ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『アイシールド21』のルール解説。
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アイシールド21 カードスタジアム
Last Update 2007/3/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは高校アメフト部の顧問となり、部に所属する選手を率いて相手チームとの試合に勝利する。
● 原作
TVアニメ『アイシールド21』。
コミック『アイシールド21』(集英社刊)。
● 世界設定
知名度こそ高くはないが、日本でもアメリカンフットボールは普及している。高校生選手たちは、全国大会の決勝戦である“クリスマスボウル”を目指してがんばっているのだ。
● 本ゲームについて
アイシールドの新シリーズです。コンビネーションという役の概念を取り入れ、前シリーズよりもキャラクター性を前面に押し出したシステムとなっています。
基本構成
勝利条件
- 3000ヤード前進(勝利ポイントを獲得)する。
- ゲーム終了時(いずれかの山札が尽きた手番の終了時)に相手より前進ヤード数が高い。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件:
ボールカード以外で構成されていること。
同名カードはデッキに 2枚まで。
スペシャルカードは合計 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(前進したヤード数): 0ヤード。以後蓄積する。
※便宜上“ヤード”の用語を使用しているが、実際は勝利ポイントの値である。
よっていずれかがヤードを獲得した際に、相手のヤードが減ったりすることは無い。
- 開始手札: 0枚(各ダウン開始時に 4枚補充)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方とも 1ダウン目からカードを引く)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(ただし終了条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトル(戦闘ではなくボールの奪い合い)は、該当するダウンのエリアに存在するキャラクター同士の 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
全体の基本進行
ダウンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たすかデッキが尽きるかした時ゲーム終了。
※同一手順内で双方が交互に処理を行うため、純粋な意味でのターンプレイヤーの概念は無い。
ダウン(1回の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- 手札が 4枚になるまで、デッキからカードを引く。
ただし手札が 4枚以上ある場合は、何もしない。
○ セットフェイズ
- 先攻が手札の任意のカード 1枚を、バトル中のエリア(現在のダウン数に対応する位置)のキャラカード置場に裏向きに配置する(必ず配置すること)。
- 先攻が手札のカード 1枚を、バトル中のエリアの技カード置場に裏向きに配置する(配置しなくてもよい)。
- 後攻が手札の任意のカード 1枚を、バトル中のエリアのキャラカード置場に裏向きに配置する(必ず配置すること)。
- 後攻が手札のカード 1枚を、バトル中のエリアの技カード置場に裏向きに配置する(配置しなくてもよい)。
○ オープンフェイズ
- バトル中のエリアに裏向きに配置したカードをすべて表向きにする。
- ブラフとして配置したカード(カード種類と配置位置が一致していないカード)の対処を以下のように行う。
- キャラカード置場のカード: 裏向きにする(無名のキャラとみなす)。
- 技カード置場のカード: そのまま。
- 以下の順番で、場のカードの効果を適用する。
1: 先攻のキャラカード、2: 後攻のキャラカード、3: 先攻の技カード、4: 後攻の技カード。
○ コンビネーションフェイズ
- 先攻から順に、任意でコンビネーション(後述)を発動する。
○ スペシャルフェイズ
- 先攻から順に、任意で手札のスペシャルカードを1枚使用する。
○ バトルフェイズ
- バトル中のエリアのキャラクター同士で、バトル(後述)を行う。
- バトルに勝利したプレイヤーは、今回の自分のキャラクターの(各種修正を加えた)パワーの値分だけヤードを前進させる(勝利ポイントを獲得する)。
- 使用した技カード(スペシャルカードやブラフとして使用したキャラカードを含む)を捨て札とする。
各バトルの処理
- いずれかのプレイヤーのキャラクターが裏向きのカードの場合(ブラフで技カードを使用した場合)、そのプレイヤーはバトルに敗北する。
双方とも裏向きの場合は、双方ともバトルに敗北したものとみなす。
- 双方とも通常のキャラカードの場合、それぞれのカードの攻撃タイプを用いて勝敗判定(ジャンケン)を行い、バトルの勝敗を決定する。
それぞれの攻撃タイプの勝敗関係は以下の通り。
- ラン: パスに勝ち、ランに引き分け、ラインに負ける。
- パス: ラインに勝ち、パスに引き分け、ランに負ける。
- ライン: ランに勝ち、ラインに引き分け、パスに負ける。
- 勝敗判定で引き分けた場合、それぞれの(各種修正を加えた)パワーの値を比較し、値の大きい側を便宜上バトルの勝者とする(値も同じ場合は勝者無し)。
便宜上バトルの勝者は、自分の各種修正を加えたパワーから相手の各種修正を加えたパワーの値を引き、その差分の値が今回の“各種修正を加えたパワー(獲得できるヤード)”の値となる。
○ エンドフェイズ
- 勝利条件の確認を行う。
