ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Conan』のルール解説。

Conan Collectible Card Game
コナン・ザ・グレート

Last Update 2022/11/5 文責:DOP


ゲーム概要

● ゲームタイプ
 2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは戦士コナンとなり、繰り出される敵に立ち向かうことで名声を獲得する。

● 原作
 ファンタジー小説『コナン』シリーズ。

● 世界設定
 アトランティス崩壊後に存在し、今となっては人々の記憶から忘れさられたハイボリア時代。
圧倒的な力がすべてを支配する古代世界において、英雄の登場により一つの国が生まれようとしていた。

● 本ゲームについて
 古典的な人気を誇るファンタジー作品のTCGで、英雄個人の活躍を再現しています。
各プレイヤーは自ターンごとに主人公であるコナンを演じ、それ以外のターンでは敵役を演じます。
つまりそれぞれのコナンはパラレルな存在であり、お互いにソロキャラクターでの早解きを競うことになります。


基本構成

勝利条件

事前準備

● ドローデッキ (1人分のゲームカード)

● フォウデッキ (1人分のゲームカード)

● その他準備
○ コナンカード: それぞれ任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

その他構成

● 基本構成細則


ゲームの流れ

開始準備

全体の基本進行

 それぞれターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。

ターン(自分の手番)の進行

○ ターン開始(Start of Turn)

☆ プレスオン

 以下の準備ステップ ~ 戦士ステップで構成される一連の処理が、プレスオンとして必要に応じて繰り返される
※実行は任意であり、1回も行わなくてもよい。またコナンの撤退などで、繰り返しが途中で打ち切られる場合もある。

○ 準備(Prepare)ステップ

○ 戦士(Warrior)ステップ

 以下の一連の行動を行う。
※当初予定では拡張セットで“盗賊ステップ”が導入され、繰り返しごとに戦士ステップか盗賊ステップのどちらか一方を選んで行うはずだった。
ただしシリーズが途中で頓挫したために、盗賊ステップは未発表のままで終わっている。

○ フォウドロー(Foe Draw)フェイズ

☆ 戦闘ラウンド

 以下の調査フェイズ ~ 解決フェイズ(と終了手続き)の一連の処理が、戦闘ラウンドとして必要に応じて繰り返される。

○ 調査(Survey)フェイズ

  • ターンプレイヤーが、今ターンの戦いから撤退するかどうかを決める。
    撤退しない場合は次の“フォウ動作フェイズ”に進み、撤退する場合は以下の処理を行ったうえで“休息ステップ”に進む。
    • ターンプレイヤーが、撤退を宣言する。
    • この時点で戦場にいるフォウの記載スカーの合計値を算出する。
    • 敵プレイヤーがターンプレイヤーのクロニクルエリアから、算出したスカー値分に相当する名声値分のフォウカードを選ぶ。
      そして選ばれたカードが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる(名声を失う)。
    • この時点で戦場に残っているすべてのフォウが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる。
    • 以降の処理を飛ばし(繰り返しから抜け出し)、“休息ステップ”に進む。

○ フォウ動作(Foe Move)フェイズ

  • 敵プレイヤーが戦場にいる自分のフォウそれぞれに、以下の条件で手札から動作カードを配置する。
    • 各フォウごとに必ず 1枚ずつ配置する(配置できない分については、後ほど救済措置が行われる)。
    • 対象のフォウがいるゾーンととコナンの間の部分の空間に、フォウに接するように配置する。
    • 手札から裏向きに、カード上面をコナンに向けるようにして配置する。
      ※可能ならば、相手と区別がつくようにスリーブをつけることが望ましい。
    • 要求武勇値が対象となるフォウの武勇値以下となる動作カードは、そのまま配置できる。
      要求武勇値がフォウの武勇値より大きい場合は、対象フォウに差分値分の傷(体力 -1)カウンターが乗せられる。
      ※体力値以上の傷カウンターが乗ると敗北する。ここではフォウを破壊するようなカード配置は許されない。
  • 破壊することなく)すべてのフォウに動作カードを配置できない場合、敵プレイヤーは手札を公開する。
    そのうえで動作カードを配置できていない各フォウごとに、以下の処理を行う。
    • 以下の処理を、動作カードを配置するかカードを 3枚捨てるかのどちらかになるまで繰り返す。
      • 敵プレイヤーが、自分のドローデッキの 1番上のカードを引いて公開する。
      • 公開したカードが(フォウを殺さずに)動作カードとして配置できる場合、そのまま表向きに配置する。
        配置できない場合、公開したカードは捨て札置き場に送られる。
    • 上記の方法で動作カードを配置できない場合、そのフォウは戦わずして敗北する。
      敗北したフォウは、ターンプレイヤーの表向きでクロニクルエリアに送れらる。

