ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『サクラ大戦ドラマチックカードゲーム』のルール解説。
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サクラ大戦 ドラマチックカードゲーム
Last Update 2002/9/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは帝国劇場の支配人となり、専属のスタアの力で舞台を大成功させて、莫大な収入を獲得する。
● 原作
コンシューマーゲーム『サクラ大戦』。
コンシューマーゲーム『サクラ大戦2 君、死にたもうなかれ』。
コンシューマーゲーム『サクラ大戦3 巴里は燃えているか』。
および各種関連作品。
● 世界設定
時代は“太正”、西洋文化をふんだんに取り入れ近代化を押し進めてきた我らが帝國は、
今まさに時代の春を謳歌していた。街にはモガやモボと呼ばれる若者が闊歩し、
ここ帝都の中心地銀座にも“帝国劇場”をはじめとしたさまざまな文化施設が登場した。
そう、今帝都では、可憐な少女スタアたちで結成された“帝国歌劇団”の公演が、絶大な人気を誇っているのだ。
● 本ゲームについて
ちょうど『サクラ大戦3』と同時期に登場した大正浪漫TCGです(劇中世界では“太正”ですが)。
原作であるコンシューマーゲームやアニメでは、裏の姿(というか正体)である
“帝国華撃団”としての治安維持活動や、戦闘やお芝居の合間である日常風景が描かれていますが、
本ゲームではむしろ実際に声優の皆さんが演じておられるような、舞台演劇をメインテーマに作られています。
基本構成
勝利条件
- 公演収入を 100以上獲得する。
- 双方のデッキが尽きた時点で、より公演収入が多い。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40 ~ 80枚。
- 構築条件: 同一カードはデッキに 4枚まで(同名でもキャラクターが異なる場合は別カードと見なす)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 考慮不要。
- 公演収入: 0。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 考慮不要。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。ただし双方のデッキが尽きた時点でゲーム終了。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(戦闘フェイズ終了時に初期化される)。
- ユニーク処理: 演目・ミッション・演出カード。自軍ユニーク、先出し生存。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札を 5枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たすか、双方のデッキが尽きた時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 引き札フェイズ
- デッキからカードを 1枚引き手札に加える(デッキが尽きた場合でも、ゲームは続行する)。
○ 戦闘フェイズ
- 相手が敵カードを配置していない場合、戦闘フェイズを終了し公演フェイズに進む。
- 今回戦闘に参加するキャラクターを確認する。
参加するのは現在の信頼度の値が、対戦相手の同一キャラクターの信頼度以上の値であるキャラクターのみとなる。
- 戦闘に参加するキャラクターの戦闘力および戦闘修正を合計し、今回の戦闘力とする。
- 今回の戦闘力を、配置した順番が古い相手の敵カードから順に割り振っていく。
戦闘力は各敵カードにつき、敵カードの記載戦闘力の値分まで割り振られ、記載戦闘力分の値を割り振られた相手の敵カードは捨て山へ送られる。
- すべて(敵カードに割り振られた分と、割り振った余り)の戦闘力が初期化される。
○ 公演&ミッションフェイズ
任意に演出カードを配置する(場に 1枚まで)。
☆ 公演の成否を判定する。
- 公演は、演目カードが配置され、 なおかつ相手の敵カードが存在しない状態の場合に、演目カードで指定されている各キャラクターが準備できており、
さらに指定キャラクターの演技力が全て演目カードの要求値以上の場合にのみ成功する。
- 当然ながら演目カードが配置されていない場合や、相手が配置した敵カードが場に残っている場合には無条件に失敗する。
また、公演に使用するキャラクターは、対戦相手の同一キャラクターの信頼度以上でなければ、準備ができていないとして、今回の公演に使用することができない。
- 公演が成功した場合は、場に存在する演目カードと演出カードがいずれも収入となり、失敗した場合にはいずれも捨て札となる。
☆ ミッションの成否を判定する。
- ミッションは、ミッションカードが配置され、 なおかつ相手の敵カードが存在しない状態の場合に、ミッションカードで指定されている各キャラクターが準備できており、
さらに指定キャラクターの戦闘力が全てミッションカードの要求値以上の場合にのみ成功する。
- 当然ながらミッションカードが配置されていない場合や、相手が配置した敵カードが場に残っている場合には無条件に失敗する。
また、ミッションに使用するキャラクターは、対戦相手の同一キャラクターの信頼度以上でなければ、準備ができていないとして、今回のミッションに使用することができない。
- ミッションが成功した場合は、場に存在するミッションカードが収入(公演収入に含める)となり、失敗した場合には捨て札となる。
○ 稽古フェイズ
手札から以下のカードを任意で配置する。
- 敵カードを配置する(1ターンに 1枚のみ)。
- 演目カードを配置する(場に 1枚まで)。
- ミッションカードを配置する(場に 1枚まで)。
- 演出カードを配置する(場に 1枚まで)。
- キャラクターカードを配置する(各キャラクターごとに、1ターンに 1枚のみ)。
※一人のキャラクターにつき、同時に場に出せるカードは 5枚までであり、新たに配置する場合には、現在配置されているキャラクターカードから任意の 1枚を捨て札とする。
- アイテムカードを配置する。
○ 捨て札フェイズ
- 任意の枚数だけ手札を捨てる。
ただし手札が 5枚を超えている場合は、5枚以下になるようにカードを捨てること。
○ 手札補充フェイズ
- 手札が 5枚になるようにデッキからカードを引く(山札が尽きた場合はこの処理をとばす)。
- 自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● キャラクターについて
