ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ドラゴンクエスト』のルール解説。
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ドラゴンクエスト トレーディングカードゲーム
Last Update 2015/11/28 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは職業:魔物使いの冒険者となり、仲間のキャラクターやモンスターを率いて相手を打ち負かすする。
● 原作
コンシューマーゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズ。
● 世界設定
魔法とモンスターに満ち溢れた世界。時空を超えた数多くの冒険者の登場と、体系化された魔法システムやモンスター育成により世界存亡の危機はほぼ無くなった。
でも冒険者たちは鍛錬を怠ることは無い。彼らはパーティーを組み、日夜闘技場での訓練に明け暮れていたのである。
● 本ゲームについて
圧倒的な知名度を誇るドラゴンクエストのTCGです。コンセプトそのものは旧作とほぼ同じですが、より今風のシステムとなっています。
基本構成
勝利条件
- 勝利ポイントを5点獲得する。
- 相手のデッキが尽きる(その瞬間)。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: ダメージカウンターなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(勝利ポイントステータスのカード枚数): 0点。以後蓄積する。
- 経験値(経験値ステータスのカード枚数): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限も同じ(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で1回。手札をすべてデッキの底に送って引き直す。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にスタートフェイズとバトルフェイズを行わない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード正位置: アクティブ状態
- カード横: 行動済状態
- カード逆位置: 行動不能状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(自ターン配置時バトルフィールドへの移動不可)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理:
- (通常)モンスター以外のなかま、名称単位で自軍ユニーク、先出し生存。
- “紫”色のモンスター、色単位で自軍ユニーク、先出し生存。
- 攻撃はなかまを一群に編成したもの同士による会戦形式で行い、防御側のなかまは防御側が任意に編成する。
- 防御側がなかまを編成できない場合に、勝利ポイント(基本1ターン1点)を獲得する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
- 自分の行動済状態のカードをすべて待機状態にする。
※行動不能状態のカードはそのままであることに注意。
○ 戦闘前準備フェイズ
以下の行動を任意で行う。
※ターンプレイヤーの行動後、交互タイミングで相手プレイヤーも(このターンに可能な)行動を行うことができる。
- 経験値をためる(1ターンに1回のみ): 手札の任意の1枚を、経験値として経験値ステータスに配置する。
- 「なかまカード」を場に出す(1ターンに1回のみ): 手札から任意のなかまカード1枚を、なかまとしてパーティーフィールドに配置する。
- 「アイテムカード」を場に出す: 手札から任意のアイテムカード1枚を、アイテムとして指定箇所に配置する。
- (通常)モンスター以外の「なかまカード」を復活させる: 手札から同一番号カード1枚を破棄することで、対象の行動不能状態のキャラクター1体を行動済状態にする。
- 「イベントカード」を使う(相手も行動可能): 手札から任意のイベントカード1枚を使用する。
- 「アイテムカード」を使う(相手も行動可能): 自分のパーティーフィールドに存在するアイテムの記載効果を使用する。
○ バトルフェイズ
以下の手順でバトルを行う。
▽ 移動ステップ
- バトルフィールドへの移動(手番プレイヤー):
- ターン(手番)プレイヤーは、自分のパーティーフィールドのアクティブ状態のなかまから任意で最大4体までを、
バトルフィールドに移動させる。
- なかまを1体も移動させない場合、以降の処理を飛ばしてバトルフェイズを終了する。
- バトルフィールドへの移動(非手番プレイヤー):
- 相手(非手番)プレイヤーは、自分のパーティーフィールドのアクティブ状態のなかまから任意で最大4体までを、
バトルフィールドに移動させる。
- なかまを1体も移動させない場合、ターンプレイヤーの不戦勝となる。
不戦勝となる場合、ターンプレイヤーはバトルフィールドのなかまをすべて行動済状態にしたうえでパーティーフィールドに移動し、
