ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『RAVE』のルール解説。
|
RAVE トレーディングカードゲーム
光の力、闇の力 (旧シリーズ)
Last Update 2019/12/28 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはRAVE世界の住人となり、ハルたちの戦いに乗じて相手を退治してもらう。
● 原作
コミック『RAVE』(講談社刊)。
TVアニメ『RAVE』。
● 世界設定
闇の魔石ダークブリングと、それに対抗できる聖石レイブ。過去にその両者をめぐって大戦争が起こった。
そして時は流れ、デーモンカードという組織がダークブリングを用いて世に暗躍していたのであった。
● 本ゲームについて
少年マガジンの冒険漫画の序盤を描いたTCGです。ゲーム自体はシンプルなのですが、その処理単位が独特な物となっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のバトルカウンターを 0にする。
- 相手のデッキが尽きる(引きべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
“RAVE”陣営のキャラクターカード 15枚、“DEMONCARD”陣営のキャラクターカード 15枚、アイテムカード 10枚であること。
同名のキャラクターカードはデッキに 3枚まで。
同名のアイテムカードはデッキに 2枚まで。
制限カードはデッキに 1枚のみ。
※新シリーズのカードは使用できない。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 属性ダイス: 専用ダイスを適当数。
○ バトルカウンター: それぞれ 4個。
○ 各種表示用カウンター: 番単位での勝利カンターなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(バトルカウンター): 4個。上限も同じ。
- 開始手札: 6枚。上限も6枚(各番終了時に調整)。
- マリガン: 手札にキャラクターカードが無い時、本人のみすべて戻してシャッフル後に引きなおし。
- ファーストドロー制限: 無し(それぞれ1ターン目からカードを補充する)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常配置状態。
- カード横: 消耗状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(トラッシュを再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: キャラクターカード、自分ユニーク先出し生存。
- キャラクターの攻撃は、それぞれの対戦カードにいるキャラクター同士による 1 対 1 で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれバトルカウンターを場に配置する。
全体の基本進行
- 互いに“番”と呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。
自分の番の進行
● 攻撃ターンと防御ターンの実施
- (今回の番のプレイヤーから見ての)攻撃ターンと防御ターンによる 2ターンで一組の処理を、今回の番における勝者が決まるまで繰り返す。
※本ゲームの独自の処理概念によって進行される。一般的なTCGとの違いなどは以下の通り。
- “番”と“ターン”の2重構造となっている。番というのはループ処理の単位というよりも一般的なTCGでの1ゲームに近い要素となる。
- ターンが“攻撃ターン”と“防御ターン”に分けられている。
- ターンの攻防は相対的な物で、1つのターンが一方にとって攻撃ターン・もう一方には防御ターンとなる。
つまり“一般的なTCGにおける自ターン”が攻撃ターンに相当し、“相手ターン”が(自分にとっての)防御ターンとなる。
- 攻撃ターンを行っているプレイヤーは攻撃側、(防御ターンである)相手は防御側となる。その上で同一ターンに双方が処理を行うことになる。
- 攻撃ターンと防御ターンの内容に違いはほとんど無い。単に勝敗判定に用いる値が(攻撃側の)攻撃力か(防御側の)防御力かの違いである。
なお下記の項目で攻撃ターンと防御ターンの記述が若干異なるのは、攻防の違いではなくターンを2連続で行うことによる開始・終了の違いによるものである。
- 説明の都合上、本ページでの説明は番のプレイヤーから見た攻撃・防御ターンで行う。
- 要するに、「攻守を変えてターンを2回行い勝敗をつける(つかなければ繰り返す)」。
攻撃ターンの進行
○ カードセット
- それぞれ対戦カードにカードが存在しない場合、手札からキャラクタクターカード 1枚を場に裏向きに配置する。
- それぞれ手札からアシスト用のキャラクタクターカード 1枚を場に裏向きに配置する(対戦カードと同名カードは配置不可)。
- それぞれ任意で手札からアイテムカード 1枚を場に配置する(効果が発動する)。
- それぞれ出すカードが揃った時点で、「カードセット」と宣言する。
○ カードオープン
○ ダイスロール
- それぞれ属性ダイスを1つずつ振る。
自分のダイスの目に応じて、自分のアシストの対戦効果に記載された修正値を加える。
※攻撃側は自身の対戦カードの攻撃力に、防御側は防御力に修正を加える。
- それぞれアイテムの修正などを加え、今回のターンにおける最終的な攻撃力と防御力を算出する。
○ ターンの勝敗判定
- 勝敗判定として攻撃側の攻撃力と防御側の防御力の値を比較し、値が大きい側が勝利する。
- 判定に勝利した側のプレイヤーは、自分の対戦カードの上に勝利カウンターを 1つ載せる。
○ インターミッション
- それぞれの対戦カードにいるキャラクター以外の場のカードが、すべて破棄される。
○ 手札ドロー
- それぞれデッキからカードを 1枚引き手札に加える。
防御ターンの進行
○ カードセット
- それぞれ手札からアシスト用のキャラクタクターカード 1枚を場に裏向きに配置する。
