ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ゴジラ』のルール解説。
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ゴジラ カードゲーム
Last Update 2025/7/5 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による陣地防衛戦。プレイヤーは防衛組織の司令となり未知の巨大生物を撃退する(かつ大怪獣として目的地に突き進む)。
● 原作
映画『ゴジラ』シリーズ。
● 世界設定
戦争の傷跡から立ち直り、新たな復興を進めている戦後日本。
しかしそんな日本に、思いもしなかった脅威が襲い来る。
南洋の伝承から名づけられた“ゴジラ”という名の巨大生物が、遠い海から人口密集地を目がけて歩み寄ってくるのである。
● 本ゲームについて
ゴジラシリーズの新たなTCGです。カードを用いていわゆるタワーディフェンスを行います。
ただしプレイヤーは自分の陣地を守るだけではなく、相手を攻撃する怪獣の操作も同時に行います。
基本構成
勝利条件
- 撃退勝利: 相手の怪獣を、4回撃退する(相手の等級 IV の怪獣を撃退する)。
- 進攻勝利: 自分の怪獣を、エリア 8から相手エリアに進ませる。
事前準備
● メインデッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
怪獣・交戦・戦略カードで構成されていること。
同一ナンバーカードは、怪獣デッキ分を含めてデッキに 4枚まで。
侵攻アイコンの値が 2のカードは、デッキに合計で 10枚まで。
汎用である白色を除き、怪獣デッキに投入した等級 I のカード色で統一されていること。
● 怪獣デッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 4枚ちょうど。
- 構築条件:
怪獣カードのみで構成されていること。
等級 I ~ IV までのカードが、それぞれ 1枚ずつ投入されていること。
同一ナンバーカードは、メインデッキ分を含めてデッキに 4枚まで。
投入するカードの色が、すべて等級 I のカード色と同じであること。
● その他準備
○ 怒りカード: 任意数(10枚程度)。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 存在しないのだが、相手怪獣の進攻度合いがプレイヤーライフと言えなくもない。
- 勝利ポイント (怪獣撃退数): 0回、以降蓄積する(これから倒す相手怪獣の等級値が、そのまま撃退数となる)。
- 開始手札: 5枚。上限は無いが実質 5枚(自ターン内で補充を行う)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 自分の怪獣は相手陣地へとひたすらエリアを進み続け、相手は交戦カードによって怪獣の撃退を試みる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキをシャッフルし、山札とする。
- それぞれ怪獣デッキを、裏向きで場に配置する(第二の手札扱いとなる)。
- それぞれ怒りカードを、場の脇に纏めておく。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- それぞれ自分の怪獣デッキから等級 I のカードを取り出し、(相手陣地へ)進攻する怪獣として自分の場のエリア 1に表向きで配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- メインデッキから“相手の進攻怪獣の等級”の値分のカードを引き、手札に加える。
- 自分の戦略カード置き場にあるカードを、すべて捨て札に送る。
- 自分の怒りを 0にする(自分の怒りカード置き場にあるカードを、すべて脇にどけておく)。
○ メインフェイズ
- 以下の行動を、任意で行う。
- 交戦カードの出現: 手札の“相手怪獣がいるエリアの値以下の等級を持つ”交戦カードを、自分の場の任意エリアに配置する。
- 戦略カードの使用: 手札の“自分怪獣がいるエリアの値以下の等級を持つ”戦略カードを、自分のの戦略カード置き場に配置する(1ターンに 2回まで)。
- 怪獣カードを進攻させる: 以下の条件で、自分の怪獣を次のエリアに移動させる(1ターンに 1回まで)。
