ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Vampire』のルール解説。
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Jyhad
Vampire : The Eternal Struggle
Last Update 2023/8/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
多人数(2 ~ 6人)対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは吸血鬼の指導者であるメトセラとなり、部下であるミニオンたちを率いて吸血鬼界に君臨する。
● 原作
TRPG『Vampire: The Masquerade』。
● 世界設定
この世界の裏ではひそやかに吸血鬼が君臨していた。
しかし吸血鬼といっても一律に平等なわけではない。彼らには明確な階級が存在し、本人すら気づかぬうちに上位者の指示に従っているのだ。
現在最上位にいるのが“メトセラ”と呼ばれる古の存在たちで、それぞれが一般吸血鬼を使役して聖戦として覇を競っているのであった。
● 本ゲームについて
吸血鬼テーマのTRPGを原作とするTCGです。
TCG黎明期に登場した多人数向けの作品で、大量のカウンターを用いてゲームを進めます。
※ここでは White Wolf社販売分(初期からの用語が変更される前)の、通常ルールについて解説します。
基本構成
勝利条件
- ゲーム終了時点で、獲得した勝利ポイントが最も多い。
ゲームはプレイヤーが 1人になった(残りのプレイヤーがすべて脱落した)時点で終了となる。なお脱落条件は以下の通り。
- 自分のプールが 0になることで、ゲームから追放される。
- 撤退を行うことで、自ら脱落する(勝利ポイントやアンティを奪われることなく、ゲームから身を引く)。
事前準備
● ライブラリデッキ (Library deck: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40 ~ (40 + 〔プレイヤー人数 * 10〕)枚。
※大会によっては、40 ~ 90枚の固定環境で行われる場合がある。
- 構築条件:
裏が緑色のカード(Library card)で構成されていること。
※先行版と混ぜる場合は、不透明スリーブなどで裏面を統一すること。
● クリプトデッキ (Crypt deck: 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 12枚以上。
- 構築条件:
裏が橙色のカード(Crypt card)で構成されていること。
※先行版と混ぜる場合は、不透明スリーブなどで裏面を統一すること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ブラッドカウンター: おはじき状の物を大量に(各 40個程度は必要)。
○ エッジマーカー: 全員で 1つ。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント: 0点。以降蓄積される。
- プレイヤーライフ (ブラッドカウンター): 30個。以降増減する。
- 開始手札: 7枚。上限も同じ(デッキがある限り、補充〔や破棄〕により常に値を維持する)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 類似要素が存在(最初の 3ターンは転送の供給量が異なる。なお手札維持は常時)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アンタップ状態(準備領域にいる場合は、準備状態とも呼ばれる)。
- カード横: タップ状態。
- カード裏向き: ヴァンパイアの初期配置状態や、争奪戦での係争状態など。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行、ただし撤退を行うことができる)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(4 ~ 5人対戦が理想とされる)。
- 召喚酔い: 有り(配置時は非コントロール領域に配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(ブラッドカウンターとして存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り(ブラッドカウンターとして存在)。
- ユニーク処理:
“Unique”を持つ永続カード、全軍ユニークで、争奪戦により決着をつける。
大司教(Archbishop)や都市単位での王子(Prince)といった一部の称号、全軍ユニークで、争奪戦により決着をつける。
- ミニオンの攻撃は、アクションの一つとして得物プレイヤーを対象とし、ブロックの指定は相手が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- 今回のレギュレーション(先行版の使用可否やアンティの有無など)を確認する。
- それぞれ車座となって座る。
