ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『24』のルール解説。
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24 Trading Card Game
Last Update 2007/12/01 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは米国テロ対策組織/テロリストの指導者となり、それぞれのエージェントを派遣して任務を達成する。
● 原作
TVドラマ『24』シリーズ。
● 世界設定
“世界の警察”を自認し、テロ撲滅に奔走するアメリカ合衆国。それは同時にテロリストの標的となることも意味している。
政府は極秘裏に対テロリストチームCTUを組織し、国の治安維持に努めていた。そしてテロリスト側も、ひそかに大統領暗殺を計画していたのである。
● 本ゲームについて
人気サスペンスドラマのTCGです。
原作は視聴時間と劇中の進行時間がシンクロしており、1話1時間で 1シーズン24話と特定のまる1日を描いたドラマとして有名でしたが、本ゲームにおいても時間進行を非常に意識したシステムとなっています。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 24枚ちょうど。
- 構築条件:
指令カード以外で構成されていること。
同名カードはデッキに 2枚まで。
選択した指令カードと同一組織のキャラクターカードのみ投入できる。
選択した指令カードにデッキ構築条件がある場合、その条件を満たしていること。
● その他準備
○ 指令カード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント: 0ポイント。以後蓄積する。
- 支払い用コスト (時間コスト): 0ポイント。以後蓄積する。
- 現在進行ターン数: 0ターン。以後蓄積する(相手のターン数は計算に含めない)。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦 (キャラクターカード): 待機状態(Ready)。
- カード横 (キャラクターカード): 消耗状態(Set)。
- カードの回転位置 (作戦行動カード): 機能するまでのターン数表示。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(ただし配置エリアに配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(時間コストとして蓄積)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: キャラクターおよび作戦行動カード。自軍ユニーク、先出し生存。
- キャラクターの攻撃はミッションという形で表され、実質的に相手プレイヤーを対象とした攻撃となる。
ブロックキャラクターの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタート(Start)フェイズ
- 現在進行ターン数に +1した値分の時間コストを獲得する。
※相手のターン数は計算に含めないことに注意。
- 自分の場のすべてのキャラクターを待機状態にする。
- デッキからカードを 2枚引き、手札に加える。
- 場の作戦行動カードの残りターン数をそれぞれ 1ずつ減らす(カードを回転させる)。
残りターンが 0ターンに達した場合、任意でカードの効果を使用する(効果使用の有無に関わらず、カードは破棄される)。
○ 移動(Maneuver)フェイズ
- 場のキャラクターを配備エリアとフィールドの間で任意に移動させる。
※移動コストなどは特に存在しないが、1体のキャラクターは 1ターンに付きどちらかへ 1回しか移動できない。
○ メイン(Main)フェイズ
任意でさまざまな行動を行う。行える行動は以下のとおり。
- 手札から場の配備エリアにキャラクターを配置する。
- 手札から場のキャラクターに装備カードを配置する。
- 手札から場に作戦行動カードを配置する(1ターンに付き 1枚のみ)。
- 手札からこのタイミングに使用できるイベントカードを使用する。
- 場のキャラクターの、このタイミングに使用できる能力を使用する。
- 配備エリアにいるキャラクターを治療する。
手札の同名カードを 1枚捨てるとともに時間コストを1払うことで、キャラクターのダメージが 1だけ取り除かれる。
- 指令カードの能力を使用する(1ターンに付き 1度、フェイズ終了時のみ)。
○ ミッション(Mission)フェイズ
- フィールドにいる準備状態のキャラクターにより、任意でミッションという名目で攻撃(後述)を行う。
各ミッションの処理
▽ ミッション宣言
- 実行側(ターンプレイヤー)が、自分のフィールドにいる準備状態のキャラクター 1体を消耗状態にすることで、ミッションを宣言する。
- 消耗状態にしたキャラクターがミッションを行う実行キャラクターとなる。
▽ 防御の実施
- 防御側(相手プレイヤー)が、任意で自分の場(フィールドおよび配備エリア)にいる準備状態のキャラクター 1体を消耗状態にすることで、ミッションの防御(ブロック)を行う。
- 消耗状態にしたキャラクターがミッションを妨害するブロックキャラクターとなる。
▽ 戦闘カード配置
- ブロックキャラクターがいる場合、以下の手順で戦闘カードを出す。これを実行側の望むだけ繰り返す。
