ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『僕のヒーローアカデミア』のルール解説。
|
僕のヒーローアカデミア タッグカードゲーム
Last Update 2017/5/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント押しつけ戦。プレイヤーはヒーロー候補生の指導者(あるいは敵の小規模リーダー)となり、部下であるキャラを率いて相手を撃退する。
● 原作
コミックおよびTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』(集英社刊)。
● 世界設定
人間が“個性”と呼ばれる特殊能力を持ち出してから数世代。今では個性を持つことが一般的となり、人の姿すら個性の影響で多様化していた。
ただその個性を悪用した犯罪が続出したため、自警団として職業ヒーローが確立されるとともにヒーロー育成のための学校教育も行われていたのであった。
● 本ゲームについて
ヒーローコミックのTCGです。基本的には善悪の戦いよりも、ヒーロー候補生たちによる模擬戦を意識した作品となっています。
※ここでは2人対戦用の通常ルールを紹介します。
基本構成
勝利条件
- 相手にダメージエリアのカードを7枚にする(7点のダメージを与える)。
- 相手のデッキが尽きた状態でダメージを与える。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一コレクションナンバーのカードはデッキに4枚まで。
エクストラカードは合計で8枚まで。
覚醒アイコンを持つキャラカードは合計で4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント(ダメージエリアのカード): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 4枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で1回。シャッフルして引き直し。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻は1ターン目にはバトルフェイズを行わない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦(キャラ): アップ状態
- カード横(キャラ): ダウン状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。ただし勝利条件に影響を与える。
- 3人以上でのプレイ: 可能(別途4人対戦用の 2vs2タッグバトル ルールが存在)。
- 召喚酔い: 無し(配置時にアップ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: キャラ、自軍ユニーク、先出し生存。
- カードによるアタックは、その時点で最も優先度の高い相手カードが対象となる。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを4枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- デッキからカードを2枚引き手札に加える。
- 自分のバトルエリアの横向きのカードをアップ状態にする。
○ スタンバイフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札の覚醒アイコンを持たないキャラカードをキャラとして、自分の空いているバトルエリアに配置する。
配置したキャラの記載努力ポイントの値分、デッキの上からカードを引き裏向きのまま場に努力ゲージとして配置する。
- 手札の覚醒アイコンを持つキャラカードを新たなキャラとして、自分のバトルエリアの覚醒アイコンを持たない同名キャラの上に配置する。
- 手札のエクストラカードをエクストラとして、場の空いているエクストラエリアに配置する。
- 場のカードのこのタイミングで使用可能な効果を使用する。
○ バトルフェイズ
ターンプレイヤーが攻撃側となり、バトルエリアのキャラおよびエクストラ単位で任意でバトルを行う。
各バトルの処理
▽ アタックキャラの選択
- 攻撃側が今回のアタック方法を以下から選択する。ただし自身のエクストラが存在する場合は、他の方法は選べず必ずエクストラアタックとなる。
- シングルアタック: バトルエリアのアップ状態のキャラ1体でアタックする。
- タッグアタック: バトルエリアのアップ状態のキャラ2体でアタックする。
- エクストラアタック: エクストラによりアタックする。
- 今回のバトルでアタックを行うキャラまたはエクストラを、選択したアタック方法に対応する数と種類だけ選択する。
キャラがアタックを行う場合は、選択したキャラをすべてダウン状態にする。
▽ サポートと能力の発動
- 攻撃側が任意で以下の処理を行う。
- サポート: シングルアタックの時のみ可能。
手札からサポートエリアにキャラを1体配置し、サポートエリアのキャラの友情ポイントの値をアタックを行うキャラのパワーの値に追加する。
- 能力の発動: このタイミングで使用可能な効果を使用する。
▽ アタック対象の選択
- 攻撃側がアタックの対象を決定する。対象には優先度があり、その時点で優先度が最も高い対象をアタックすることになる。
なお優先度の順番は “相手のエクストラ > 相手のバトルエリアのキャラ > 相手プレイヤー” となる。
※相手の場にエクストラもキャラも無い場合に限り、プレイヤーへの直接攻撃が可能となる。
▽ 相手側のサポートと能力の発動
- 相手プレイヤーが任意で以下の処理を行う。
- サポート: キャラを対象にアタックされた時のみ可能。
手札からサポートエリアにキャラを1体配置し、サポートエリアのキャラの友情ポイントの値をアタック対象のキャラのパワーの値に追加する。
- 能力の発動: このタイミングで使用可能な効果を使用する。
▽ ダメージの判定
- アタックする側とアタック対象により、今回のバトルが行われることになる。
- それぞれ各種修正を加え、今回のバトルにおけるそれぞれのパワーの値(タッグアタックの時は合算値)を決定する。
- それぞれのパワーを比較し、アタックする側のパワーの方が対象のパワー以上である場合、攻撃側がバトルに勝利する。
※相手プレイヤーへの直接攻撃の場合は、パワー比較は行わずに攻撃側の勝利となる。
※相手キャラを対象としたバトルで攻撃側が勝利した場合、アタック対象のキャラはバトル終了時に破棄される。
※アタック側のパワーの値のほうが低い時は何も起こらない(勝利できなかっただけで、ペナルティは特に無い)。
