ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『フォース・オブ・ウィル』のルール解説。
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トレーディングカードゲーム フォース・オブ・ウィル
Last Update 2015/6/12 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはルーラーと呼ばれる魔導師となり、部下であるリゾネイターを率いて相手を粉砕する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
神々の戦いが繰り広げられる世界“ヴァルハラ”。この世界と異世界をつなぐゲートの存在により、戦いはさらに激しさをますのであった。
● 本ゲームについて
オリジナルのファンタジーTCGです。タイトルがM:TGの有名カードそのままとかイロモノっぽいですが、内容自体は無難な作品です。
※本ページではヴァルハラルールについて説明します。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフを 0以下にする。
- 相手のメインデッキが尽きる(ドローフェイズに引けない)。
事前準備
● メインデッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
“ルーラー・魔石”以外のカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 4枚まで。
● 魔石デッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 20枚以下。
- 構築条件:
魔石カードのみで構成されていること。
特殊魔石の同一カードはデッキに 4枚まで(通常の魔石カードは無制限に投入可能)。
● その他準備
○ ルーラーカード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 大会によっては存在。メイン・魔石分を合わせて 15枚 + ルーラー 3枚。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 4000。上限は無し。
- 開始手札: 5枚。上限は 7枚(自ターン内に調整有り)。
- ライフブレイク: 4枚。上限も同じ。規定タイミングで任意使用される。
- マリガン: 任意で 1回。不要カードをデッキの底に戻し、戻した枚数と同数を引く。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: リカバー状態。
- カード横: レスト状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置ターンは行動不可)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(ターン終了時などに消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- リゾネイターの攻撃は相手プレイヤーかレスト状態の相手リゾネイター・Jルーラー 1体のいずれかを対象とし、ブロックリゾネイター・Jルーラーの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキ・魔石デッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキから手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分のメインデッキから裏向きのままカードを 4枚引き、ライフブレイクとして場に配置する。
- それぞれ「セットザルーラー」と叫ぶ。
- それぞれ自分の場に、ルーラーカードを表向きに配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
○ リカバリーフェイズ
- 自分の魔石・リゾネイター・ルーラー・Jルーラーをすべてリカバー状態にする。
○ コールフェイズ
- 任意でコールを行う(自分のルーラー・Jルーラーをレスト状態にすることで、魔石デッキからカードを 1枚引き魔石エリアに魔石として配置する)。
○ メインフェイズ
ゲームのほとんどの基本行動がとれる。実行できるのは以下のとおり。
- 魔石エリアの魔石を任意でレスト状態にすることで、ウィル(コスト)を発生する。
- 手札のリゾネイターカードをリゾネイターとして配置する。
- 手札のアディションカードをアディションとして配置する。
- 手札の詠唱待機のスペルカードを場に配置する。
- ジャッジメントを行う(ルーラーを Jルーラーとして場に再配置する)。
- 場のリカバー状態のリゾネイター・Jルーラーにより、バトルフェイズを行う(後述、メインフェイズ中何度も発生しうる)。
- 手札の詠唱のスペルカードを使用する。
- 手札の詠唱破棄・詠唱待機のスペルカードを使用する(相手も使用可)。
- 場に配置した詠唱待機のスペルカードを使用する(相手も使用可)。
- 場に存在するカードの記載効果を使用する(相手も使用可)。
各バトルフェイズの処理
▽ バトルフェイズ開始ステップ
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、バトルフェイズが開始される。
▽ 攻撃宣言ステップ
- 場のリカバー状態のリゾネイター・Jルーラーいずれか 1体をレスト状態にし、攻撃宣言を行う。
※原則として、このターンに配置したジャッジメントしたリゾネイター・Jルーラーでは攻撃宣言を行えない。