※隣接プレイヤー間で攻防が行われるので、並び順の決定はできればランダムに行うことが望ましい。
※右隣のプレイヤーが自分を攻撃する襲撃者、左隣のプレイヤーが自分が攻撃する獲物となる。
- それぞれライブラリデッキとクリプトデッキをシャッフルする(カットなどはそれぞれの右隣プレイヤーが行う)。
- 必要に応じてそれぞれ自分のライブラリデッキからカードを 1枚引き、アンティとして内容を確認せずに脇にどけておく。
- それぞれ自分のライブラリデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
- それぞれ自分のクリプトデッキからカードを 4枚引き、ヴァンパイアとして自分の非コントロール領域に裏向きで配置する。
全体の基本進行
最初のプレイヤーから時計回り順に、それぞれターンと呼ばれる手順を繰り返す。そしてプレイヤーが残り 1人になった時点でゲーム終了。
1ゲーム終了時の処理
- それぞれ自分が獲得した勝利ポイントの、最終的な値を算出する。
- それぞれの勝利ポイントを比較し、値が最も高いプレイヤーがゲームに勝利する。
- 必要に応じて、アンティの処理を行う。
- (アンティによるやり取りを除いて)相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 氏族と派閥について
- ヴァンパイアカードには属性概念として氏族(Clan)と派閥(Sect)が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 氏族はヴァンパイアが属する一族のことで、数十種ほど存在する。
- 派閥は同一の理念でまとまった氏族達の集まりで、以下の種類が存在する。
- カマリラ(Camarilla): 最大派閥であり、メイン 6氏族および“Caitiff”で構成される。旧版での無指定カードはここに含まれる。
- サバト(Sabbat): カマリラの対抗勢力。15氏族ほどが属している。
- ライボン(Laibon): 4氏族で構成される第三勢力。
- 独立派閥(Independent): 単独氏族で行動する一派。旧版の“Non-Camarilla”・“Non-Sabbat”なども含まれる。
- 無所属(Anarch): そもそも氏族に属していない者たち。多くの場合は独立派閥と同じように扱われる。
- プレイヤーであるメトセラは、氏族や派閥といった括りよりも上位の存在である。
自身の野望のために派閥を利用こそするが、自分自身はどこにも属していない。
● 得物と略奪者について
- 本作は多人数ゲームであるが、全員が戦う相手を自由に選べる(集中攻撃で一人ずつ潰していく)わけでは無い。
ゲーム中に誰と誰が戦うかが、ルールによってあらかじめ決められている。
- 各プレイヤーには、自分にとっての得物(Prey)と略奪者(Predator)となるプレイヤーがそれぞれ存在する。
それぞれのプレイヤーは自分にとっての得物に対して攻撃を仕掛け、略奪者からの攻撃を防ぐ形でゲームが展開する。
- ゲーム中は自分の左隣にいるプレイヤーが自分にとっての得物、右隣のプレイヤーが略奪者となる。
この組み合わせは、プレイヤー脱落により並び順が変化するまで維持される。
※プレイヤーが残り 2名となった場合は、残った相手(同一プレイヤー)が得物&略奪者となる。
※一部カードの効果により得物や略奪者意外のプレイヤーと争う場合もあるが、通常はこの攻防関係が優先される。
● ブラッドカウンターについて
- 本作では、ブラッドカウンターというおはじき状の汎用カウンターを使用する。
このカウンターはエネルギーの塊ようなもので、プレイヤーライフと通貨を兼ねた物として多彩に使用される。
- ブラッドカウンターは 1つ 1つがすべて同等の存在であり、その個数のみが評価される。
- ブラッドカウンターは、システム上はゲーム外のバンクというプレイヤー外空間に無尽蔵に存在する。
※概念としてバンクは共用空間だが、大抵はおはじきの所有の都合から各プレイヤー単位で管理される。
- ゲーム開始時は、それぞれのプールにバンクからブラッドカウンターが 30個ずつ供給された状態でゲームが始められる。
このプールはプレイヤー(メトセラ)自身の影響力を表した空間となる。
各プレイヤーは自分のプールのカウンターを駆使することでゲームを展開し、またプールのカウンターが 0になったプレイヤーはゲームから脱落する。
- プールにあるブラッドカウンターは、転送により自分のヴァンパイアの支配に使用できる。
非コントロール領域のヴァンパイアに記載容量分のカウンターを乗せることで、そのヴァンパイアはプレイヤーの支配下(準備領域)に入る。
※支配下に入った後は、カウンターの数が減っても支配が解かれることは無い。
- コントロール領域にいるヴァンパイアなどのカードに乗っているブラッドカウンターは、そのままライフとして用いられる。
ダメージを受けた際は値分のカウンターが失われ、乗っているブラッドカウンターをすべて失うとカードは破壊される。
- 自分のプールにあるブラッドカウンターは、一部効果のコスト支払いに使用される場合がある。
- ダメージやコスト支払いで取り除かれたブラッドカウンターは、燃焼(Burn)したとみなされバンクに送られる。
● エッジについて
