ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『MY LITTLE PONY』のルール解説。
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MY LITTLE PONY Card Game
小马宝莉(マイリトルポニー)
Last Update 2025/12/13 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント達成戦。プレイヤーはポニーとなり、トモダチの力を借りて最速で目標達成を目指す。
● 原作
玩具他マルチメディア企画『マイリトルポニー』シリーズ。
TVアニメーション『マイリトルポニー ~ トモダチは魔法 ~ 』。
● 世界設定
ポニーたちの王国エクエストリア。その中でも若きポニーたちは、己の研鑚に日々努めているである。
● 本ゲームについて
マイリトルポニーの中国製TCGです。米国版と同じく第4世代がモチーフとなっています。
基本構成
勝利条件
- 自分の物語を IV 段階目にする(主役を物語カード IV の上に移動させる)。
- 相手のメインデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● メインデッキ (主要牌组: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクター・アイテム・イベントカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキにそれぞれ 4枚まで。
● シーンデッキ (场景牌组: 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 15枚ちょうど。
- 構築条件:
シーンカードのみで構成されていること。
同一番号カードはデッキにそれぞれ 4枚まで。ただし“日常”カードは何枚でも投入可能。
● 物語カード群 (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 4枚ちょうど。
- 構築条件:
物語カードのみで構成されていること。
カード名のメインタイトル部分が、すべて同一であること(一組の物語で統一されていること)。
カード記載の物語段階が、I ~ IV まですべて揃っていること。
特に指定されているわけでは無いが、自分が使用する主役に対応する組であることが望ましい。
● その他準備
○ 主役カード: それぞれ任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (物語段階): 0段階目。以降は進行していく。
- 開始手札: 5枚。上限は 10枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かず、それぞれの 1ターン目は交流フェイズを行わない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦向き(竖置): 通常状態。
- カード横向き(横置): 消耗状態。
- カード表向き: 鼓舞能力未使用のシーンカード。妨害プラン。
- カード裏向き: 鼓舞能力使用済みのシーンカード。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に消耗状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(ターン終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘の代わりに交流および物語の進行処理が存在する。
キャラクターの交流は同一アドベンチャーエリアの対面キャラクターとの 1 対 1で行われ、相手キャラクターがいなければ物語進行に着手できる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキとシーンデッキをシャッフルする。
- それぞれの自分の主役カードを、主役として場に配置する。
- それぞれの自分の物語カードを、向かって左側から段階が上がっていく形で横一列に配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- それぞれ自分のメインデッキから裏向きのままでカードを 4枚引き、妨害プランとして自分の各物語カードに 1枚ずつ裏向きで配置する。
- それぞれ自分のシーンデッキからカードを 1枚引き、シーンとして場のシーンエリアに表向きで配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 開始(回合开始)フェイズ
- 自分の消耗状態のカードを、すべて通常状態にする。
- メインデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
- シーンデッキからカードを 1枚引き、シーンとして場のシーンエリアに表・縦向きで配置する。
○ メイン(主要)フェイズ
- 以下の行動を、任意で行う。
- 手札のキャラクターカードを、キャラクターとして場の空いているアドベンチャーエリアに配置する。
- 手札のアイテムカードを、アイテムとして場のキャラクターに対して配置する。
- 手札のイベントカードを使用する。
- 場のカードの記載効果を使用する。
○ 交流フェイズ