- 攻撃対象として、相手プレイヤーか相手の場のレスト状態のリゾネイター・Jルーラー 1体のいずれかを指定する。
▽ ブロック宣言ステップ
- 相手プレイヤーは防御側となりブロックを行うかどうかを選択する。
- ブロックを行う場合、相手プレイヤーは自分の場のリカバー状態のリゾネイター・Jルーラーいずれか 1体をレスト状態にしブロック宣言を行う。
- (各種対応の結果)今回の戦闘における ATK・DEFなどの各種数値が確定する。
- 確定した攻撃対象により以下の処理を行う。
- 攻撃対象が相手リゾネイターまたは Jルーラーの場合:
攻撃対象がリカバー状態の場合、レスト状態となる。
次の“戦闘判定ステップ”へ進む。
- 攻撃対象が相手プレイヤーの場合:
攻撃側のリゾネイター・Jルーラーの ATK値分だけ相手プレイヤーライフを減らす。
“戦闘判定ステップ”をとばし“移行ステップ”へ進む。
▽ 戦闘判定ステップ
- 戦闘に参加したリゾネイター・Jルーラーそれぞれが、自分の ATK値分だけ相手側にダメージを与える。
- それぞれにおいて受けたダメージのターン内の累計が DEF値以上となる場合、そのリゾネイター・Jルーラーは破壊され以下の処理を受ける。
- リゾネイターが破壊される場合:
そのリゾネイターは墓地に送られる。
- Jルーラーが破壊される場合:
プレイヤーライフが現在の半分となる。
Jルーラーはほぼ全能力を失った状態となり、ルーラーの置き場に送られる。
▽ 移行ステップ
○ エンドフェイズ
- すべてのリゾネイター・Jルーラーの受けたダメージが 0になる。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれのカードには属性が存在し、さまざまな場面で影響を与える。
- 属性は 光(黄)・炎(赤)・水(青)・風(緑)・闇(紫) の 5種類が存在する。また無属性も存在する。
● 魔石とウィルについて
- コスト概念として、ウィルが存在する。
- それぞれのウィルはいずれかの属性を持つ。
- 多くのカードにはウィルコストが記載され、カードを配置・使用する際には、必ず指定分のコストをウィルで支払う必要がある。
指定ウィルコストのうち属性指定コスト分は、それぞれの指定属性を同数のウィルで支払う必要がある。
指定ウィルコストのうちフリーコスト分は、指定コスト分とは別に任意のウィルで数値分だけ支払う必要がある。
- ウィルは通常は魔石エリアに存在する魔石レスト状態にすることで発生する。
- 魔石 1つをレスト状態にすることで、記載属性のウィルが指定値(通常は 1)だけ発生する。
- ターン終了時にウィルは消滅する。
- 魔石は魔石デッキの魔石カードを場の魔石エリアに配置(コール)することで存在する。
- コールはルーラー・Jルーラーのレスト能力であり、自ターンのコールフェイズに任意で 1回だけ行うことができる。
別のレスト能力を使用するために、あえてコールしないという選択もできる。
- コールした魔石カードは手札にはならず必ず配置される。よって魔石デッキ内での順番がそのまま魔石の配置順となる。
● ライフブレイクについて
- メインデッキ内のカードは、本来の目的とは別にライフブレイクとして使用される。
- ライフブレイクは第二の手札的概念であり、各プレイヤーは状況に応じて使用することができる。
- ゲーム開始時にそれぞれ 4枚のライフブレイクが場に裏向きかつ積み上げる形で配置される。
- 原則としてライフブレイクに配置されたカードの内容は確認できず、順番も変えられない。
- プレイヤーの残りライフが一定数値以下になった際に、指定枚数だけライフブレイクを順番に使用することができる。
ただしライフが 0以下になる場合は、ライフブレイクは使用できない(使用できないままゲームに敗北する)。
プレイヤーライフとライフブレイクの使用可能枚数は以下のとおり。
- 4000以下: 1枚目のみ使用可能。
- 3000以下: 2枚目まで使用可能。
- 2000以下: 3枚目まで使用可能。
- 1000以下: 4枚目まで使用可能。
- ライフブレイクの使用自体は指定カードを表向きにするだけの効果である。
表向きにしたカードに“ブレイク”の能力が記載されている場合は記載のブレイク能力を発動できるが、記載が無ければ何も起こらず墓地に送られる。
- ライフブレイクの使用ではカードのコスト支払いは不要である。
- ライフブレイクの使用は任意であり、ライフが規定値になっただけでは何もおこらない。
- 条件が満たされている限りは、相手ターンに使用することもできる。
- ライフブレイクで使用されたカードは効果の有無はともあれ置き場からは離れる。
- 一部のカード効果により、新たなカードがライフブレイクとして補充される場合がある。
補充の際も置き場の配置上限(基本 4枚)は必ず守ること。
補充したライフブレイクも条件が満たされているならば直後から使用することができる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ルーラーカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。ただしプレイヤー本人とは微妙に立場が異なる。
- ゲーム開始時に専用の置き場に、ルーラーとして配置される。
- 他カードとは区別され、いずれのデッキにも含まれない。
- 表面が通常のルーラー、裏面が Jルーラー(ジャッジメント・ルーラー)となっており、ゲーム開始時にルーラー側で配置される。
- バトルフェイズにおいてルーラーは攻撃対象とはならない(Jルーラーは可能)。プレイヤーへの攻撃はルーラーではなくプレイヤー自身が対象となる。
- ルーラー・Jルーラーともに、記載されてはいないが一律でコール能力(魔石配置能力)を持つ。
