ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Spycraft』のルール解説。
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Spycraft Collectible Card Game
Last Update 2023/6/17 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは陰謀組織の幹部となり、部下であるエージェントたちに指令を与えて任務を達成していく。
● 原作
TRPG『Spycraft』。
● 世界設定
冷戦はひとまず終結し、それにより戦争に携わっていた者たちの大量解雇が行われた。
彼らはスパイとして優秀な特殊技能を持ち合わせているものの、使いどころを見失い路頭に迷うこととなった。
そんな中で持てる人脈を生かして裏組織を立ち上げる者があらわれ、いつしか巨大陰謀組織として成長したのだった。
● 本ゲームについて
スパイもののTRPGを原作とするTCGです。
時期的にドラマ『24』の影響をかなり受けており、1ゲームが劇中で 1日の間に起こった出来事を表しています。
※ここでは 2人用のスタンダードルールについて解説します。
基本構成
勝利条件
- 勝利ポイントを 20点以上獲得する。
- 相手のリーダーを 4体すべて倒す。
事前準備
● エージェンシーデッキ (Agency Deck: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 46枚以上(リーダーカードを加えて 50枚以上)。
- 構築条件:
エージェント・ギア・アクションカードで構成されていること(これに 4枚のリーダーカードが加わる)。
同一カードはデッキに 3枚まで。ただし“Unique”を持つカードはそれぞれデッキに 1枚まで。
● リーダーカード (1人分の補助カード群)
- デッキ枚数: 4枚ちょうど。
- 構築条件:
リーダーカードのみで構成されていること。
派閥が統一されていること。
記載されているレベルの値(1 ~ 4)がすべて異なっていること(同一カードの複数投入はできない)。
● ミッションデッキ (Mission Deck: 全員で共用する補助デッキ)
- デッキ枚数: 24枚ちょうど。
- 構築条件:
ミッションカードのみで構成されていること。
同一カードはそれぞれデッキに 1枚まで。
※大会によっては、あらかじめデッキ内容が決められている場合がある。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー・トークン: それぞれ種類を区別できるものを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(Victory Point): 0ポイント。以降蓄積する。
- 開始手札: 7枚。上限も 7枚(各ターンごとに調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(全員が 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表・正位置: アクティブ・(無傷という意味で)通常状態。
- カード表・横向き: アクティブ・負傷状態。
- カード裏向き: 非アクティブ状態、および最古 2枚ではないミッション。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(多人数用ルールが存在)。
- 召喚酔い: 無し(ただし配置時は非アクティブ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘はミッションアクションの一種として発生し、相手ミッションチームに属するエージェント 1体が対象となる。
ゲームの流れ
開始準備
- 全員の協議の上で、今回のミッションデッキを用意する。
- 今回のミッションデッキの内容を踏まえて、それぞれエージェンシーデッキやリーダーカードを用意する。
※明確に指示されているわけではないが、相手とは異なる派閥を使用することが望ましい。
- それぞれ自分のリーダーカード 4枚を、リーダーとして自分本部にレベルが昇順になるよう左から並べて裏向きに配置する。
- それぞれのエージェンシーデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のレベル 1のリーダーをアクティブ状態(表向き)にする。
- それぞれ自分のエージェンシーデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
- (いずれか 1人が代表となって)ミッションデッキをシャッフルする。
- ミッションデッキからカードを 5枚引き、ミッションとしてミッション置き場に裏向きで一列に並ぶように配置する。
配置されたミッションのうち、先に出された 2枚を表向きにする。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※1回のターンにてプレイヤーが順番に処理を行うため、プレイ順番はあるがターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手番)の進行
