ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Conan』のルール解説。
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Conan Collectible Card Game
コナン・ザ・グレート
Last Update 2022/11/5 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは戦士コナンとなり、繰り出される敵に立ち向かうことで名声を獲得する。
● 原作
ファンタジー小説『コナン』シリーズ。
● 世界設定
アトランティス崩壊後に存在し、今となっては人々の記憶から忘れさられたハイボリア時代。
圧倒的な力がすべてを支配する古代世界において、英雄の登場により一つの国が生まれようとしていた。
● 本ゲームについて
古典的な人気を誇るファンタジー作品のTCGで、英雄個人の活躍を再現しています。
各プレイヤーは自ターンごとに主人公であるコナンを演じ、それ以外のターンでは敵役を演じます。
つまりそれぞれのコナンはパラレルな存在であり、お互いにソロキャラクターでの早解きを競うことになります。
基本構成
勝利条件
- 自分のスタートステップに 40点以上の名声値を獲得し、かつ相手の値よりも大きい。
- 相手がゲームから脱落する。脱落条件は以下の通り。
- 自ターンに自分のコナンが敗北する(体力値が 0となる)。
- 相手ターンにフォウデッキとフォウ捨て札がすべて尽きた状態で、自分のフォウがすべて敗北する。
事前準備
● ドローデッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
フォウカード以外のカード(裏面が黄色のカード)で構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。ただし“UNIQUE”を持つカードはそれぞれデッキに 1枚まで。
※カードが混じりやすいので、できればそれぞれ柄が異なるスリーブの使用が望ましい。
● フォウデッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 25枚以上。
- 構築条件:
フォウカード(裏面が青色のカード)のみで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。ただし“UNIQUE”を持つカードはそれぞれデッキに 1枚まで。
投入するカードの記載名声値の合計が、95 ~ 105点の範囲内であること。
※こちらもプレイヤーそれぞれで柄が異なるスリーブの使用が望ましい。
● その他準備
○ コナンカード: それぞれ任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (コナンの体力値): 記載体力値。上限も同じ。
- 勝利ポイント (獲得名声値): 0点。以降蓄積する。
- 開始手札: 先攻は 5枚、それ以外は 7枚。上限は 7枚(各ターンごとに調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(全員が 1ターン目からカード調整を行う)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し(一時的な裏表の変化のみ)。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(それぞれに対応する捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(多人数用ルールが存在)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 無し。
- すべてのフォウの攻撃は、そのターンの相手コナン 1体を対象とする(場合によっては味方を含む)。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のコナンカードを、コナンとして自分の場に配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのドローデッキとフォウデッキをシャッフルする。