- それぞれ任意で手札からアイテムカード 1枚を場に配置する。
- それぞれ出すカードが揃った時点で、「カードセット」と宣言する。
○ カードオープン
○ ダイスロール
- それぞれ属性ダイスを1つずつ振る。
自分のダイスの目に応じて、自分のアシストの対戦効果に記載された修正値を加える。
- それぞれアイテムの修正などを加え、今回のターンにおける最終的な攻撃力と防御力を算出する。
○ ターンの勝敗判定
- 勝敗判定として攻撃側の攻撃力と防御側の防御力の値を比較し、値が大きい側が勝利する。
- 判定に勝利した側のプレイヤーは、自分の対戦カードの上に勝利カウンターを 1つ載せる。
○ インターミッション
- それぞれの対戦カードにいるキャラクター以外の場のカードが、すべて破棄される。
○ 手札ドロー
- それぞれの勝利カウンターの数を比較し、その結果により以下の処理を行う。
※比較を行うのは番側が防御ターンの場合のみで、相手側の防御ターン(番側の攻撃ターン)はカードドローとなる。
- どちらかの数が多い場合: 数が多い側が今回の番の勝者となる(繰り返し処理の終了条件となる)。
- 双方の数が同じ場合: それぞれデッキからカードを 1枚引き手札に加える。
● 自分の番の終了
- 今回の番の敗者(勝利カウンターが少ない側)のバトルカウンターが、1つ取り除かれる。
- それぞれの勝利カウンターが、すべて取り除かれる。
- それぞれの場のカードが、すべて破棄される。
- それぞれ手札の枚数によって、6枚ちょうどになるように以下の調整を行う。
- 6枚に満たない場合: 6枚ちょうどになるよう、デッキからカードを補充する。
- 6枚ちょうどの場合: 任意で手札を1枚捨てて、デッキからカードを1枚引くことができる。
- 6枚を超える場合: 6枚ちょうどになるよう、カードを捨てる(意図的にマリガンに持ち込むような行為はしないこと)。
- それぞれ必要に応じてマリガン処理を行う(本ゲームではここでもマリガンが行われる)。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- キャラクターカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は RAVEと DEMONCARD の2種類の陣営として存在する。
- 本ゲーム専用の属性ダイスには属性が同比率で記載されており、ダイスロールにおいて使用される。
※結果的に 1/2 の確率なので、スターター未入手の場合はコインの裏表などで代用することもできる。
● 対戦効果について
- キャラクターカードには対戦効果の項目が記載されており、アシストとして使用した場合に使用される。
- 対戦効果は 2 * 2 の表の形で 4つの修正値が記載され、その中の1つが自分の対戦カードの攻撃力や防御力に加えられる。
- 対戦効果の修正値の中には、0やマイナスの値も存在する。
※基本的にアシストと属性が異なる側の値が低くなるように設定されている。
- 修正値は自分の対戦カードと(自分が振った)属性ダイスの目の 2項目の属性によって決定される。
具体的に表のどの欄の値になるかは、以下のとおり。
対戦カード | 属性ダイス | 使用欄 |
RAVE | RAVE | 左上 |
DEMONCARD | 右下 |
DEMONCARD | RAVE | 右上 |
DEMONCARD | 左下 |
カード構成
● 場に配置されるカード
○ キャラクターカード
- プレイヤーの仲間たちなど。場にキャラクターとして配置される。
- 場においては戦いを担当する対戦カードと、対戦カードを補助するアシストの2種類の役割を担当する。
- それぞれの場に対戦カードとアシストのそれぞれに1体ずつ、合計2体が配置される。
※基本的にはどちらも強制配置。ただし対戦カードと同名カードはアシストとして配置できない。
※アシストを配置できない場合は、手札を相手に公開した上でアシスト無しで処理を続ける。
- 基本的にはすべてのカードが対戦カードとアイテムの両方を担当でき、どちらの目的で使用するかは状況に応じて選択される。
- 攻撃力と防御力の値を持ち、対戦カードとして使用した際にプレイヤーの武器となる。
- 対戦効果の表を持ち、アシストとして使用した際に自分の対戦カードに対して記載の修正値を与える。
- 対戦カードが勝利判定で勝利した時は、今回の番における勝利数を示すカウンターが載せられる。
- 対戦カードは、番の終了時にトラッシュに送られる。
- アシストは、各ターンの勝利判定後にすべてトラッシュに送られる。
○ アイテムカード
- キャラクターが使用する武器や道具など。場にアイテムとして配置される。
- いずれかの特性を持ち、それぞれ以下の効果を持つ。
- アクション: 配置して表向きにした時点で効果を発揮する。
- 攻撃力/防御力: そのターンの間、攻撃力や防御力などに修正を加える。
- 特殊効果: 個別に記載された独自効果を持つ。
- 各ターンの勝利判定後に、すべてトラッシュに送られる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はアイテム・対戦カード・アシストという空間に大別される。
アイテムにはアイテムカードが1枚、対戦カードとアシストにはそれぞれキャラクターカードが1枚ずつ配置される。
- カードの使用後はトラッシュという空間に集められる。
- 一部のカードの効果により除外されたカードは、バニッシュフィールドという空間に集められる。
- トラッシュとバニッシュフィールドは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2001年12月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
光の力・闇の力
| 2001/12
| 72
| 構築済みスターター(40/1280)、ブースター(5/150)
|
二つの風が重なる時
| 2002/2
| 60
| ブースター(5/150)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