ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Teen Titans(ティーン・タイタンズ)』のルール解説。
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Teen Titans Collectible Card Game
ティーン・タイタンズ
Last Update 2021/11/20 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはヒーローチームや悪人のリーダーとなり、仲間の超人たちを率いて相手の活動拠点を壊滅する。
● 原作
TVアニメ『ティーン・タイタンズ』。
コミック『ティーン・タイタンズ』シリーズ。
※ティーン・タイタンズは、DCコミックのアメコミ作品の中の一シリーズである。
● 世界設定
悪はどこにでも現れる。スーパーマンを筆頭とする超絶ヒーローが平和を守ってくれるとはいえ、
日常的に頻発する犯罪すべてを数人のヒーローに託すわけにもいかなかった。
かといって警察や州兵の貧弱な装備では、悪の超人たちの前ではまったく歯が立たない。
そこで先輩ヒーローの下で修行を積んだ若手ヒーローたちも新たに独立し、それぞれにチームを結成して各地の悪人の根絶にいそしんでいるのである。
● 本ゲームについて
アメコミヒーローのTVアニメのTCGです。バットマンの弟子であるロビンを中心とした正統派チームでありながら、
日本のアニメーションの影響を露骨にうけた作風で全然アメコミらしくないアニメが原作ということで、通常のアメコミTCGとは独立したTCGとして登場しました。
ストーリーそのものは普通にご当地ヒーローの活躍であるため、本ゲームのシステムもお互いの本拠地の潰しあいを再現したものとなっています。
※今回はスターター付属ルールについて説明します(他にスタンダードゲームルールが存在)。
基本構成
勝利条件
- 勝利ポイントを 15ポイント以上獲得する。
- 相手のフィールドカードを 3枚以上破壊する。
- 特定カードに記載された勝利(相手の敗北)条件を満たす。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 3枚まで。ただし“Infinite”を持つカードは何枚でも投入できる。
● 初期配置用のフィールドカード (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 3枚ちょうど。
- 構築条件:
フィールドカードのみで構成されていること。
記載リミットの値の合計値が、この 3枚でちょうど 10になること。
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (Victory Point): 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 0枚。上限は無いが、基本的に 5枚を超えることは無い(各ターンごとにカード補充)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方とも 1ターン目から同一枚数分を補充)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 通常状態。
- カード裏: 配置状態、アクションおよびフィールドダメージ。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(トラッシュを再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: フィールドダメージのみ存在(キャラクターは無し)。
- ユニーク処理: (通常の)キャラクター、自軍ユニーク、後出し生存。
- キャラクターの攻撃は基本的に相手フィールドを対象とし、防御キャラクターの派遣は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分の初期配置用フィールドカード 3枚を、フィールドとして自分のフィールドエリアに裏向きに配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドロー(Draw)フェイズ
- それぞれ手札が 5枚ちょうどになるように、自分のデッキからカードを引く。
○ アクション(Action)フェイズ
- ターンプレイヤーから順に、それぞれ任意で手札のカードを、アクションとして自分のアクションエリアに裏向きに配置する。
○ ステージ(Staging)フェイズ
- ターンプレイヤーから順に、それぞれ任意で手札のキャラクターカード 1枚をキャラクターとして自分のステージエリアに裏向きに配置する。
※それぞれ 1ターンにつき 1体のみ。またそれぞれのステージエリアには、最大 6体までのキャラクターを配置できる。
○ ムーブ(Move)フェイズ
- ターンプレイヤーがこのターンでの攻撃側、相手プレイヤーが防御側となる。
- 攻撃側から順に、それぞれ自分の場のキャラクターそれぞれに以下のいずれか 1つの行動(移動)を行わせる。
※各エリアにはそれぞれ配置条件が存在するので注意すること。
※それぞれこのタイミングで使用できるストーリーカードを、任意で手札から使用できる。
- 攻撃側のみ、ステージエリアから防御側の(フィールドカードが存在する)フィールドエリアのいずれかに移動(攻撃)させる。
- 防御側のみ、ステージエリアから攻撃側キャラクターが存在する自分のフィールドエリアのいずれかに移動(防御)させる。
- いずれかのフィールドエリアから、自分のステージエリアに移動(帰還)させる。
- 何もしない(その場に留まらせる)。
○ バトル(Battle)フェイズ
- 今回のバトルが、攻撃側キャラクターが存在する防御側のフィールドエリアそれぞれにおいて行われる。