その後で勝利ポイントを1点獲得する(デッキの一番上のカードを、裏向きのまま横向きに勝利ポイントステータスに配置する)。
ターンプレイヤーが処理を終えた後、以降の処理を飛ばしてバトルフェイズを終了する。
▽ 戦闘ステップ
- ターンプレイヤーから交互に、以下のルールで自分のバトルフィールドのなかまの記載行動を行う。
- “どちらかのバトルフィールドのなかまがすべていなくなるか、すべて行動不能状態となる”(その瞬間)、
または“双方のバトルフィールドのなかまがすべて行動済状態となる”のいずれかになるまで行動を繰り返す。
- 行動などの効果対象は、基本的にバトルフィールドの中のみとする。
- 行動することで、そのなかまは行動済状態となる。
- 行動しないまま、任意で行動済状態とすることもできる。
- 効果などで行動できなくなったなかまは、行動できないまま行動済状態となる。
▽ 判定ステップ
“バトルの結果の処理”として、以下の処理を行う。
- ターンプレイヤー側が相手のバトルフィールドに現存するなかますべてを行動不能状態にした場合のみ、ターンプレイヤーは勝利ポイントを1点獲得する。
- それぞれのバトルフィールドの行動不能状態のモンスターをすべて捨て札置き場に送る。
- それぞれバトルフィールドに残っている行動不能状態以外のカードを、すべて行動済状態にする。
- それぞれバトルフィールドに残っているカードを、すべてそれぞれのパーティーフィールドに移動する。
○ 戦闘後準備フェイズ
戦闘後準備フェイズと同等の行動を任意で行う。
○ エンドフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- ほとんどのカードには属性概念としての色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 赤・青・緑・黄・紫 の5種類が存在する。
- 紫のカードは他とは使用法が異なり、以下の特徴を持つ。
※原作における“ボスモンスター”たちがこの色に相当する。
- 自分の場に合計1体しか配置できない。
- モンスターの場合は経験値に紫色がなくても配置できる(数値のみを配置条件とする)。
- 相手の紫のモンスターを行動不能状態にした場合、そのボーナスとしてデッキからカードを1枚くことができる。
● 経験値について
- すべてのカードは本来の目的とは別に、経験値として用いられる。
- 経験値は経験値ステータスにカードを蓄積することで表される。
- 自分のターンごとに1枚、手札の任意のカードを経験値ステータスに配置することができる。
配置時は表横向きに配置され、各カードの情報は色と枚数以外は基本的に失われる。
- 経験値は各ゲームごとの概念であり、毎回0枚から始める。
● レベルについて
- カードにはレベルの概念が存在し、カードの配置・使用には記載のレベルを満たす必要がある。
- レベルの条件達成はは各プレイヤーごとの経験値の内容で判定される。
- レベルのカードが配置・使用可能であるかの判定条件であり、経験値を消費するものではない。
- それぞれのレベルはいずれか1つの色と数値で構成される。
- 経験値にレベルと同じ色が1つでも存在し、かつ経験値の枚数がレベルの数値以上である場合、カードの配置・使用条件が満たされる。
※紫や一部能力など、色と数値のどちらか一方のみを条件とする場合もある。
- 複数のレベルを持つカードも存在するが、配置に関しては最小値のレベルを満たすだけでよい。
- カードの配置条件とは別に、記載能力の使用条件としてもレベルが用いられる場合がある。
● お助け行動について
- 一部のなかまカードは本来の役割とは別に、お助け行動としてバトル中に瞬間的に使用することができる。
- お助け行動ができるカードには、お助けアイコンとお助けタイプが記載されている。
- お助けタイプは攻撃・防御・特殊の3種類が存在し、それぞれに対応した能力を使用することができる。
- 戦闘ステップで場のなかまの行動宣言に対応して使用され、手札からバトルフィールドにアクティブ状態で配置された上で記載効果を発動する。
- 使用条件として、経験値にレベルと同じ色が1枚以上存在する必要がある(値は参照しない)。
- なかまの行動1回に対して、お助け行動をそれぞれ1回行うことができる。
- お助け行動を行ったカードは、すぐさま捨て札置き場に送られる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ なかまカード(配置条件が存在)
- プレイヤー(の所属パーティー)の仲間たち。場になかまとして配置される。
※本ゲームではプレイヤーは使役者としての魔物使い(または指揮官)に徹しており、自身が直接戦うことは無い。あるいは冒険者ですらなく傭兵を雇った商人や貴族なのかもしれない。
- キャラクター/(通常の)モンスター/なかまモンスターの3種のカードに大別される。
※モンスターとなかまモンスターは区分名が似ているが、両者は明確に区別される。
- 1ターンに1枚だけ配置可能である。アクティブ状態で配置され、配置ターンにはバトルフィールドへ移動できない。
- パーティーフィールドに望むだけの数を配置できる。