- 手札から任意のカード 1枚を捨てることで、捨てたカードの侵攻アイコンの個数分のエリアだけ自分の怪獣を移動させる。
- エリア移動は、エリア 1からエリア 8まで昇順で 1エリアずつ(それを侵攻アイコンの数だけ)移動する。
- 自分の怪獣が自分のエリア 8かつ相手のエリア 8にカードが無い場合、自分の怪獣を相手のエリア 8に移動させる。
これにより“進攻勝利”が達成されゲームに勝利する。
- 自分の怪獣が存在または通過したエリアに存在する交戦カードは、すべて破壊される。
- 怪獣カードの出現: 以下の条件で、手札の怪獣カードを場に配置する(1ターンに 1回まで)。
- 手札の“自分の現在怪獣と等級が同値かつ特徴のいずれかが一致する”怪獣カードを、手札から怪獣の上に重ねて配置する。
- “重ねた中で一番上にある怪獣カード”が、自分の新たな怪獣となる。
- 怪獣の出現を行ったことで、場の脇にある怒りカード 1枚を自分の怒りカード置き場に配置す(怒りを 1だけ得る)。
- 怒りを得る: 手札から任意枚数の怪獣カードを捨てることで、その枚数分だけ場の脇にある怒りカードを自分の怒りカード置き場に配置する。
○ 撃退フェイズ
- 相手の怪獣の脅威度に各種修正を加え、今回の脅威度を算出する。
- 自分の場に存在する交戦カードの撃退力の値を各種修正を加えた上で合計し、今回の撃退力を算出する。
- 相手の脅威度とこちらの撃退力を比較する。
比較の結果により、それぞれ以下の処理を行う。
- 撃退力 ≧ 脅威度:
- 相手怪獣の等級が IV : “撃退勝利”が達成され、ゲームに勝利する。
- 相手怪獣の等級が III 以下: 撃退成功となり、以下の撃退処理を行う。
- 相手怪獣を、以下の現在エリアから指定されたエリアへと移動させる。
- エリア 1 ~ 5: 移動しない。
- エリア 6: エリア 5に移動させる。
- エリア 7: エリア 4に移動させる。
- エリア 8: エリア 3に移動させる。
- 相手が自身の怪獣デッキから、等級が現在の怪獣より 1つ上かつ特徴のいずれかが一致する怪獣カードを自身の怪獣の上に重ねて配置する。
これにより重ねた中で一番上にある怪獣カードが、相手の新たな怪獣となる。
- 撃退力 < 脅威度: 撃退失敗、何もしない。
○ エンドフェイズ
- 自分の怪獣がエリア 8以外のエリアにいる場合、現在エリアから値が 1だけ大きいエリアに(1エリア分)移動させる。
- 自分の手札が 5枚ちょうどになるように、メインデッキからカードを引いて手札に加える。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- ほとんどのカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 赤・青 の 2種類が存在する。また無属性の白も存在する。
- デッキ構築時には、いずれかの色で統一されてる必要がある。ただし白色はどのデッキにも自由に入れられる。
なお統一する色は、自分の怪獣デッキの等級 I の怪獣カードが基準となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 怪獣カード (配置条件が存在)
- 相手にとっての災害。場に怪獣として配置される。
- メインデッキに入れて使用されるとともに、怪獣デッキとしても使用される。
このうち怪獣デッキへの投入分が、相手へと進攻を続ける怪獣の基本カードとなる。
そしてメインデッキの投入分が、怪獣の性質を変化させる調整分の役割を担う。
- それぞれ常時に 1体が場に存在し、自分のエリア 1から順にエリア 8へと歩を進めていく。
ゲーム開始時にはエリア 1に配置され、最終的にエリア 8から相手エリアに進入することでゲームに勝利できる。
- 等級の値を持ち、怪獣の成長段階? や興奮度のような概念として用いられる。
なお等級はローマ数字( I ~ IV )で記載されており、I が最低値で IV が最大となる。
- ゲーム開始時は等級 I で配置され、撃退されるごとに等級が 1つずつ上がっていく。
等級の上昇は、怪獣デッキから次の等級のカードを取り出して上に重ねることで行われる(一番上が現在の等級)。
- 等級を上げるのとは別に、手札の同一等級の怪獣カードを重ねる(出現させる)ことで怪獣の内容を変更させることができる(一番上が現在の怪獣)。
- いずれかの特徴を持ち、(等級を上げたり出現させたりといった)追加配置時における条件の一つとなる。
自分の怪獣の上に怪獣カードを配置する際は、特徴の中のいずれかが従来分と一致している必要がある。
