ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Super Deck!』のルール解説。
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Super Deck!
The Super Hero Trading Card Game
Last Update 2021/6/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは街の有力者となり、スーパーヒーローたちの戦いを裏で糸引くことにより利潤をむさぼる。
● 原作
オリジナル。
● 世界設定
街のあちこちで悪事を働くヴィランたち。そしてそれに立ち向かう正義のスーパーヒーロー!
多くの人たちがヒーローの活躍を応援し、その勝利を共に分かち合っている。
その一方でこの善悪の戦いを、ビルの一室から打算的な目つきで見つめる者も存在するのである。
● 本ゲームについて
アメコミヒーローのTCGです。登場するのはちょっと古めのアメコミ作品からそのまま切り抜いたような牧歌的なヒーローたち。
さらには白黒原画に強引な彩色を施したようなゲバゲバしさと、商品として考えるとかなりキツイ存在であるのは確かです。
ただしTCG黎明期ならではの独創性や手作り感も感じられ、今となってはレトロで温かみにあふれた作品となっています。
基本構成
勝利条件
- 自ターンから次の相手ターン終了まで、場の両方のバトルで勝利状態を維持する。
※自ターン終了時に「ラストチャンス」宣言を行った上で、次の相手ターンでも勝利状態が維持されている。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件: 同一カードはデッキに 4枚まで。
※本ゲームのシステム的に、ヒーローとヴィランの両方のカードが投入されている必要がある。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (それぞれの各バトルにおけるポイント): 0ポイント。値は逐次変動する。
- 開始手札: 7枚。上限も 7枚(常時 7枚を維持)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻の 1ターン目から枚数維持が行われる)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: ロケーションカード、バトル単位での両軍ユニーク、後出し生存。
- バトルは同時に 2か所で行われ、その対決はゲーム終了時まで続く。
それぞれのバトルの勝敗は相手とのポイント差で判定され、相手より 10以上大きい時に勝利している扱いとなる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 7枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
お互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 手札の使用
以下のどちらかの処理を、1回だけ行う。
- 手札から任意のカード 1枚を、配置または使用する。
そしてデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
- 手札から任意枚数のカードを捨てる。
そしてデッキからカードを捨てた枚数分だけ引き、手札に加える。
○ ポイント計算
- それぞれが自分の置き場単位での各ポイントを、以下のように算出する。
- 1つの主役スタックごとに、以下のポイント計算を行う。
※仲間スタックについては、コンパニオンカードの記載ポイントがそのままポイント値となる。
- ベースカードの記載ポイントが、主役スタックの基準ポイントとなる。
- そのスタックに存在するプラスカードの修正値を、ポイントに加算する。
- そのスタックに存在するマイナスカードの修正値を、ポイントに加算(実際には減算)する。
この時点でポイントがマイナス値となった場合は、一律でポイント 0とする。
- そのスタックに存在する、無効化されていない乗算カードの修正値を掛け合わせる。
- その置き場にロケーションカードがある場合、置き場のすべてのスタックそれぞれのポイントにロケーションの修正値を加算する。
※その置き場にある主役スタックと仲間スタックのすべてに対して、修正値が個別に加算される。
- 各スタックのポイントをすべて集計し、その置き場でのポイント値を算出する。
- それぞれの置き場のポイントを、各バトルごとに比較する。
比較して自分のポイントが相手より 10以上大きい場合、現時点でそのバトルに“勝利している”扱いとなる。
- 2か所のバトルの両方で勝利している場合、強制で「ラストチャンス」を宣言する(判定は次ターン)。
- 直前のターンに相手プレイヤーが「ラストチャンス」を宣言している場合、以下の判定を行う。
- 相手が両方のバトルに勝利している(どちらも相手が 10以上大きい): 「ラストチャンス」を宣言したプレイヤーが、ゲームに勝利する。
