ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ドラゴンドライブTCG』のルール解説。
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ドラゴンドライブ (新バージョン)
Last Update 2016/12/14 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはドラゴンマスターとなり、実体化させたドラゴンを操って相手のドラゴンを打ち倒す。
● 原作
旧作版『ドラゴンドライブ』。
コミック『ドラゴンドライブ』(集英社刊)。
TVアニメーション『ドラゴンドライブ』。
● 世界設定
現在人気のバーチャルゲーム『ドラゴンドライブ』(そう、未来世界の設定はコミック版以降はチャラになったのですよ)、しかしそれは単なるバーチャルゲームではなかった。
この世界とつながっている異世界“裏球”にて実際にドラゴンを操るエージェントを育成するための訓練シミュレーターであったのだ。
● 本ゲームについて
旧作を基にしたコミック・アニメ版を再現したTCGです。前作をより競技向けにしたような作品です。
基本構成
勝利条件
- 10点以上の勝利ポイントを獲得する(ターン終了時、同時の場合は引き分け)。
事前準備
● デッキ(山札:1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件: 同一番号カードはデッキに3枚まで。
※旧シリーズのカードは一切使用不可。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 判定用コイン: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(相手の得点置き場のLV合計): 0点。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限も6枚(各ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方とも1ターン目からカード調整を行う)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 調整(6枚を維持)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用。ただしペナルティとしてドラゴンに1ダメージ)。
- 3人以上でのプレイ: 不可。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: オプションのフィールドとDマスター、種類ごとに自軍ユニーク、後出し生存。
- バトルはドラゴン同士による 1 対 1 で行われる。ただし一方にドラゴンがいない場合はプレイヤーへの直接攻撃となる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時点でゲーム終了。
※同一ターン内で、双方のプレイヤーがそれぞれに処理を行う。
ターン(1回の手順)の進行
○ 先攻側手札調整フェイズ
- 先攻が任意枚数の手札を捨てる。ただし手札が7枚を超えているときは必ず6枚以下になるよう捨てること。
- 先攻が手札が6枚になるように、デッキからカードを補充する。
○ 先攻側エレメンタルフェイズ
- 先攻がパワースロットの左端から任意数のカードを破棄する。
- 先攻が手札からパワースロットの右端へ任意数のドラゴンカードを配置する(スロットは左詰めしておく)。
○ 後攻側手札調整フェイズ
- 後攻が任意枚数の手札を捨てる。ただし手札が7枚を超えているときは必ず6枚以下になるよう捨てること。
- 後攻が手札が6枚になるように、デッキからカードを補充する。
○ 後攻側エレメンタルフェイズ
- 後攻がパワースロットの左端から任意数のカードを破棄する。
- 後攻が手札からパワースロットの右端へ任意数のドラゴンカードを配置する(スロットは左詰めしておく)。
○ 具現化フェイズ
- 先攻、後攻の順で以下の処理を任意で行う。
- 手札からドラゴンカードをドラゴンとして配置する(具現化する)。
- 手札からドラゴンパーツカードをドラゴンに付ける(装備させる)。
- 手札のパーツ装備済みのドラゴンを場のドラゴン&ドラゴンパーツと入れ替える。
○ バトルフェイズ
- 先攻から交互に、それぞれ好きなだけ以下の処理を行う。
- 場のドラゴンのスキルを使用する。
※コインを振る効果の場合、指定数だけコインを振って表になった数だけ成功(効果発動)する。
- 手札のオプションカードを使用する。
- パスする。
- それぞれ各種修正を加え、今回のバトルにおける数値を決定する。
※どれだけ修正を加えても、それぞれのドラゴンのLVは10まで。
- それぞれの場のドラゴンの有無によって、今回のバトルに関する処理を行う。
- それぞれにドラゴンがいる場合:
それぞれのAPの値を比較し、高い側が相手への攻撃を命中させる(値が同じときは双方が命中)。
攻撃を命中させた側のプレイヤーは、POWの値分だけ相手ドラゴンにダメージを与える。