○ 潜入(Intel)フェイズ
- 今ターンのプレイ順を決定する(場のエージェントが持つ技能(Craft)値の合計値が、最も高いプレイヤーが先攻)。
- 先攻のプレイヤーから順に、それぞれが手番として以下のいずれかの潜入アクション 1つの実行を繰り返す。
そして全員がパスをした時点で、潜入フェイズが終了して報告フェイズに進む。
- エージェント雇用(Recruit an Agent): 手札からエージェントカード 1枚を、エージェントとして本部に裏向きに配置する。
- 装備申請(Requisition Gear): 手札からギアカード 1枚を、ギアとして本部に裏向きに配置する。
- アクションの実行(Perform an Intel Action): 場のカードに記載されている、潜入アクション 1つを実行する。
※個別のアクションごとに、1ターン 1回まで。実行したことを示すため、カードにアクション実行マーカーを乗せておくこと。
- アクションカードの使用(Play an Action): 手札の潜入アクションカード 1枚を使用する。
- 上司の出動要請(Brief a Leader): 自分のアクティブ状態のリーダー 1体の経費値分のアクティブトークンを、非アクティブ状態のリーダーに振り分ける。
※各プレイヤーごとに、1ターン 1回まで。ブラバドは使用不可。
- ミッション破棄(Discard a Mission): ミッションがターン開始時から場の最古の部分にある場合、そのミッションを破棄する。
- ミッション実行(Run a Mission): 後述のミッションフェイズを行う。
※全体で、1ターン 1回まで(早い者勝ち)。またこのアクションを行ったプレイヤーは、以降このターンに行える潜入アクションがパスのみとなる。
- パス(Pass): 潜入アクションを行わず、この手番を終了する。
○ ミッション(Mission)フェイズ
いずれかが“ミッション実行”を行うことでサブフェイズとして発生し、以下の処理が行われる。
▽ ミッションの遂行計画(Mission Planning)
- ミッション実行を行うプレイヤーが攻撃側となり、今回挑戦するミッション 1つを指定する。
- 攻撃側が、ミッションに挑戦するミッションチームを編成する(編成条件は後述)。
- 攻撃側が、編成したミッションチームを対象ミッションに移動させる。
ミッションが裏向きの場合は、ここで表向きになる。
▽ 敵の識別(Identify the Enemy)
- 相手が防御側となり、攻撃側のミッション挑戦を妨害する(チームを派遣して自分がミッションを達成する)かどうかを選択する。
- 妨害しない場合は、以降の処理を飛ばし“ミッションの目標達成”に進む。
- 防御側が妨害を行う場合、ミッションに挑戦するミッションチームを編成する。
そして編成したミッションチームを対象ミッションに移動させる。
- 今回のミッションに挑戦する、それぞれのチームが決定される。
▽ 敵との交戦(Engage the Enemy)
- それぞれミッションに挑戦する自分のチームが持つ技能値を合計し、その値により交戦の処理順を決定する(値が高い側が先攻)。
- それぞれ必要に応じて、チーム内のエージェントのアクティブ化などを行っておく。
- 先攻から交互に、双方がパスするまで以下のミッションアクションを繰り返す。
- アクションの実行(Perform an Action): 場のカードに記載されている、ミッションアクション 1つを実行する。
※基本的にはミッションチーム内にいるエージェントが行うが、一部のエージェントは本部から発動させることができる。
※ミッションアクションとして射撃などの戦闘が存在し、相手エージェントを負傷させることができる。
- アクションカードの使用(Play an Action): 手札のミッションアクションカード 1枚を使用する。
- エージェント撤収: 本部にいるリーダーのアクションとして、自チーム内の任意数のエージェントを本部に戻す。
- パス(Pass): 何もしない。
▽ ミッションの目標確認(Mission Goals)
- それぞれこの時点で残っているミッションチームの内容を確認する。
- 攻撃側が、以下の手順で今回のミッションを達成できたかどうかを判定する。
- 今回のミッションで指定された、達成目標に用いられるスキルを確認する。
- それぞれ自分のチームが持つ、指定されたスキルの値を合計する(チームに誰もいなければ 0)。
- それぞれスキル値の合計に各種修正を加え、今回の目標達成値を算出する。
※防御側の目標達成値には、“ミッションの達成値 * (2 ^ ミッションの延長回数)”の修正が加えられる。
※防御側が妨害しない(チームを派遣しない)場合は、ミッションの達成値(とその修正)のみで判定が行われる。
- それぞれの目標達成値を比較し、以下のようにミッションの達成を判定する。
- 攻撃側 ≧ 防御側: 攻撃側がミッション達成。
- 攻撃側 < 防御側: 防御側がミッション達成。
▽ ミッションの報告(Mission Debrief)