- アドベンチャーエリア 3か所について向かって左側から順番に、それぞれ双方のキャラクター有無によって以下のいずれかの処理を行う。
- 自分・相手ともキャラクターが存在: 対面するキャラクター同士による、交流が行われる(後述)。
- 自分のキャラクターのみが存在: 物語処理が行われる(後述)。
- 相手のキャラクターのみが存在: 何もしない。
- どちらにもキャラクターがいない: 何もしない。
各交流の処理
- ターンプレイヤー側が任意で、自分の表向きのシーンカードを望むだけ裏向き(縦横はそのまま)にすることで記載の発想鼓舞能力を使用する。
- 相手プレイヤー側が任意で、自分の表向きのシーンカードを望むだけ裏向きにすることで記載の発想鼓舞能力を使用する。
- それぞれ今回の冒険エリアにいる自分のキャラクターの発想力に(発想鼓舞能力などの)各種修正を加え、今回の発想力を算出する。
- それぞれの発想力の値を比較する。
比較の結果、値が高い側が今回の交流に勝利する(同値は双方敗北)。
- 今回の交流で敗北したキャラクターが、自分の休憩エリアに送られる。
- 今回の交流が終了する。
各物語の処理
- 今回行う行動として、相手プラン排除と自分の物語進行のどちらか一方を選ぶ。
- 選んだ内容により、それぞれ以下の処理を行う。
相手のプラン排除 (干扰计划):
- 相手の物語カードについている妨害プランの中で“その時点で段階が一番低い物語カード”に付いてる 1枚を表向きにする。
- 表向きにした妨害プランに“预案”効果が記載されている場合、その効果を発動したうえで妨害プランを相手の休憩エリアに送る。
预案効果を持たない場合、妨害プランは相手の手札に加えられる。
自分の物語進行 (推进故事):
- まず自分の現在の物語段階から見て、次の値となる段階が今回の物語進行の対象段階となる。
※メインキャラクターがいる物語段階が、現在の段階となる(ゲーム開始時は 0段階&メインキャラクター置き場に存在する)。
- 今回の対象段階と同値の相手の物語上に、相手の妨害プランが存在するかどうかを確認する。
妨害プランの有無によって、以下のどちらかの処理を行う。
- 妨害プランが有る場合: 今回の物語進行は失敗。物語段階はそのままとなる。
※そもそもこういうことが無いように、先に相手のプラン排除を行っておく必要があった。
- 妨害プランが無い場合: 物語進行が成功。以下の進行処理を行う。
- 自分のメインキャラクターを、対象段階の物語カードの上に移動させる。
これにより、自分の物語段階が 1つ上昇したことになる。
- 進行により物語段階が IV段階目となった場合、ターンプレイヤーがゲームに勝利する。
それ未満の段階である場合は、対象の物語段階にあたる物語カードの記載効果が発動する。
- 今回の物語処理が終了する
○ 終了(回合结束)フェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 調和コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分の調和(和谐)コストを支払う必要がある。
- 調和コストは、シーンエリアにあるシーンカードを使用することで支払うことができる。
- 縦向き状態のシーンカード 1枚を横向きにするごとに、調和コストが 1だけ支払われる。
● 物語の進行について
- 本ゲームには物語の段階が存在し、IV段階目に進めることがゲームの基本勝利条件となる。
- 物語はゲーム開始時の 0段階目と、物語カードで表示される I ~ IVの 5つの段階を持つ。
段階は物語進行によって 1段階ずつ進んでいき、最終的に IV段階目となることでゲームに勝利する。
- 物語の進行は、アドベンチャーエリアにいるキャラクターによって行われる。
同一エリアに相手キャラクターがいない場合に、条件を満たせば今の段階から次の段階へと 1段階進めることができる。
- 物語を進行させるための条件として、進行したい段階に対応する相手の妨害プランが存在しない必要がある。
そのため事前に対象となる段階の相手妨害プランを取り除いたうえで、物語進行に挑まなくてはならない。
- 物語を進行させた証として、主役が表示マーカーとして進行した段階の物語カードの上に乗せられる。
また物語を進行させた際に、その段階の物語カードの記載効果が発動する。
● 妨害プランについて
- デッキのカードは、本来の効果とは別に相手の物語進行を妨げる妨害プラン(计划)として使用される。
- 妨害プランはゲーム開始時にデッキから、それぞれ自分の物語カードの上に 1枚ずつが裏向きで配置される。
- 妨害プランは相手の物語進行を妨害するための存在である。
自分の妨害プランはあってもなくても自分の物語進行には一切影響を与えない。
- こちらの妨害プランが物語カードの上にある限り、相手のその物語カードの段階へと進むことができない。
逆にこちらが物語を進行させるためには、同一段階の相手物語カード上にある妨害プランを取り除いておく必要がある。
- 相手の妨害プランの排除は、アドベンチャーエリアにいるキャラクターによって行われる。
同一エリアに相手キャラクターがいない場合に、相手の物語カードの中で最も段階が低いカード上にある 1枚を取り除くことができる。
- 取り除かれた妨害プランは、基本的には持ち主の手札に加えられる。
ただし妨害プランが预案効果を持っている場合は、効果を発揮したうえで捨て札となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 主役(主角)カード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。場に主役として配置される。