- (次のダウンにおける)先攻・後攻の立場を入れ替える。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● コンビネーション
- 特定のキャラクターの協力により、現在の自分のキャラクターのパワーを強化することができる。この組み合わせ効果を“コンビネーション”という。
- コンビネーションはバトル中のエリアにある自分のキャラクターに、バトル後のエリアにあるキャラクター(相手のキャラクターを含む)を指定することで行われる。
- 所定のキャラクターを各 1体ずつ指定することで、その組み合わせに対応するコンビネーションが発動する。
- コンビネーションに使用された使用後のエリアのキャラクターは裏向きとなり、以降このゲーム内でのコンビネーションには使用できない
(バトル中のエリアのキャラクターは表向きのままであり、後の手番でのコンビネーション使用も可能)。
- 1回の手番中に、それぞれのプレイヤーが 1回ずつコンビネーションを使用することができる。
- コンビネーションは任意の行動であり、必ず行う必要は無い。
- 自分のバトル中のエリアのキャラクターを組み込まない限り、コンビネーションは発動しない。
- コンビネーションに相手のバトル中のエリアのキャラクターを使用することはできない。
- 同一キャラクターを複数指定することはできない。
- コンビネーションで指定するカード同士が隣接していたり、下記リストの順番通りに並んでいる必要はない。
- コンビネーション使用によりバトル後のエリアのキャラクターが裏向きになることでそのカードの常駐効果が消えてしまうことになる。
また、自分も相手も以降はそのキャラクターをコンビネーションで使えなくなってしまう。コンビネーションを使用する際は、全体の効果の大きさに注意すること。
- コンビネーションの組み合わせは以下の通り。
名称 |
成立条件 |
追加パワー |
最強の五角形 |
アイシールド21 + 蛭魔 + 雷門 + キッド + 鉄馬 |
+1500 |
デビルバットスイープ |
十文字 + 黒木 + 戸叶 + 小結 |
+1400 |
ビッグ・ザ・ライン |
栗田 + 大田原 + 番場 + 笠松 |
+1000 |
スマート・ボーラーズ |
瀧夏彦 + 赤羽 + コータロー + 原尾 |
+1000 |
王国の騎士 |
進 + 桜庭 + 大田原 + 高見 |
+1000 |
美少女と野獣 |
まもり + 瀧鈴音 + 若菜 + ケルベロス |
+1000 |
ウィッシュボーン |
アイシールド21 + 蛭魔 + 雷門 |
+800 |
ジジーズ |
酒寄 + 庄司 + 武蔵 |
+800 |
神龍 |
阿含 + 雲水 + 一休 |
+800 |
最凶の三角形 |
蛭魔 + 葉柱 + 阿含 |
+800 |
ハァハァ3兄弟 |
十文字 + 黒木 + 戸叶 |
+800 |
フォーメーション・ムーンサルト |
パンサー + ホーマー + ワット |
+600 |
重厚なる王家 |
番場 + 原尾 + 笠松 |
+600 |
てんねんぼういず |
瀧夏彦 + 大田原 + 水町 |
+600 |
努力の天才 |
雪光 + 進 + 雲水 |
+600 |
190'S |
高見 + 筧 + 水町 |
+600 |
Natural born sprinter |
アイシールド21 + 陸 + パンサー |
+600 |
荒野の3人 |
キッド + 鉄馬 + 陸 |
+500 |
麻黄中デビルバッツ |
蛭魔 + 栗田 + 武蔵 |
+500 |
チビーズ |
アイシールド21 + 雷門 + 小結 |
+500 |
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラカード
- アメフトの選手たち。
- パワーの値と攻撃タイプを持ち、チームの勝利に貢献する。
- それぞれレベルの値を持つ。この値は特定カードの効果においてのみ参照される。
● 瞬間的に使用するカード
○ 技カード
- キャラクターたちが使用する技。効果はさまざま。
- それぞれレベルの値を持つ。この値は特定カードの効果においてのみ参照される。
※ スペシャルカード
- 技カードの一種。
- 通常の技カードとして使用できる他、それとは別にスペシャルフェイズにおいて使用することができる。
場の構成
1技 | | 2技 | | 3技 | | 4技 |
| 5技 | 相手の技カード置場 |
1C | | 2C | | 3C | | 4C |
| 5C | 相手キャラカード置場 |
1C | | 2C | | 3C | | 4C |
| 5C | 自分キャラカード置場 |
1技 | | 2技 | | 3技 | | 4技 |
| 5技 | 自分の技カード置場 |
- 永続カードは、場(フィールド)という空間に存在する。
- 場は各ダウン(手番)ごとに使用されるエリアという空間群で構成されている(上図は場の構成図)。
現在使用しているエリアを“バトル中のエリア”、以前のダウンに使用したエリアを“バトル後のエリア”として区別する。
※これから使用する部分は、該当ダウンになるまでは存在しないものとみなす。
※付属のプレイシートでは各エリアごとに使用ダウン数が割り振られている。シート未使用時には(任意側の)端から順に使用していく。
- 各エリアは、それぞれのキャラカード置場と技カード置場に大別される。
- カードの使用後は捨て場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2006年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2006/8
| 64
| 構築済みスターター(40/1260)、ブースター(5/158)
|
第2弾
| 2007/3
| 64
| ブースター(5/158)
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