- ミッションを達成した側が今回のミッションカードを獲得し、自分の本部に蓄積する。
カードを獲得したことで、達成側は記載値分の勝利ポイントを獲得する。
- ミッションチームが、それぞれの本部に戻される。
- 攻撃側が今回のミッションを達成した場合は、任意でミッションフェイズの継続を行うことができる。
フェイズを継続する場合は、“ミッションの遂行計画”部分から新たな挑戦処理を繰り返す。
※同一ターンに継続により延長した回数分だけ、各ミッションの達成値が 2の累乗倍ずつ上昇することに注意。
- 攻撃側がミッション継続を行わない場合は、次の“ミッションの終了”に進む。
▽ ミッションの終了
- それぞれ今回のミッションで乗せた(ミッションアクション用の)アクション実行マーカーが、すべて取り除かれる。
- 今回のミッションフェイズが終了する。
○ 報告(Debrief)フェイズ
- それぞれのアクション実行マーカーが、すべて取り除かれる。
- それぞれ自分のエージェンシーデッキからカードを 5枚引き、手札に加える。
- それぞれ手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 派閥について
- エージェントやリーダーカードには属性概念として派閥(Fanction)が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 派閥は以下の 5種類と、無所属(Freelancer)のエージェントが存在する。
リーダーはカード記載能力に加えて、派閥ごとの固有能力を持つ。
- バンシィ ネット(Banshee Net): ハッカー集団。暴露状態となったエージェントを撤退させられる。
- ブラッドバイン シンジケート(Bloodvine Syndicate): シンジケート母体の組織。効果対象となった時に部下に押し付けられる。
- クリプト(The Krypt): 共産系組織。裏向きミッションを調査して破棄できる。
- ナインタイガー ダイナスティ(Nine Tiger Dynasty): アジア系武闘派組織。戦闘以外のミッションも戦闘で解決できる。
- シャドウ パトリオット(Shadow Patriots): 愛国者の一団。直前と異なる種類のミッション解決時に、追加の勝利ポイントを得る。
- リーダーと異なる派閥のエージェント(無所属を除く)のコストは、本来の 2倍の値が必要となる。
また対戦相手が使うリーダーと同じ派閥のカードは使用できない(ただし同一派閥での対戦となる場合は、問題なく使用可能であると思われる)。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- 本ゲームのコストはプレイヤーが直接払っているのでは無く、所属組織からある程度が供給される扱いとなる。
コストの供給は、場のリーダーによって変化する。
- リーダー自体のコストは、乗せられたアクティブトークンによって支払われる。
記載経費値以上のトークンが乗ることにより、アクティブ化が行われる。
※アクティブ化により、乗っていたトークンは消滅する。
※既にアクティブ化しているリーダーが全滅した場合は、残った中の最小レベルのリーダーがトークン無関係でアクティブ化する。
- リーダー以外のカードは、自分のアクティブ化しているリーダーの経費(の最大)値以下であれば、コスト不要で使用できる。
※リーダーの記載経費はリーダーの権限を表しており、その権限の範囲なら経理に自由に使用申請ができるらしい。
- リーダーの記載経費を超える経費を持つ(リーダー以外の)カードを使用する場合は、コストとして両者経費の差分値分の手札破棄が必要となる。
手札を 1枚捨てるごとに、記載ブラバド値分の経費が支払われる。
● ブラバドについて
- エージェンシーデッキに入るカードはブラバド(Bravado)の値を持ち、本来の役割とは別に数値不足時の解消目的で使用される。
- 要するに“カラ元気”とか“火事場のクソ力”的なもので、元の値だけでは失敗する項目の修正として使用される。
- 手札を 1枚捨てることで、記載ブラバド値分の修正が行われる。
- 以下のような場合に、ブラバドが使用される。
- リーダーの経費を上回る経費を持つカード使用時の、差分値のコスト支払い。
- 各種スキル値で判定を行う際の、不足値分の数値補正。
- ブラバドに使用したカードは、そのまま捨て札となる。
● ミッションチームについて
- ミッションに挑戦するためには、エージェントたちによるミッションチームの編成が必要となる。
- チームを編成するにあたって、以下の条件が存在する。
- 5体以下のエージェントで構成される。
- アクティブ状態のリーダーを加えることができる(5体の中に含まれる)。
- リーダー以外のエージェントは、アクティブ/非アクティブなどの状態を問わず加えられる。
- ミッションに挑戦する攻撃側は、そのミッションに対してミッションチームの派遣が必須となる。
防御側は攻撃側の妨害要員として、任意でミッションチームを派遣することができる。
- ミッションフェイズにおけるアクションは、基本的にそれぞれのミッションチーム内のエージェントによって行われる。
