ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Initial D』のルール解説。
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Initial D Collectible Card Game
頭文字D
Last Update 2003/10/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるレースゲーム。プレイヤーは街道レーサーとなり、愛車を駆って相手をぶっちぎって公道を制する。
● 原作
TVアニメーション『頭文字D』シリーズ。
コミック『頭文字D』(講談社刊)。
● 世界設定
深夜人知れず(?)各地の峠で繰り広げられる街道レース。秋名山でも地元チーム“秋名スピードスターズ”によるタイムアタックが繰り広げられていた。
そこに全国制覇をめざす有名チーム“赤城レッドサンズ”が勝負を挑んできた。
強豪の挑戦に、地元とはいえとても勝てそうにない彼らだったが、ある1つの希望があった。秋名山には、圧倒的なスピードで駆け抜ける86年式トレノが存在するのである。
● 本ゲームについて
日本はおろかアメリカでも人気の漫画『頭文字D』のTCGです。題材が一般人によるカーレースということで、海外でも親しみやすいのでしょうね。
基本構成
勝利条件
- 2ステージ続けて、ステージの最初から最後まで先頭車両のポジションに居続ける。
- 最終ステージまでに勝敗が着かない場合に、最終ステージで勝利する。
- 特定カードに記載された勝利条件を満たす。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚以上。
- 構築条件:
操作カードのみで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。
● 車両(1人分の初期配置カードセット)
○ マシンカード: 任意の 1枚。
○ 搭載物カード:
マシンカードの搭載値以下の枚数であること。
各箇所につき 1枚ずつしか使用できない。
あらかじめマシンカードに記載されている箇所のカードは使用できない。
※ドライバーの使用は任意(別に乗せていなくても問題ない)。
● その他準備
○ レースカード: 任意の 3枚。同一カードについての制限は特にないが、できる限り 3枚とも異なるカードを使用すべき。
○ ゲーム間交換カード: なし。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 開始手札: 7枚(修正有り)。上限も 7枚(手番終了時に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: ボーナスが存在、先頭車両はゲーム開始時の手札枚数に +1。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 記載無しだが考慮不要(無くなる前に勝負がつくので)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要。
- ユニーク処理: 無し。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分の車両を場に配置する。
- それぞれの車両の価格値を比較する。値が低い側のプレイヤーの車両が、最初のステージにおける先頭車両となる。
※もし価格が同値の場合は、協議により先頭車両のプレイヤーを決定すること。
※ゲーム内容的には、価格の高い側が挑戦者として、相手側の本拠地で対戦を挑む形になる。
- 先頭車両のプレイヤーのレースカード 3枚の中から、相手プレイヤーがランダムに 1枚を選択する。この選択されたカードが、今回使用するレースカードとなる。
- それぞれの車両のスタイル値を比較する。値が高い方のプレイヤーは手札上限が +1される(同値の場合は双方修正無し)。
- それぞれ自分のデッキより手札として手札上限枚数(基本は 7枚)だけカードを引く。
- 先頭車両のプレイヤーは、デッキよりさらに追加で1枚引いて手札に加える。
全体の基本進行
互いにステージと呼ばれる手順を繰り返す。一方が勝利条件を満たすか、すべてのステージが終了した時点でゲーム終了。
※ステージとは、レースカードに記載されたレース内容の中の1区切りのこと。
ステージ(1回の手番)の進行
○ 操作カードのプレイ
先頭車両のプレイヤーから、交互に 1枚ずつ操作カードを使用する(後述)。
操作カードは、いずれかのプレイヤーが出せなくなるまで出し続け、一番最後に操作カードをだせたプレイヤーが本ステージの勝者となり、
その勝者の車両が次のステージでの先頭車両となる(最終ステージである場合は、このステージの勝者がゲームの勝者となる)。
操作カードの使用方法
操作カードを使用する際には、車両性能と駆け引きの 2種類の使用条件をともに満たしている必要がある。
