ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『On the Edge』のルール解説。
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On the Edge
Last Update 2024/4/6 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(2人以上)対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは社会の黒幕的存在となり、部下であるキャラクターを指揮して勢力拡大に勤しむ。
● 原作
TRPG『Over the Edge』。
● 世界設定
地中海に浮かぶ小さな島“Al Amarja”。中立地帯ということもあり、中心都市エッジには世界中からさまざまな人たちが訪れている。
にぎやかな都市の裏ではさまざまな組織が陰謀をめぐらし、密やかな戦いを繰り広げていたのであった。
● 本ゲームについて
TRPGが原作となるTCGです。ゲームとしての評価は高かったようで、当時は他作品の記事の中に比較対象としてちょくちょく名前が出てきました。
あるいは Vtesやネットランナーといった TRPG原作TCGという枠内において、ライバル筆頭という位置付けだったのかもしれません。
※ここでは主に個人戦(非チーム戦)のルールについて解説します。
基本構成
勝利条件
- 自分のターン開始時に、影響力が指定値以上となる。必要な値は対戦人数によって以下の通りとなる。
- 2人: 24
- 3人: 16
- 4人: 12
- 5人以上: 10
- 自分以外のプレイヤー全員がゲームから脱落する。脱落条件は以下の通り。
- 自分のデッキが尽きる(個人戦の場合のみ、引くべき時に引けない)。
- 特定カードに記載された勝利条件を満たす。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件: 特になし。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (影響力): 0ポイント。以降増減する(マイナス値もありうる)。
- 開始手札: 10枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起立(Active)状態。
- カード横: 屈伸(Crank)状態。
- カード裏向き: 反転(Flip)状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(個人戦では勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(ターン終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理:
キャラクターカード、自軍ユニーク、先出し生存。
環境カード、自軍ユニーク、先出し生存。
シークレットカード、シークレット全体で自軍ユニーク、先出し生存。
- 各キャラクターの攻撃は、それぞれ対象プレイヤーの最前線から見えるキャラクター内からいずれか 1体を対象とする。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ今回のレギュレーションやオプション(ビギナーズ ディスカード処理の採用有無など)を確認する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 10枚引く。
- プレイの順番を決定する(2人対戦ならば 先攻・後攻を決め、それ以上ならプレイ順に時計回りで車座になる)。
全体の基本進行
それぞれがターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 勝利条件の確認
- 自分の現在の影響力の値(が指定値を満たしているか)を確認する。
○ カードテンディング(Card-Tending)フェイズ
● アンクランク(Uncrank)
● アンフリップ(Unflip)
- 自分の反転状態のカードを、すべて表向きの屈伸状態にする(キャラクターの場合は陰謀団に復帰する)。
● ディスカード(Discard)
- 自分の手札から“ユニーク制限により配置できない”カードを任意枚数だけ捨て、捨てた分だけデッキからカードを引き手札に加える。
※ただしこのターンに引いた(ディスカードで交換した分の)カードは、捨てることができない。
● ドロー(Draw)
○ オペレーション(Operations)フェイズ
- 以下の行動を任意で行う。
- 手札のキャラクターカードを、キャラクターとして場の陰謀団に加える形で配置する。
※陰謀団の詳細は後述。なお最初の 1体は、陰謀団の起点としての配置となる。
- 手札のリソースカードを、リソースとして場に配置する。
- 手札の環境カードを、環境として場に配置する。
- 手札のシークレットカードを、シークレットとして場に配置する。
- 手札のギアカードを、ギアとして場のキャラクターに付ける形で配置する。
- 手札のコンディションカードを、コンディションとして場のカードに付ける形で配置する。
- 手札のワミーカードを使用する。
- 場のキャラクターを、陰謀団のなかで移動させる。
- 場のキャラクターやリザーブにより、プルを発生させる。
- 場のキャラクターにより攻撃を行う(後述、各対象プレイヤー 1人に対して 1ターン 1回まで)。
各攻撃の処理
- ターンプレイヤーが攻撃側、攻撃対象となるプレイヤーが防御側となる。
- 攻撃側が今回の攻撃を行うキャラクターとして、自分の陰謀団の中から以下の条件を満たす 1体を選択する。
- その時点で自分の陰謀団に属していること(反転状態だったり、何らかの理由で外側にいるキャラクターは含まれない)。
- 起立状態であること。
- そのキャラクターがいるファイルにおいて、前(最前線方向)に自分の別の起立キャラクターがいないこと。
※つまり前方向が、無人か屈伸・反転キャラクターしかいない状態であること。
