ジャガーノーツのTCGカタログ
キリスト教トレーディングカードゲーム『Redemption』のルール解説。
|
Redemption
Last Update 2024/9/7 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦、という体裁をとった宗教教材。プレイヤーは敬虔なキリスト教徒として、常に神と共にあり神の偉大さを体感する。
● 原作
キリスト教の教えを基にした、聖書の世界。
● 世界設定
「この世界には真の信仰に目覚めていない民が満ち溢れており、神の偉大なる御業によって救済する必要がある。」
……のだそうです。
● 本ゲームについて
カードゲームの体裁をとっていますが、実際のところはキリスト教の宗教教材と考えてください。
このメーカーは本作品のほかに『アークエンジェルTRPG』とか『カナーンの開拓』を作成しており、ゲームメーカーというよりは「ゲームを通じてキリストの教えを広める」ことを目的とした団体といった存在です。
ですから、本ゲームに関しても「神の素晴らしさを実感できたかどうか」こそが重要なポイントなのであって、
ゲーム内容やシステムをとやかく言うのは間違っているのかもしれません。
※ここでは 4版のタイプ 1構築ルールを基準として解説します。
基本構成
勝利条件
- 相手のロストソウルカードを、5枚以上救済(救われた魂として獲得)する。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚以上。
- 構築条件:
ロストソウルカードの投入枚数の合計が、デッキの 7分の 1以上であること(厳密には{デッキ枚数 - 50}/ 7 + 7 の値以上)。
遺跡カードの投入枚数の合計が、ロストカードの投入枚数以下であること。
支配カードの投入枚数の合計が、ロストカードの投入枚数以下であること。
支配カードは、それぞれデッキに 1枚まで。
多色旅団を持つカードは、それぞれデッキに 1枚まで。
テキストの枠を超えて特殊能力を持つカードは、それぞれデッキに(デッキ枚数 / 50 ※端数切捨て)枚まで。
上記以外の同一カード(単一旅団のキャラクターや強化カード)は、それぞれデッキに 3枚まで。
※詳細はレギュレーションによって変化する。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (救済したロストソウルカード): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 8枚。上限も 8枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(2人対戦時の先攻は、1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: アーティファクト起動状態。ほとんどのカードの配置状態。
- カード裏: アーティファクト機能停止状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: “Unique”を持つカード、自軍ユニーク、先出し生存。
- キャラクターの攻撃は、基本的に相手のロストソウルを対象とし、ブロックキャラクターの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ以下の処理を繰り返し、手札が 8枚ちょうどになるまでカードを引く。
- 自分のデッキから、カードを 1枚引く。
- 引いたカードがロストソウルカードの場合は、ロストソウルとして自分の場に配置する。
ロストソウルカード以外の場合は、手札に加える。
- 先攻・後攻を決定する(基本的には、自分の場にあるロストソウルが最も多いプレイヤーが決定する)。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドロー(Draw)フェイズ
- 以下処理を繰り返し、カードを 3枚手札に加える(デッキが尽きた時は、そこで処理を終える)。
- 自分のデッキから、カードを 1枚引く。
- 引いたカードがロストソウルカードの場合は、ロストソウルとして自分の場に配置する。
ロストソウルカード以外の場合は、手札に加える。
○ アップキープ(Upkeep)フェイズ
- 必要に応じて、場において維持コストが必要なカードのコストを支払う。
○ 準備(Preparation)フェイズ
以下の行動を、任意で行う。
- 手札のキャラクターカード 1枚を、キャラクターとして場に配置する。
- 手札のアーティファクトカード 1枚を、アーティファクトとして場に裏向き配置する。