※一部のリーダーアクションなど、本部にいながらアクションを行える場合もある。
● ブラフについて
- 本作において(リーダーで無い)エージェントとギアは、場に裏向き(非アクティブ状態)で配置される。
その際に配置するカードは、ブラフ(実際とは異なるカード)であることが許されている。
- ブラフであっても、裏向きである間はエージェントやギアとして扱われる。
裏向きのカード群においては、一番上のカードがエージェント・それに付いているカードはギアと見なされる。
- ブラフが許されるのは裏向きである間だけである。効果などで不正がばれた(正しくない)場合は、そのカードは即座に破棄される。
- すべてのエージェントは、標準で相手の裏向きカード 1枚を確認する潜入アクションを持っているので、ブラフの多用には注意すること。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ミッション(Mission)カード (コスト不要)
- 達成すべきさまざまな任務。ミッションとして場に配置される。
ミッションを達成し勝利ポイントを獲得することが、本ゲームの基本目標となる。
- 横向きのカードで、共用のミッションデッキに入れて使用される。
- ミッションナンバー(Mission number)の値を持ち、大会などでの事前構築を行う場合などに使用される。
- ミッション置き場に常時 5枚が配置される。配置はミッションデッキの上から順番に 1枚ずつ、先出し順で一列に並べられる。
ミッション達成や破棄により枚数に欠けが生じた場合は、逐次 5枚になるようにデッキからカードが最後尾に補充される。
- ミッションは当初裏向きに配置されるが、その中で先に出した 2枚が常に表向きになる。
表向きになったカードに欠けが生じた場合は、残ったカードの中で先出しされた 2枚が即座に表向きとなる。
- ミッションの並び順(および表向きになる順番)は、ミッションデッキからの配置に関しての話である。
ミッションへの挑戦は、この並び順に関係なく任意に行える(まだ裏向きのミッションにも挑戦できる)。
- 潜入フェイズに“ミッション実行”を行うことで、いずれかのミッション 1つに挑戦できる。
ただし 1ターンに挑むことができるのは、全員で 1つだけに限られる(つまり早い者勝ち)。
- ミッション説明(Mission Description)として、以下の項目を持ち、ミッション遂行のために使用される。
- 種類(Type): 陰謀(Intrigue)・戦闘(Fight)・追跡(Chase)の 3種類が存在し、使用できるアクションが変化する。
- ロケーション(Location): 公共(Public)・秘匿空間(Private)の 2種類が存在し、状況によってはエージェントが暴露状態となる。
- 達成スキルと達成値(Objective number): ミッション達成に必要なスキルとその達成値。
- カバー値(Cover Rating)を持ち、銃撃などが発生した時に隠れられる(負傷せずにすむ)度合が示されている。
- それぞれ攻撃側としてミッションに挑むときと防御側として挑むときの専用ルールが、個別記載されている。
- 勝利ポイント(Victory Point)の値を持ち、達成時に記載分の勝利ポイントを獲得できる。
達成したミッションは、それぞれの本部内に集められる。
- 達成されることなく破棄された場合は、ミッション専用の捨て札置き場に送られる。
○ リーダー(Leader)カード (コスト必要)
- 任務達成のための行動隊長。エージェントの一種であるリーダーとして場の本部に配置される。
- それぞれが各レベルごとの 4枚を用意する。
※事実上デッキとは異なる存在なのだが、ルール的にはエージェントデッキの構成要素の一部扱いとなる。
- 本作における 4体のリーダーは、例えるならば団体戦勝ち抜き方式の選手のような存在となる。
先鋒・次鋒・中堅… といった感じで順に登場するが、まれに複数が同時登場する場合もある。
- 1 ~ 4のいずれかのレベル(Level)の値を持ち、リーダーの強さの指針となる。
場にすべてが裏向き配置されたうえで、ゲーム開始時に一番レベルが低いカード 1枚が表向き(アクティブ状態)となる。
- 最初の 1体以外は非アクティブ状態で場に存在し、アクティブトークンを乗せる時以外は場に存在しないも同然の扱いとなる。
そして非アクティブ状態のリーダーの上に記載経費値以上のアクティブトークンが乗っている場合は、任意のリアクションタイミングでアクティブ化できる。
これにより複数リーダーの同時運用も可能となる。
- 以下の 4種のスキル(Skill)の値を持ち、ミッション遂行のために使用される。
- カリスマ(Charisma): 陰謀ミッションや、相手の行動を縛る目的で使用される。
- 戦闘(Combat): 戦闘ミッションと、そこでの射撃戦などで使用される。
- 輸送(Transport): 主に追跡ミッションにおいて使用される。
- 技能(Craft): 各ターンごとのプレイ順決定など、さまざまな処理で使用される。
- 経費の値(Expense Rating)を持ち、他のカードを配置する際のコスト支払いで参照される。