- いずれかの側で相手がバトルに勝利していない: 宣言無効となり、ゲーム続行。
1ゲーム終了時の処理
- 相手とカードが混じっていないか、よく確認すること。
- 賭けルールを採用している場合、ゲームの勝者が相手の人質となっているカードをすべて獲得する。
ルール細則
基本ルール細則
● ヒーローとヴィランについて
- 本ゲームはスーパーヒーローとヴィランによる正義と悪の戦いである。
ただしプレイヤーは黒幕的存在であり、それぞれが正義と悪を同時に使用する。
- 自分のヒーローは相手のヴィランと戦い、自分のヴィランは相手のヒーローと戦う。
自分のヒーローとヴィラン同士は、お互いに一切干渉しない(おそらくは互いの存在すら知らないものと思われる)。
● 属性(アライアンス)について
- 一部のカードには属性概念としてアライアンスが存在し、配置条件として使用される。
- 属性は H(ヒーロー)・V(ヴィラン) の 2種類が存在する。また無属性も存在する。
- ヒーロー属性を持つベース・コンパニオンカードは、自分のヒーロー置き場にのみ配置できる。
またヒーロー属性を持つマイナスカードは、相手のヒーロー置き場にのみ配置できる。
- ヴィラン属性を持つベース・コンパニオンカードは、自分のヴィラン置き場にのみ配置できる。
● スタックについて
- カードを場に配置するときは、それぞれの置き場において“スタック”という単位で配置される。
- スタックには 主役スタック(Primary stack)と仲間スタック(Companion stack) の 2種類が存在する。
- 主役スタックはベースカードの配置によって作成され、その上にさまざまなカードが追加で配置されていく。
- 通常は 1つの置き場につき 1つの主役スタックが作られる。
ただし一部のコンパニオンカードの効果により、追加の主役スタックが作られる場合もある。
- 仲間スタックは主役スタックが存在する時に、コンパニオンカードの配置によって作成される。
なお仲間スタックは 1つの置き場に複数作ることができる。
- 仲間スタックは基本的にコンパニオンカード 1枚のみで構成される(例外的に主役スタックに変化する場合もある)。
- 一度作られたスタックの中身は、手札の同種カードによる交換配置で変化させることができる。
- ロケーションカードは例外的な存在であり、スタックとは別に各バトルごとに 1枚だけ配置される。
● ラストチャンスについて
- 本ゲームの勝利条件は、双方のポイント差を一定値以上維持することにある。
ただポイントの差分値は常に変化し続けるので、区切りをつけるために“ラストチャンス”の宣言が行われる。
- ラストチャンスは、2か所のバトル両方において勝利している時(自分のポイントが相手より 10以上大きい時)に宣言される。
※ポイント差が 9以下の場合は両者の実力が拮抗しており、その時点でのバトルの勝者がいない扱いとなる。
- ラストチャンスを宣言した次のターンに、相手は文字通りの逆転するための”最後のチャンス”が与えられる。
そして相手ターンの終了時点でバトルの勝利が両方とも維持できていれば、宣言したプレイヤーがゲームに勝利する。
- ラストチャンスを宣言した次のターン中にいずれかで相手のポイント超過を 9以下に抑えられれば、宣言無効でゲームが継続する。
- ラストチャンス宣言は強制である。一度無効となっても、再び条件が整えばその都度宣言しなければならない。
● 人質について
- 本ゲームはTCG黎明期の存在故に賭け要素が存在し、それぞれの“人質”となったカードが賭けの賞品となる。
- 自分のデッキの一番上のカード 1枚を場の脇に裏向きで置いておくことで、そのカードが人質となる。
- ゲーム開始時は人質が存在しない。以下の行動を行った時に、自分の人質がぞれぞれ 1枚ずつ追加される。
※要するに、自分のヴィラン置き場の主役スタック数分のカードが人質となる。
- 自分のヴィラン置き場に、ベースカードを最初に配置した時(1回のゲームにつき 1回のみ)。
- 自分のヴィラン置き場に、コンパニオンカードの《パートナー》を配置した時。
- 自分のヴィラン置き場に、コンパニオンカードの《サイドキック》を配置した時。
- 当初はゲームに勝利した時に、勝利したプレイヤーが人質となったカードをすべて獲得するルールであった。
現在はカードを賭ける風習自体が途絶えているため、(ゲーム中は使えないというだけで)ゲーム終了後は元のデッキに戻すことが望ましい。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ベース(Base)カード
- アメコミ世界でのスーパーヒーローや悪人たち。場にベースとして配置される。
- いわゆるメインキャラクターであり、スタックの起点となる。
まだ自分のスタックがないバトルでの置き場に配置することで、このカードを中心とする主役スタックが作られる。
- ポイントの値を持ち、プレイヤーの武器となる。この値が主役スタックのポイントの基本となる。
- いずれかの属性を持ち、ヒーローかヴィランのどちらかの置き場にのみ配置できる。
- 通常は 1つのバトルでの置き場につき 1枚だけ配置される(追加配置できる場合もある)。
