ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ゴジラTCG』のルール解説。
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ゴジラ トレーディングカードゲーム
Last Update 2015/6/13 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライブラリ破壊戦。プレイヤーは大自然や総理大臣など怪獣を操作できる存在となり、指揮下の怪獣を率いて相手を撃退する。
● 原作
映画『ゴジラ』シリーズ(基本的には『ゴジラ×メカゴジラ』)。
● 世界設定
幾たびか怪獣の上陸により国土を蹂躙された日本国。
その都度復興に成功した日本政府はメーサー砲などで武装した対特殊生物専門の自衛隊“特生自衛隊”を設立し、小型怪獣ならば追い返すことができるまでの戦力を有していた。
しかしながら、かつて日本に壊滅的な被害を与えた大怪獣ゴジラの2匹目が登場したことにより、より強力な対怪獣兵器の必要に迫られた。
そこで眼をつけられたのが、かつて芹澤博士によって倒されたゴジラの骨。
この骨から採取されたDNAを制御コンピュータに使用したゴジラ型巨大兵器“機龍”をもって、日本はゴジラとの決戦に挑むのであった。
● 本ゲームについて
『ゴジラ×メカゴジラ』以下ゴジラシリーズのTCGです。
ゴジラシリーズといえば、かつて『怪獣大戦』が存在していましたが、そちらが『怪獣総進撃』あたりの組織戦を念頭に置いた作品であったのに対し、
本作品は最近のゴジラ映画の風潮である「初代と今回の映画以外のゴジラは存在しない」設定を踏まえて、怪獣同士の一騎打ちを再現した作品になっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のデッキが尽きる(引くべき&捨てるべき時にカードが存在しない)。
事前準備
● デッキ (エネルギー & 山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: デッキそのもの(エネルギー)がライフに相当する。
- 開始手札: 8枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目に引くカードが 1枚のみ)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 怪獣カード。自軍ユニーク、先出し生存。
- 攻撃は怪獣・兵器による 1 対 1で行い、攻撃側が対象を指定する(条件が揃えば相手への直接攻撃もありうる)。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 8枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 増援フェイズ
○ 攻撃フェイズ
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、自分の場の怪獣および兵器単位で任意に攻撃を行う(後述)。
各攻撃の処理
▽ 攻撃宣言
- 今回攻撃を行う怪獣・兵器を、まだ攻撃を行っていない中から 1体選択する。
※攻撃した怪獣・兵器のカード状態は変わらないが、それぞれ 1ターンにつき 1度しか攻撃できない。
▽ 目標宣言
- 攻撃側が防御側(相手プレイヤー)の攻撃対象を以下の条件で選択する。
※条件で問われる属性は攻撃側の属性のみ。
- 相手の場に怪獣・兵器が 1体も存在しない: 相手自身のデッキが対象となる。
- 攻撃する怪獣・兵器が空属性以外: 相手の怪獣・兵器のいずれか 1体を対象とする。
- 攻撃する怪獣・兵器が空属性: 相手の怪獣・兵器およびデッキのいずれか 1つを対象とする。
▽ シーンカードをめくる
- 攻撃側から順に、交互に場のシーンカードを任意でめくり記載効果を適用する。
未使用のシーンカードが無くなるか、双方がパスするまでこれを繰り返す。
▽ 攻撃カードのプレイ
- 攻撃側が任意で攻撃カード 1枚を裏向きで攻撃を行う怪獣に配置する。
※攻撃カードは兵器には使用できないことに注意。
- 攻撃対象が怪獣の場合、防御側が任意で攻撃カード 1枚を裏向きで攻撃対象に配置する。
- 今回配置した攻撃カードをすべて表向きにして、記載効果を適用する。
▽ 攻撃判定と結果適用
- この時点で攻撃する怪獣・兵器がいない場合、以降の処理を飛ばして“戦闘終了時の処理”に進む。
- それぞれ追加破壊力など各種修正を加え、今回の攻撃における攻撃側・防御側それぞれの破壊力を決定する。
破壊力は怪獣・兵器の場合は破壊力が基準となる。
また防御側の対象がいなくなったりデッキが対象の場合の防御側の破壊力は一律で 0となる。
- 攻撃側と防御側のそれぞれの破壊力を比較し、その結果を以下ように適用する。
- 攻撃側の破壊力が小さい: 攻撃を行った怪獣・兵器が破壊される。
- 攻撃側の破壊力が大きい: 攻撃対象の怪獣・兵器が破壊される。
さらに攻撃側の破壊力が防御側の値を超えた分の枚数だけ相手デッキが破棄される。
※攻撃対象が防御側のデッキの場合も同じ扱いとなる(攻撃側の破壊力分だけ相手デッキが破棄される)。
- 双方の破壊力が同じ: 攻撃を行った&攻撃対象の怪獣・兵器がすべて破壊される。
▽ 戦闘終了時の処理
- 今回使用された(永続しない)シーンカードや攻撃カード、破壊された怪獣や兵器をすべて捨て札にする。
※同時に捨て札となるカードの配置順は、その持ち主が任意に決める。