○ コナン動作(Conan Move)フェイズ

  • ターンプレイヤーのコナンが、相手が出した動作カードに対して以下の条件で手札から動作カードを配置する。
    • 各ターンにつき、最大 2ゾーンに対して配置できる(コナン単独では、2か所しか対処できない)。
    • 相手が出した動作カードの左右部分に配置する(相手動作に対応することで、相手フォウに対しての動作を行う)。
      左右それぞれに 1枚、つまり 1体のフォウに対して 2枚まで配置できる。
    • 応用として、隣接しているフォウの動作カード 2枚の隙間に動作カードを出せる。
      これにより、1枚で同時に 2体のフォウに対する動作を行うことができる。
      ※相手のフォウの能力によっては、隙間部分にカードを出せない場合もある。
    • 手札から裏向きに、カード上面をフォウに向けるようにして配置する。
    • 配置する際に、それぞれの動作カードのコストが支払われる。
    • コナンが動作カードを出したゾーン内にコナンが無対応のフォウがいる場合、その数だけコナンの武勇値が消耗する。
  • ターンプレイヤーの場にいる味方それぞれが、相手が出した動作に対して手札から動作カードを配置する。
    動作カードの使用条件はコナンとほぼ同じであるが、以下の部分が異なる。
    • それぞれ 1枚までで、任意の 1ゾーンに配置できる(コナンが出した分と同一ゾーンでもよいし、別のゾーンでもよい)。
    • コナンではなく味方が配置したことを、明確化しておく必要がある。
    • 要求武勇値が対象となる味方の武勇値以下となる動作カードは、そのまま配置できる。
      要求武勇値が味方の武勇値より大きい場合は、対象の味方に差分値分の傷カウンターが乗せられる(つまりフォウ準拠)。
  • それぞれの動作カードを、すべて表向きにする。
    ※フォウの動作カードとコナン・味方の動作カードは、上下が逆の状態で側面隣接することになる。
  • 表向きにしたことで動作カードの配置に(コストなどの)不正がある場合は、ただちに修正する。
    修正の結果により敗北したフォウは、ターンプレイヤーのクロニクルエリアに送られる。

○ バーバリアン(Barbarian)フェイズ

  • コナンが持つバーバリアン能力を任意で使用する(ターンプレイヤーのコナンのみ)。

○ 解決(Resolution)フェイズ

  • フォウがいる各ゾーンごとに、それぞれ以下の戦闘処理を行う。
    ※処理を行うゾーンの順番は、最初の 1ヶ所はプレイヤーが選ぶ。以降は敵側とプレイヤーが交互に残りを 1ヶ所ずつ選んでいく。
各ゾーンにおける戦闘処理

▽ イニシアチブの算出

  • 対象ゾーンの動作カードそれぞれの、イニシアチブ値を参照する。
    ※イニシアチブ値は 5が最速、1が最遅となる。

▽ 処理の実行  イニシアチブの値が高い順に、それぞれ各値ごとに以下の処理を行う。
※同一値のカードはすべて同時に処理が行われる。つまり同一速度の攻撃は同時にダメージを与え合い、すべて終わってから次速度の処理が行われる。