- 手札の遺跡カード 1枚を、遺跡として場に配置する。
- 手札の要塞カード 1枚を、要塞として場に配置する。
- 手札の武器クラスの強化カード 1枚を、武器として場の対応キャラクターに配置する。
- 場のアーティファクト 1枚を、表向きにして効果を発動する(1ターンに 1回)。
- 場のロストソウル 1体を、空の遺跡に収納する。
- このタイミングで使用可能なカードの効果を使用する。
○ バトル(Battle)フェイズ
任意で 1回だけ、自分の場の聖者キャラクターを用いて以下の救済(または戦闘)処理を行う。
※相手の束縛の地に遺跡以外のカードがあるときは“救済”、なければ“戦闘”となる。
▽ 救済者の指定
- ターンプレイヤーが救済側となり、実行とその詳細(救済か戦闘か、多人数戦なら誰が対象かなど)を宣言する。
- 自分の場か手札のいずれかから、今回の救済を行う聖者キャラクター 1体を選択し、戦場に移動させる(配置する)。
- 救済を行うキャラクターの記載能力を使用する。
※救済は基本的に 1体で行うが、能力によっては複数キャラクターによる救済が可能となる。
▽ ブロックの宣言
- 相手は防御側となり、任意でブロックを行うかを宣言する。
※実際にブロックを行うことができる、悪人キャラクターがいる時にのみ宣言できる。
- ブロックを行う場合、自分の場か手札のいずれかからブロックを行う悪人キャラクター 1体を選択し、戦場に移動させる(配置する)。
- ブロックを行う場合、ブロックを行うキャラクターの記載能力を使用する。
- 今回の(戦闘を含む)救済の参加キャラクターと、最終的な対象が決定される。
- ブロックが行われない場合は以降の処理を飛ばし、“救済の実行”に進む。
▽ イニシアチブの決定と強化カードの使用。
- それぞれ救済の参加キャラクターの、現時点での戦闘力と耐久力を算出する。
※複数キャラクターで救済・ブロックを行う場合は、最後の部分で値を合算した 1体として計算する。
- 戦闘力を比較し、現時点で低い側が最初のイニシアチブを獲得する。
- イニシアチブを獲得した側から交互に、双方がパスするまで以下の行動を繰り返す。
- 手札から、自分の救済参加キャラクターに対応する強化カードを使用する。
- このタイミングで使用可能なカードの効果を使用する。
- パスする。
▽ 戦闘の処理
戦場における救済・防御側のキャラクターの有無により、それぞれ以下の処理を行う。
- 双方とも存在: 以下の戦闘が開始される。
- それぞれ各種修正を加え、自分の救済参加キャラクターの最終的な戦闘力と耐久力を算出する。
- 戦闘として、それぞれ自分の戦闘力を相手の耐久力と比較する。
戦闘力が相手の耐久力以上である場合は相手のキャラクターが破壊され、捨て札に送られる。
※複数キャラクターの場合は、1部隊としてまとめて一括処理される。
- 今回の戦闘の結果により、それぞれ以下の処理を行う。
- 防御側キャラクターのみ破壊: 救済(戦闘)成功。次の“救済の実行”に進む。
- 救済側キャラクターのみ破壊: 救済(戦闘)失敗。以降の処理を飛ばし、“救済・戦闘の終了”に進む。
- 双方破壊されず: 膠着状態により救済(戦闘)失敗。以降の処理を飛ばし、“救済・戦闘の終了”に進む。
- 双方のキャラクター破壊: 相互破壊により救済(戦闘)成功。次の“救済の実行”に進む。
※本作では教義として自己犠牲が肯定されている。よって救済するキャラクターが死んでも救済自体は行われる。
- 救済側のみが存在: 救済(戦闘)成功。次の“救済の実行”に進む。
- 救済側が不在: 救済(戦闘)失敗。以降の処理を飛ばし、“救済・戦闘の終了”に進む。
▽ 救済の実行
防御側の束縛の地の内容により、それぞれ以下の処理を行う。
※ロストソウルは遺跡で防衛されている場合もある。その場合の救済は遺跡に対応できるキャラクターが必要となる。
- ロストソウルが存在: 救済として、以下の処理を行う。
- 防御側が自分の束縛の地からロストソウル 1体を選び、救済側に渡す。
- 救済側が渡されたロストソウルを“救われた魂”として獲得し、自分の贖罪の地に配置する。
- 何もいない(遺跡のみ): 救済対象がいないので、そのまま処理を終える。
▽ 救済・戦闘の終了
- このタイミングで使用可能なカードを使用する。
- 戦場にいる(生き残った)キャラクターを、それぞれの場に移動させる。
- 今回使用した使い捨ての強化カードがすべて破棄される。
- 今回の救済(または戦闘)が終了する。
○ ディスカード(Discard)フェイズ
- 任意で手札のキャラクターカードを、キャラクターとして場に配置する。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- ターンの終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 善悪と旅団について