- プレイヤー間で現在は誰が最も優勢かを示すマーカーとして、エッジが存在する。
- エッジマーカーはゲーム内に 1つのみが存在し、その時点でマーカーを持っているプレイヤーが最も力を備えている扱いとなる。
- ゲーム開始時にはエッジは誰の所有物でも無い状態で存在する。
そして条件を満たすことで、いずれかのプレイヤーが所有することになる。
- 通常はブリードによって所有者が変化し、ブリードに成功してブラッドカウンターを 1つ以上取り除いたプレイヤーが獲得する。
※ブリード自体は頻繁に起こるため、その都度所有者が変わることになる。
- エッジを保有することで、以下の効果が発動する
- 自ターン開始時に、自分のプールにブラッドカウンター 1つをバンクから獲得する。
- 消費することで、全体会議における 1票分の投票券となる。
※消費したことで、エッジは誰の所有でもない状態に戻ることになる。
● 技能について
- 手札のミニオンカードは自分の場のミニオンが使用する扱いとなるが、その際の条件としてミニオンの技能(Discipline)が参照される。
- 技能はアイコンの形でミニオン側とミニオンカードのそれぞれに記載されている。
- ミニオン側の技能それぞれにはレベル概念が存在し、アイコンの外枠の形で判別される。
アイコン外枠が正方形なのが基本レベル、ひし形が上級レベルとなる。
- ミニオンのカードには、それぞれ自分が保有する技能として一定数の技能アイコンが記載されている。
ミニオンカードには、使用条件として一定数の技能アイコンが記載されている。
※味方カードには自分を使用するためのアイコンと、(技能を持つ場合は)自分が使用するためのアイコンが別々に存在する。
- ミニオンがミニオンカードを使用する場合は、使用条件となる技能アイコンをミニオン側がすべて持っている必要がある。
この際に持っている対象の技能がすべて上級レベルなら上級効果を、基本レベルが混じってると基本効果のみを使用できる。
- 一部のミニオンカードは、1枚のカードに基本効果と上級効果が併記されている場合がある。
併記されている場合は、基本効果が通常フォントで上級効果が太字フォントで記載されている。
このうち使用するミニオンが基本効果のみを使用できる場合は、基本効果のみが発動する。
使用するミニオンが上級効果を使用できる場合は、基本効果と上級効果のどちらか一方を選んで発動させることができる。
● 勝利ポイントの獲得と撤退について
- 本ゲームの勝敗は最後までゲームに残ったかどうかではなく、獲得した勝利ポイントの多さで決まる。
- 勝利ポイントは、以下の場合に獲得される。
- 自分にとっての得物プレイヤーが追放される: 勝利ポイント 1点、および獲物プレイヤーのアンティを獲得。
そのうえで自分がゲームに残っている(相打ちではない)時は、上記分に加えてブラッドカウンター 6つを獲得。
※獲得できるアンティは、得物プレイヤーが開始時に用意した分のみである。得物が他のプレイヤーから獲得していた分は得られない。
- ゲーム終了時に、自分だけが脱落せず残っている: 勝利ポイント 1点を獲得。
- 自分の撤退が成功する: 勝利ポイント 1点を獲得。
- プレイヤーは追放されることでゲームから脱落するが、その際にアンティを奪われてしまう。
特にデッキが尽きた時は格段に不利になるので、それを防ぐために自主的にゲームから撤退することもできる。
- 撤退は自ターン開始時に、自分のライブラリデッキが尽きて手札枚数が維持できない場合に任意で宣言することができる。
そのうえで以下の条件を次の自ターン開始時まで維持できた場合に、撤退することができる。
- 次の自ターン開始時まで、自分のミニオンが 1体も戦闘に加わらない。
- 次の自ターン開始時まで、自分のミニオンが 1体もブラッドカウンターを失わない(消費もしない)。
- 次の自ターン開始時まで、自分のプールが減少しない(消費もしない。後から増やして帳尻を合わせても失敗となる)。
- 撤退に成功することで、現状の獲得勝利ポイント(およびアンティ)を維持したうえに、追加の勝利ポイントを得て脱落することができる。
カード構成
● プレイヤーが直接使用するカード
○ ヴァンパイア(Vampire)カード (コスト必要)
- プレイヤーが部下に仕立て上げる若い吸血鬼。場にミニオンの一種であるヴァンパイアとして配置される。
- 裏面が琥珀色で、専用のクリプトデッキに入れて使用される。
- プレイヤーが演じるメトセラも吸血鬼の一種ではあるが、カードのヴァンパイアたちとは別格の存在である。
メトセラの前では下々のヴァンパイアは単なる手駒に過ぎず、支配されるか放置されるかのどちらかとなる。
- 配置時点ではプレイヤーの支配下には入っておらず、在野の存在として非コントロール領域に配置される。
プレイヤーが自由に使役するためには、容量の値分のブラッドカウンターを乗せてコントロール下に置く必要がある。
- ブラッドの容量(Capacity)の値を持ち、このヴァンパイアに乗せられるブラッドカウンターの上限値となる。
※上限を超えて乗せられたアイコンは、即座にバンクに送られる。
※設定的に値が大きいほうがより年寄り(熟練者)で、少ないと年下として扱われる。
- それぞれ一定数の技能アイコンを持ち、ヴァンパイアがミニオンカードを使用する際の条件として参照される。
