ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Looney Tunes』のルール解説。
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Looney Tunes Trading Card Game
ルーニー・テューンズ
Last Update 2022/6/18 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはタレントエージェントとなり、俳優を手配して最高の映画を完成させる。
● 原作
劇場アニメ『ルーニー・テューンズ』シリーズ。
● 世界設定
世界的なムービースター、バッグス・バニーとそのなかまたち。
彼らは最高のパフォーマンスで、劇場に足を運んだ観客たちを魅了し続けているのだ。
撮影中は俳優同士が全力でぶつかり合い、より素晴らしい演技を見せた者だけがシーンを独占できるのである。
● 本ゲームについて
ワーナー・ブラザーズの人気キャラクターたちのTCGです。映画の各シーンに俳優を手配することで得点を稼ぎます。
カジュアル向けの作品ゆえにルールが最低限に抑えられているため、いくつか不明瞭な部分も存在します。
普通に遊ぶ分には特に問題ありませんので、ところどころで話し合いつつ楽しくゲームを進めてください。
基本構成
勝利条件
- 獲得したシーンカードの記載ポイントの合計が、40ポイント以上となる。
- 対戦相手すべてがゲームから脱落する(自分のアクターを出すべき時に出せなければ脱落となる)。
事前準備
● 個人デッキ (Personal deck: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚程度(最低 6枚は必要となる)。
- 構築条件: 個人デッキ用(裏面がポーキー・ピッグ)のカードのみで構成されていること。
※カード種類以外の構築ルールは特に存在しない。デッキ内容はだいたいブースター 2パック分が基準となる。
※シーンカードが入り混じるため、スリーブなどを使用して所有者が判別できるようにすることが望ましい。
● ムービーデッキ (Movie deck: 全員で共用する補助デッキ)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件: ムービーデッキ用(裏面がバッグス・バニー)のカードのみで構成されていること。
※基本的にスターター封入カード(それぞれ内容が異なるシーンカード)一組を、そのまま使用する。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント: 0ポイント。以降蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(ただし手札枚数的に、先攻の 1ラウンド目にはカード補充が行われない)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(個人デッキはそのまま続行、ムービーデッキは捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(多人数戦用ルールが存在)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: アクター、キャラクター単位で自分ユニーク。
- 戦闘は存在しないが、各シーンごとにプレイヤーごとのアクター群による(演技)対決が行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- ムービーデッキをシャッフルする。
- それぞれの個人デッキをシャッフルする。
- それぞれ自分の個人デッキから、手札としてカードを 6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
それぞれラウンドと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ラウンド(自分の手番)の進行
○ Step 1: カードドロー(Draw cards)
- 自分の手札が 5枚以下の場合、6枚ちょうどになるように個人デッキからカードを引き手札に加える。
○ Step 2: ストーリーボード設置(Build the storyboard)
- 場のシーンカードが 3枚以下の場合、4枚ちょうどになるように以下のいずれかの方法でカードを配置する。
- ムービーデッキからカードを引き、シーンとして場のストーリーボードに配置する。
- 手札から任意のシーンカードを、シーンとして場のストーリーボードに配置する。
○ Step 3: アクターの配置(Play Actors)
- ラウンドプレイヤーがそれぞれ以下のいずれかの方法で、場の任意のシーンに対してアクターを配置する。
※場にアクターを配置できない時は、ゲーム脱落となる。
- 手札から任意枚数のアクターカードを、以下の条件で裏向きに配置する。
- 任意数のシーンに対して配置でき、かつ 1つのシーンに複数のアクターを配置できる。
- 同名キャラクターのアクターは、同時に複数配置できない。
- 任意で手札から配置するアクターと同色のスペシャルエフェクトカード 1枚を、それぞれセットにして裏向きに配置できる。
- ロールとして以下の条件で、個人デッキから最初に引いたアクターカードを表向きに配置する。
※ロールは基本的に手札からアクターを配置できない時の非常手段であり、乱用は慎むこと。
- 個人デッキからアクターカードが出てくるまで、順番に 1枚ずつめくっていく。
- 出てきたアクターカードはアクターとして、任意のシーンに対して配置する。
アクター以外のめくったカードは、すべて捨て札となる。
- 相手プレイヤーが、ラウンドプレイヤーがアクターを配置したすべてのシーンに対してアクターを配置する。