ダメージを受けた側のプレイヤーは、受けたダメージの値分だけデッキからカードを裏向きでダメージに配置する。
※ただしどれだけ値が高くても、1ターン中にドラゴンに与えられるダメージ数は10まで。
- 一方のプレイヤーだけにドラゴンがいる場合: 相手プレイヤーへの直接攻撃として以下の処理が行われる。
- 攻撃を受けるプレイヤーの手札にドラゴンカードがある場合:
そのプレイヤーが手札の任意のドラゴンカード1枚を得点置き場へ送る。
- 攻撃を受けるプレイヤーの手札にドラゴンカードが無い場合:
手札を公開した後すべて破棄し、新たな手札としてデッキから6枚引く(ドラゴンカードが来るまで繰り返す)。そして手札の任意のドラゴンカード1枚を得点置き場へ送る。
- どちらにもドラゴンがいない場合: 特に無し。
○ 終了フェイズ
- それぞれのドラゴンのダメージを確認する。
ダメージ枚数がドラゴンのLV値以上の場合、ドラゴンは(倒されて)得点置き場へ送られ、ドラゴンパーツやD-マスターは破棄、ダメージはすべて手札となる。
- それぞれのエフェクトをすべて破棄する。
- 勝利条件の確認を行う。
- この時点でドラゴンのAPの値の高いほうのプレイヤーが、次ターンの先攻となる。
※値が同じ場合は、現在の後攻が次ターンの先攻となる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 闇・炎・光・甲・水・地・風・雷 の8種類が存在する。
● パワースロットとコストについて
- ドラゴンカードは本来の使い方とは別に、コスト支払いのためのパワースロットとしての役割がある。
- パワースロットはエネルギー源であるエレメンタルパワーの蓄積所で、旧シリーズのフォーメーションフィールドを一直線にしたような存在である。
- パワースロットはそれぞれのエレメンタルフェイズに任意数破棄したのちに手札からドラゴンカードを任意数配置できる。
ただし破棄は左端からで配置は右端からの左詰めで、配置順を替えることはできない。
- 一部のカードにはコストの概念が存在し、オプションカードやドラゴンのスキルの使用には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはパワースロットから指定分のカード(エレメンタルパワー)を破棄することで支払うことができる。
- コストを支払う際には、指定された属性を指定された個数で、さらに指定された順番で支払わなければならない(要求コストの○部分はどんな属性でもよい)。
パワースロットから完全に一致する部分(左端でなく列の途中部分でも可)のカードを破棄することで支払い、残りのパワースロットを左に詰める。
※支払ったことで並び方が変わり、別のコストの支払い条件が整うコンボが発生することもある。
● ダメージについて
- カードには本来の使い方とは別に、場のドラゴンのダメージとしての役割がある。
- ドラゴンがダメージを受けた時、デッキのカードが上から順に裏向きでダメージの値分だけ場のダメージに送られる。
- ダメージは各ドラゴン単位で蓄積し、ドラゴンが破壊された時はその時点でのダメージがすべて手札となる。
※現在のドラゴンを破棄し別のドラゴンを配置しなおした時は、ダメージはそのまま引き継がれる。
- デッキが尽きて捨て札を再使用する時は、ペナルティとしてダメージを1枚追加する。
※その時点で場にドラゴンがいない時は、次に場に出るドラゴンのダメージとなる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ドラゴンカード (配置条件が存在)
- プレイヤーの部下たち。場にドラゴンとして配置(具現化)される。
- AP(アタックポイント、命中率)/POW(基本パワー、命中時のダメージ量)を持ち、プレイヤーの武器となる。
- LV(レベル)の値を持ち、配置条件として用いられるほか耐久力の値を兼ねる。なおドラゴン破壊時はこのLVの値分の勝利ポイントを相手に与えてしまう。
- 地上・飛行・水中の各タイプが存在し、バトルにおける適正に用いられる。
- 一部のカードはスキルの項目を持ち、さまざまな能力を発揮できる。
- 場に1体だけ配置できる。ただし通常の配置方法(具現化)は、1ターンに1回のみ。
- すでにドラゴンが存在する場合にも配置できるが、その場合ダメージは引き継ぎ、従来のドラゴンとドラゴンに付いていたカードたちは破棄される。
- 配置条件として、現在の相手の得点(自分の得点置き場のカードのLV合計値) +1 の値以下のLVのドラゴンのみが配置できる。
そして配置時に記載LVの値分の枚数だけ、デッキの上からカードを破棄する必要がある。
- LVの値以上のダメージを受けた(ダメージが蓄積した)場合、終了フェイズに破壊され得点置き場に送られる。
ダメージは各ドラゴン単位で蓄積し、ドラゴン破壊時にすべて手札となる。
- 本来の使い方とは別に、コスト支払に用いるパワースロット用のカードとしても使用される。
※ パーツ装備済みのドラゴン
- 名称が“既存のドラゴン名 with 既存のオプションカード名”のドラゴン。いわゆる進化カードで通称“withドラゴン”。
- 通常の方法では配置できない。場の同名カードの組み合わせと入れ替えることでのみ配置できる。
