ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ヴァーサスTCG』のルール解説。
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VERSUS TCG
Last Update 2019/10/12 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは“VERSUS”と呼ばれる格闘大会において、“スカウター”と呼ばれるチームリーダーの職を担って、
仲間にして部下である格闘家(一部例外あり)たちを率いて相手プレイヤーをぶちのめす。
● 原作
コンシューマーゲーム『激突カードファイターズ』。
CAPCOMより発売されたアーケード・コンシューマー用の各種ゲームたち。
SNKより発売されたアーケード・コンシューマー用の各種ゲームたち。
● 世界設定
ヴァーチャルシステムの採用により、かつての“シャドルー主催のストリートファイト”や“King of Fighters”をも凌ぐ一大格闘大会“VERSUS”が遂に開催された!
今まではほとんど交流の無かった世界中の格闘家たちが、莫大な賞金と轟く名誉、そして極限まで鍛えた己の実力を確認するために、空を超え、時を超え、空間を超えて一同に会する時がやってきたのだ。
● 本ゲームについて
アーケード格闘ゲームの2大メーカー、SNKとカプコンの人気キャラクターがまるごと登場するという、なんとも贅沢なカードゲームです。
ゲームシステムこそ違いますが、ネオジオポケットの『激突カードファイターズ』が原作で問題ないでしょう。
メンバーのほとんどは格闘ゲーム出身なのですが、ときどきとんでもない出自を持つキャラクターも存在します。
基本構成
勝利条件
- 相手のHPを0以下にする。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件: 同名カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ プレイヤー用の表示マーカー: HPおよびSP表示用の図表やマーカー、各一組ずつ。
○ キャラクター用の表示マーカー: BP表示用の図表やマーカー、各キャラクターごとに適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(ヒットポイント HP): 3000ポイント。上限は無し。
- プレイヤーの支払い能力(ソウルポイント SP): 0ポイント。上限は無し。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で1回。シャッフルして引き直し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはドローフェイズ無し)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に{攻撃などを行えない}準備状態)。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 有り(SP値として存在、ゲーム終了時まで蓄積)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り(BP値が変化、ゲーム終了時まで状態維持)。
- ユニーク処理: 無し。
- キャラクターの攻撃は相手プレイヤーを対象とし、応戦は防御側が任意で行う(応戦は 1 対 1 で行われる)。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札を5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 硬直解除フェイズ
- 自分の準備状態・膠着状態のキャラクターをすべて通常状態にする。
○ アップキープフェイズ
- 場のカードの要求に応じて、SPなどの支払いを行う。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札のキャラクターカードをキャラクターとして場に配置する(1ターンに1回のみ)。
- 手札の“★”能力(援護能力)を持つキャラクターカードを、場のキャラクターに付けることで援護を行う(1ターンに1回のみ)。
- 手札のアクションカードを使用する。
- 場のキャラクターの“■”能力を使用する。
○ バトルフェイズ
ターンプレイヤーが攻撃側となり、任意で以下のバトルを行う。
▽ 攻撃宣言ステップ
- 任意数の通常状態のキャラクターを膠着状態にすることで、そのキャラクターによる攻撃を宣言する。
この際に任意で複数のキャラクターを1体扱とする合体攻撃を宣言することもできる。
※合体攻撃を2体で行う場合は 5SP、3体で行う場合は 10SPを支払う必要がある。
※合体攻撃を行うキャラクター内で、ダメージを受ける順番を決めておくこと。
▽ 防御決定ステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、自分の準備状態・通常状態のキャラクターにより応戦するかどうかを、攻撃キャラクター単位で任意に選択する。
※1体のキャラクターの攻撃に対して、任意のキャラクター1体が応戦できる(合体攻撃も1体で応戦することになる)。
▽ 戦闘判定ステップ
- それぞれ各種修正を行い、今回のバトルにおけるBPの値を算出する。
※合体攻撃の場合のBPは、キャラクターのBPの合計値となる。
- それぞれの攻撃キャラクターごとに、バトルの結果を以下のように判定する。
- 応戦された場合: 攻撃キャラクターと応戦キャラクターによるバトルを、以下の手順で行う。
- それぞれのBPの値分だけ、バトルの相手キャラクターのBPを減らす。
※合体攻撃の場合は、順番の戦闘から順にBPを減らしていく。
- 攻撃キャラクターが“貫通ダメージ”の能力を持っているか合体攻撃をしている場合でそのBPが応戦キャラクターのBPを越えているならば、