- 先攻は、自分のドローデッキから手札としてカードを 5枚引く。
それ以外(後攻)は、自分のドローデッキから手札としてカードを 7枚引く。
全体の基本進行
それぞれターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始(Start of Turn)
- 自分の獲得名声値(クロニクルエリアにあるカードの記載名声値の合計)を確認する。
確認した値が 40点以上の場合はゲーム終了となり、勝利判定が行われる。
☆ プレスオン
以下の準備ステップ ~ 戦士ステップで構成される一連の処理が、プレスオンとして必要に応じて繰り返される
※実行は任意であり、1回も行わなくてもよい。またコナンの撤退などで、繰り返しが途中で打ち切られる場合もある。
○ 準備(Prepare)ステップ
- 自分のコナンが今ターンでのコナンとなる。
※ターンプレイヤー以外のコナンは、保有カードを含めてこのターンには存在しない扱いとなる。
- 手札から任意で、このステップが使用タイミングとなるカードを使用する。使用できるカードは以下の通り。
- 味方カード: コナンに同行しているという扱いで、自分のサイドに配置する。
- アイテムカード: コナンが所有しているという扱いで、自分のサイドに配置する。
※部位を持つ場合は各部位ごとにそれぞれ 1枚だけ配置でき、同一部位の従来カードは破棄される。
- 地域: 自分のコナンの下に、記述が見えるよう少しずらして配置する(従来の地域カードは破棄)。
- アクションカード: 使い捨てで効果を発動する。
○ 戦士(Warrior)ステップ
以下の一連の行動を行う。
※当初予定では拡張セットで“盗賊ステップ”が導入され、繰り返しごとに戦士ステップか盗賊ステップのどちらか一方を選んで行うはずだった。
ただしシリーズが途中で頓挫したために、盗賊ステップは未発表のままで終わっている。
○ フォウドロー(Foe Draw)フェイズ
- ターンプレイヤーが、自分のコナンを自分のサイドから戦場に移動させる。
※アイテムや味方はコナンに付いている扱いではあるが、場所的な都合から自分のサイドに留まったまま効果を発動する。
- ターンプレイヤーのクロニクルエリアを確認する。
クロニクルエリアにあるカードの記載スカー値合計の 1/3(端数切捨て)の値が、今回の追加ドロー値となる。
- 相手プレイヤーがこのターン敵プレイヤーとなり、自分のフォウデッキからフォウ手札としてカードを引く。
フォウ手札として引く枚数は、“5 + 追加ドロー値”の枚数となる。
- 敵プレイヤーが、以下の条件でフォウ手札からフォウを配置する。
- 必ずフォウを 1体は配置すること。
ただし正規の方法で配置できない場合、例外的にフォウ手札から 1体のフォウを配置できる。
- メジャーフォウを配置する場合は、要求された手札コストを支払う必要がある。
- フォウは、コナンの周りの 4つのゾーンのいずれかに配置される。
※ただし最初の 1体は、必ずセンターゾーンに配置されることになる。
- 各ゾーンには、それぞれ 3体までのフォウを配置できる。
ただし各ゾーンごとに、フォウの種類(人間や動物など)が揃っている場合にのみ追加配置ができる。
- レフトフランクゾーン・ライトフランクゾーンには、センターゾーンにフォウが 1体以上いるときにのみ配置できる。
リアゾーンには、レフトフランクゾーンかライトフランクゾーンのいずれかにフォウが 1体以上いるときにのみ配置できる。
- 各ゾーンに複数配置する場合は、それぞれコナンから見て(隙間を開けた状態で)横一列になるように配置する。
※横一列の並び順とその隙間は、動作カード配置時に意味を持つ。
- 任意で敵プレイヤーが手札から地域カードを、戦場にいる相手のコナン対して配置する。
- 配置できなかった分のフォウ手札のカードすべてが、フォウ捨て札置き場に送られる。
☆ 戦闘ラウンド
以下の調査フェイズ ~ 解決フェイズ(と終了手続き)の一連の処理が、戦闘ラウンドとして必要に応じて繰り返される。
○ 調査(Survey)フェイズ
- ターンプレイヤーが、今ターンの戦いから撤退するかどうかを決める。
