ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Transformers』のルール解説。
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Transformers Trading Card Game
トランスフォーマー
Last Update 2020/6/1 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による総力戦。プレイヤーはトランスフォーマーの部隊司令となり、仲間や部下となるキャラクターを率いて相手を粉砕する。
● 原作
玩具『トランスフォーマー』シリーズ。
マルチメディア作品『トランスフォーマー』シリーズ。
● 世界設定
トランスフォーマー、それは変形能力を備えた超ロボット生命体である。
彼らは政治思想や資源枯渇などの理由により、大きく二つの勢力に分かれて長きにわたる戦いを繰り広げていたのである。
● 本ゲームについて
日本の玩具発祥の人気アニメ作品のTCGです。
かつて劇場版を原作とするTCGが日本でも登場しましたが、今回は初代アニメ(およびその設定を踏襲した諸作品)を再現しています。
なお原作では時期によって基本的な名称がいろいろ変化していますが、ここでは本作発売時の名称を基準とします。
基本構成
勝利条件
- 相手のキャラクターをすべてノックアウト(K.O.)する。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
バトルカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。
キャラクターなどと合わせて記載の星(★)マークが 25個以下であること。
※星マークは基本的にはキャラクターの構築制限であり、バトルカードで持つのはごく一部に限られる。
● キャラクター (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 1枚以上。
- 構築条件:
キャラクターカードで構成されていること。
同一カードはそれぞれ 1枚のみ。
デッキなどと合わせて記載の星(★)マークが 25個以下であること。
● ストラテジェムカード (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 任意数(使用しなくてもよい)。
- 構築条件:
ストラテジェムカードで構成されていること。
キャラクターなどと合わせて記載の星(★)マークが 25個以下であること。
それぞれの使用条件を満たすキャラクターカードが投入されていること。
使用条件の種類ごとにそれぞれ 1枚ずつ投入できる。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード (サイドボード): 星 20以下のキャラクターカード 1枚と、キャラクター以外のカードを 10枚まで。
○ ダメージ表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: キャラクターの存在自体がライフに相当する。
- 開始手札: 3枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻は 1ターン目からカードを引くが、カード使用に制限が加えられる)。
その他構成
● カードの行動表現
※キャラクターカードは両面(あるいはそれ以上)であり、必要に応じてそれぞれの面を使い分ける。
その上でカードを縦横に変化させることで、現在の状況を表示する。
- キャラクターカード Alt mode 面: Alternate mode, いわゆるビークル形態。
- キャラクターカード Bot mode 面: Robot mode, いわゆるロボ形態。
- カード縦: アンタップ状態。
- カード横: タップ状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(スクラップパイルを再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 無し。
- キャラクターの攻撃は、攻撃側が選択した相手キャラクターに対する 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのキャラクターカードすべてを、Alt mode 側を表にしてアンタップ状態で場に配置する。
※ただし開始状況が指定されているキャラクターは、それぞれの指示に従うこと。
- ストラテジェムカードを使用する場合は、それぞれを場に表向きで配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 3枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
○ メインフェイズ
以下の行動を任意でそれぞれ1回ずつ、任意の順番で行う。