- 今回バトルが行われるフィールドエリアに存在するカードを、すべて表向きにする。
※移動してきたそれぞれのキャラクターに加え、移動先のフィールドも表向きになる。
- 攻撃側による任意の順番によって、フィールドエリア単位のバトルがそれぞれ以下の手順で行われる。
各バトルの処理
▽ チーム確認(Team check)
- 攻撃側が、対象フィールドにいる自分のキャラクターの記載チーム名を確認する。
チームが 1つでも異なっている場合、以降の処理を飛ばし“バトル終了”に進む。
※攻撃側のキャラクター自体は、そのままフィールドに残される。
- 防御側が、対象フィールドにいる自分のキャラクターの記載チーム名を確認する。
チームが 1つでも異なっている場合、そのプレイヤーの対象キャラクターをすべてステージエリアに戻す。
※ステージエリアの配置上限に注意すること。
▽ グレード確認(Grade check)
- 攻撃側が、対象フィールドにいる自分のキャラクターの記載グレード値の合計値を確認する。
合計値がフィールドカードのリミット値を超えている場合、以降の処理を飛ばし“バトル終了”に進む。
- 防御側が、対象フィールドにいる自分のキャラクターの記載グレード値の合計値を確認する。
合計値がフィールドカードのリミット値を超えている場合、そのプレイヤーの対象キャラクターをすべてステージエリアに戻す。
▽ カード効果確認(Check for card effects)
- それぞれ対象フィールドに存在するすべてのカードの記載効果を確認し、条件を満たす場合は効果を発動する。
※カードによって、自動発動する場合と任意で効果を使用する場合が存在する。
▽ パワー比較(Compare power)
- それぞれこの時点での、自分のバトルを行うキャラクターのパワー値を算出する。
▽ ストーリーカードの使用(Play Storyline cards)
- それぞれこのタイミングで使用できるストーリーカードを、任意で手札から使用する。
▽ スキルカードの使用(Play Skills cards)
- それぞれバトルを行う自分のキャラクターが使用可能なスキルカードを、任意で手札から使用する。
※スキルカードと同時に一定数のアクションを使用することで、スキルカードの能力をより引き出すことができる。
▽ バトル結果の確定(Determine battle outcome)
- この時点で対象フィールドに攻撃側のキャラクターがいない場合、以降の処理を飛ばし“バトル終了”に進む。
- この時点で対象フィールドに防御側のキャラクターがいない場合、攻撃側の勝利として以降の処理を飛ばし“バトル結果の適用”に進む。
- それぞれ自分のバトルを行うキャラクターのパワー値に各種修正を加えて合算し、今回のバトルにおけるパワー値を算出する。
- それぞれのパワー値を比較し、値の大小によって今回のバトルの勝者が以下のとおり決定する。
- 攻撃側 > 防御側: 攻撃側の勝利。
- 攻撃側 < 防御側: 防御側の勝利。
- 攻撃側 = 防御側: 引き分け。以降の処理を飛ばし“バトル終了”に進む。
▽ バトル結果の適用(Apply battle outcome)
- 敗北した側の今回バトルをおこなったキャラクターが、勝利した側の勝利ポイント置き場にすべて送られる。
- 攻撃側が勝利した場合、防御側は以下の処理を行う。
- 自分のデッキからカードを 1枚引き、フィールドダメージとして裏向きのままフィールドカードの下に配置する。
- フィールドダメージの累計がフィールドカードのリミット値以上の場合、そのフィールドカードは破壊される。
破壊されたフィールドカードは、相手の勝利ポイント置き場に送られる。
- フィールドカードが破壊された場合、対象フィールドにいるキャラクターすべてをそれぞれのステージエリアに戻す。
▽ バトル終了
- それぞれ今回のバトルで使用したストーリーやスキルカードを、すべて破棄する。
※今回バトルを行ったうえでまだ残っているキャラクターは、そのままフィールドエリアに留められる。
- 今回のバトルが終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること(特に勝利ポイント置き場のカードに注意すること)。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性とチームについて
- キャラクターカードはいずれかの属性(Attribute)を持ち、さまざまな場面で使用される。
- 属性は Agility・Energy・Flight・Gadgets・Magic・Strength などの種類が存在する。
- それぞれのキャラクターは、最大で 4つの属性を持つ。ただし属性を持たない(None 記載の)キャラクターも存在する。
- 属性はスキルやガジェットの使用条件になっており、指定属性を持つキャラクターによって使用(装備)される。
- キャラクターカードには属性とは別にチーム(Team)の概念が存在し、所属組織としてバトルなどで使用される。
- チームは Teen Titans・Slade's Army・Hive Academy など数種が存在する。
ただし一部に所属チーム記載が無いキャラクターも存在する(まとめて“無所属”という、1つのチーム扱いとなる)。
- いずれかのフィールドエリアに移動する時は、異なるチームの自分のキャラクターは並存できない。
● アクションについて
- カードには本来の役割とは別に、カードの使用コストであるアクションとしての役割がある。
- 手札から任意のカードをアクションエリアに裏向きに配置することで、アクションとなる。
- ガジェットやストーリーカードの使用時は、記載分のコストを支払う必要がある。
またスキルカード使用時は、(範囲内で)任意数のコストを同時に支払うことで能力が強化される。
- アクション 1枚を破棄することで、コストが 1だけ支払われる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ フィールド(Field)カード (コスト不要)