※ブロックキャラクターがいない場合、戦闘カードは使用できない。
- 実行側が任意で戦闘カードとして手札のカードを 1枚裏向きに場に出す。
実行側が戦闘カードを出した場合、防御側も任意で戦闘カードを 1枚裏向きに場に出す。
▽ イベント・能力の使用
- 実行側から交互に、ここで使用できるイベントカードや(ミッションを行っている)キャラクターの能力を任意で使用する。
これを双方がパスするまで繰り返す。
※ブロックキャラクターがいない場合、実行側のみが任意で行う。
▽ 戦闘結果の判定
- それぞれ場に出した戦闘カードを表向きにする(カードは数値計算後に破棄)。
- それぞれのミッションに参加しているキャラクターの技術値に、戦闘カードの戦闘力などの修正値をすべて加え、それぞれの今回の戦闘力とする。
※ブロックキャラクターがいない場合、戦闘カードによる修正は無効となる(それ以外の修正は有効)。
※キャラクターがいない側の戦闘値は、基本的には 0となる。
- それぞれの戦闘力を比較し、値の大きいほうがミッションの勝者となる(引き分けは双方敗北)。
※実行側のキャラクターしかいない場合、無条件で実行側の勝者となる。
- 敗者側のキャラクターは、それぞれ 1点のダメージを負う。
▽ ミッション終了
- 実行側がミッションの勝者になった場合、以下の処理が行われる。
- それぞれの戦闘力の差額値分の勝利ポイントを実行側が獲得する。
- 防御側は“援護”を行うことで、実行側が獲得した勝利ポイントを任意で減らすことができる。
防御側の配備エリアにいる準備状態のキャラクター1体を消耗状態にすることで 1回の援護が行われ、実行側の獲得勝利ポイントが 1減らされる。
※援護は今回獲得したポイントを減らせるだけであり、従来獲得分を減らしたりマイナス値にしたりはできない。
- それぞれの(ダメージを除く)各種修正が終了する。
○ ターン終了
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 戦闘カードについて
- 手札のカードは、本来の使用法とは別に戦闘カードとして使用できる。
- 指令カードを除くすべてのカードに戦闘数が記載されており、ミッション実行時に戦闘カードとして使用することでキャラクターの戦闘力を強化することができる。
- 戦闘カードの使用権限はミッション実行側にあり、実行側が使用する場合のみ防御側が使用できる。
- 戦闘カードは、ミッション終了時に捨て札となる。
カード構成
○ 指令(Directive)カード (コスト不要)
- プレイヤーが所属する組織からの、プレイヤー自身に対しての任務指令。
- デッキ構築においてさまざまな影響を与える(デッキ構築時には、まず最初に指令カードの選択から始まる)。
- いずれか 1種類の組織名が記載されており、このカードと同一組織に属するキャラクターしかデッキに組み込むことができない。
- 大抵は特殊能力を持ち、使用条件を満たすならば各ターンのメインフェイズ終了時に任意で使用することができる。
○ キャラクター(Character)カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下。場にキャラクターとして配置される。
- 技術値(戦闘値を兼ねる)と体力の値を持ち、プレイヤーの手駒として働く。
- 体力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは蓄積する。
- フィールドに準備状態で存在する場合、1ターンに付き 1回のみミッションを行うことができる。
○ 装備(Equipment)カード (コスト必要)
- キャラクターが使用するさまざまな装備。
- 場のキャラクターに付ける形で場に配置し、キャラクターを強化する。
- 配置枚数の制限は存在しない(1体のキャラクターに何枚でも付けられるらしい)。
○ 作戦行動(Agenda)カード (コスト必要)
- 事前計画をしたうえで実行される作戦。効果はさまざま。
- 場に配置されてから時限爆弾(あるいはクッキングタイマー)のようにカウントダウンを繰り返す。
- 記載ターン数が最も高い値の辺を上にして場に配置し、毎自ターンのスタートフェイズ時に記載ターンを減らす形に回転させ、ターン数経過を指し示す。
- 配置後に規定ターン数に達した(該当ターン数が0ターンになった)場合、任意で効果を使用できる。
ただし効果使用の有無に関わらず、カードはこの時点で破棄される。
- 1ターンに付き 1枚しか配置できない。
○ イベント(Event)カード (コスト必要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。効果はさまざま。
- 指定タイミングにのみ使用でき、瞬間的に処理される。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は配備エリア(Briefing Room)とフィールド(Field)に大別される。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場(Discard Pile)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Press Pass
○ 発売開始: 2007年08月
- ○ ラインナップ
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