- 今回の攻撃が終了する。
○ プレイフェイズ
以下の行動を任意に行う。
- 手札から怪獣カードを場に怪獣として配置する(兵器と合わせ最大 3体まで)。
- 手札から兵器カードを場に兵器として配置する(怪獣と合わせ最大 3体まで)
- 手札からシーンカードを場に裏向き配置する(最大 3枚まで)。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- 怪獣・兵器カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 陸・空 の 2種類および無属性が存在する。
- 空属性の怪獣・兵器は、相手の怪獣・兵器の存在に関係なく相手を直接攻撃できる。
● 怪獣の成長(レベルアップ)について
- 一部の怪獣カードには配置条件としてレベルの概念が存在する。
- レベルを持たなかったりレベルが 1のカードは、特に制約なく場に配置することができる。
- レベル 2以上のカードは一種の進化カードであり、配置するためには自身の成長(レベルアップ)が必要がある。
- レベル 2以上の怪獣カードは、自分の場から同名でレベルが 1だけ低いカードを捨て札とした時にのみ配置できる。
- 同一ターンに何回でもレベルアップ配置することができる(条件が揃えば最大レベルになることができる)。
- 基本的にはレベルダウンや同レベル進化はできない。
- 兵器カードはレベルを持たない。
※本ゲームはメカゴジラがメインということもあり、怪獣の姿をしていない対怪獣兵器はすべて量産品扱いとなる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 怪獣カード (一部に配置条件が存在)
- プレイヤーの部下たち。場に怪獣として配置される。
- いわゆるロボット怪獣は、本作では兵器ではなく怪獣として扱われる。
- 破壊力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 相手の破壊力がこちらの値より大きい場合破壊される。
なお攻撃時に限り過剰破壊力分が相手のデッキを破壊する。
- 兵器と合わせて場の戦力置き場に 3体まで配置できる。
- 自分の場に同名怪獣を複数配置できない。
○ 兵器カード
- プレイヤーの部下たち。場に兵器として配置される。
- 基本的には怪獣と同じ扱いであるが、攻撃カードを使用できないなど若干の違いが存在する。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ 攻撃カード
- 怪獣の技やロボット怪獣の装備など。
- 追加破壊力を持ち、攻撃における怪獣の破壊力を強化することができる。
- 一時的に対象怪獣に重ねて付ける形で、場の攻撃カード置き場に配置して使用する。
なお使用時は裏向き配置し、双方が攻撃カードを使いきった時点で表向きにする。
- 各怪獣に対して 1枚だけ使用できる。ただし兵器に対しては使用できない。
- 相手ターンにも使用できる。
- 基本的には攻撃終了時にすべて捨て札となるが、対象の怪獣が存在する限り永続するカードも存在する。
○ シーンカード
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 事前に裏向きに配置しておき、攻撃の際に任意に表向きにして使用する。
- 場のシーン置き場に 3体まで配置できる。
- 自ターンに配置するが、使用は相手ターンでも行える。
- 基本的には使用後に捨て札となるが、一部永続するカードも存在する。
場の構成
シーン | シーン | シーン | 敵軍シーンカード置き場 |
戦力 | 戦力 | 戦力 | 敵軍 戦力・攻撃カード置き場 |
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戦力 | 戦力 | 戦力 | 自軍 戦力・攻撃カード置き場 |
シーン | シーン | シーン | 自軍シーンカード置き場 |
- 永続カードは、いわゆる場としてフィールドという空間に存在する。
- それぞれのフィールドは戦力カード置き場、攻撃カード置き場、シーンカード置き場 という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- 戦力カード置き場とシーンカード置き場には、それぞれ 3枚分のカードを配置できる。
- 一時空間として戦力カード置き場に重なる形で、攻撃カード置き場が存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札置き場という空間に集められる。
なお本ゲームでは、捨札置き場のカードは裏向きに積み重ねて配置される(内容を確認できない)。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2002年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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ゴジラ×メカゴジラ
| 2002/11
| 89
| 構築済みスターター(50/1200)、ブースター(5/143)
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メカゴジラ大戦争
| 2003/3
| 89
| ブースター(5/143)
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