- 乗っているブラッドカウンターは、ヴァンパイアのライフの役割を兼ねる。
ブラッドカウンターをすべて失うと、休眠領域に送られる。
- 休眠領域にいる間は無防備な状態であり、アクションで復活(要 2コスト、ブラッド回復は別)する以外は何もできない。
休眠領域でダメージを受けた場合は、破壊され灰の山に送られる。
○ マスター(Master)カード (コスト不要)
- プレイヤーによる直接指示や保有している土地など。
- 裏面が緑色で、ライブラリデッキに入れて使用される。
- 特に指示がなければ、自ターンのマスターフェイズに使い捨てで使用する。
ただし以下のような特殊なカードも存在する。
ロケーション(Location)カード
- ヴァンパイアたちの活動施設。場に永続配置される。
- 自分の準備領域に配置され、記載効果を発揮し続ける。
技能(Discipline)カード
- ヴァンパイアに対する特訓? カードであり、場に永続配置される。
- 場のヴァンパイアに付ける形で場に配置される(相手ヴァンパイアにも付けられる)。
- いずれかの技能アイコンを持ち、ヴァンパイアに新たな技能を追加する(あるいは技能レベルを強化する)。
- 一部のカードはブラッド容量の修正値を持ち、ヴァンパイアの容量上限を変化させる。
ターン外(Out-of-turn)カード
- いわゆる“効果の前借り”で、自ターンでなくても使用できる。
- 本来のマスターカード使用タイミングである“自ターンのマスターフェイズ”の前に、効果を発動できる。
その代わり“次の自ターンマスターフェイズ”は、このカード 1枚を使った扱いで処理を終える。
※マスターフェイズにカードを複数使用できる場合は、このカードで 1行動分が消費される。
※このカード使用前のマスターカード使用有無などは無関係。あくまでもこのカード使用後に各種処理が行われる。
- 基本的に使い捨てで、詳細はカードによって異なる。
- 連続使用はできない(最初のターン外カードの使用処理を終えるまで、次のターン外カードは使用できない)。
● 場のミニオンが使用するカード
○ 味方(Ally)カード (配置条件が存在)
- ヴァンパイアが連れてきた吸血鬼以外の協力者。場にミニオンの一種である味方として配置される。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- ミニオンカードの一種として、自分の場のミニオンによって配置される。
なお配置時点では召喚酔い扱いとして非コントロール領域に配置され、ターン終了時に準備領域に送られる。
※メトセラによる配置ではなく、ミニオンが別のミニオンを配置したという扱いとなる。
※あくまでも“仲間”であり、連れてきたミニオンとの主従関係は無い。
- 配置された以降は、ヴァンパイアとほぼ同等の存在としてプレイヤーの制御下で扱われる。
ただし技能や攻撃性能といった部分では、ヴァンパイアほどの能力を持ち合わせていない。
- ブラッド容量の代わりにライフ(Life)の値を持ち、配置時に値分のブラッドカウンターがバンクから乗せられる。
乗っているライフ(ブラッドカウンター)をすべて失うと、破壊され灰の山に送られる。
○ 装備(Equipment)カード (配置条件が存在)
- ミニオンが使用する武器や道具など。ミニオンカードの一種で、ミニオンに付ける形で場に配置される。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 基本的には使用したミニオンに付ける形で場に配置され、1体のミニオンに複数付けられる。
- 何らかの修正値や効果を持ち、付けたミニオンの能力を強化する。
- 配置後は自分の場の(条件を満たした)他のミニオンに譲渡することができる。
譲渡は貰い受ける側のアンタップ状態のミニオンがタップすることで行われ、1度のタップで複数装備を受け取ることができる。
- 付けたミニオンが場を離れる時は、すべて破棄される。
○ 家来(Retainer)カード (配置条件が存在)
- ミニオンに付き従う家臣や使い魔。ミニオンカードの一種で、ミニオンに付ける形で場に配置される。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 使用したミニオンに付ける形で場に配置され、1体のミニオンに複数付けられる。
- 何らかの修正値や効果を持ち、付けたミニオンの能力を強化する。
- 味方とは異なり、単独では存在できず場のミニオンの構成要素となる。
また装備とは異なり、他のミニオンに譲渡することはできない。
- 付けたミニオンが場を離れる時は、すべて破棄される。
- ブラッド容量の代わりにライフの値を持ち、配置時に値分のブラッドカウンターがバンクから乗せられる。
乗っているライフ(ブラッドカウンター)をすべて失うと、破壊され灰の山に送られる。
○ アクション(Action)カード (使用条件が存在)
- ミニオンが行うさまざまな行動。ミニオンカードの一種で、ミニオンアクションの基本形となる。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 場の対応技能を持つミニオンが 1アクションを消費することで、手札から使用される。
- 手札から使用することでさまざまな効果を発動し、使用後は灰の山に送られる。
