Harry Potter Trading Card Game
ハリー・ポッター

Last Update 2002/11/23 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるライブラリ消耗戦。プレイヤーは魔法使いとなり、魔術を駆使して魔力合戦に打ち勝つ。

● 原作
　ファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズ。
　映画『ハリー・ポッター』シリーズ。

● 世界設定
　場所は現代のイギリス。実は魔法使いは実在し、一般人（マグル）たちと共存していた。 彼らはロンドンなどあちこちに秘密の商店街を開き、スコットランド地方の一角に巨大な教育機関である“ホグワーツ魔法学校”を開いて、次の世代の教育に余念が無かった。
　そんな強大な力を持つ魔法使いたちでも、唯一つ恐れるものがある。 約10年前に暗躍した、その名前を出すのもはばかられる恐怖の魔法使いである。 だがその恐怖の存在は当時赤子だった少年によって退けられ、現在は平安を手に入れていた。 そう、その時の赤子こそ、世界でもっとも有名な魔法使い“ハリー・ポッター”なのだ!!

● 本ゲームについて
　今や全世界で最も親しまれている少年向けファンタジー『ハリー・ポッター』のTCGです。 当時アメリカでは原作に劣らぬ人気を誇っていたようです。 また、カードの完成度も高く、魔法使い・魔女カードは劇中のチョコのおまけカードよろしく、3Dのホログラム仕様という非常に贅沢なつくりになっています。

基本構成

勝利条件

• 相手のデッキが尽きる。

事前準備

● デッキ（山札： 1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 60枚ちょうど。
• 構築条件：
  　同一カードはデッキに 4枚まで（レッスンカードは無制限に投入可能）。

● その他準備
○ スタートキャラクター： 任意の“魔法使い／魔女”のキャラクターカードを 1枚。
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ 各種表示用カウンター： 適当数。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• プレイヤーライフ： デッキ枚数がプレイヤーライフに相当する。
• 開始手札： 7枚。上限は無し。
• マリガン： 無し。
• ファーストドロー制限： 無し（先攻は 1ターン目からカードを引く）。

その他構成

● 基本構成細則

• ディスカード： 無し。
• ディスカード： 無し。
• ライブラリアウト： 有り（勝利条件に関係）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定（事実上不可）。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し（本ゲームのコストは、いわゆる配置条件に相当する概念）。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 有り。
• ユニーク処理：
  • “ユニーク”と記載されたカード： 両軍ユニーク、先出し生存（スタートキャラクターに限り並存可能）。
  • 各キャラクター： 自軍ユニーク、先出し生存。
  • アドベンチャーカード： 自軍ユニーク、先出し生存。
  • マッチカード： 両軍ユニーク、先出し生存。
  • ロケーションカード： 両軍ユニーク、後出し生存。
• 魔法生物の攻撃は、常に相手プレイヤーを対象とする。

ゲームの流れ

開始準備

• それぞれ自分のスタートキャラクターを場に配置する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 7枚引く。
• 先攻・後攻を決定する。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。

ルール細則

基本ルール細則

● 属性とコストについて

• 多くのカードには属性があり、特にカードの使用時に影響をもたらす。
• 属性は魔法生物の世話・妖精の魔法・魔法薬学・変身術・クィディッチの 5種類が存在する。
• レッスンカードを場に配置することで、記載属性に対するコスト（カードの使用条件）として機能する。
• 魔力コストが記載されているカードを使用（配置）する場合、 記載魔力コストの属性が場のいずれかレッスンカードの属性と一致しており、かつ場のレッスンカードの配置枚数が記載魔力コストの値以上である必要がある。

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ キャラクターカード （配置条件無し）

• プレイヤーの分身やその友人たち。魔法学校の生徒だけでなく教員や非魔法使いも含む。
• ゲーム内では、スタートキャラクターとそれ以外のキャラクターに大別される。
• 追加で場にキャラクターを配置するためには、2アクションを消費する。
• 自分の場に同一キャラクターを複数配置することはできない。