いずれか一方でも条件を満たしていない場合、その操作カードは使用できない。
※各ステージで先頭車両のプレイヤーが 1番最初に使用する操作カードについては、車両性能のみを満たしていれば使用することができる。
▽ 車両性能
- 使用する操作カードの車両要求値の数値より、自分の車両の“ 車両要求値に対応する基準性能値 ”の数値が大きい(同値も含む)場合、使用条件を満たすことができる。
- もし基準性能が要求値未満の場合であっても、差分値の枚数だけ手札を捨てることで、今回の使用条件を満たすことができる。
- 操作カードの使用により、以降の車両の基準性能値が変化する場合もあるので注意すること。
▽ 駆け引き
- 相手が直前に出した操作カードの“ 現在のステージに対応するステージパワー ”の数値より、
自分の操作カードの“ 相手が直前に出した操作カードのカードタイプに対応するカウンター能力値 ”の数値が大きい(同値も含む)場合、使用条件を満たすことができる。
- もしカウンター能力値が要求値未満の場合であっても、差分値の枚数だけ手札を捨てることで、今回の使用条件を満たすことができる。
○ ステージの終了処理
この時点でいずれかが勝利条件を満たしている場合、ゲーム終了となる。
まだゲームが終了していない場合、ステージの勝者は任意の枚数だけ手札を捨てる。敗者は手札を全て捨てること。
それぞれ手札上限枚数(基本は 7枚)になるまで自分のデッキよりカードを引く。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● ステージについて
ゲームで使用するステージは、使用するレースカードの記載内容にそって決められる。
各ステージは、それぞれ個別のステージ内容が設定されている。
ステージ内容には“ストレート”・“カーブ”・“障害物”の 3種が存在する。これはそれぞれのステージの主要な道路構成を表している。
操作カードを使用する際には、現在のステージに対応するステージパワー値が適用される。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ マシン(Car)カード (配置コスト無し)
- プレイヤーが運転する乗用車。いずれもかつての市販車である。
- 馬力、牽引力、価格、搭載値の各数値を持つ。
- 記載されてはいないが、基準値 0のスタイル値を持つ。
- なお、マシンカードと搭載物カードの一組で 1台の“車両”であり、各車両の能力値はマシンカードの値に搭載物カードの修正値を加えたものとなる。
○ 搭載物(Modification)カード (配置コスト無し)
- 強化パーツによるチューンナップ改造や、同乗者など。
- 車両の対象(改造・搭乗)箇所、それぞれの能力値の修正値、価格値を持つ。
- 1つの車両につき、マシンカードの搭載値の値の枚数まで使用することができる。
- パーツというより改造行為の意味合いが強いので、同一箇所につき 1枚のカードしか使用できない。
- マシンカードに改造箇所が記載されている場合、(既に改造済みのため)同一箇所のカードは使用できない。
- ドライバーカードは必須ではなく任意。これはあくまでプレイヤー自身がドライバーであり、ドライバーカードはプレイヤーがそのカードの記載人物級の技能が有ることを示すだけの存在であるからである。
- ちなみに現在は後部座席用の同乗者が存在しないので、同乗者のカードも複数使用できない。
○ レース(Race)カード (配置コスト無し)
- 今回勝負する場所。基本的には山沿いの公道。
- ゲーム開始時に 6枚用意されるが、実際にはその中から選択された 1枚を使用することになる。
- 3 ~ 4つのコースにより構成され、1番目のコースから順にゲームを行う。
○ 操作(Maneuver)カード (使用時に要求値の達成が必要)
- レース途中のさまざまな運転操作。
- それぞれカード左側面に 3種のタイプごとのカウンター能力値、中央部にカード使用時の車両要求値、下部に 3種のステージパワーを持つ。
- カードを使用する際に、そのカードの車両要求値を自分の車両が満たしており、かつ相手が直前に出した操作カードのステージパワー値をこのカードのカウンター能力値が満たしている必要がある。
- 各カードごとに固有のカードタイプを持つ。これは相手が次に出す操作カードの使用条件に影響する。
- カードタイプには 作戦(赤)・ターン(黄)・スピード(緑) の 3種が存在する。
場の構成
- カードは場という空間に存在する。
- 手札から捨てられたカードや破棄されたカードは捨て札という空間に集められる。
- 操作カードは使用すると場で一纏めにされる。一部の操作カードは何らかの形で破棄されるまでゲームに影響を与え続けるため、判別が付くよう区別しておくこと。
商品情報
● メーカー: Alderac Entertainment Group
○ 発売開始: 2003年10月
- ○ ラインナップ
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