撤退しない場合は次の“フォウ動作フェイズ”に進み、撤退する場合は以下の処理を行ったうえで“休息ステップ”に進む。
- ターンプレイヤーが、撤退を宣言する。
- この時点で戦場にいるフォウの記載スカーの合計値を算出する。
- 敵プレイヤーがターンプレイヤーのクロニクルエリアから、算出したスカー値分に相当する名声値分のフォウカードを選ぶ。
そして選ばれたカードが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる(名声を失う)。
- この時点で戦場に残っているすべてのフォウが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる。
- 以降の処理を飛ばし(繰り返しから抜け出し)、“休息ステップ”に進む。
○ フォウ動作(Foe Move)フェイズ
- 敵プレイヤーが戦場にいる自分のフォウそれぞれに、以下の条件で手札から動作カードを配置する。
- 各フォウごとに必ず 1枚ずつ配置する(配置できない分については、後ほど救済措置が行われる)。
- 対象のフォウがいるゾーンととコナンの間の部分の空間に、フォウに接するように配置する。
- 手札から裏向きに、カード上面をコナンに向けるようにして配置する。
※可能ならば、相手と区別がつくようにスリーブをつけることが望ましい。
- 要求武勇値が対象となるフォウの武勇値以下となる動作カードは、そのまま配置できる。
要求武勇値がフォウの武勇値より大きい場合は、対象フォウに差分値分の傷(体力 -1)カウンターが乗せられる。
※体力値以上の傷カウンターが乗ると敗北する。ここではフォウを破壊するようなカード配置は許されない。
- (破壊することなく)すべてのフォウに動作カードを配置できない場合、敵プレイヤーは手札を公開する。
そのうえで動作カードを配置できていない各フォウごとに、以下の処理を行う。
- 以下の処理を、動作カードを配置するかカードを 3枚捨てるかのどちらかになるまで繰り返す。
- 敵プレイヤーが、自分のドローデッキの 1番上のカードを引いて公開する。
- 公開したカードが(フォウを殺さずに)動作カードとして配置できる場合、そのまま表向きに配置する。
配置できない場合、公開したカードは捨て札置き場に送られる。
- 上記の方法で動作カードを配置できない場合、そのフォウは戦わずして敗北する。
敗北したフォウは、ターンプレイヤーの表向きでクロニクルエリアに送れらる。
○ コナン動作(Conan Move)フェイズ
- ターンプレイヤーのコナンが、相手が出した動作カードに対して以下の条件で手札から動作カードを配置する。
- 各ターンにつき、最大 2ゾーンに対して配置できる(コナン単独では、2か所しか対処できない)。
- 相手が出した動作カードの左右部分に配置する(相手動作に対応することで、相手フォウに対しての動作を行う)。
左右それぞれに 1枚、つまり 1体のフォウに対して 2枚まで配置できる。
- 応用として、隣接しているフォウの動作カード 2枚の隙間に動作カードを出せる。
これにより、1枚で同時に 2体のフォウに対する動作を行うことができる。
※相手のフォウの能力によっては、隙間部分にカードを出せない場合もある。
- 手札から裏向きに、カード上面をフォウに向けるようにして配置する。
- 配置する際に、それぞれの動作カードのコストが支払われる。
- コナンが動作カードを出したゾーン内にコナンが無対応のフォウがいる場合、その数だけコナンの武勇値が消耗する。
- ターンプレイヤーの場にいる味方それぞれが、相手が出した動作に対して手札から動作カードを配置する。
動作カードの使用条件はコナンとほぼ同じであるが、以下の部分が異なる。
- それぞれ 1枚までで、任意の 1ゾーンに配置できる(コナンが出した分と同一ゾーンでもよいし、別のゾーンでもよい)。
- コナンではなく味方が配置したことを、明確化しておく必要がある。
- 要求武勇値が対象となる味方の武勇値以下となる動作カードは、そのまま配置できる。
要求武勇値が味方の武勇値より大きい場合は、対象の味方に差分値分の傷カウンターが乗せられる(つまりフォウ準拠)。
- それぞれの動作カードを、すべて表向きにする。
※フォウの動作カードとコナン・味方の動作カードは、上下が逆の状態で側面隣接することになる。