- 攻撃側が攻撃を行うキャラクターを屈伸状態にすることで、攻撃を宣言する。
- 攻撃側が今回の攻撃対象として、防御側の陰謀団の中から以下の条件を満たすキャラクター 1体を選択する。
- その時点で対象の陰謀団に属していること。
- 起立または屈伸キャラクターであること。
- そのキャラクターがいるファイルにおいて、前(最前線方向)に他の起立キャラクターがいないこと。
※起立キャラクターが盾の役割を果たす。なお屈伸キャラクターは、遮る者が無ければ何人いようが(全員が)対象となりうる。
※“バイパス”など一部の効果によって、起立キャラクターの後ろ側にいる相手キャラクターを攻撃できる場合もある。
- ちなみに攻撃キャラクターがいるファイルと全然違う列のファイルであっても、問題なく対象に選ぶことができる。
※すべて“最前線”からの垂直視点で判断される。よって判定はファイル個別単位で、攻防のファイルのズレは一切考慮されない。
- 今回の攻撃による戦闘が、攻撃キャラクターと攻撃対象のキャラクターによって行われる。
- 攻撃キャラクターの AP値に各種修正を加え、今回のパワーを算出する。
- 攻撃対象の DP値に各種修正を加え、今回のパワーを算出する。
- 戦闘に参加するキャラクターが、それぞれ自分のパワーと相手のパワーを比較する。
相手のパワー値が自分の値以上となるキャラクターは排除され、死者の山に送られる。
- 戦闘でキャラクターが排除されたプレイヤーは、その排除されたキャラクターの記載プル値分の影響力を失う。
- 今回の攻撃が終了する。
○ ターン終了(End of Turn)フェイズ
● シフト(Shift)
- 任意で自分のキャラクターに付いているギアの付け替えを行う(各カードにつき 1ターン 1回まで)。
● 影響力(Influence)
- 任意で自分のキャラクターによりプルを発生させる。
- リザーブに存在するキャラクターから発生させたプルが、1 対 1換算で自分の影響力に加えられる。
※リソースなどから発生した分は、影響力には無関係なままターン終了時に消滅する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 派閥について
- 本作には派閥の概念が存在し、さまざまな場面で参照される。
- 原作TRPGに登場する組織や種族の一団であり、Gladstein や Kergillian など数種類が存在する。
● コストについて
- ワミー以外のカードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはリザーブ(Reserve)に蓄積されたプルを、要求分だけ消費することで支払うことができる。
- プル発生能力を持つキャラクターやリザーブなどを起立状態から屈伸状態にするごとに記載値分のプルがリザーブに蓄積される。
- リザーブに蓄積されたプルは、使用しなければターン終了時にすべて消滅する(ただし自ターンであれば、キャラクターからの発生分を影響力に換算できる)。
- コスト欄に数値と共に“.”が付いているカードは、個別の使用条件が存在する。
※基本的には、自分の場に同一特性を持つカードが存在している時に使用可能となる。
- カードには 0コストのカードも存在する。0コストのカードには制限があり、自ターンごとに手札からどれか 1枚だけを使用できる。
- ワミーカードはコスト自体を持たず、可能であれば何枚でも使用することができる。
● 陰謀団について
- 場のキャラクターは、プレイヤー単位で陰謀団(Conspiracy)という隊列を組んで行動している。
- それぞれの陰謀団は、ランク(横列)とファイル(縦列)の組み合わせにより構成されている。
- 場にキャラクターを配置する場合、原則として自分の陰謀団の内部部分に起立状態で配置される。
- 一番最初のキャラクターは、陰謀団の“ランクの 1行目にしてファイルの 1列目”部分への配置となる。
そして 2体目以降は、既存キャラクターのいずれかに隣接させての配置となる(隣接は 縦・横に加えて、斜めも含む)。
※プレイヤーから見て自分の最も前側(一番奥)の行がランク 1、左端がファイル 1となる(“場の構成”を参照)。
- キャラクターを配置していくごとに陰謀団は拡張されていくが、各プレイヤーごとの上限が存在する。
ファイルは何列でも増やすことができるが、ランクは最大 3行までで 4行にさせることができない。
- 陰謀団内でのキャラクターのランクやファイルは相対的なものである。
ランク 1にいるキャラクターの前側に隣接する位置に新規キャラクターを配置した場合、従来キャラクターの位置はランク 2となる。
- キャラクターは、陰謀団内で任意に屈伸状態にできるし自ターン開始時に起立状態になる。
ただしカード効果で反転状態になった場合は、その場所にいながらも陰謀団には一時的にいない扱いとなる。
※ニュアンス的には入院などによる一時離脱(でも戻って来る居場所は確保されている)的な扱いとなる。
- キャラクター配置時には必ず他のカードと隣接させる必要があるが、その後でキャラクターが抜けることで歯抜けや飛び地状態になることがある。
その場合はランクやファイル単位で完全にカードが無くなった列や行に限り、隙間となったランクやファイルが詰められる。
そうでない場合は、飛び地状態のキャラクターは飛び地のままで陰謀団に存在する。
※反転カードはキャラクターがいないだけで、カードが無くなった訳ではないことに注意。
- 陰謀団内のキャラクターは、屈伸状態にすることで陰謀団内を移動できる。なお移動の場合も、配置時と同じくランクや隣接条件を守る必要がある。
- 基本戦術として、ランク 1には攻撃担当、ランク 2には防御担当、ランク 3はプル発生担当のキャラクターの配置が推奨される。
- 縦列であるファイルは、戦闘において重視される概念となる。
攻撃を行うキャラクターは、自身のいるファイル内で最前線(それぞれのプレイヤーとの境界線)に視界が通っている必要がある。
つまり自分の前の行には起立状態のキャラクターがいない必要がある(屈伸・反転キャラクターや、空き地の存在は問題視されない)。