※開始 1ターン目は、アクションカードおよびアップグレードカードを使用できない。
※開始 2ターン目は、相手もアクションカードかアップグレードカードのどちらか 1枚だけを使用できる。
- 自分の場か K.O.エリアにいるキャラクター 1体をトランスフォームする(裏返ることで変形する)。
- 手札のアクションカード 1枚を使用する。
- 手札のアップブレードカード 1枚を、自分のキャラクターに対して配置する。
- 自分のキャラクター 1体をタップして記載能力を使用する。
○ 攻撃
ターンプレイヤーが攻撃側・相手が防御側となり、場のアンタップ状態のキャラクター単位で以下の攻撃を行う。
ただし攻撃には以下の条件が存在する。
- 攻撃側にアンタップ状態のキャラクターが存在する:
- 防御側にアンタップ状態のキャラクターが存在する: 各ターンごとに 1回だけは攻撃できる。だだし攻撃後も状況が同じならば、そこでターン終了。
※つまり序盤は双方が 1体ずつ順番に殴り合っていく(のを全キャラクター分だけ続けるという)スタイルとなる。
- 防御側にアンタップ状態のキャラクターがいない。:
アンタップ状態のキャラクターにより(すべてがタップするまで)攻撃を繰り返す。
- 攻撃側にアンタップ状態のキャラクターがいない: (攻撃が行われず)ターン終了となる。
各攻撃の処理
- 攻撃側が自分のアンタップ状態のキャラクターから1体を、アタッカーとして選ぶ。
- 防御側のタップ状態のキャラクターから1体を、攻撃側がディフェンダーとして選ぶ。
もしタップ状態のキャラクターがいない場合は、防御側のキャラクターの中から任意の 1体を選ぶ。
- 攻撃側のアタッカーをタップ状態にする。
- それぞれが自分のデッキからカードをバトルカードとして(通常は) 2枚めくり、場の脇に配置する。
この際に白い戦闘アイコンが出た場合(それぞれ1回の攻撃ごとに 1回のみ)は、追加で 2枚めくり場に配置する。
- 攻撃側のバトルカードの黒の戦闘アイコンの個数を集計する。この値が今回の貫通力となる(貫通を持つキャラクターの場合は値を合算する)。
- 攻撃側のバトルカードの橙の戦闘アイコンの個数をアタッカーの攻撃力に加算する。この値に各種修正を加えて今回の攻撃力を算出する。
- 防御側のバトルカードの青の戦闘アイコンの個数をディフェンダーの防御力に加算する。この値に各種修正を加えて今回の防御力を算出する。
- 攻撃力から防御力を引いて、その差分の値が今回の攻撃ダメージ値となる(値が 0以下ならば攻撃ダメージは無しとなる)。
- 攻撃ダメージと貫通力を比較し、その結果により今回ののダメージ値を決定する。
- 攻撃ダメージ無し: 貫通力と今回の攻撃力を比較し、小さい側の値が今回のダメージ値となる。
- 攻撃ダメージ < 貫通力: 貫通力と今回の攻撃力を比較し、小さい側の値が今回のダメージ値となる。
- 攻撃ダメージ ≧ 貫通力: 攻撃ダメージがそのまま今回のダメージ値となる。
- 今回のダメージ値をディフェンダーに与える。蓄積ダメージが生命力の値を超えた場合はノックアウトされ K.O.エリアに送られる。
※一部カードやキャラクターの能力によっては、実際に受けるダメージに修正が加えられる場合もある。
- それぞれ(一部キャラクターの能力により)裏返ったバトルカードを、任意で自分の手札と入れ替える。
- それぞれ今回のバトルカードを場の脇に纏めておく。
○ ターン終了
- 攻撃終了によって全プレイヤーのキャラクターがすべてタップ状態となっている場合、そのすべてをアンタップ状態にする。
- それぞれ使用したバトルカードをすべて破棄する。
- それぞれ使用したアクションカードをすべて破棄する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 所属について
- キャラクターカードには属性概念として所属組織が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 所属は オートボット(Autobots)・ディセプティコン(Decepticons)に二分されるが、いずれ第三勢力が登場するかもしれない。
- 所属以外にも、さまざまな種類の特徴を持つ場合がある。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクター(Character)カード (コスト不要)
- トランスフォーマーと呼ばれる超ロボット生命体。場にキャラクターとして配置される。
- デッキとは別に用意される。
- カードの大きさはそれぞれで異なる。基本はバトルカードの倍くらいだが、ノートサイズの巨大カードも存在する。
- 両面カード(あるいはそれ以上)であり、通常は片面が Alt mode、もう一方が Bot mode となる。
それぞれの面で能力値や能力などが異なっており(生命力は両面とも同じ)、トランスフォームにより面を入れ替えることができる。
