ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ドラゴンドライブ』のルール解説。
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ドラゴンドライブ
Last Update 2001/5/13 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはドラゴンマスターとなり、実体化させたドラゴンを操って相手をノックアウトする。
● 原作
オリジナル作品。
※コミック、TVアニメーションの同名作品は、本作を原作としています。
● 世界設定
ここは、剣と魔法が世を支配する古代世界……ではなくて、技術が進歩した未来世界の文明社会。
この世界では謎の存在“ブレイブハート”をめぐり、この空間とは多少異なる世界にいるらしい超生物“ドラゴン”をこの世界に呼び出して、
お互いに激突させるという戦いが密やかに(と言いつつド派手に)進行していたのだ。
● 本ゲームについて
なんとドラゴンしか出てこないというイカすコンセプトのオリジナルTCGです。補助的カードを除けばカードもすべてドラゴン。
このドラゴンは伝承に出てくる物では無く、いずれもオリジナルのドラゴンですので、ドラゴンONLYといいつつもいろいろなバリエーションに富んでいます。
システム自体はわりとオーソドックスなのですが、ドラゴンの召喚(具現化)のために、儀式用陣形を組むあたりが特色といえるでしょうか。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフであるパワーゲージ(PG)を0にする。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件: 同一ナンバーカードはデッキに3枚まで。
※新シリーズのカードは一切使用不可。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(パワーゲージ): 15。上限も同じ。
- 開始手札: 6枚。上限も同じ(自ターン開始時に調整するが、それ以外では超えてもよい)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は1ターン目から手札調整可能)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し(ただし手札調整フェイズに基準値に戻る)。
- ライブラリアウト: 無し(ペナルティとして3PGを減らした後に再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し(バトル後に具現化フェイズがあるため)。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 考慮不要(ただしチャージは蓄積される)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- ドラゴンの攻撃は相手プレイヤーを対象とする同時攻撃。防御ドラゴンは攻撃ドラゴンに対し 1 対 1 で防御側が任意指定する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキよりカードを1枚引き、裏向きのままパワーゲージの表示用マーカーとして使用する。
- それぞれ自分のデッキより手札を6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 手札調整フェイズ
- 任意枚数の手札を捨てる。ただし手札が7枚を超えているときは必ず6枚以下になるよう捨てること。
- 手札が6枚になるように、自分のデッキからカードを補充する。
○ 陣形配置フェイズ
- 任意で自分のフォーメーションフィールドに存在するカードを望むだけチャージ置き場に送る。
- 任意で自分のフォーメーションフィールドに存在するカードを、それぞれ隣接マス(斜め不可)に1マス移動させる。
※他のカードがいるマスには移動できない。
- 任意で手札のドラゴンカードを、フォーメーションフィールドの記載陣形ナンバーと同一番号の位置に望むだけ配置する。
※既に別のカードがある位置には配置できない。
○ バトルフェイズ
以下の方法でバトルを行う。
バトルの処理
▽ 攻撃の宣言
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、自分のバトルフィールドのドラゴンから任意数のドラゴンを選び攻撃させる。
▽ 防御の宣言
- 相手プレイヤーは防御側となり、自分のバトルフィールドのドラゴンを用いて任意で攻撃するドラゴンを防御する。
ただし防御は攻撃するドラゴンのタイプに対応しているドラゴンに限られ、1体のドラゴンの攻撃に対して1体のみ防御できる。
- 攻撃するドラゴンの中で、相手ドラゴンに防御されたドラゴンは“戦闘の解決”の処理をドラゴン単位でそれぞれ行う。
防御されなかったドラゴンは“プレイヤーへの直接攻撃”の処理をドラゴン単位でそれぞれ行う。
▽ 戦闘の解決 (防御されたドラゴンの処理)
- 攻撃側のドラゴンと防御側のドラゴンに各種修正を加え、今回のバトルにおけるAPとDPを算出する。
- 攻撃側のAPと防御側のDPを比べ、攻撃側APの値が防御側DP以上である場合にのみ防御側ドラゴンが倒される。
- ドラゴンを倒されたプレイヤーは、1体倒されるごとに1PGを減らす。
▽ プレイヤーへの直接攻撃 (防御されなかったドラゴンの処理)
- 攻撃するドラゴンのレベルの値分だけ、防御側プレイヤーのPGを減らす。
○ 具現化フェイズ
- 以下の配置条件をすべて満たした手札のドラゴンカードを、ドラゴンとして任意にバトルフィールドに配置する。
※条件さえ満たしていれば、一度に何体でも配置できる。
- 記載レベルの値が具現化レベル上限の値以下である。
- 記載EB陣形と場のフォーメーションフィールドの状態が完全に一致している。
○ 終了フェイズ
- チャージ置き場のカードをすべて破棄する。