超過した値分だけ防御側プレイヤーのHPを減少させる。
- それぞれBPが0になったキャラクターが KOされる(捨て札となる)。
- 応戦されていない場合: 攻撃キャラクターのBP値分だけ、防御側プレイヤーのHPを減少させる。
○ エンドフェイズ
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用や能力発動などに指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはソウルポイント(SP)として要求され、プレイヤーのSPを消費することで支払うことができる。
- プレイヤーのSPは、主にキャラクターを場に配置することで蓄積される。
※基本的にキャラクターカードは配置コストを持たず、キャラクターとして配置することで記載SP分のSPをプレイヤーに供給することになる。
● 合体攻撃について
- バトルで攻撃を行う際に複数キャラクターが個別に攻撃を行うのでは無く、複数でまとめて1体のキャラクターとなる合体攻撃を行うことができる。
- 合体攻撃は、攻撃を行える状態ならどのキャラクターでも行うことができる(場で隣接している必要もない)。
- 合体攻撃を行う際には、専用のコストを支払う必要がある。
2体攻撃の場合は 5SP, 3体攻撃の場合は 10SPを支払うこと。
- 合体攻撃を行う際には、攻撃の(ダメージを受ける)順番を決めておく必要がある。
- 合体攻撃を行うことで、BPの値は合体攻撃を行うキャラクターのBPの合計値となる。
※これにより相手に強力なキャラクターがいても攻撃を行うことが可能となる。
- 合体攻撃を行う場合、一律で貫通ダメージ(応戦キャラクターのBP値を超えるBPが相手プレイヤーにダメージとして与えられる)能力が追加される。
- 合体攻撃を行うキャラクターのBP減少は、攻撃時に決めておいて順番で適用される。
まず最初にBPを減らすキャラクターのBPが0になってから、残りの分を順番に次のキャラクターが受けていく。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード(基本的にはコスト不要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
- 1ターンに1体だけ配置できる。
- それぞれの場に最大3体まで配置できる。
- ソウルポイントの値を持ち、配置時にプレイヤーのSPに対して記載値分のSPを供給する。
ただしマイナスの値の場合は、絶対値分のコストをSPから支払う必要がある。
- バトルポイント(BP)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
BPは攻撃力と耐久力を兼ねた値であり、配置した後は値が記載値から逐次変化する。
そのため各キャラクターごとにBP表示用のマーカー一式を用意することが望ましい。
- BPの値が0になった場合、KOされ捨て札となる。
- 一部のカードは特殊能力を持ち、さまざまな場面で効果を発揮する。
特殊能力はアイコンの形で種類分けされており、それぞれ以下の意味を持つ。
- ●(赤丸): 場に存在する限り効果を発揮し続ける能力。
- ▲(緑三角): 場に配置された瞬間にのみ効果を発揮する能力。
- ■(青四角): 通常状態から膠着状態にすることで、その瞬間に効果を発揮する能力。
- ★(黄星): 援護能力。他のキャラクターに付けることでそのキャラクターを援護する。
※ 援護について
- 一部のキャラクターカードは本来の役割とは別に、他のキャラクターに対して“援護”を行うことができる。
- 援護を行うことができるのは、“★マーク付き能力(援護能力)”を持つキャラクターカードのみである。
- 援護は1ターンに付き1回だけ行うことができる。
- 援護は手札の援護能力持ちキャラクターを、相手をふくめた場のすべての任意キャラクター1体に付けることで行われる。
- 援護に使用したカードは、場においてキャラクターとは異なる存在である援護カードとして扱われる。
- 援護カードは記載の援護能力部分以外の情報をすべて失った扱いとなり、援護能力部分が付けたキャラクターに対して適用される。
- 1体のキャラクターに対し、複数の援護カードを付けることができる(効果も重複する)。
- キャラクターがKOされた場合は、付いていた援護カードはすべて破棄される。
● 瞬間的に使用するカード
○ アクションカード(コスト必要)
- プレイヤーの作戦指示など。効果はさまざま。
- 特別な指定が無い限り、自分のターンのメインフェイズに使用する。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場には、最大3体までのキャラクターが配置される(上図は場の構成図)。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ハドソン/ 未来蜂歌留多商会
○ 発売開始: 2000年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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ベータ版
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| 2種
| 構築済みスターター(40/1200)
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SNKバージョン
| 2000/7
| 336
| スターター(40/1200)、ブースター(10/300)
|
CAPCOMバージョン
| スターター(40/1200)、ブースター(10/300)
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