ただし新規配置とは別に、手札のベースカードを既存スタックのベースと入れ替え配置することもできる(従来分は破棄)。
○ コンパニオン(Companion)カード
- 助っ人ヒーローや子悪党たち。場にコンパニオンとして配置される。
- 自分のいずれかの主役スタックに対して隣接配置され、新たな仲間スタックが作られる。
なお仲間スタックは、1つの主役スタックに対して複数作ることができる。
- 通常はいずれかの属性を持ち、ヒーローかヴィランのどちらかの置き場にのみ配置できる(まれに例外もいる)。
- 通常はポイントの値を持ち、この値が仲間スタックのポイントとなる。
※ 《パートナー/ Partner》と《サイドキック/ Sidekick》
- コンパニオンカードの一種で、将来のヒーローやヴィラン候補。
- いずれもヒーロー・ヴィランそれぞれに存在し、役職がカード名となっている(後に配置されるベースカードこそが、彼らの真の姿となる)。
- 通常のコンパニオンカードとは異なる存在で、ポイント値を持っていない。
- 一旦は仲間スタックとして配置される。ただしこのスタックの上に、(次ターン以降に)手札のベースカードを配置することができる。
ベースカード配置により、スタックがその置き場で 2つ目(あるいは 3つ目)の主役スタックへと変化を遂げる。
○ プラス(Plus)カード
- 自分のヒーローやヴィランが使用する武器や乗り物など。
- 自分のいずれかの主役スタックのベースカードに対して使用し、1つのスタックに対して 1枚だけ配置できる。
- ポイントの(プラスの)修正値が記載されており、自分のスタックのポイントを増加させる。
- プラスカードの存在が、乗算カード(および相手のマイナスカード)の配置条件となる。
- 手札のカードを既存スタックのカードと入れ替え配置することもできる。この場合従来カードとそれに付けられた各種カードがまとめて破棄される。
○ マイナス(Minus)カード
- 相手の武器や破壊行動など。
- 相手のいずれかの主役スタックの、プラスカードに対して配置できる。
- マイナスのポイント修正値が記載されており、相手のスタックのポイントを減少させる。
- 一部のカードはヒーロー属性が記載されており、相手のヒーロー置き場のスタックに対してのみ配置できる。
○ 乗算(Times)カード
- 自分のヒーローやヴィランの継続戦闘能力。
- 自分のいずれかの主役スタックのプラスカードに対して使用し、1つのスタックに対して 1枚だけ配置できる。
- ポイントの修正値が掛け算で記載されており、(加減修正を終えた)自分のスタックのポイントを大幅に増加させる。
- 乗算カードの存在が、結果的に相手の打ち消しカードの配置条件となる。
- 手札のカードを既存スタックのカードと入れ替え配置することもできる。この場合従来カードと付けられた打ち消しカードがまとめて破棄される。
○ 打ち消し(Peril)カード
- 相手の大型破壊武器や大規模な作戦行動など。
- 相手のいずれかの主役スタックの、乗算カードに対して配置できる。
- 基本的には相手の乗算カードの対抗手段であり、対象の効果を無効化する。
○ ロケーション(Location)カード
- バトルが行われている場所。場にロケーションとして配置される。
- それぞれのバトルに対して、スタックとは別に配置される。
- バトル単位で両軍ユニークであり、常に最新のカードが 1枚だけ存在できる。
※従来分は破棄。なお 2つのバトルが同時に行われているので、場に最大 2枚まで配置できることになる。
- プラスカードとは別の存在だが、効果はプラスカードの上位互換といった存在となる。
- 通常はポイント修正値が記載されており、対象バトルの自分のスタックそれぞれのポイントを(乗算後に)増加させる。
● 瞬間的に使用するカード
○ スペシャル(Special)カード
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 効果はさまざまだが、その多くはスタックの構成そのものに影響を与えることができる。
- どちらか一方のバトルに対して使用され、使用後は捨て札となる。
場の構成
相手のヴィラン | | 相手のヒーロー |
自分のヒーロー | | 自分のヴィラン |
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場は、ヒーローの置き場とヴィランの置き場に大別される(上図は場の構成図)。
- それぞれの場を合わせて、“自分のヒーロー VS. 相手ヴィラン”と“自分のヴィラン VS. 相手ヒーロー”という 2つのバトルが同時に行われる。
それぞれのバトルは最後まで決着がつかず、その時点での勝敗状況がポイントの大小比較によって決められる。
- 永続カードが破棄された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Card Sharks Inc.
○ 発売開始: 1994年
- ○ ラインナップ
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