  • 対象ゾーンの各動作カードごとに、それぞれ左右どちらの側の攻撃アイコンを使用するかを判定する。
    ※すべての戦闘アイコンは、イニシアチブ値に関わらず機能しつづける(遅いカードでも防御はできる)。
    • 相手の動作カードと接している: 接している側のアイコンを使用する(両方接している時は、それぞれの面ごとに判定を行う)。
    • 相手のカードと接していない(フォウのみ): 左右どちらかを選び、選んだ側のアイコンを使用する。
  • 対象ゾーンの各動作カード(の面)ごとに、それぞれ以下の内容で攻撃が成功したか(防御できたか)どうかを判定する。
    ※防御に特化した動作カードはもちろん攻撃できないが、相手の攻撃を防いだ時点で充分に役目を果たしたと言える。
    • 自分が今回使用する分の攻撃アイコンそれぞれについて、隣接する相手カードの防御アイコンと接しているかを確認する。
      • 自身に対応する防御アイコンと接している: (そのアイコンによる)攻撃が防がれる。
      • 接したアイコンでは防御されない: その攻撃が成功する。
      • 相手のアイコンと接していない: その攻撃が成功する。
    • 攻撃が複数成功した場合、基本となる攻撃(アイコン 1つ)を選択する。
      それ以外の成功した攻撃アイコンは、今回のダメージ修正値(アイコン 1つにつき +1ダメージ)となる。
  • 攻撃が成功した動作カードそれぞれにおいて、動作を行うキャラクターが健在の場合は、以下のダメージ処理を行う。
    ※すでに敗北しているキャラクターからのダメージは与えられない。
    • その動作を使用したキャラクターの記載ダメージ値に各種修正を加え、今回のダメージ値を算出する。
    • 算出したダメージを、対象となるキャラクターに与える(キャラクターの体力値が減らされる)。
      ※動作カードによるダメージは、動作カード同士が接する相手キャラクターに対して与えられる。
      相手動作カードと接していないフォウの動作カードは、コナンか味方のどちらかにダメージを与えることができる。
    • ダメージなど(傷による修正分を含む)により現在の体力値が 0になったキャラクターは敗北する。
      キャラクターが敗北した時は、その種類により以下の処理が行われる。
      • コナン: プレイヤーがゲームから脱落する(敵プレイヤーがゲームに勝利する)。
      • 味方: ターンプレイヤーの捨て札置き場に送られる。
        敵プレイヤーがターンプレイヤーのクロニクルエリアから、味方の記載名声値に相当する名声値分のフォウカードを選ぶ。
        そして選ばれたカードが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる(名声を失う)。
      • フォウ: ターンプレイヤーのクロニクルエリアに送られる(名声を獲得する)。

▽ 戦闘の終了

  • 今回のゾーンに配置された動作カードが、すべて破棄される。
  • 今回のゾーンでの戦闘が終了する。

○ 戦闘ラウンドの終了

  • この時点で戦場にフォウが存在する場合、以下の処理を行う。
    ※フォウがいない場合は、戦闘ラウンドの繰り返しがここで終了する。
    • 戦場のフォウと場の味方の数を合計し、ここでのドロー枚数とする。
    • すべてのプレイヤーが、算出したドロー枚数だけドローデッキからカードを引き、手札に加える。
    • 場の味方とフォウの武勇値が、すべて初期値(記載値)に戻る。
    • 今回の戦闘ラウンド終了後に、次の戦闘ラウンドが繰り返される。
  • 今回の戦闘ラウンドが終了する。

○ 戦士ステップの終了

○ 休息(Rest)ステップ

1ゲーム終了時の処理

 特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。


ルール細則

基本ルール細則

● コストについて

● 戦闘アイコンについて

● 複数のカードタイプを持つカードについて

カード構成

● 永続的に場に存在するカード

○ コナン(Conan)カード (コスト不要)

○ 味方(Ally)カード (コスト不要)

○ 地域(Region)カード (コスト不要)

○ アイテム(Item)カード (アイテムとしてはコスト不要)

● 一時的に使用するカード

○ フォウ(Foe)カード (コスト概念が他とは異なる)

○ 動作(Move)カード (コスト必要)

○ アクション(Action)カード (アクションとしてはコスト不要)

場の構成

Center
動作
Left flank動作Conan動作Right flank
動作
Rear

商品情報

● メーカー: Comic Images
○ 発売開始: 2006年

○ ラインナップ
基本セット

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