- 攻撃力(橙の剣)と防御力(青の盾)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 生命力(赤のハート)の値以上のダメージを受けた時にノックアウトされる。なおダメージは治療しない限り蓄積する。
- Alt mode側に一定数の星(★)マークが記載され、構築時に使用される。
※ スクランブルシティ・カセットボット・カセットロン
- 1体の母艦ロボと複数の艦載ロボによるチーム。
- デッキ構築時用の効果を持ち、専用チームであれば通常より星マークが多い状態でゲームを開始できる。
- 母艦キャラクターと艦載キャラクターの組み合わせはある程度決まっており、別規格のキャラクターでの艦載はできない。
- ゲーム開始時には艦載キャラクターはすべて母艦の下にまとめて(星マークが見えるよう Alt mode状態で少しずらして)配置される。
母艦の下にいる(積載中の)間は場に事実上存在しない扱いとなる。
- 艦載キャラクターは母艦の能力などによって母艦の下から離れ、場にアンタップ状態で配置される。
- 母艦収納は、専用のアクションカードなどで行われる。
- 母艦キャラクターが K.O. された場合、艦載中のキャラクターは離脱扱いで全員が場に配置される。
※ トリプルチェンジャー
- 複数のビークルモードを持つキャラクター。
- Alt mode の面が分割カードとなっており、片方が Alt 1 mode, もう片方が Alt 2 mode となる。
- ゲーム開始時は Alt 1 mode の状態で始められる。区別が付くように何らかの表示カウンターの使用が望ましい。
- トランスフォームは Alt/ Bot mode の 2形態ではなく、Alt 1 mode/ Alt 2 mode / Bot mode の 3形態からいずれかを選んで行われる。
- シックス族やデビルギガトロンにも応用できそうだが、そこまでの多段変形キャラクターが登場するかどうかは不明。
※ コンバイナー
- いわゆる合体戦士。複数キャラクターが合体により 1体の巨大キャラクターとなる。
- 合体の組み合わせは完全に決められている。
※本ゲームではスクランブル合体もコンバイナーに含まれるが、別チームとの手足交換はできなくなっている。
- カード自体は分離状態で存在し、それぞれが個別キャラクターとしてゲームが開始される。
なおそれぞれが往復はがきのように二つ折りの構造をしており、通常時は折り曲げた外側の部分(の両面)を用いて運用される。
- 合体要員となるキャラクターが(場と K.O.エリアを含めた箇所に)全員揃っている状態で、(そのキャラクター)専用のアクションカードによって合体が行われる。
- 合体によりそれぞれ折りたたんでいた中の面を開き、その面をパズルのように組み合わせることでアンタップ状態の 1体の巨大キャラクターが形成される。
- 合体前に受けていたダメージは、すべて合算した状態で引き継がれる。
また合体前のアップグレードは、種類ごとにそれぞれ 1つだけ引き継ぐことができる(残りは破棄)。
- 巨大キャラクターはそれぞれ専用の能力値を持っている(合体前とは別キャラクターとなる)。
- 巨大キャラクターはタップして攻撃は行えるが、変形や分離はできない。
- 一部の小規模コンバイナーは、アクションカードが不要だったり個別の Bot modeを持たないなど簡易仕様の場合もある。
※ バトルマスター
- 手持ち武器に変形するキャラクター。かつてのアームズマイクロンのような存在である。
- 小型キャラクターであることの再現のため、バトルカードと同一サイズとなっている。
- Alt mode を持たず、代わりに Upgrade mode を持つ。
- 場に Bot modeで配置され、健在である限りはトランスフォームすることができない。
- K.O. された後で、K.O. エリアにおいて Upgrade mode にトランスフォームすることができる。
Upgrade mode になった後は、K.O. エリアからアップブレードとして場の他のキャラクターに配置することができる。
- バトルマスターのアップグレードとしての配置は、通常のアップグレードカードの使用とは別扱いとなる(カウントされない)。
- アップグレードとしての配置中に(付けたキャラクターが)K.O. された時は、Upgrade modeで K.O. エリアに送られる(つまり使いまわせる)。
- 類似のキャラクターとしてマイクロマスターが存在するが、こちらはカードサイズが小さいだけの通常キャラクターである。
※ タイタンマスター
- いわゆるヘッドマスター。頭部(に変形する小型ロボ)と胴体(となる乗用ビークル)で構成される。
- ゲーム開始時に、タイタンマスター 1体と Body modeを持つキャラクター 1体の一組単位で存在している必要がある。
その上で 2枚一組で 1体のキャラクターとして扱われる。
- Body modeを持つキャラクターは、以下の特徴を持つ。
- Bot modeの代わりに Body modeを持ち、タイタンマスターの乗り物&手足となる。
