ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ドラえもん のび太の恐竜2006』のルール解説。
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ドラえもん のび太の恐竜2006
ドラベンチャーカードゲーム
Last Update 2020/5/2 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはのび太とその仲間たちとなり、白亜紀あたりの地球から生還を果たす。
● 原作
劇場アニメ『ドラえもん のび太の恐竜2006』。
TVアニメ『ドラえもん』。
コミック『ドラえもん』(小学館刊)。
● 世界設定
22世紀の趣味として、タイムマシンで古代の恐竜を捕まえてペットにする流行がありました。
ただし過剰な乱獲により“航時法”という法律で規制され、以降は密猟行為としてタイムパトロールが取り締まるようになりました。
とはいえドラえもん(のび太やセワシも)は法規制以前の存在らしいので、恐竜を捕獲してもタイムパトロールに叱られたりすることは無いようですね。
● 本ゲームについて
名作『のび太の恐竜』のリメイク版をテーマとしたTCGです。ドラえもんのTCGというよりは恐竜TCGのニュアンスが強くなっています。
基本構成
勝利条件
- 自ターンのチャレンジにおいて、以下の条件をすべて満たす。
- 自分のレベルが 5以上になる。
- 相手の場にピンチカードが存在しない。
- 自分の場に“きぜつ”していない状態の仲間カードが存在する。
- 相手のデッキが尽きる(その瞬間)。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 3枚まで(《ドラえもん》、《のび太》を除く)。
仲間カードの《ドラえもん》が 1枚だけ入っていること(最初の仲間となる)。
仲間カードの《のび太》が 1枚だけ入っていること(最初の仲間となる)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 6面ダイス: 一般的なサイコロなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (レベル): 0レベル。以後増減する。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: きぜつしていない状態。
- カード横: きぜつ状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 仲間カード、自軍ユニーク、先出し生存。
- 戦闘自体は存在しないが、仲間の力でピンチを切り抜けるチャレンジという形で戦闘に近い処理が発生する。
仲間カードは常に相手のピンチカードを対象としてチャレンジを行う。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のデッキから仲間カードの《ドラえもん》と《のび太》を取り出し、最初の仲間として場に配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※プレイヤーは、自分のターンの時と相手のターンの時では全然異なる役割を担うことになる。
自分のターン時には仲間を操作するゲームプレイヤーとなり、相手ターン時は相手のプレイキャラの前に立ちはだかるゲームマスターの役割を担うこととなる。
互いのプレイキャラである仲間は敵対することも協力しあうこともなく、常にパラレルな存在となる。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドロー
○ 回復
- 任意で自分の きぜつ状態 の仲間カードをすべて回復させる(カードを縦にする)。
回復を行った場合は、以後の処理を飛ばして“ターン終了”へ進む。
○ チャレンジ
- 相手のピンチカードが存在する場合、任意でチャレンジを 1回、相手のピンチカードのいずれかに対して行う(後述)。
※チャレンジを行う前後に、任意で手札の“つかう”のタイプのヘルプカードや場に配置したヘルプカードの効果を使用することができる。
- このタイミングで勝利条件判定を行う。
チャレンジの処理
▽ 割り当てをきめる
- 自分のきぜつしていない状態の仲間カードの中から、今回のチャレンジに使用する仲間を任意数選択する。
- 選択した仲間カードを、以下の条件で相手のピンチカードに割り当てる。
- 各仲間カードごとに、相手のピンチカードの中のいずれか1枚に対して割り当てる。
- 選択した仲間カードについては、すべてをいずれかのピンチカードに対して割り当てる。
- 1枚のピンチカードに複数の仲間カードを割り当ててもよい。また割り当てられないピンチカードがあってもよい。
▽ 仲間がダメージをあたえる
- チャレンジを行う仲間カードそれぞれにおいて、以下の処理を行うことでダメージを与える。
- 各種修正を加えた上で今回のパワーの値を算出する。
- 割り当てたピンチカードに対して、パワー値分のダメージを与える。
▽ ピンチカードからのダメージ
- 割り当てられたピンチカードそれぞれにおいて、相手はそのカードに割り当ててきた仲間カードごとに以下の処理を行う。
※つまり複数の仲間カードに襲われた時は、仲間カード 1枚ごとにサイコロを振りダメージを与える。
- 各種修正を加えた上で今回のパワーの値を算出する。
- 対象の仲間カードに対して、パワー値分のダメージを与える。
▽ チャレンジの結果
- 体力以上のダメージを受けた仲間カードが、きぜつ状態になる。
- 体力以上の累計ダメージを受けたピンチカードが、追い払われ捨て山に送られる。
- 今回のチャレンジが終了する。
○ 探検
- 相手のピンチカードが存在せず、かつきぜつ状態でない自分の仲間カードが存在する場合、任意で 1回だけ探検を行うことができる。
探検は以下の手順で行われる。
- 手札の任意のカード1枚を、レベルカードとして自分の場に裏向きで配置する。