- 戦いの舞台となる建物など。場にフィールドとして配置される。
- ゲーム開始時に初期配置分として、3箇所のフィールドエリアに 1枚ずつ配置される。
- リミットの値を持ち、キャラクターを配置できる範囲値として使用される。
- フィールドエフェクトの効果を持ち、この地でバトルが行われる際に記載効果を発揮する。
- 攻撃を受けることでフィールドダメージを受け、リミット値以上の累計ダメージをうけた場合に破壊される。
- 破壊された時は、相手の勝利ポイント置き場に送られる。
送られたカードの記載リミット値が相手の勝利ポイントとなる上に、破壊された枚数自体も勝利条件となる。
○ キャラクター(Character)カード (コスト不要)
- 強力な力を備えたスーパーヒーローや悪人たち。場にキャラクターとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 場のステージエリアに配置され、必要に応じていずれかのフィールドエリアに移動して行動を行う。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- グレードの値を持ち、フィールドへの移動条件などに使用される。
- 一定数の属性を持ち、対応するスキルなどを使用できる。
- 通常はいずれかのチームに属しており、バトルがチーム単位で行われる。
- それぞれのステージエリアには一度に 6体まで配置でき、余剰分は破棄される。なお相手のステージエリアには進入できない。
- それぞれのフィールドには、グレードの合計がフィールドカードのリミット値に収まる範囲内のキャラクターを移動できる。
※相手も同じフィールドに移動するが、制限数は各プレイヤー単位で判定される。
※フィールドにいる限りはステージエリアのキャラクター制限には含まれないが、戻ってきた瞬間に対象となるので注意すること。
- 基本的にはキャラクター単位で自軍ユニークである。
場に自分の同一キャラクターが表向きで複数存在する時は、従来側のキャラクターが破棄される。
※裏向きの間は、複数存在していても構わない。
※“Infinite”を持つカードは、何体でも存在できる。
- 破壊された時は、相手の勝利ポイント置き場に送られる(グレード値分の勝利ポイントを、相手が獲得する)。
○ ガジェット(Gadget)カード (コストと配置条件が存在)
- ヒーローたちの装備や乗り物など。場にガジェットとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- それぞれ配置条件が存在し、条件を満たすキャラクターに付ける(装備する)形で場に配置される。
※詳細は確認中であるが、ステージフェイズに配置を行うと思われる。
- 配置することで、付けたキャラクターの能力を強化する。
● 一時的に使用するカード
○ スキル(Skillz)カード (使用条件が存在)
- キャラクターが使用するさまざまな戦闘能力。
- デッキに入れて使用される。
- バトルにおいて使用され、使用したキャラクターのパワーや能力を強化する。
- それぞれ使用条件が存在し、条件を満たす場のキャラクターによって使用される。
- 使用コスト自体は存在しないが、同時に一定数のコストを支払うことで能力が強化される。
- パワーの修正値を各コストごとに持っており、キャラクターのパワーが支払いに応じて強化される。
- 使用したカードは、バトル終了時にすべて破棄される。
○ ストーリー(Storyline)カード (コスト必要)
- ゲーム中におきるさまざまな出来事。効果はさまざま。
- デッキに入れて使用される。
- それぞれ使用タイミングが決められており、任意で手札から使い捨てで使用する。
場の構成
ステージ | 敵軍 ステージエリア |
敵 | 敵 | 敵 | 自 | 自 | 自 | フィールドエリア |
ステージ | 自軍 ステージエリア |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は各プレイヤー 3つずつのフィールドエリア(Field area)と、ステージエリア(Staging area)に大別される(上図は場の構成図)。
- フィールドゾーンはデザイン的に纏めて一列に並んでいるが、それぞれが独立空間で敵味方が明確に区別されている。
それぞれのゾーンには戦場となるフィールドカードが 1枚ずつ配置され、相手のカードを破壊することで勝利ポイントを得ることができる。
- ステージエリアはキャラクターの待機場所である。攻撃や防衛のために、ここからいずれかのフィールドへの移動が行われることになる。
- 他にもキャラクターの行動源となるアクションカードを配置するためのアクションエリア(Action area)が存在する。
- 永続カードを破棄した時や、瞬間使用カードの使用後はトラッシュ(Trash)という空間に集められる。
- 破壊した“相手の”キャラクターやフィールドカードは、勝利ポイント置き場(Victory point area)という空間に集められる。
※勝利ポイント置き場のカードの記載リミットやグレード値の合計値が、獲得した勝利ポイントとなる。
- トラッシュと勝利ポイント置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: Bandai
○ 発売開始: 2005年5月
- ○ ラインナップ
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- TEEN TITANS GO!(基本セット)
- ENTER: TITANS EAST!
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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