- 自我を持たないトランステクターで、設定上は単独で存在できない。
- ゲーム的にはこちらがキャラクター本体となり、タイタンマスターが付属物(操縦者)となる。
- タイタンマスターは Alt modeの代わりに Head mode を持ち、以下の特徴を持つ。
- ゲーム開始時は Head modeでこのカードが見えるよう、キャラクター(となるトランステクター)の上辺からカードの下に差し込み配置する。
※Head mode上面には、キャラクター名の代わりにキャラクターを強化する効果が記載されている。その効果が見えるよう配置すること。
- キャラクターがトランスフォームしても、タイタンマスターはそのまま Head modeで存在する。
※つまりロボット時と同じく、ビークル時も頭の姿で機体(のコクピット)に突き刺さって操縦する。
- テクター装着中に K.O. された場合、タイタンマスターだけが離脱して Bot modeで場に残る。
- Bot modeになったタイタンマスター単体は、自分だけではトランスフォームできない。
※何らかの効果で新規テクターが供給されない限り、ただの非変形小型ロボットという扱いになる。
- 《フォートレス マキシマス》のように、カードによっては多重合体している場合もある。
○ ストラテジェム(Stratagem)カード (コスト不要だが使用条件が存在)
- いわゆる戦略カード。従来キャラクターの能力補正カードを兼ねる。
- デッキとは別に用意される。
- 使用条件としてキャラクターの種類やカード名(二つ名を含むキャラクター名)などが指定されており、対象キャラクター使用時にのみ使用できる。
- 大抵は星マークを持ち、キャラクターなどと合わせて規定数に収まっている必要がある。
- ゲーム開始時に自分の戦場に配置され、以降除去されることなく永続して効果を発揮する。
● 瞬間・永続的に使用するカード
○ バトル(Battle)カード (コスト不要)
- 戦いの状況を表したもの。デッキからめくることで戦闘の修正値(乱数要素)として用いられる。
- デッキに入れて使用する。
- 2通りの使い方があり、バトルカードとしての役割とは別に手札から使用するカードとしても使用される。
手札使用のカードとしては、アクションカードとアップグレードカードの 2種類に大別される。
- 戦闘アイコンが一定数存在し、アイコンの色とその個数が戦闘修正値などに用いられる。
それぞれのアイコンの内容は以下の通り。
- 白: 追加で 2枚めくる(1回の攻撃に付き 1回のみ)。
- 緑: 一部キャラクターの能力で使用される(裏返されることで、攻撃後に手札と交換できる可能性がある)。
- 青: 防御側のみ適用。防御力への追加分。
- 橙: 攻撃側のみ適用。攻撃力への追加分。
- 黒: 攻撃側のみ適用。強固な相手にもダメージを与えられる貫通力となる。
※ アクション(Action)カード
- バトルカードの一分類でキャラクターが行うさまざまな行動など。
- 瞬間使用であり効果発動後は一時的に場の脇に置かれ、ターン終了時に纏めて破棄される。
- 一部のカードはシークレットアクションとして、以下のように使用される。
- 場に裏向きに配置される。
- 指定タイミングで表向きとなり、効果を発動する。
- 次のターンの開始時には破棄される。
※ アップグレード(Upgrade)カード
- バトルカードの一分類で手持ち武器や追加装備など。場にアップグレードとして配置される。
- キャラクターに付ける形で場に配置され、そのキャラクターが存在する限り永続する。
- 武器・防具・ユーティリティの 3種類が存在する。
1体のキャラクターに対し、それぞれの種類のカードを 1枚ずつ配置できる。
※同一種類の別カードを付けたい場合は、従来のカードを任意破棄することができる。
- カードによっては、攻撃力や防御力の修正値が記載されている。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの戦場(Battlefield)という空間に存在する。
- バトルカードの使用後はスクラップパイル(Scrap pile)という空間に集められる。
- キャラクターが倒された(ノックアウトされた)時は、K.O.エリア(KO area)という空間に集められる。
※ K.O.エリアにいるキャラクターは、基本的な能力はすべて失われるがトランスフォームはできる。
商品情報
● メーカー: Wizards of the Coast
○ 発売開始: 2018年9月
- ○ ラインナップ
-
- Wave 1
- Wave 2: Rise of the Combiners
- Wave 3: War for Cybertron: Siege I
- Wave 4: War for Cybertron: Siege II
- Wave 5: Titan Masters Attack
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