- ルーラーはある種の霊体的な存在で自らによる攻撃はできない。しかし Jルーラーになることで実体化し、相手への直接攻撃が可能となる。
※ J(ジャッジメント)ルーラー
- ルーラーが実態化した状態。戦闘に参加できるだけでなく能力も変化する。
- ルーラー側には Jルーラーに変化するための条件が記載されており、条件を満たすことでカードを裏返し、Jルーラーとなる(ジャッジメント召喚を行う)。
- ジャッジメント召喚により、置き場がルーラーの置き場から場(フィールド)に変化する。
また“参戦”の能力を持つ場合この時点で効果が発動する。なおこのターンには Jルーラーは攻撃などの行動が一切行えない。
- 一度 Jルーラーになると、そのゲーム中は原則として元のルーラーに戻ることは無い。
- JルーラーにはATK/ DEFの値が記載されており、リゾネイター同様に戦闘を行うことができる。
- Jルーラーは戦闘でリゾネイターに準ずる扱いを受けるが、リゾネイターとは別の存在である。よってリゾネイターを対象とする効果などは一切受けない。
- Jルーラーが戦闘で破壊されても墓地へは送られない。
破壊された Jルーラーはルーラーの置き場に戻され、以降ゲーム終了まで戦闘もできずコール能力以外の全能力を失った状態の Jルーラーとなる。
さらに破壊された際に、プレイヤー自身がその時点でのプレイヤーライフの半分を失う。
○ 魔石カード (コスト不要)
- 魔力であるウィルを生み出す源。場に魔石として配置される。
- 他カードとはと区別され、専用の魔石デッキが用意される。
- 特定属性 1種のウィルを発生させる効果のみを持つ通常カードと、それ以外の特殊カードに分類される。
通常カードは魔石デッキに何枚でも投入できる。
○ リゾネイターカード (コスト必要)
- この世界の生物など。場にリゾネイターとして配置される。
- ATK(攻撃力)/ DEF(防御力)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- DEF以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
- 原則として配置したターンには攻撃などの行動が一切行えない。
○ アディションカード (コスト必要)
- 魔法の道具や武具など。場にアディションとして配置される。
- 特定の対象に付ける形で配置され、各カードごとにリゾネイターやフィールド自身など付ける対象が記載されている。
- 1つの対象に複数のアディションを付けることができる。
- カードを対象とするアディションの場合、付けた対象が場を離れる時には捨て札となる。
● 瞬間的に使用するカード
○ スペルカード (コスト必要)
- プレイヤーが唱える呪文。効果はさまざま。
- 詠唱・詠唱破棄・詠唱待機などの種類が存在する。
- 詠唱待機のカードを除き瞬間使用であり、詠唱待機のカードも効果発動後は墓地へ送られる。
- 詠唱のカードは自ターンのメインフェイズのみに使用でき、相手の行動に割り込んで使用(チェイス)することができない。
- 詠唱破棄のカードはコストを支払えるならいつでも使用でき、チェイスも可能。
- 詠唱待機のカードは強力だが 2段階の手間を要し、使用に当たっては以下の制約を持つ。
- 事前に配置しておく必要がある。配置ターンには使用できない。
- 配置と使用それぞれで別のコストを必要とする。
配置時には一律で属性を問わない 2ウィルを支払う。
使用時には記載コスト内の属性指定コスト分が支払える状態が必要となる(状態さえ整えば実際のコストは不要)。
結果的に支払うコストは配置時の 2ウィルのみであり、記載コストも双方を踏まえて属性 1・フリー 1の 2コスト構成が基本となる。
- 配置は自ターンのメインフェイズのみに限られ、場の詠唱待機のカード置き場に裏向きに配置される。
※特定カードの効果により表向き配置になる場合もある。
- 可能であれば詠唱待機のカード置き場に何枚でも配置できる。
- 詠唱待機の置き場には配置可能なカードしか配置できない(ゲーム終了時に、確認のため配置カードを公開することが望ましい)。
- 配置したカードは発動条件を満たし属性指定コストを支払える状況ならいつでも表向きにして使用でき、チェイスも可能。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場(フィールド)という空間に存在する。
- フィールド以外にも、魔石エリア、ルーラーや詠唱待機カードの置き場などの空間が存在する。
- 場とは別に、ライフブレイクの置き場などが存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は墓地という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: FORCE OF WILL
○ 発売開始: 2012年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
第一弾スターター
| 2012/10
| 3種
| 構築済みスターター(51/1365)
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ヴァルハラの黎明
| 2012/12
| 200~
| ブースター(15/330)
|
スターター(疾風・漆黒)
| 2012/12
| 2種
| 構築済みスターター(51/1365)
|
ヴァルハラの戦乱
| 2013/3
| 150~
| ブースター(10/346)
|
ヴァルハラの光芒
| 2013/5
| 130~
| ブースター(10/346)
|
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