※ちなみに“角”は役割の意味なので、ユニコーンだけでなくペガサスやアースポニーもちゃんと存在する。
- メインデッキなどとは別に、それぞれが 1枚を用意する。
- ゲーム開始時に場の主役置き場に配置され、以降はゲーム終了時まで場に残り続ける。
- 物語進行の表示マーカーを兼ねている。
物語を進行させた際に主役が、達成した中で一番値が高い物語カードの上へと移動する。
○ 物語(故事)カード (コスト不要)
- ゲームの中で展開する物語。場に物語として配置される。
- 両面カードであり、ゲームでは表面のみを使用する(裏面は物語の内容が記載されている)。
- カード名がメインとサブタイトルの 2項目で構成されており、各メインタイトル単位で 4組一組のカードとなっている。
カードには物語段階の値が記載されており、各組ごとに I ~ IV のカードがぞれぞれ 1枚ずつ用意されている。
- デッキとは別に用意され、ゲーム開始時にそれぞれを段階順に並べる形で場に配置される。
- それぞれ固有の効果を持ち、物語が進行してそのカードの段階に達した時点で記載効果が発動する。
※通常はどこかの段階で主役を個別指定した効果を持つ。よって自分が選んだ主役によって物語が決まることになる。
- 物語を進めて IV 段階目に達することで、ゲーム勝利となる。
※そのため IV 段階目のカードには、いずれも“ゲームに勝利する”と書かれている。
○ シーン(场景)カード (コスト不要)
- ゲームの舞台となる場所。場にシーンとして表向きで配置される。
- 専用のシーンデッキに入れて使用される。
- 基本的には“日常”の記載を持ち、デッキに何枚でも入れられる。
- 横向き状態にすることで、他のカードを使用するための調和コストを発生させることができる。
- 大抵は発想鼓舞(激发灵感)能力を持っており、交流時に表向きのシーンカードを裏向きにすることで記載効果を発動できる。
ただし一度裏向きにすると原則として表向きには戻らないので、使用するタイミングには注意すること。
※基本的に発想鼓舞能力はそれぞれ特定キャラクターの発想力を強化する。そのためシーンデッキの内容は、自分が投入するキャラクターによって決まることになる。
※裏向きになるだけで縦横の状態には影響を与えない。裏向きになってもコスト発生には普通に使用できる。
○ キャラクター(角色)カード (コスト必要)
- プレイヤーの友だち。場にキャラクターとして配置される。
- 基本的にはポニーたちだが、ドラゴンや小動物なども存在する。
- メインデッキに入れて使用される。
- 自分の 3つあるアドベンチャーエリアに、それぞれ 1枚ずつ配置できる。
- 発想(灵感)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 交流の際に相手の発想力の方が大きければ、相手に説得? されて休憩エリアに送られる。
○ アイテム(道具)カード (コスト必要)
- キャラクターの能力を強化するさまざまな道具たち。場にアイテムとして配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- 場のキャラクターに付ける形で場に配置する。なお 1体のキャラクターに対して 1枚まで配置できる。
- それぞれ付けた対象を強化し、対象が破棄される際は一緒に破棄される。
● 一時的に使用するカード
○ イベント(事件)カード (コスト必要)
- ゲーム中に起きる出来事。効果はさまざま。
- メインデッキに入れて使用される。
- 使い捨てで効果を発揮し、使用後は休憩エリアに送られる。
場の構成
| 场景 | 相手 场景区 |
| 故事 | 主角 | 相手 故事等 |
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| 冒 | | 冒 | | 冒 | | 相手 冒険区 |
| 険 | | 険 | | 険 | | 自分 冒険区 |
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| 主角 | 故事 | 自分 故事等 |
| 场景 | 自分 场景区 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は物語エリア、シーンエリア、アドベンチャーエリアなどの空間に大別される(上図は場の構成図)。
- アドベンチャーエリア(冒険区)はいわゆる対決の場であり、それぞれが敵味方のキャラクター置き場で構成された 3つの空間で構成される。
各アドベンチャーエリアには自分と相手のキャラクターを、それぞれが対面する形で 1体ずつ配置させることができる。
- 物語エリア(故事区)は物語の配置空間で、各物語と付随する妨害プランが横一列に配置される。
- シーンエリア(场景区)はシーンの配置空間で、コストの供給源として使用される。
- 他にも主役の初期段階置き場などが存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、休憩エリア(休憩区)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 卡遊(Kayou)
○ 発売開始: 2025年
- ○ ラインナップ
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