- 攻撃側がバトルに勝利した場合、相手にクリティカル(通常は1点)分のプレイヤーへのダメージを与える。
相手はクリティカルの値分だけデッキからカードを上から1枚ずつ順にめくり、出たカードの種類によって以下の処理を行う。
※バトルに勝利した時点でクリティカル1点を獲得し、カード効果などでクリティカルが追加される場合はその合算地となる。
- キャラカード: そのカードをプレイヤーダメージとしてダメージエリアに配置する。
- エクストラカード:今回のプレイヤーダメージがすべてキャンセルとなり、出てきたカードは新たなエクストラとして場に配置される。
※途中でエクストラが出た場合、今回のそれまでのカードはプレイヤーダメージとならず破棄される。
※ここで出たエクストラはバトル終了時に破棄しない(今回のバトルには参加していない)ことに注意。
▽ 1回のバトルの終了
- それぞれのサポートエリアのキャラをすべて破棄する。
- それぞれ今回のバトルに参加したエクストラを破棄する。
- 相手キャラを対象としたバトルで攻撃側が勝利した場合は、対象となったキャラを破棄する。
○ エンドフェイズ
1ゲーム終了時の処理
特にないが、他のプレイヤーとカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 努力について
- カードには本来の役割とは別に、コスト概念としての努力の役割が存在する。
- キャラをバトルエリアに配置した際に、記載された努力ポイントの値分だけデッキの上からカードを引く。
この引いたカードが努力として、裏向きのまま場の努力ゲージに蓄積される。
※覚醒アイコンを持つキャラカードは、基本的に努力ポイントを持たないためゲージは蓄積されない。
- 努力の蓄積は任意で、別に溜めなくてもよい。ただし溜める場合は指定値ちょうど分であること。
- 一部のカードは能力発動の際にコストとして努力を消費し、指定値分の努力を破棄することで効果が発動する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラカード(コスト不要)
- プレイヤーの部下となる学生たちなど。場にキャラとして配置される。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 努力ポイントをアイコンの形で持ち、配置時に個数分の努力を蓄積する。
- 友情ポイントの値を持ち、サポートとして用いる際にアタックキャラのパワーを強化できる。
- それぞれの場に2か所あるバトルエリアに各1体ずつ配置できる。
- 自分の場でユニークであり、すでに存在するキャラと同名のキャラを(もう一方のバトルエリアとサポートエリアに)出すことができない。
- ダメージを受けた(アタックされてパワーが低かった)場合破壊される。
- ダメージとしてキャラカードが出た場合、プレイヤーのダメージとしてダメージエリアに送られる。
- 通常の役割とは別に、シングルアタックの際のサポートとしてサポートエリアに配置することができる。
※ 覚醒アイコンを持つキャラカード
- いわゆる進化カード。キャラカードの一種だが覚醒アイコンを持ち、覚醒カードとして特別扱いされる。
- デッキ構築やバトルエリアへの配置方法などを除けば、基本的には通常のキャラカードと同じである。
- デッキに4枚まで入れられる。
- バトルエリアに直接配置することはできない。バトルエリアへの配置は覚醒アイコンを持たない同名カードにの上にのみ行われる。
※配置前のキャラはそのまま下に重ねられ、全体で1体のキャラとして扱われる。
※配置前のキャラとは別のキャラ扱いとなる。前の状態に関わらずアップ状態で配置され、数値修正などはすべて初期化される。
- サポートとして使う場合は、通常のキャラカードと同じ扱いを受ける。
- 通常のキャラよりも高いパワーを持つ。ただし現状はいずれも努力ポイントを持たず、友情ポイントの値が0となっている。
○ エクストラカード(コスト不要)
- 戦いに乱入する助っ人。基本的にはターン限定の使い捨て。
※本作は学生基準での戦い(授業や時間稼ぎとしての敵排除)を再現しているため、教官やプロヒーローといった実力者は基本的に乱入者扱いとなる。
- 横向きのカードとなっている。
- 場のエクストラエリアに、エクストラとして1枚配置できる。
- エクストラが存在するときは、自身のアタックはエクストラアタックのみが選択できる。
※エクストラアタック終了時に、エクストラは破棄される(トラッシュに送られる)。
- 相手のエクストラが存在する間は、自身のアタックにおいて相手のエクストラしか対象にとれない。
※バトル終了時に、対象となったエクストラは破棄される。
- ダメージとしてエクストラカードが出た場合、新たなエクストラとして配置される。
場の構成
| | |
| エクストラエリア | |
バトルエリア | バトルエリア |
|
| サポートエリア | |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は バトルエリア、エクストラエリア、サポートエリア という空間に大別される(上図は1人分の場の構成図)。
- バトルエリアはそれぞれ2か所存在し、バトルエリア1か所につき各1体のキャラを配置できる。
- エクストラエリアには、1枚のエクストラを配置できる。
- サポートエリアはバトルフェイズ中の一時空間で、必要な場合に1体のキャラを配置できる。
- 場のほかに、努力を蓄積する努力ゲージという空間が存在する。
- 相手から受けたダメージは、ダメージエリアという空間に集められる。
- 永続カードの破壊時や使用後は、トラッシュエリアという空間に集められる。
- トラッシュエリアとダメージエリアは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: タカラトミー
○ 発売開始: 2016年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スターターデッキ
| 2016/4
| 2種
| 構築済みデッキ(40/1000+税)
|
| 拡張パック 第1弾
| 2016/4
| 60
| ブースター(5/150+税)
|
| 拡張パック 第2弾
| 2016/6
| 60
| ブースター(5/150+税)
|
| スターターデッキ(覚醒Ver.)
| 2017/5
| 2種
| 構築済みデッキ(40/1000+税)
|
| 拡張パック 第3弾
| 2017/5
| 65
| ブースター(5/150+税)
|
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