入れ替えは具現化とは別概念なので、LV関連は気にしなくてもいいし、もとのドラゴンの配置ターンに配置することもできる。
- 配置した際に入れ替え前のドラゴンとドラゴンパーツのカードは破棄される。なおダメージはそのまま引き継ぐ。
- 設定的にはドラゴンパーツを装備済みだが、カードとしては単なるドラゴンカードである。通常通りドラゴンパーツを配置することができる。
- 入れ替え前のカード群より強くなっているとは限らない。タイプチェンジといった存在となる。
- 場において同名のドラゴンとしても扱われる。D-マスターの対象になるし、他のドラゴンパーツを付けることで別のパーツ装備済みドラゴンに入れ替え配置もできる。
○ ドラゴンパーツカード (配置条件が存在)
- ドラゴンに装着する武具や道具など。ドラゴンパーツとして自分の場のドラゴンに付ける形で配置(装備)される。
- 付けるドラゴンとゲノムコードが1つでも一致している必要がある。
ゲノムコードは8マスの項目で、ドラゴンとドラゴンパーツを並べると 1 対 1 でマスが対応するようになっている。
各マスには遺伝子情報(T・C・G・A)が記載されている場合があり、配置条件として8マスの中の1つでも場のドラゴンと情報が一致しているドラゴンパーツのみが配置できる。
- LVの値を持ち、記載値分がドラゴンのLVに加えられる。
- 場のドラゴンに1枚だけ配置することができる。既に配置されている分は、自分の具現化フェイズに任意に破棄することができる。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ オプションカード (コスト必要)
- プレイヤーによる作戦指示など。効果はさまざま。
- 一時的な効果の“エフェクト”や永続する“フィールド”・“D-マスター”が存在する。
- 永続するカードは、それぞれの種類ごとに各自1枚ずつ配置できる。
※ D-マスター
- 原作の登場人物たち。本ゲームではプレイヤーの部下やチームメイトといった扱いとなる。
- 基本的にコスト不要で、個別に指定されたドラゴン(原作でのそれぞれのパートナー)限定の強化能力を持つ。
- 自分の場に存在するドラゴンを対象として永続配置され、そのドラゴンが場を離れる際に破棄される。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はバトルフィールド・ドラゴンパーツ・(ドラゴンの)ダメージ。オプションカード置き場といった空間に大別される。
- バトルフィールドはドラゴンの置き場であり、1体のドラゴンが配置できる。
- ドラゴンパーツにはドラゴンに対応したドラゴンパーツを配置できる。
- オプションカード置き場には、フィールドとD-マスターを各1ずつと一時的に複数のエフェクトが配置できる。
- ドラゴンがダメージを受けた際は、デッキからカードが裏向きでダメージに配置される。
- 場の他にコスト支払に用いるパワースロットなどの空間が存在する。
- 永続カードや瞬間使用カードの使用後は捨て札という空間に集められる。
- ドラゴンが倒された時は得点置き場という空間に集められる。この得点置き場のカードの記載LVの合計が相手の勝利ポイントとなる。
- 捨て札と得点置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2002年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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#1
| 2002/7
| 166
| スターター(30/800)、ブースター(8/191)、カードダス(4/100)
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#2 ダークメナス
| 2002/10
| 82
| ブースター(8/191)、カードダス(4/100)
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#3 ドラゴニックヘブン
| 2002/12
| 155
| スターター(30/800)、ブースター(8/191)、カードダス(4/100)
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#4 第二次真龍大戦
| 2003/3
| 82
| ブースター(8/191)、カードダス(4/100)
|
#5 D-BREAK
| 2003/6
| 191
| スターター(30/800)、ブースター(8/191)カードダス(4/100)
|
#6 D-MASTER'S ROAD
| 2003/9
| 86
| ブースター(8/191)、カードダス(4/100)
|
#7 DRAGONIC BOUT
| 2003/9
| 78
| ブースター(15/381)、カードダス(4/100)
|
#8 THE 8 ELEMENTS
| 2004/5
| 53
| ブースター(15/400)、カードダス(4/100)
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