ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『鋼の錬金術師』のルール解説。
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鋼の錬金術師 ALCHEMIC CARD BATTLE
Last Update 2020/9/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは錬金術師やその仲間となり、練成した術を駆使して相手を撃退する。
● 原作
TVアニメ『鋼の錬金術師』(1作目の方)。
コミック『鋼の錬金術師』(スクウェアエニックス刊)。
● 世界設定
電信技術なども存在するものの、基本的に蒸気機関を中心とした技術水準のとある大陸。
しかしこの世界では蒸気機関を上回る驚異的な技術が存在していた。
魔方陣の描写を中心とした“錬金術”と呼ばれる物質変換技術である。
その進みすぎた技術は社会体制に影響を及ぼし、特に軍事国家“アメストリス”では錬金術を兵器に応用し近隣との戦争が行われていた。
だがその万能ともいえる錬金術にも、たったひとつタブーが存在した。
いかなる理由があろうとも死者を蘇らせてはならない、つまり“人体練成”を禁じていたのだ。
もしその禁忌を犯した場合、術者はその行為に対する大いなる罰を受けねばならぬのだ。
● 本ゲームについて
原作漫画、そしてテレビアニメで人気を博してる『ハガレン』のTCGです。
すでに『ガンガンヴァーサス』などにも登場していますが、本作はその舞台設定である錬金術を中心としたバトルゲームとなっています。
基本構成
勝利条件
- 相手の気力を 0以下にする(各ターン終了時)。
- 相手のデッキが尽きる(各ターン終了時)。
※同時に勝利条件を満たす場合は、ターンプレイヤー側の勝利とする。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 気力表示用カウンター: 付属のコインなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (気力): 20。上限も同じ。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 手札にメインキャラクターカードが無い時、本人のみ任意で 2回。
- ファーストドロー制限: 無し、ただし別途制限として先攻の第 1ターンは戦闘を行えない。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り。プレイヤーライフそのものがコスト(対価)となる。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: キャラクターカード、自軍ユニーク、後出し生存(デッキ最下層に戻す)。
※それぞれメインキャラクターは 1枚、サポートキャラクターは 2枚まで場に配置可能(余計に出した場合、先に出したカードをデッキ最下層に戻す)。
- 戦闘は常に双方のメインキャラクター同士での 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターンを開始する
○ キャラクターをキャラクター置き場に出す
- 任意でキャラクターカードを場に配置する(1ターンに付き 1枚のみ)。
○ イベントカードおよびキャラクターの使用型能力を使用する
任意で以下の行動を行う。実行できるのはそれぞれの行動に付き 1ターンに 1回ずつのみ。
- 手札からイベントカードを 1枚使用する。
- 場のキャラクターカードの能力(発動にコストが必要なもの)を使用する。
○ バトル宣言をする
- 1ターンに付き 1回のみ、任意でバトル宣言を行う(後述)。
ただし以下の場合は宣言を行えない。
- 先攻の第1ターン。
- 自分の場にメインキャラクターが存在しない。
- バトルカード(代用カード含む)が手札に存在しない。
- 宣言開始時点ですでに気力が 0になっている。
バトル宣言の詳細処理
▽ 攻撃側(手番プレイヤー)のバトルカードの使用
- 攻撃側がバトルを行うことを宣言する。
- 攻撃側が手札から 1枚、バトルカード(代用カード含む)を裏向きに場に出す。
もしバトルカードを出せない場合、バトル宣言自体行うことができない。
▽ 防御側(相手プレイヤー)のバトルカードの使用
- 防御側が手札から 1枚、バトルカード(代用カード含む)を裏向きに場に出す(“防御あり”となる)。
防御側はバトルカードを出せなくてもかまわない。ただしその場合は“防御なし”となる。
- 防御側の場にメインキャラクターがいない場合、無条件に“防御なし”となる。
▽ バトルカードの条件確認
- それぞれ場に出したバトルカードを表向きにする。
- それぞれ場に出したバトルカードの使用条件の確認・コスト支払いを行う(リバウンドの処理もここで行う)。
▽ バトルカードの効果適用
- 攻撃側から順に、バトルカードの効果を発動する。
- それぞれバトルカードやカウンターアタックの数値をメインキャラクターの AP・DPに加算する。
▽ バトルの勝敗判定
- バトルの勝敗判定を、“防御”の有無で以下のように行う。
- 防御あり: 攻撃側の APと防御側の DP(それぞれ修正を加えたもの)を比較し、値の大きい側が勝利する(同値の場合は防御側の勝利)。
- 防御なし: 無条件に攻撃側が勝利する。
- バトルの判定結果により、以下の処理を行う。
- 攻撃側が勝利した場合: 攻撃側の BP(修正を加えたもの)の分だけ、防御側の気力を減らす。
- 防御側が勝利した場合:
防御側のカウンターランクを、攻撃側の現在のカウンターランクに 1を加えた値(上限 5)とする。
攻撃側のカウンターランクを 0にする。
- それぞれ使用したバトルカードを自分の対応するスキルゲージに配置する(メインキャラクターカードで代用した時はデッキの最下層に戻す)。
○ ターンを終了する
- 自分のカウンターランクを 0にする。
- 自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 使用条件とコストについて
- カードや効果を使用する際には、特定の使用条件とコストが必要となる場合がある。
- カードの使用条件は“スキルレベル”と呼ばれ、場のスキルレベルが使用するカードの記載値以上の場合にそのカードを使用できる。
- 使用済みのバトル・イベントカードが対応するスキルゲージへ送られ、その枚数がスキルレベルとなる。
- スキルレベルは格闘と練成の 2種類が存在する。