※ スタートキャラクター

• キャラクターカードのうち、プレイヤーの分身となるカードのこと。
• スタートキャラクターとして使用できるのは、“魔法使い”または“魔女”と記載されているキャラクターカードのみである。
• ゲーム開始時からそれぞれの場に1体だけ永続する。
• スタートキャラクターを捨て札にすることはできない。
• スタートキャラクター同士の場合に限り、“ユニーク”の効果が適用されない。

○ レッスンカード （配置条件無し）

• 自分が受講した魔法の授業（から、今回の対戦中に内容を思い出せた分量）。
• 配置枚数や配置した種類が、魔法生物や呪文などを使用する際の使用条件となる。

○ 魔法生物（クリーチャー）カード （配置条件が存在）

• 魔法で召喚したさまざまな動物や擬似生物。
• ダメージ値／体力を持ち、プレイヤーの武器となる。
• 体力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは蓄積する。
• 直接プレイヤーへのダメージを与えるための存在であり、魔法生物同士でダメージを与え合うことは無い（魔法生物へのダメージは呪文カードで行う）。

○ アイテムカード （配置条件が存在）

• 魔法使用を補助するさまざまな道具。
• スタートキャラクター（プレイヤー）自身の持ち物として場に永続する。
• たいていの場合魔力ボーナスを持っており、魔法の使用条件を軽減する。

○ アドベンチャーカード （配置条件無し）

• 相手に与えた試練。
• 相手が記載された対策の条件を達成しないかぎり、特定の効果を維持し続ける。
• 配置するために 2アクションを消費する。
• 各プレイヤーの場に 1枚ずつしか配置できない。
• 相手が対策の記載条件を達成した時点で破棄される。
• 対策の条件は、瞬間的に達成しなければならない。
• 相手は対策の記載条件を達成した時点で、記載された相手へのプライズの効果を獲得する。

○ マッチカード （配置条件が存在）

• 劇中内スポーツ“クィディッチ”の試合。
• 試合における“勝利条件”を達成することで、優勝賞品（プライズ）を獲得できる。
• アドベンチャーカードに近い存在であるが、両プレイヤーそれぞれに対しての試練となる。
• 両プレイヤー合わせて場に 1枚しか配置できない。
• いずれかのプレイヤーが記載勝利条件を達成した時点で破棄される。
• このカードの記載勝利条件と本ゲームそのものの勝利条件は、別概念であることに注意すること。
• 記載勝利条件は、累積的に達成してもかまわない（複数ターンかけて達成できる）。
  その場合は混乱を避けるため、表示カウンターなどで達成状況を表示しておくこと。
• 記載勝利条件を達成したプレイヤーは、その時点で記載されたプライズの効果を獲得する。

○ ロケーションカード （配置条件が存在）

• 対決を行うさまざまな場所。
• 場に永続し、特定の効果を維持し続ける。
• 両プレイヤー合わせて場に 1枚のみ配置でき、新たに配置した時点で前のカードは捨て札となる。

● 瞬間的に使用するカード

○ 呪文カード （使用条件が存在）

• 召喚以外の魔法、内容はさまざま。

場の構成

• 永続カードは、場という空間に存在する。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置場という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： Wizards of the Cost／メディアファクトリー
○ 発売開始： 2001年8月（日本語版は2001年11月）

○ ラインナップ

名称		発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
基本セット		2001/11	116	構築済みスターター（82/1450）、ブースター（11/350）
クィディッチカップ	Quidditch Cup	2002/3	80	ブースター（11/350）
ダイアゴン横丁	Diagon Alley	2002/7	116	構築済みスターター（82/1450）、ブースター（11/350）
ホグワーツでの冒険	Adventures at Hogwarts			※日本語版無し
秘密の部屋	Chamber of Secrets	2002/11	140	ブースター（11/350）

◆ TCGカタログ ◆ ◆ 海外作品カタログ ◆