- キャラクター・遺跡・強化カードには、属性概念として善悪と旅団が存在しさまざまな場面で使用される。
- 本作における善悪は、あくまでもキリスト教の価値観としての善悪である。
今の目で見ると善人は熱血漢のおせっかい焼きで、悪人も信仰に疎いだけの現実主義者や保守派といったニュアンスとなる。
- ゲーム的には善の勢力が相手のロストソウルに対する攻撃部隊、悪の勢力が自分のロストソウルを守る防衛部隊の役割を担当する。
- 旅団は善悪の補助概念で、それぞれを象徴する色によって識別される。
- 善に属する旅団は、白・緑・赤・紫・青・金・銀・土色・鴨の羽色 の 9種類が存在する。
悪に属する旅団は、黒・真紅・薄緑・灰・金・茶色・橙 の 7種類が存在する。
※金の旅団は善悪両方に存在する。宗教的には理由があるのだと思われるが、ゲーム的には共通である意味は無い。
※実際の色は販売セットごとに(彩度などが)微妙に異なる。ただしゲーム的には多少違っていても同色として扱われる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ロストソウル(Lost Soul)カード (機械的に配置)
- 漠然と日常をすごす一般大衆。場にロストソウルとして配置される。
- キリスト教的にはさまよえる魂にほかならず、その心を救済することで真の信仰に目覚めさせるのが本ゲームの目的となる。
- 基本的には能力を何も持たず、すべて同種のカードとして扱われる。
※例外的に、1枚で複数枚として扱われる特殊なカードもわずかに存在する。
- 自分の場の中の“束縛の地”に配置され、対戦相手にとっての勝利条件となる。
- 相手の聖者キャラクターの攻撃(救済措置)が通った場合に救済される。
救済されたカードは“救われた魂(Redeemed Soul)”となり、相手の贖罪の地に集められる。
- 自分のデッキの約 7分の 1がロストカードでなければならず、デッキから引いた時は強制的に束縛の地に配置される。
※引いた場合はもう一度引き直し、改めて引いたカードが(ロストソウルでなければ)手札に加えられる。
○ キャラクター(Character)カード (コスト不要)
- プレイヤーの部下となる人間や天使など。場にキャラクターとして配置される。
- 自分の場に配置され、必要に応じて戦場部分に移動する(または戦闘開始時に手札から配置する)。
- 戦闘力(Strength)と耐久力(Toughness)の値を持ち、プレイヤーの武器・盾となる。
- それぞれ善悪と所属旅団を持ち、使用目的が明確に異なっている。善悪の違いは以下の通り。
- 聖者 (Hero):十字架アイコンの攻撃カード。相手プレイヤーのロストソウルに対し、救済を行う。
- 悪人 (Evil Character):竜のアイコンの防御カード。相手による救済から、自分のロストソウルを守る(信仰を妨げる)。
- 一部のカードは独自の能力を持つ。その多くは戦場に出た時に発動する。
- 一部のカードは職業にあたるクラスの概念を持ち、カード効果などで参照される。
- 救済時の戦闘において、相手の戦闘力が自分の耐久力以上となる場合に破壊される。
○ アーティファクト(Artifact)カード (コスト不要)
- 聖遺物や神器など。場にアーティファクトとして配置される。
- 一律で自軍ユニーク扱いであり、それぞれ 1枚ずつ配置できる。
- それぞれの場にアーティファクト置き場が存在し、一まとめに重ねて裏向きに配置される。
- 1ターンに 1回、表向きにすることで記載効果を発揮する。
ただし自分の場で表向きにできるのは 1枚のみであり、それ以外はすべて裏向きになる。
※起動する際は、アーティファクト置き場で重ねる順番を入れ替えて置き場の一番上に持ってくること。
- 一部のカードは起動できる限度が指定されており、限度を超えた場合は捨て札となる。
○ 遺跡(Site)カード (コスト不要)
- 古き神々の神殿など。場に遺跡として配置される。
- 善の側の所属旅団を持つ。この色は救済時に参照され、利点にも弱点にもなる。
- 自分の場の束縛の地に存在し、以下の 2通りの使い方をする。
- 自分のロストカードを収納し、相手からの救済に対する防壁となる。
- 自分のキャラクターが救済を行う際の突入口(ワープゲート? や地下坑道)となる。
- 自分のロストカードを収納する場合は、以下の方法で行われる。
- 特別な指示が無い限り、空の遺跡 1つにつきロストソウルを 1体ずつ収納できる。