- 自分のデッキより手札を1枚引く。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性とタイプについて
- ドラゴンカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 光・闇・炎・水・風・地・雷・甲 の8種類が存在する。
- ドラゴンカードには属性とは別にタイプの概念が存在し、バトルの際に使用される。
- タイプは 飛行・地上・水中 の3種類が存在する。
- 相手のドラゴンのタイプによって、防御に使用できるドラゴンのタイプが異なる。防御できるのは以下の通り。
- 飛行タイプの攻撃: 飛行または地上タイプで防御できる。
- 地上タイプの攻撃: 飛行または地上タイプで防御できる。
- 水中タイプの攻撃: 水中タイプでのみ防御できる。
● フォーメーションフィールドとチャージについて
- ドラゴンカードは本来の使い方とは別に、フォーメーションフィールド作成とチャージとしての役割がある。
- フォーメーションフィールドは 3 * 3 のマスで構成され、他のドラゴンを配置するための条件となる(上図はフォーメーションフィールドの構成図)。
- フォーメーションフィールドの各マスには数値がふってあり、その番号に対応する陣形ナンバーを持つドラゴンカードを配置できる。
配置したカードは後で移動させる(数字を空ける)ことができる。
- 各ドラゴンカードには配置条件としてのEB(エンボディメント)陣形が記載されている。
EB陣形で赤く記されたマスとフォーメーションフィールドのカード配置マスの形が、過不足なく完全に一致していることが配置条件の一つとなる。
- フォーメーションフィールドに配置されている間、カードはオプションカードや必殺技の使用条件となるエレメンタルパワーとしても使用される。
- エレメンタルパワーはそれぞれカード記載の属性を持ち、使用条件として参照される(消費するものではない)。
フォーメーションフィールド上に指定属性のエレメンタルパワーが指定数だけ存在していれば使用可能となる。
- フォーメーションフィールドに配置されているカードは、指定時に任意でチャージ置き場へ送ることができる。
チャージ置き場に配置したカードはチャージとして使用され、ターン終了時に破棄される。
● 具現化レベルについて
PG | 15 | 14 | 13 | 12 |
11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 |
5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
レベル上限基準値 | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 |
- 各ドラゴンカードにはレベルの値が記載されており、その値が配置条件の一つとである具現化レベルとして使用される。
- 具現化レベルの上限は自身のパワーゲージの値によって上図のように基準値が決まり、それにチャージの数を加えた値がその時点での上限値となる。
- 具現化レベルがレベル上限の値以下であるドラゴンのみが場に配置できる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ドラゴンカード (配置条件が存在)
- プレイヤーの部下たち。場にドラゴンとして配置(具現化)される。
- AP(攻撃力)/DP(防御力)の値を持ち、プレイヤーの武器・盾となる。
- レベルの値を持ち、配置条件やプレイヤーへの直接攻撃力となる。
- 配置条件として具現化レベルとEB陣形を満たしていれば、バトルフェイズに配置できる。
- 場に何体でも配置でき、可能であれば一度に複数体を配置できる。
- 一部のドラゴンは必殺技を持ち、個別の使用条件が整っていればバトルなど指定タイミングに使用できる。
- バトルにおいてこちらのDP以上のAPを持つドラゴンの攻撃を防御した時に破壊される。
- 本来の使い方とは別に、配置条件用のカード(フォーメーションフィールドとチャージ)としても使用される。
○ ドラゴンパーツカード (配置条件が存在)
- ドラゴンに装着する武具や道具など。ドラゴンパーツとしてドラゴンを強化したり必殺技を追加したりする。
- 自分のバトルフィールドのドラゴンに付ける形で配置(装備)される。
- それぞれ個別の配置条件や配置タイミングを持つ。
● 瞬間的に使用するカード
○ オプションカード (使用条件が存在)
- プレイヤーによる作戦指示など。効果はさまざま。
- それぞれ個別の使用条件・タイミングを持つ。通常はエレメントパワーの参照程度だが、一部にPGを消費する使用条件も存在する。
場の構成
- 永続カードは、バトルフィールドという空間に存在する。
※付属のシートではバトルフィールドは欄外同然の扱いだが、ゲーム的にはメインの空間である(というか付属シートはプレイマットというよりデータ管理チャートである)。
- バトルフィールドのほかに、フォーメーションフィールドやチャージ置き場、パワーゲージ(の表示)といった空間が存在する。
- フォーメーションフィールドはチャージに使うまで、チャージ置き場はターン終了までカードが常駐し、いずれもドラゴンの配置条件などに用いられる。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2000年6月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
トライアルスターター
| 2000/6
| 1種
| 構築済みスターター(800)
|
ブースター1
| 2000/6
| 42
| カードダス(4/100)
|
ブースター2
| 2000/9
| 42
| カードダス(4/100)
|
ブースター3
| 2000/12
| 42
| カードダス(4/100)
|
ジェネティックレイジ
| 2001/3
| 60
| スターター(800)、カードダス(4/100)
|
ツインエッジ
| 2001/9
| 42
| カードダス(4/100)
|
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