経費は非アクティブ状態から出動要請(アクティブトークン配置)によってアクティブ化する際にも使用される。
- それぞれ固有の能力を持つほか、ミッションクラフト(エージェントの撤収指示)や派閥単位での共通能力などを備えている。
- ミッション挑戦の処理の中で負傷状態になる場合がある。
負傷状態は治療しなければそのままで、すべてのスキル値が -2の修正を受ける(マイナスとなる場合は 0)。
※設定的に 1日(1ミッション 1時間)の中の出来事なので、自然治癒することは無い。
- 負傷状態で負傷すること(2回分の負傷)で引退となり捨て札となる。
アクティブ状態のリーダーがいなくなった場合は、次レベルのリーダーがコスト不要でアクティブ化する(4体とも引退するとゲームに敗北)。
○ エージェント(Agent)カード (コスト必要)
- 任務のために雇われた戦士たち。場にエージェントとして配置される。
- エージェンシーデッキに入れて使用される。
- 潜入アクションの一種として場の本部に配置される。
配置時点では裏向き(非アクティブ状態)であり、まだこの時点ではコスト不要である。
- リーダーを含めて、アクティブ状態で場に 5体まで配置できる。
※非アクティブ状態は何体いても問題ないが、アクティブ状態で 6体以上となる時は超過分を破棄(リーダーは不可)する必要がある。
- 裏向きのカードは、任意のタイミングでコストを支払うことで表向き(アクティブ状態)にできる。
- 基本的に単独では行動せず、ミッションチームを編成してミッションに挑戦することになる。
- リーダーと同様に 4つのスキル値を持ち、ミッション遂行のために使用される。
- それぞれ固有の能力を持つほか、いくつかの共通能力を備えている(詳細はルールブックなどを参照)。
- ミッション挑戦の中で負傷状態になる場合がある。負傷中はすべてのスキル値が -2の修正を受ける。
- 負傷状態で負傷することで引退となり、捨て札となる。
○ ギア(Gear)カード (コスト必要)
- エージェントが使用する武器や道具など。場にギアとして配置される。
- エージェンシーデッキに入れて使用される。
- エージェントに付ける形で場の本部に配置する。
- 1体のエージェントに複数付けられるが、同名や(ユニーク・ガジェットを除く)同一特徴を持つカードはそれぞれ 1枚まで。
- その多くはスキル調整値(Skill Adjustments)を持ち、エージェントのスキルを強化する。
- 付けた対象が場を離れる際に、一緒に破棄される。
● 一時的に使用するカード
○ アクション(Action)カード (コスト必要)
- ゲーム中に行われるさまざまな行動。
- エージェンシーデッキに入れて使用される。
- 潜入アクション(Intel)・ミッションアクション(Mission)・リアクション(React)の 3つの種類を持ち、それぞれで使用タイミングが異なる。
- 一部のカードは、その効果に対するスキル目標値(TN: Skill Target Number)を持つ。
スキル目標値を持つ場合は、使用する側のスキル値が記載値以上であれば効果が発動する。
- 潜入アクションは、潜入フェイズでそれぞれの手番に 1回ずつ行うアクションとして使用される。
- ミッションアクションは、ミッションフェイズの中で使用される。
- リアクションは、他のアクションに対応してそれぞれ固有のタイミングで使用される。
- 使い捨てのカードであり、使用後は捨て札に送られる。
● その他のカード
○ リファレンス(Reference)カード
- エージェントの標準能力など、個別カードに未記載の共通能力などがまとめられたルールカード。
- ゲーム用カードではなくルールブックの一部にあたる存在で、必要に応じて場の脇に提示される。
場の構成
敵軍 HQ | 敵軍本部 |
Mission Queue | ミッション置き場 |
自軍 HQ | 自軍本部 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれの本部(Headquarters)と、共用のミッション置き場(Mission Queue)に大別される(上図は場の構成図)。
- ミッション置き場には、常時 5枚のミッションが順番に配置される。配置された中でより先に出た 2枚が表向きとなる。
枚数(全体 5枚と、その中の表 2枚)に欠けが生じた場合、即座に補充が後詰めで行われる。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札置き場(Discard pile)という空間に集められる。
ただしミッションカードは、個人分とは独立したミッション専用の捨て札置き場に集められる。
- ミッションに挑戦して獲得したミッションカードは、それぞれの本部内の専用置き場に集められる。
商品情報
● メーカー: Alderac Entertainment Group
○ 発売開始: 2004年
- ○ ラインナップ
-
- Operation Nightfall
- Extinction Agenda
- Day of the Bullet
- Murder Lottery
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