- バトルの際にはパーティーフィールドから最大4体が一時的にバトルフィールドに移動し、終了後はすべてパーティーフィールドに戻る。
- HPの値を持ち、プレイヤー(の所属パーティー)の盾となる。
- 一部カードは行動の能力を持ち、バトルにおいてダメージなどの効果を発生させることができる。
※本ゲームではいわゆる攻撃力は存在せず、一部の行動が持つ効果として相手のなかまへのダメージが発生する。
- なかまの中でキャラクターおよびなかまモンスターは以下の特徴を持つ。
- 自分の場に同名カード(括弧部分を除く)を複数配置することはできない。
※固有キャラユニークのためのルールだが、まきぞえでDQ3の同一職業パーティーが組めなくなっている。
- 複数のレベルとHPの値を持ち、その時点での経験値の状況によりレベルとHPが変化する。
- アイテム(そうび)カードを付けることができる。
- 行動不能状態となっても、捨て札とならない。
- 手札から同一番号カード1枚を破棄することで復活ができる。
逆にモンスターは以下の特徴を持つ。
- 紫のカードでない限り、自分の場に複数配置できる。
- レベルとHPの値がそれぞれ1つのみ。
- アイテム(そうび)カードを付けられない。
- 現在のHP以上のダメージを受けた場合、行動不能状態となる。なおダメージはカード自身が場を離れるか行動不能状態となるまで蓄積する。
- 行動不能状態となった場合、独自で状態を変えることはできず復活を行う必要がある。
復活により、行動不能状態から行動済状態に状態が変化する。
※バトルで行動不能状態となった(通常)モンスターは、判定ステップを迎えると復活できず捨て札となる。
※復活は専用能力を持つカードか、(モンスター以外は)手札の同一カード破棄で行う。
○ アイテムカード(配置条件が存在)
- プレイヤーパーティーが所有する薬や道具・武具など。場にアイテム(どうぐ/そうび)として配置される。
- パーティーフィールドに配置する“どうぐカード”と、個別のキャラクターに付ける形で配置する“そうびカード”に大別される。
- そうびカードは付けたキャラクターのダメージを増やす“ぶきカード”と、相手からのダメージを減らす“ぼうぐカード”に大別される。
- 1ターンに何枚でも配置することができる。
- どうぐカードの配置上限は無い。またアクティブ状態で配置される。
- そうびカードはキャラクターおよびなかまモンスターに付けられるが、モンスターに付けることはできない。また配置時の状態はなかまの状態に準じ、付けたなかまが場を離れるときは破棄される。
- 1体のなかまにそうびカードは何枚も付けられるが、同じ種類のそうびカードを複数付けることはできない。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベントカード(使用条件が存在)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 相手のターンにも使用することができる。
場の構成
パーティーフィールド | 敵陣 |
バトルフィールド |
|
バトルフィールド | 自陣 |
パーティーフィールド |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はパーティーフィールドとバトルフィールドという空間に大別される(上図は場の構成図)。
- パーティーフィールドはなかまが通常存在する空間で、何体でも配置できる。
- バトルフィールドはバトルの際になかまが一時的に入る空間で、敵味方合わせて一つの闘技場というべき存在である。
それぞれ4体までのなかまを送り込むことができる。
- 場のほかに、経験値ステータスや勝利ポイントステータスという空間が存在する。
- 1ターンに付き1枚、任意で経験値ステータスという空間に手札を蓄積できる。この蓄積が経験値として換算される。
- バトルに勝利した場合、勝利ポイントステータスという空間にデッキの一番上のカード1枚が蓄積される。この蓄積枚数が勝利ポイントとして換算される。
- 行動不能となったモンスターや、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: スクウェアエニックス
○ 発売開始: 2014年3月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
大いなる冒険の始まり
| 2014/3
|
| 構築済みデッキ(40/1260)
|
第1弾
| 2014/3
| 101
| ブースター(8/315)
|
第2弾
| 2014/6
| 101
| ブースター(8/300+税)
|
ドラゴンクエストX編
| 2014/11
|
| 構築済みデッキ(40/1200+税)
|
第3弾
| 2014/11
| 101
| ブースター(8/300+税)
|
第4弾
| 2015/2
| 101
| ブースター(8/300+税)
|
エントリーデッキ
| 2015/11
|
| 構築済みデッキ(80/3000+税)
|
第5弾
| 2015/11
| 101
| ブースター(8/300+税)
|
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