- 遺跡の上にロストソウルを乗せることで、そのロストソウルが遺跡に収納された扱いとなる。
※下の遺跡が見えるように、少しずらして配置すること。
- 記載能力を持つ場合、そのほとんどはロストソウルを収納している間のみ発動できる。
- 相手が救済を行う場合、収納されているロストソウルは救済の対象にならない(遺跡によって守られる)。
ただし救済を行う聖者キャラクターと遺跡の旅団が一致する場合は防衛できず、通常どおり救済されてしまう。
- 救済時の突入口となる場合は、以下の方法で行われる。
- 自分の聖者キャラクターが救済を行う際に、相手のロストソウルが収納された遺跡がある時に使用する。
- 対象遺跡と旅団が一致する、自分の束縛の地に存在する空の遺跡 1つを指定する。
それにより自分の遺跡経由で、相手の遺跡に収納されているロストソウルの救済が可能となる。
○ 要塞(Fortress)カード (コスト不要)
- キャラクターたちの砦。場に要塞として配置される。
- 一律で自軍ユニーク扱いであり、それぞれ 1枚ずつ配置できる。
- 能力はさまざまで、場において効果を発揮する。
● 一時的に使用するカード
○ 強化(Enhancement)カード (使用条件が存在)
- キャラクターを強化するさまざまな行動など。救済(戦闘)時に使用される。
- それぞれ善悪と所属旅団を持ち、両方が一致するキャラクターに使用できる。
善のカードは聖書アイコン、悪のカードはドクロアイコンを持つ。
- 基本的には使い捨てであるが、一部のカードは永続配置される。
- その多くは戦闘力と耐久力の修正値を持ち、キャラクターの能力を強化する。
- さまざまな種類が存在する。代表的なものは以下の通り。
- 通常の強化カード: 強化カードの基本形。救済(戦闘)時に使用される。
- 多色強化カード: いわゆるマルチカラー。善悪さえ一致すればすべての旅団に使用できる。
- 治療カード: バトルフェイズ終了時などに使用され、キャラクターの状態異常や死亡などを治療する。
- 武器クラスカード: 準備フェイズにおいて、“戦士クラス”の対応キャラクターに永続配置される。
- 使い捨てで使用したカードは、使用後(大抵は救済終了時)にすべて捨て札となる。
○ 支配(Dominant)カード (コスト不要)
- 場に多大な影響を与える強力なカード。効果はさまざま。
- 善のカードは子羊アイコン、悪のカードは死神アイコンを持つ。
- 戦闘処理の解決時など特殊な状況を除いた、ほぼすべてのタミングで任意に使用できる。
- 使い捨てカードであり、使用後は捨て札となる。
場の構成
Territory | 相手 テリトリー |
Field of Battle | 戦場 |
Territory | 自分 テリトリー |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は戦場とそれぞれの場(Territory)という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- カードはそれぞれの場に配置され、場の一部としてロストソウルが配置される束縛の地(Land of Bondage)がそれぞれ存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札という空間に集められる。
- 獲得した相手のロストソウルは贖罪の地(Land of Redemption)という空間に集められ、自分の勝利ポイントとなる。
商品情報
● メーカー: Cactus Games Design
○ 発売開始: 1995年
- ○ ラインナップ
-
- 基本セット
- The Prophets
- The Women
- The Warriors
- The Apostles
- The Patriarchs
- The Kings
- Angel Wars
- The Priests
- Faith of Our Fathers
- Rock of Ages
- Thesaurus Ex Preteritus
- The Disciples
- The Early Church
- The Persecuted Church
- Cloud of Witnesses
- Revelation of John
- The Fall of Man
- Prophecies of Christ
- The Lineage of Christ
- Gospel of Christ
- Israel's Rebellion
- Israel's Inheritance
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