- カードや能力の使用コストは“対価”と呼ばれ、自分の気力を指定値分だけ減らすことでコストとして支払われる。
- 間違ってスキルレベルを満たしていないバトルカードを使用した場合、“リバウンド”と呼ばれるペナルティを負う。
- リバウンドの適用は以下のように行う。
- 対象のバトルカードの BPの値分だけ気力を減らす。
- 対象のバトルカードの記載効果を無視する。
- 対象のバトルカードとそのカードを使用したメインキャラクターカードの AP・DPの値をすべて 0として計算する。
- バトル判定後は通常通りバトルカードをスキルゲージに送る。
● カウンターアタックについて
- バトル判定において防御側が勝利した場合、
相手の攻撃を見切ったものとして防御側の次ターンの戦闘力が一時的に強化される。
この効果をカウンターアタックと呼ぶ。
- カウンターアタックはカウンターランクという数値で表現され、その数値の大きさで効果が変動する。
- カウンターランクは相手ターンでのバトルにおいて防御側として勝利することで獲得する。
- 獲得するカウンターランクの値は、相手のその時点でのカウンターランクの値に 1を加えた値である。
- カウンターランクの最大値は 5であり、これ以上は上昇しない。
- カウンターランクは、自ターン終了時と相手がバトルに防御側で勝利した時に初期化される(0になる)。
- カウンターランクによる AP・DP・BPの修正値は以下の通り。
- 0: 初期状態、一切の修正無し。
- 1: AP +200, DP +100, BP +1
- 2: AP +400, DP +200, BP +2
- 3: AP +500, DP +300, BP +3
- 4: AP +600, DP +400, BP +4
- 5: AP +700, DP +500, BP +5
● メインキャラクターの所属属性
- メインキャラクターにはさまざまな種族や組織に所属しており、その所属属性によって特殊な効果や制限を持つ。
- 自分の場のメインキャラクターの所属属性によって、以下の修正が存在する。
- ホムンクルス: 所属属性が【ホムンクルス】のメインキャラクターカードを、通常通りバトルカードの代用として使用できる。
※逆にホムンクルス以外のカードでは、所属属性が【ホムンクルス】のメインキャラクターカードをバトルカードの代用として使用できない。
- 錬金術師・国家錬金術師・イシュバール人: 【錬金術】と記載されたバトル・イベントカードを使用できる。
※逆に他のカードでは、【錬金術】と記載されたバトル・イベントカードを原則的には使用できない。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ メインキャラクターカード (配置コスト不要)
- 戦闘能力を持った錬金術師や軍人など。
- 攻撃力(AP)/防御力(DP)の値を持ち、プレイヤーの武器/楯となる。
- このカードが場に存在しない場合、イベントカードが使用できないしバトル宣言も行えないので注意すること。
- 場に 1枚のみ存在できる。余分にカードを出した場合は、最初に出したカードをデッキの最下層に戻すこと。
- サポートキャラクターとあわせて“キャラクターカード”として扱われ、(双方合わせて)1ターンに 1枚だけ配置可能である。
- バトルカードの効果を代用することができる。その場合カードの条件は全て満たしているものとし、
このカードの攻撃/防御力の値は場のメインキャラクターのプラスの能力修正値として用い、さらに戦闘値は 1であるものとして扱うこと。
○ サポートキャラクターカード (配置コスト不要)
- この世界に存在するさまざまな人たち。
- いろいろな形でメインキャラクターを補助する存在。
- 場に 2枚まで存在できる。余分にカードを出した場合は、最初に出したカードをデッキの最下層に戻すこと。
● 瞬間的に使用するカード
○ バトルカード (使用条件・コスト必要)
- メインキャラクターが戦闘で使用するさまざまな技。
- バトルにおいて用いられ、記載された AP/ DPの値の分だけメインキャラクターの能力を強化する。
- 攻撃に成功した場合、記載された戦闘値(BP)分の値だけ相手気力を減らすことができる。
- メインキャラクターカードで代用することができる(メインキャラクターの項参照)。
- バトルカードのコスト(対価)の支払いにおいてのみ、気力の値を超過してもよい(当然ターン終了時に相手の勝利条件を満たすことに注意)。
- 使用条件を満たしていないカードを使用した場合、ペナルティとして“リバウンド”が発生する。
- 1ターンに 1枚だけ使用可能である。
○ イベントカード (使用条件・コスト必要)
- この世界でおこるさまざまな出来事。
- 1ターンに 1枚だけ使用可能である。
場の構成
- キャラクターカードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれの指定カード置き場に大別される。
- キャラクターカードが場を離れる場合は、デッキの最下層に戻される。
- 瞬間使用カードの使用後は、それぞれの対応するスキルゲージという空間に集められる。
- スキルゲージに存在するカードの枚数が、それぞれのカードの使用条件に影響するので、枚数などは常に明確にしておくこと。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2004年5月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
FILE : 1
| 2004/5
| 57
| スターター(30/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
FILE : 2
| 2004/8
| 96
| スターター(30/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
FILE : 3
| 2004/10
| 71
| 構築済みスターター(30/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
コインプラス
| 2004/11
| 8
| カードダス(1/200)
|
Extra File
| 2005/7
| 65
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
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