※すでにレベルカードがある場合は横に並べてゆく。
○ 逃げ出す
- 相手のピンチカードが存在する場合、任意で 1回だけ逃げ出すことができる。
逃げ出す行為は以下の手順で行われる。
- 自分の場のレベルカードの中からいずれか 1枚を捨て山に送る。
- 相手の場のピンチカードが、すべて相手の捨て山に送られる。
○ 手札を場に出す
- 任意で以下の行為を望むだけ行う。
- 手札の仲間カードを自分の場に配置する。
- 手札のピンチカードを自分の場に配置する。
- 手札の“いつでも”のタイプのヘルプカードを自分の場に配置する(1ターンに付き 1枚)。
※ヘルプカードは、場にきぜつ状態でない自分の仲間カードが存在する時にのみ配置できる。
○ ターン終了
- ターンの終了を宣言する。
宣言によって、それぞれのすべての仲間カードとピンチカードのダメージが 0になる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● レベルについて
- それぞれのプレイヤーにはレベルの値が存在し、カード配置などの条件として使用される。
- それぞれ自分の場に配置されているレベルカードの枚数が、現在の自分のレベル値となる。
- レベルカードは、探検を 1回行うことに 1枚ずつ蓄積される。
※自分の場に裏向きで横に並べる形で配置される。なお(逃げたりすることで)減少する場合もある。
- 仲間・ヘルプカードの配置時には自分のレベル値を参照するが、ピンチカードは相手のレベル値を参照する。
- カードの記載レベル値が対象プレイヤーのレベル値以下であれば、そのカードを使用・配置することができる。
● パワーについて
- 仲間・ピンチカードにはパワーの値が存在し、さまざまな場面で使用される。
- パワーは数値であるが、その値には可変項目が存在しその都度判定される(判定した値の合計値がパワーの値となる)。
特にピンチカードは複数の相手カードと戦う場合があるが、その際は相手のカード 1枚ごとに判定が行われる。
- パワーの値の中の可変項目は以下の通り。
- サイコロマーク: 6面ダイスの出目。パワー計算時にマーク1つにつき 1個振って算出する。
- 星(★)マーク: 各カードごとの個別変数。内容についてはパワー欄の横に記載されている。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 仲間カード (配置条件が存在)
- 古代世界を冒険するいつものメンバーたち。場に仲間として配置される。
- 場に望むだけの数を配置できるが、自軍ユニークであり同一カードは配置できない。
※本ゲームはお互いがTRPGを並行して行うようなニュアンスであるため、それぞれの仲間は干渉することなく並存する。
- 仲間のレベルの値を持ち、配置条件として使用される(自分のレベル値以下であれば配置できる)。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器となる。なお可変項目であることが多いため、値は判定時にその都度算出される。
- 体力の値を持ち、体力以上のダメージを受けた場合に“きぜつ”しカードが横向きとなる。このダメージはターン終了時に初期化される。
きぜつしたカードは次の自ターンに回復させる(縦向きにする)ことができるが、その場合は回復のみでターンが終了する。
○ ピンチカード (配置条件が存在)
- 行く手を阻む恐竜など。場にピンチとして配置される。
※ピンチカードは相手にとっての障害であり、自分の仲間に対しては無関係な存在となる。
- ピンチのレベルの値を持ち、配置条件として使用される。なお配置条件は自分ではなく相手レベルである(相手のレベル値以下であれば配置できる)。
- 場に望むだけの数を配置できる。
- 行動範囲の項目を持ち、さまざまな場面で参照される。
- パワーの値を持ち、相手(のチャレンジ)に対する障害となる。
- 体力の値を持ち、体力以上のダメージを受けた場合に追い払われ捨て山に送られる。このダメージはターン終了時に初期化される。
● 瞬間・永続的に使用するカード
○ ヘルプカード (使用・配置条件が存在)
- 現在使用可能なひみつどうぐなど。効果はさまざま。
- ヘルプのレベルの値を持ち、使用・配置条件として使用される(自分のレベル値以下であれば使用・配置できる)。
- 場の仲間が使用する扱いであるため、際にはきぜつしていない状態の仲間が場に存在する時にのみ手札から使用・配置することができる。
※“使用者”が指定されているカードの使用・配置は、指定された仲間カードがきぜつせずに場に存在している必要がある。
- 瞬間的に使用する“つかう”カードと、永続配置する“いつでも”効果があるカードが存在する。
- つかうカードは自分がチャレンジを行う時の前か後に任意で手札から使用でき、使用後は捨て山に送られる。
- いつでも効果があるカードは、1ターンに付き 1枚だけ場に配置できる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場には、仲間とヘルプカード・(相手に対しての)ピンチカード・レベルカードなどが配置される。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: エポック
○ 発売開始: 2005年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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恐竜との出会い編
| 2005/11
| 80
| 構築済みスターター(32/1000)、ブースター(5/150)、カードガチャ(3/100)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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