ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『7th Sea CCG』のルール解説。

7th Sea Collectible Card Game

Last Update 2021/3/6 文責:DOP


ゲーム概要

● ゲームタイプ
 2人対戦によるリーダー討伐戦。プレイヤーは帆船の船長となり、船乗りを率いて相手を海の藻屑と化す。

● 原作
 TRPG『7th Sea』シリーズ(本作はシリーズの一翼を担う兄弟分にあたる)。

● 世界設定
 広大な海に囲まれた“Thea”の世界。大型帆船の登場によって、人々は 5つの海を自由に行き来していた……そう、5つの海を。
この世界には 7つの海があるとされているが、そのうち 1つは巨大な壁により他とは隔てられている。
そしてもう一つ。神話の中で語られている 7番目の海が、世界のどこかに存在しているのである。

● 本ゲームについて
 海賊の世界を再現したTCGです。といっても実在の国家・人物ではなく、大海原を冒険するTRPGの世界を舞台としています。


基本構成

勝利条件

事前準備

● デッキ (1人分のゲームカード)

● 海 (全員で共用する場のカード)

● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 船トークン: 使用者を判別できるものを各 1個。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

その他構成

● カードの行動表現

● 基本構成細則


ゲームの流れ

開始準備

全体の基本進行

 以下のターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※同一ターンの中で、全員が処理を行う。

ターン(一回の手番)の進行

○ ターン行動決定(Determining Turn Order)フェイズ

○ アクション(Actions)フェイズ

砲撃の処理

▽ 砲撃の実行

▽ ダメージ コントロール

移乗攻撃(および決闘)の処理

▽ 接舷判定

▽ 白兵戦
攻撃側から順に、双方がパスするまで以下の処理を繰り返す。
※“決闘”の場合は、それぞれ指定された 1体ずつのクルーを用いて攻撃側から攻撃を行う 1回の流れで処理が終わる。

★ 白兵戦の開始

  • 今回の順番となった側が攻撃を行うかパスするかを選択する。
    攻撃せずにパスする場合は、以降の処理を飛ばして“白兵戦の終了”の処理に進む。
  • 攻撃を行う側が攻撃を行うクルーとして、自分の(今ターン未攻撃の)アンタック状態のクルー 1体を選択する。
  • 攻撃を行う側が手札から任意のカード 1枚を、攻撃カードとして場に出す。
    攻撃を行うクルーは、攻撃カードに記載された移乗ボックスの技での攻撃を行うことになる。
    ※それぞれこの攻撃に対するリアクションを任意で行うことができる。
  • 攻撃を行うクルーの戦闘能力値に各種修正を加え、今回の攻撃における命中ダメージ値を算出する。

★ 反撃
 攻撃を受けた側から交互に、どちらかがダメージを受けることを選ぶまで以下の処理をくり返す。
※つまりテニスのラリーのようなものである。サーブ(初回攻撃)からラリーを繰り返し、脱落した側がダメージを受けることになる。

  • 直前に攻撃を受けた側のプレイヤーは、任意でダメージを受けるか反撃するかを選択する。
    ダメージを受けることを選んだ場合は、以降の処理を飛ばし“ダメージ コントロール”の処理に進む。
    ※反撃に必要なクルーや手札が無くて反撃できない場合は、無条件でダメージを受けることになる。
  • 反撃を選んだ場合、反撃するプレイヤーは以下の処理を行う。
    • 反撃を行う自分の(今ターン未攻撃の)アンタック状態のクルー 1体を選択する。
    • 手札から任意のカード 1枚を、攻撃カードとして場に出す。
      ただしここで出せるのは、直前の攻撃カードの技にジャンケン的な意味で勝てる技を持つカードに限られる。
      ※移乗ボックスは 5属性ジャンケンになっており、小さいボックス部分に勝つことができる相手の技が記載されている。
    • 攻撃カードを出すことで、相手に対して攻撃カードの技による攻撃(反撃)を行うことになる。
    • 反撃を行うクルーの戦闘能力値に各種修正を加え、今回の攻撃における命中ダメージ値を算出する。
      ※命中ダメージはその都度計算される。直前の相手の算出ダメージは特に考慮されない。
    • 反撃を完了する(今度は相手が攻撃を受ける側となる)。