- さらに戦闘においては攻撃対象となる相手キャラクターも、それがいるファイル内で最前線に視界が通っている必要がある。
- 戦闘においては攻撃側と相手側のそれぞれのファイル 1列ずつでの判定となる。
ただしそのファイルは最前線部分でいったん区切られた相対的な物であり、物理的にカードが対面位置に並んでいる必要は無い。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクター(Character)カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
- 自軍ユニークであり、自分の場にそれぞれ 1枚ずつ配置できる。
- 原則として、自分の場の陰謀団に組み込む形で配置される。
また自ターンに起立状態から屈伸状態にすることで、陰謀団内での配置位置を変更できる。
- パワーとして AP(攻撃力)/ DP(防御力)の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 一部のカードはプルの値を持ち、屈伸状態にすることでプルを発生させることができる。
なおキャラクターが発生させたプルは、自ターン終了時に影響力に換算することができる。
- 戦闘において相手のパワーが自分以上の場合に排除され、死者の山に送られる。
なお戦闘で排除された場合は、記載プル値分の影響力が失われる。
○ リソース(Resource)カード (コスト必要)
- プレイヤーの資金源、場にリソースとして配置される(陰謀団の手前側に配置)。
- コスト概念を持ってはいるが、基本的にはいずれも 0コストである。
- プルの値を持ち、場において屈伸状態にすることでプルを発生させることができる。
なおリソースが発生させたプルは、影響力として使用する(影響力に加える)ことができない。
○ ギア(Gear)カード (コスト必要)
- キャラクターの能力を強化する武器や防具など。場にギアとして配置される。
- 自分の場のキャラクターに付ける形で場に配置する。
- 1体のキャラクターにつき複数配置できる。
ただしキャラクターに対して効果を適用できるのは、そのうち 1枚だけとなる。
- 追加能力やパワー修正値などを持ち、付けたキャラクターを強化できる。
- 自ターン終了時に、自分のキャラクター間でギアの付け替えを行うことができる。
- 付けた対象が場を離れる際に一緒に破棄される。
○ コンディション(Condition)カード (コスト必要)
- 場のカードの特殊な状態など。場にコンディションとして配置される。
- 場のいずれかのカードに付ける形で場に配置する。
- それぞれ何らかの効果を持ち、付けたカードに影響を与える。
- 付けた対象が場を離れる際に一緒に破棄される。
○ 環境(Environmental)カード (コスト必要)
- 戦う場所の状況など。場に環境(エンバイロメンタル)として配置される。
- 自軍ユニークであり、自分の場にそれぞれ 1枚ずつ配置できる。
- 場に存在することで、記載効果を発揮し続ける。
○ シークレット(Secret)カード (コスト必要)
- それぞれに与えられた秘密任務など。場にシークレットとして配置される。
- コスト概念を持ってはいるが、基本的にはいずれも 0コストである。
- シークレット全体で自軍ユニークであり、自分の場にいずれか 1枚を配置できる。
- 文字で埋め尽くされたカードであり、下半分は世界や勢力についての説明文となっている。
- 場に存在することで、記載効果を発揮し続ける。
● 一時的に使用するカード
○ ワミー(Whammy)カード (コスト不要)
- プレイヤーが唱える呪文や超能力など。効果はさまざま。
- 基本的に自ターンであれば何枚でも使用でき、“play any time”の指定があれば相手ターンを含めて任意のタイミングで使用できる。
- コスト概念を持たない。なお 0コストとは別の存在であり、0コストカードの使用枚数制限には含まれない。
- 使い捨てのカードであり、使用後は死者の山に送られる。
場の構成
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 敵陣 | ランク 3 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ランク 2 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ランク 1 |
最前線 | |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 自陣 | ランク 1 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ランク 2 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ランク 3 |
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場にはさまざまなカードが配置される。
その中でキャラクターは、陰謀団(Conspiracy)という隊列を組んで配置される(上図は 2人対戦時の、陰謀団部分の構成図)。
※上図では説明のためにそれぞれ 5 * 3マスで表現しているが、実際は 1 * 1 ~ ∞ * 3 の範囲内でのカードの不規則な形の集合体となる。
- 陰謀団はランク(横列)とファイル(縦列)によって仕切られており、既存分に隣接する形でキャラクターが追加されていく。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、死者の山(Dead pile)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Atlas Games
○ 発売開始: 1994年
- ○ ラインナップ
-
- 基本セット
- The Cut-Ups Project
- Shadows
- Arcana
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