- 表向きにしたことで動作カードの配置に(コストなどの)不正がある場合は、ただちに修正する。
修正の結果により敗北したフォウは、ターンプレイヤーのクロニクルエリアに送られる。
○ バーバリアン(Barbarian)フェイズ
- コナンが持つバーバリアン能力を任意で使用する(ターンプレイヤーのコナンのみ)。
○ 解決(Resolution)フェイズ
- フォウがいる各ゾーンごとに、それぞれ以下の戦闘処理を行う。
※処理を行うゾーンの順番は、最初の 1ヶ所はプレイヤーが選ぶ。以降は敵側とプレイヤーが交互に残りを 1ヶ所ずつ選んでいく。
各ゾーンにおける戦闘処理
▽ イニシアチブの算出
- 対象ゾーンの動作カードそれぞれの、イニシアチブ値を参照する。
※イニシアチブ値は 5が最速、1が最遅となる。
▽ 処理の実行
イニシアチブの値が高い順に、それぞれ各値ごとに以下の処理を行う。
※同一値のカードはすべて同時に処理が行われる。つまり同一速度の攻撃は同時にダメージを与え合い、すべて終わってから次速度の処理が行われる。
- 対象ゾーンの各動作カードごとに、それぞれ左右どちらの側の攻撃アイコンを使用するかを判定する。
※すべての戦闘アイコンは、イニシアチブ値に関わらず機能しつづける(遅いカードでも防御はできる)。
- 相手の動作カードと接している: 接している側のアイコンを使用する(両方接している時は、それぞれの面ごとに判定を行う)。
- 相手のカードと接していない(フォウのみ): 左右どちらかを選び、選んだ側のアイコンを使用する。
- 対象ゾーンの各動作カード(の面)ごとに、それぞれ以下の内容で攻撃が成功したか(防御できたか)どうかを判定する。
※防御に特化した動作カードはもちろん攻撃できないが、相手の攻撃を防いだ時点で充分に役目を果たしたと言える。
- 自分が今回使用する分の攻撃アイコンそれぞれについて、隣接する相手カードの防御アイコンと接しているかを確認する。
- 自身に対応する防御アイコンと接している: (そのアイコンによる)攻撃が防がれる。
- 接したアイコンでは防御されない: その攻撃が成功する。
- 相手のアイコンと接していない: その攻撃が成功する。
- 攻撃が複数成功した場合、基本となる攻撃(アイコン 1つ)を選択する。
それ以外の成功した攻撃アイコンは、今回のダメージ修正値(アイコン 1つにつき +1ダメージ)となる。
- 攻撃が成功した動作カードそれぞれにおいて、動作を行うキャラクターが健在の場合は、以下のダメージ処理を行う。
※すでに敗北しているキャラクターからのダメージは与えられない。
- その動作を使用したキャラクターの記載ダメージ値に各種修正を加え、今回のダメージ値を算出する。
- 算出したダメージを、対象となるキャラクターに与える(キャラクターの体力値が減らされる)。
※動作カードによるダメージは、動作カード同士が接する相手キャラクターに対して与えられる。
相手動作カードと接していないフォウの動作カードは、コナンか味方のどちらかにダメージを与えることができる。
- ダメージなど(傷による修正分を含む)により現在の体力値が 0になったキャラクターは敗北する。
キャラクターが敗北した時は、その種類により以下の処理が行われる。
- コナン: プレイヤーがゲームから脱落する(敵プレイヤーがゲームに勝利する)。
- 味方: ターンプレイヤーの捨て札置き場に送られる。
敵プレイヤーがターンプレイヤーのクロニクルエリアから、味方の記載名声値に相当する名声値分のフォウカードを選ぶ。
そして選ばれたカードが、持ち主のフォウ捨て札置き場に送られる(名声を失う)。
- フォウ: ターンプレイヤーのクロニクルエリアに送られる(名声を獲得する)。
▽ 戦闘の終了
- 今回のゾーンに配置された動作カードが、すべて破棄される。
- 今回のゾーンでの戦闘が終了する。
○ 戦闘ラウンドの終了
- この時点で戦場にフォウが存在する場合、以下の処理を行う。
※フォウがいない場合は、戦闘ラウンドの繰り返しがここで終了する。
- 戦場のフォウと場の味方の数を合計し、ここでのドロー枚数とする。
- すべてのプレイヤーが、算出したドロー枚数だけドローデッキからカードを引き、手札に加える。
- 場の味方とフォウの武勇値が、すべて初期値(記載値)に戻る。