- キャラクターカードは、場に配置する際に同一個人単位で順に重ねて配置される。
このキャラクターカードの積み重ねた山を“キャラクター”と呼び、本ゲームではこのキャラクターの単位でさまざまな判定を実行する。
- 各キャラクターは演技力、戦闘力、信頼度という能力値を持ち、各能力値は、キャラクター単位での合計値で決定される。
能力値はそれぞれ桜の花びらマーク(演技力)、撃マーク(戦闘力)、カード枚数(信頼度)で表わされる。
- キャラクターの特殊能力については、各キャラクターの 1番上に配置されているキャラクターカードの特殊能力のみが適応される。
- キャラクターの信頼度が対戦相手の同一キャラクターの信頼度未満の場合、戦闘や公演に使用できない。
- キャラクターは帝都花組の場合は左より、“さくら、すみれ、マリア、アイリス、紅蘭、カンナ、織姫、レニ”の順、
巴里花組の場合は左より、“エリカ、グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火”の順に配置される。
※帝都花組と巴里花組での配置順は特に設定されていないので、両者を混ぜて使用する場合(いわゆる大神華撃団)には、
どちらか任意の花組を左詰めで配置してから、もう一方の花組を配置するものと思われる。
● コストについて
- キャラクター・演目カード以外を場に配置したり使用する場合には、コストを必要とする。
- コストは手札を捨てることで支払われ、手札 1枚捨てることで 1コストが支払われる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード(コスト不要)
- 劇場に所属するトップスタア。実は帝都や巴里を守る華撃団の一員でもある。
- 彼女たちの演技により公演収入を獲得する他、華撃団として敵の排除も行う。
- 場に個人単位で重ねて配置され、重ねた一山単位で個別のキャラクターが表現される。
- 配置順は左から、帝都花組の場合にはさくら、すみれ、マリア、アイリス、紅蘭、カンナ、織姫、レニの順、
巴里花組の場合にはエリカ、グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火の順となる
(帝都、巴里花組の混在時における配置順は現状明らかになっていない)。
- 稽古フェイズに、1ターンに各キャラクターごとに 1枚だけ配置可能である。
○ 演目カード(コスト不要)
- 劇場で公開される作品。この演目を成功させ収入を得ることが本ゲームの目的となる。
- 演目を成功させる際に必要なキャラクターとその最低演技力、成功させた時の収入値が記載されている。
- 演目を成功させた場合に、始めて演目カードは収入として換算される。
- 自分の場に 1枚のみ配置可能である。
- 稽古フェイズに配置可能である。
○ ミッションカード(コスト不要)
- 華撃団としての特殊任務。治安を維持することが結果的には劇場収益に還元される。
- 基本的には達成値に演技力のかわりに戦闘力を使用する演目カードである。
- ミッションを成功させる際に必要なキャラクターとその最低戦闘力、成功させた時の収入値が記載されている。
- ミッションを成功させた場合に、始めてミッションカードは収入として換算される。
- 自分の場に 1枚のみ配置可能である。
- 稽古フェイズに配置可能である。
○ 演出カード(コスト必要)
- 公演を成功させるためのさまざまな趣向。
- 演目と組み合わせて使用され、公演が成功すれば演出カードも収入となる。
- ミッションカードに対しては使用できない。
- 使用することで演目の難易度を変更させたり、収入を向上させたりする。
- 1枚の演目カードに対して、演出カードは1枚しか使用できない。
- 自分の場に 1枚のみ配置可能である。
- 公演&ミッション・稽古フェイズに配置可能である。
○ アイテムカード(コスト必要)
- キャラクターが使用する演技用の小道具や武器など。キャラクターの能力を向上させる。
- キャラクターに付けて配置することで効果を発揮し、1キャラクターに対して 1枚のみ配置可能である。
- すでにアイテムカードが付いているキャラクターに付ける場合、以前についていたアイテムカードは破棄される。
- 稽古フェイズに配置可能である。
○ 敵カード(コスト必要)
- 帝都を破壊してまわる謎の機械兵士。相手の劇場公演を妨害することができる。
- こちらの敵カードが存在する限り、相手は公演収入を得ることができない。
- 実際には敵カード自身は何もしない。場に存在することに価値があるのである。
- 戦闘で破壊される場合、攻撃の適用は配置した順番が古いものから適用される。
- 稽古フェイズに配置可能である。
● 瞬間的に使用するカード
○ サブキャラクターカード(コスト必要)
- 劇団員以外の劇場スタッフや公演を妨害する輩、それに帝都の治安を守る帝国華撃団の皆さん。
- 相手からの妨害や、相手を妨害する場合に瞬間的に使用する。
- 相手ターンを含む、戦闘、公演&ミッション、稽古フェイズに使用可能である。
○ イベントカード(コスト必要)
- 劇場やその近隣で発生するさまざまな出来事。
- 場に存在する札に、瞬間的に影響を与える。
- 相手ターンを含む、戦闘、公演&ミッション、稽古フェイズに使用可能である。
場の構成
- 永続カードは、舞台という空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山という空間に集められる。
- また公演が成功した場合に、使用した演目・ミッション・演出カードを配置する収入という空間が存在する。
捨て山と収入は若干似ているが、両者は別の空間であるので注意すること。
商品情報
● メーカー: メディアファクトリー
○ 発売開始: 2001年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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第一幕
| 2001/2
| 153
| スターター(50/1500)、ブースター(10/400)
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第二幕 帝国歌劇団・グランドレビュウ!
| 2001/9
| 189
| スターター(50/1500)、ブースター(10/400)
|
第三幕 花の都、巴里に舞う! シャノワール・レビュー
| 2002/7
| 171
| スターター(53/1500)、ブースター(10/400)
|
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