★ ダメージ コントロール

  • ダメージを受けることを選択した側のプレイヤーは、以下の手段を組み合わせることで受けた命中ダメージを 0にする(吸収する)。
    ただしクルーにダメージを吸収させる場合は、優先的に攻撃(反撃)を行ったクルーで吸収しなければならない。
    ※“決闘”でのダメージ吸収の場合は、攻撃に関わったクルーが沈んだ時点で命中ダメージが 0となる(他のクルーに影響を与えない)。
    • 何らかのリアクション能力によって、ダメージ値を減少させる。
    • 自分のアンタック状態のクルー 1体をタック状態にすることで、記載戦闘値分だけダメージ値を吸収させる。
    • 自分のクルー 1体を沈めることで、記載戦闘値分だけダメージ値を吸収させる。
  • 自分の船長を沈めても命中ダメージを 0にできなかった場合、そのプレイヤーは敗北する。
  • 今回の白兵戦で攻撃(反撃)を行った(うえで健在な)それぞれのクルーを、すべてタック状態にする。
  • 今回の白兵戦で使用したすべての攻撃カードが、それぞれの捨て札に送られる。
  • 今回の白兵戦を開始したのが“防御側”の場合、攻撃・防御側それぞれが自分のデッキからカードを 3枚引いて手札に加える。
    引いたことで上限枚数を超えた場合は、上限に収まるようにカードを捨てる。

★ 白兵戦の終了

  • 今回の白兵戦が終了する(今度は相手が白兵戦を行う側となる)。

▽ 移乗攻撃の終了

○ ドロー(Draw Cards)フェイズ

○ アンタック(Untack)フェイズ

1ゲーム終了時の処理

 特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。


ルール細則

『7th Sea』世界と実際の世界との対応

 『7th Sea』は海賊が活躍した時代(17世紀後半あたり)の、欧州風架空世界“Thea”を舞台とした作品である。
この世界ではそれぞれの国家が海上の覇権を巡り、さまざまな駆け引きが行われている。
“Thea”の国家と実際の欧州の国家の対応は以下のとおりであるが、完全な 1 対 1対応というわけではない。 陸上国家である中欧諸国群は一律省略されているし、海洋国家であっても国としての個性に乏しいポルトガルやオランダの存在は確認できない(近隣国とセットらしい)。 それに対してバイキングが現役バリバリであるなど史実よりも若干誇張された世界であるので、 そのうち古代ギリシャのガレー船とか倭寇のような別時代の船が出てくるのかもしれない(とりあえず幽霊船は存在する)。

Thea地球
Avalonイギリス
Castilleスペイン
Eisen統一ドイツ
Montaigneフランス
Ussuraロシア
Vodacceイタリア都市国家群
Vendelスウェーデンなど
Vestenバイキングたち
The Crescent Empireトルコ
Cathay中国

基本ルール細則

● 派閥について

● 能力値について

● コストについて

● 攻撃カードと移乗ボックスについて

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ 海(Sea)カード (配置コスト不要)

○ 船(Ship)カード (配置コスト不要)

○ 船長(Captain)カード (配置コスト不要)

○ 乗組員(Crew)カード (配置コスト必要)

※ 経験豊富な乗組員(Experienced Crew)

○ 舟歌(Chantey)カード (配置コスト必要)

○ アタッチメント(Attachment)カード (配置条件とコストが存在)

○ アドベンチャー(Adventure)カード (配置条件が存在)

● 一時的に使用するカード

○ アクション(Action)カード (使用コスト必要)

場の構成

敵陣敵軍
Trade SeaFrothing SeaLa BocaForbidden SeaThe Mirror
自陣自軍

商品情報

● メーカー: Alderac Entertainment Group
○ 発売開始: 1999年

○ ラインナップ

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