける)、固定ダメージや独自効果を発揮することができる。
- 体力以上のダメージを受けると撃破される。ダメージは蓄積するが、自ターン終了時に一定量だけ減少(回復)する。
減少量は通常時は 1で、属性が一致する拠点にいる時は 2になる。また“兵器”はクローズ状態の時のみ減少できる(回復量は他と同じ)。
※ 反逆値部分が青い怪獣
- 上位種の中でも強力な怪獣で、いわゆる進化専用カード。
- 進化によってのみ場に配置することができる。
- メインデッキにいる意味はあまり無いので、基本的にはカード在庫に入れて使用される。
○ イベントカード (コスト必要)
- 怪獣たちを強化するさまざまな要素。
- 軍団カードの一種であり、メインデッキに入れて使用する。
- 他のTCGにおけるイベントカードとは異なる要素で、どちらかというとアイテムカードに相当する存在である。
- 使用方法により、以下の種類が存在する。
- 付加イベント:
- 拠点や怪獣の強化装備や(目くらましなどの)妨害手段。
- 場のいずれかのカードに付ける形で配置される。
- 1枚の対象に付き複数のカードを付けられる。
- 相手のカードに付けることもできる。
- 付けたカードが場を離れる場合、付加イベントは持ち主の撃破ゾーンに送られる。
- 人物イベント:
- 付加イベントの一種で、人間や怪獣の幼体(人間サイズのもの)など意志を持った存在。
- 通常の付加イベントとは異なり、移動(付ける対象を変更)することができる。
- 付けたカードが場を離れる場合、脱出や救出を試みることができる(失敗すれば撃破ゾーン行き)。
- 環境イベント:
- 場そのものに付くカードで、双方の場の中央部に両プレイヤー合わせて合計 2枚まで配置できる。
- 環境イベントが存在する状態で新たに配置する場合は、配置プレイヤーが撃破するカードを選ぶ。
※1枚だけ存在する時はその 1枚を撃破することもできるし、撃破せず 2枚目を配置してもよい。
- 撃破されたカードは、持ち主の撃破ゾーンに送られる。
● 瞬間的に使用するカード
○ オペレーションカード (コスト必要)
- 相手の怪獣を撃退するための作戦など。効果はさまざま。
- 軍団カードの一種であり、メインデッキに入れて使用する。
- 進撃フェイズに使用される。相手ターンに使ったり、戦闘処理に割り込んで使用することもできる。
- 使用後は撃破ゾーンに送られる。
○ 戦闘カード (コスト不要だが使用条件が存在)
- 味方怪獣に与える戦闘指示(を受けて行う怪獣自身の攻撃)など。戦闘の一手段として使用される。
- バトルデッキに入れて使用する。
- 戦闘の際に怪獣による戦闘手段として用いられる。
なお怪獣自身が戦闘能力を持つ場合は戦闘カード無しでも戦えるので、戦闘カードと戦闘能力のどちらか一方を選んで戦うことになる。
※一部の拠点も、戦闘カードを使用することができる。
- 使用タイミングによって、アタック・ディフェンス・両用 の3種に分類される。
※両用カードは片方が正位置でもう一方が天地逆で記載されており、使用時に条件に合う側を上にして使用する。
- 使用条件として、そのカードを使用する怪獣と属性(の中のいずれか 1つ)が一致している必要がある。
- 多くは 破壊力・防御力 に対するいずれかの修正値を持ち、怪獣を一時的に強化する。
- 使用後は戦闘デッキの一番下に送られる。
※引いたけれども未使用の戦闘カードは、そのまま手札に保持される。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場(陣営)という空間に存在する。
- それぞれの場には陣地として拠点が横一列に配置される。
拠点を追加配置する時は、既存分を起点として左右に広がるように両端部のどちらかに配置される。
※拠点が廃墟となり歯抜けができた時は廃墟マーカーで表示し、次の拠点配置時に優先的に埋められる。
- 場の中で怪獣たちは、拠点のいずれか 1つの上に配置される。
※設定上は拠点の上に配置されるが、実際には識別しやすいように拠点カードの上ではなく(それぞれから見て)手前部分に配置される。
※配置は一部の例外を除いて自分の拠点に対して行われ、そこから相手の拠点に移動して攻撃を行うことになる。
- 永続カードが撃破された時やオペレーションカードの使用後は、撃破ゾーンという空間に集められる。
カード破棄時や戦闘カードの使用後などは、それぞれ該当するデッキの底に送られる。
商品情報
● メーカー: やのまん
○ 発売開始: 1998年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 1998/7
| 300
| スターター(60/1500)、ブースター(10/400)
|
新生モスラ編
| 1998/12
| 148
| ブースター(10/400)
|
PS版
|
|
| ※関連作品
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