※配置方法はラウンドプレイヤーに準ずる(スペシャルエフェクトも同条件で配置できる)が、シーンは選ぶことができない。
※場にアクターを配置できない時は、ゲーム脱落となる。
○ Step 4: シーン獲得(Score the Scene)
- ラウンドプレイヤーがアクターを配置した各シーンごとに、それぞれ以下の処理を行う。
- それぞれ対象シーンに配置されたすべてのアクターを表向きにする。
- それぞれ対象シーンに配置されたすべてのスペシャルエフェクトを表向きにし、記載効果を発動する。
- それぞれ対象シーンにいる自分のアクターのランク値の合計に各種修正を加え、今回のランク値を算出する。
この際に自分のアクター群がすべて同色(あるいは 1体のみ)の場合、アクターは記載色を持つことになる。
- 以下の順番でそれぞれのランク値と色を比較し、条件を最も満たしたプレイヤー(が手配したアクター)が対象シーンを獲得する。
- いずれかのアクターのランク値のみがシーンのランク値よりも大きい(過剰演技の)場合、ランク値以下(適正値)の側が獲得する。
- いずれかのアクターの色のみがシーンの色と一致している場合、一致した側が獲得する(ただしシーンが灰色ならば、この判定を行わない)。
- 双方のアクターが過剰演技か適正値のどちらかで揃っている場合、ランク値を比較して値が大きい側が獲得する。
- 双方のアクターのランク値と色判定が同じ場合、ラウンドプレイヤーがシーンを獲得する。
- 対象のシーンカードが、獲得したプレイヤーのスコア置き場に送られる。
これによりシーンカードの記載ポイントが、獲得したプレイヤーのポイントに加算される。
- 対象シーンに配置したそれぞれのカードが、すべて破棄される。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- カードには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は 赤・青・黄・緑 の 4種類が存在する。また無属性にあたる灰色も存在する。
- 色はシーンの獲得判定の際に使用される。シーンに同色のアクターを配置することで、獲得できる可能性が高まる。
※ただし灰色のシーンは何色でも対応できるため、獲得時に色判定が行われない。
- 色はスペシャルエフェクトの使用条件としても使用される。基本的にアクター配置時に同色のカードを使用できる。
※ただし灰色のスペシャルエフェクトは、どの色のアクターとも一緒に使用できる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ シーン(Scene)カード (コスト不要)
- 作成中の映画の 1場面。場のストーリーボードにシーンとして配置される。
- ムービーデッキか個人デッキのどちらかに投入される(裏面の種類で判別される)。
- 場に 4枚分のシーンが常に配置される。補充はムービーデッキか自分の手札から行われる。
ムービーデッキから配置する場合は、デッキからめくったカードがそのまま配置される。
手札からから配置する場合は、任意のシーンカードを配置することができる。
- ランク(Rank)の値を持ち、獲得するための条件として使用される。
ランクはこのシーンの撮影に要求される演技力であり、より高い演技力を持つアクターがその場面を獲得できる。
- ポイント(Point)の値を持ち、獲得することでゲームに勝利するための得点となる。
● 一時的に使用するカード
○ アクター(Actor)カード (コスト不要)
- 映画に登場する俳優。場にアクターとして一時配置される。
- 個人デッキに投入される。
- ランクの値を持ち、シーンを獲得する条件(要は演技力)として使用される。
※ただし高すぎてシーンの要求値を越えてしまうと、過剰演技(あるいは役不足)となり獲得順位が落ちててしまう。
- 場のいずれかのシーンに対して配置され、シーンの獲得のために使用される。
通常は手札から配置されるが、ロールとしてデッキから直接配置することもできる。
- 使用したカードは、シーン獲得時にすべて捨て札となる。
○ スペシャルエフェクト(Special Effect)カード (使用条件が存在)
- 映画撮影時の特殊効果。場にスペシャルエフェクトとして一時配置される。
- 個人デッキに投入される。
- 手札からアクターをシーンに配置する時に、同色のカードを 1枚を一緒に裏向きで配置することができる。
- 配置されたカードは獲得判定時に一斉に表向きとなり、記載効果を発動する。
- 使用したカードは、シーン獲得時にすべて捨て札となる。
場の構成
■ | | ■ | | ■ | | ■ | 相手の場 |
劇 | | 劇 | | 劇 | | 劇 |
ストーリーボード |
■ | | ■ | | ■ | | ■ | 自分の場 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は共用のストーリーボードと、それぞれの場に大別される(上図は場の構成図)。
- ストーリーボードには、それぞれのシーンが横一列にまとめて 4枚になるよう配置される。
- それぞれの場には、シーン獲得に使用するカードが一時的に配置される。
それぞれ対象とするシーンに対応する自分の場に配置される。
- ロケーション以外のカードの使用後は、捨て札置き場という空間に集められる。
ただし本作では、捨て札置き場がムービーデッキ用とそれぞれの個人デッキ用で分けられている。
- 獲得されたシーンカードは、それぞれのスコア置き場に集められる。
商品情報
● メーカー: Wizards of the Cost
○ 発売開始: 2000年
- ○ ラインナップ
- 基本セット
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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