※現状は怪獣カードのすべてが特徴に《ゴジラ》を持つため、特に考慮する必要はない。
- 脅威度の値を持ち、相手にとっての災害要素となる。
- 4回撃退される(等級 IV の状態で撃退される)と、相手がゲームに勝利するので注意すること。
- 侵攻アイコンの値を持ち、メインデッキ投入分は本来の役割とは別に自分の怪獣の侵攻の際に使用される。
- メインデッキ投入分は、本来の役割とは別に怒りカードのコスト源として使用される。
- 現状はすべての怪獣カードがゴジラであり、それ以外の(原作における)怪獣は交戦カードとして登場している。
※逆に交戦カードの側にも、ゴジラは存在する(単なる別個体程度の扱い)。
○ 交戦カード (配置条件が存在)
- 怪獣に対抗するための兵器や設備、あるいは怪獣にとっての敵対生物など。場に交戦として配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- 配置する際は、その時点での“相手の”怪獣が存在するエリアの値以下のカードのみを使用できる。
- 撃退力の値を持ち、相手怪獣に対する対抗手段となる。
- 自分の場のいずれかのエリアに、それぞれ 1枚ずつ配置できる。
なおエリアは自分の怪獣と共有しており、自分の怪獣と同じエリアになったカードは破壊されてしまうので注意すること。
- 侵攻アイコンの値を持ち、本来の役割とは別に自分の怪獣の侵攻の際に使用される。
● 一時的に使用するカード
○ 戦略カード (配置条件が存在)
- 怪獣を追い払うためのさまざまな対抗策。自分の戦略カード置き場に一時配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- 配置する際は、その時点での“自分の”怪獣が存在するエリアの値以下のカードのみを使用できる。
- 配置されることで記載効果を発揮する。ただし効果は一時的で、自ターン開始時に配置分がすべて破棄される。
- 侵攻アイコンの値を持ち、本来の役割とは別に自分の怪獣の侵攻の際に使用される。
○ 怒りカード (コスト必要)
- 自分の怪獣の興奮度。場に怒りとして一時配置される。
- いわゆるマーカーであり、他のカードとは扱いが異なる。
- それぞれイラストは異なるが、ゲーム的にはすべて単一種類のカードとなる。
- 概念としてはゲーム外(場の脇)に無尽蔵に存在する扱いであり、必要分がその都度供給される。
- 手札の怪獣カードがコストとなり、1枚破棄するごとに 1枚の怒りカードが一時配置される。
- 脅威度の修正値を持ち、カード置き場にあることで自分の怪獣の能力を一時的に強化する。
- 場に蓄積された怒りは、自ターン開始時にすべて取り除かれ脇に戻される。
- 一部のカードは両面仕様となっており、本来の役割とは別にエリア位置表示マーカーとしても使用できる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場は、1から 8までのエリアという空間に大別される(上図は場の構成図)。
- 各エリアは、1から 8まで昇順で繋がっており、それぞれのエリア 8同士が接した状態となっている。
それぞれの怪獣は、エリア 1から順番に相手エリアへと歩を進めていくことになる。
- 本来の接続とは別に、一方通行的な形でエリア 8からエリア 3・エリア 7からエリア 4へとそれぞれが繋がっている(縦列とみなされる)。
これは怪獣が撃退されて下がる時の移動先となり、エリア 8 ~ 6で撃退された時に指定エリアへと送られる(エリア 6からは 5へと移動)。
- 自分のエリアは怪獣の通り道であるとともに、相手怪獣を撃退する交戦カードの置き場としても使用される。
ただし交戦カードがあるエリアを自分の怪獣が通過すると、交戦カードが壊れてしまうので注意すること。
- 場のほかに戦略カード置き場や怒りカード置き場といった、カードの一時的な配置空間が存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ブシロード/東宝
○ 発売開始: 2025年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スタートセット
| 2025/7
| 2種
| 構築済みデッキ(67/1980込)
|
第1弾
| 2025/7
| 80+怒り
| ブースター(7/440込)
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