- 効果によっては隠蔽(Stealth)の値を持ち、ブロックを避けるために使用される。
○ 政治アクション(Political action)カード (使用条件が存在)
- さまざまな政治活動。ミニオンカードの一種で、アクションカードの変種のような存在である。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 場の対応技能を持つミニオンが 1アクションを消費することで、手札から使用される。
- 使用することで記載内容を伴う全体会議が行われ、使用後は灰の山に送られる。
またカードによっては、全体会議の開催とは異なる効果を持つ場合もある。
- 原則として 1の隠蔽の値を持ち、ブロックを避けるために使用される。
- 本来の役割(全体会議の開催)に加えて、使用することで投票券としての扱いを受ける。
○ アクション修正(Action modifier)カード (使用条件が存在)
- アクションの内容補正。ミニオンカードの一種で、ミニオンがアクションに付随して使用する。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 場の対応技能を持つミニオンが、何らかのアクションを行う際にアクションの一環として任意で使用できる。
※1回のアクションで何枚でも使用できるが、同一カードの複数使用はできない。
- 使い捨てのカードであり、処理の終了後にすべて灰の山に送られる。
○ リアクション(Reaction)カード (使用条件が存在)
- 相手への妨害など。ミニオンカードの一種で、相手のアクションに対応してミニオンが使用する。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 場の対応技能を持つ準備状態のミニオンによって、相手が何らかのアクションを行った際に、任意で手札から使用される。
※リアクションではタップ不要。また同一アクション内で同一カードの複数使用はできない。
- 使い捨てのカードであり、処理の終了後にすべて灰の山に送られる。
○ 戦闘(Combat)カード (使用条件が存在)
- 戦闘中に行う行動など。ミニオンカードの一種で、ミニオンが戦闘中に使用する。
- ライブラリデッキに入れて使用される。
- 場の対応技能を持つミニオンによって、手札から使用される。
- 使い捨てのカードであり、戦闘終了時にすべて灰の山に送られる。
場の構成
Controlled Region | コントロール領域 |
Uncontrolled Region | 非コントロール領域 |
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場はコントロール領域(Controlled Region)と非コントロール領域(Uncontrolled Region)という空間に大別される(上図は一人分の場の構成図)。
- コントロール領域は、準備領域(Ready Region)と休眠領域(Torpor Region)という空間に分けられる。
自分の支配下にあるカードは基本的には準備領域に配置され、ダメージなどにより休眠領域に送られる場合がある。
- 非コントロール領域は、クリプトデッキから配置された直後のヴァンパイアの配置空間である。
そのままでは単なる在野勢力であり、ブラッドカウンターで支配することで準備領域に送られる。
- 場のほかに、ブラッドカウンターを配置するプール(Pool)という空間が存在する。
- ブラッドカウンターは当初はバンク(Blood Bank)というプレイヤー外の空間に存在し、そこからそれぞれ個人のプールに一定量が供給される。
※おはじき所有の都合からバンクはそれぞれに存在するが、概念としては共用空間(いわゆる銀行)となる。
※ブラッドカウンターは実際には個数の限りがあるが、概念としてはバンク内に無数に存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札置き場として灰の山(Ash Heap)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Wizards of the Coast/ White Wolf Inc.
○ 発売開始: 1995年(Jyhad は1994年)
- ○ ラインナップ
-
- Jyhad(先行版)
- 基本セット
- Dark Sovereigns
- Ancient Hearts
- Sabbat
- Sabbat War
- Final Nights
- Bloodlines
- Camarilla edition
- Anarchs
- Black Hand
- Gehanna
- Kindred Most Wanted
- Legacies of Blood
- Nights of Reckoning
- Third edition
- Sword of Caine
- Lords of the Night
- Twilight Rebellion
- Keepers of Tradition
- Ebony Kingdom
- Heirs to the Blood
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