- 今回の戦闘ラウンド終了後に、次の戦闘ラウンドが繰り返される。
- 今回の戦闘ラウンドが終了する。
○ 戦士ステップの終了
- 敵プレイヤーの手札が 7枚未満の場合、7枚ちょうどになるまでドローデッキからカードを引く。
- ターンプレイヤーの手札が 1枚以上かつコナンの武勇値が 1以上の場合、任意でプレスオンを選択する。
プレスオン選択時は、今回の戦士ステップ終了後に次のプレスオン部分が繰り返される。
※条件を満たせないかプレスオンを選択しない(休息する)場合は、プレスオンの繰り返しがここで終了する。
- 今回の戦士ステップが終了する。
○ 休息(Rest)ステップ
- ターンプレイヤーの場にいる味方が、すべて破棄される。
- コナンが戦場にいる場合、プレイヤーのサイドに戻る。
- ターンプレイヤーのコナンの武勇値が、初期値(記載値)に戻る。
- ターンプレイヤーはコナンの武勇値を消費することにより、任意で以下のいずれかの回復処理を行う。
ただしここで消費できる武勇値は、バイタリティの値分までとなる。
- 武勇値を 1消費するごとに、コナンの体力値を 1だけ回復する。
- 武勇値を 1消費するごとに、自分の場のいずれかのキャラクターの傷カウンターを 1つ取り除く。
- すべてのプレイヤーが、手札を捨てるかドローデッキから引くかして、自分の手札を 7枚ちょうどにする。
- 今回のターンが終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- 動作カード(および動作として使用する時のアイテム・アクションカード)には、コスト概念として要求武勇値(Prowess gem)が存在する。
これらのカードを使用する際には、指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは動作カードを使用する(扱いの)、キャラクターが持つ武勇値によって支払われる。
- 武勇値を 1つ使用するごとに、対応するコストが 1だけ支払われる。
- 支払いが不足する場合は、そのキャラクターに傷カウンターを 1つ乗せることで 1つ分のコストを支払うことができる。
※ただし傷とダメージの合計が体力値以上となる場合、そのキャラクターは敗北する。
- キャラクターの武勇値は、その種類によって回復(初期化)タイミングが異なる。
味方・フォウは、各戦闘ラウンド終了時に記載値まで回復し、コナンは自分の休息ステップの途中部分で初期化される。
- フォウの配置時にも“コスト”概念は登場するが、ここで説明した武勇のコストとは別の要素(いわゆる手札コスト)であるので注意すること。
● 戦闘アイコンについて
- 動作カードは戦闘アイコンを持ち、動作による攻撃の命中・防御判定に使用される。
- 戦闘アイコンは、動作カードそれぞれの側面部分に記載されている。
各カードごとの左右に 5つずつ計 10枠のアイコン欄が設けられ、各カード 1 ~ 6個のアイコンが記載されている。
- 戦闘アイコンは、以下の種類が存在する。
- 盾(Shield): 防御専用。すべての拳と魔法を防ぎ、両手斧をある程度防ぐ。
- 逃げ足(Agility): 防御専用。すべての射撃と魔法を防ぐ。
- 拳(Grapple): 攻撃&防御用。攻撃に使える他に、相手の拳攻撃を防ぐ。
- 剣(Blade): 攻撃&防御用。攻撃に使える他に、相手の剣攻撃を防ぐ。
- 両手斧(Two-Handed): 攻撃用。盾で防御されても、1ダメージだけは与えられる。
- 弓射撃(Ranged): 攻撃用。
- 疑問符(Special): 基本は攻撃用。命中した際に固有効果を発動する。
- 魔法(Magic): 魔法を使えるキャラクターが使用した時のみ有効。効果は使用者次第だが基本は攻撃用。
- マルチ(Multi-icon): 複数の攻撃アイコンが繋がっているアイコン。
マルチアイコンの中のいずれか 1つでも防がれた時は、(マルチアイコンすべての)攻撃が失敗する。
すべて防がれなかった時は、“マルチ内の攻撃アイコン”の個数分だけダメージを与えることができる。
- アイコンに描かれているマークは象徴的な物であり、アイテムを持っていなくても問題なく使用できる。
※剣が無くてもその辺の棒きれで殴る扱いとなる。またどのアイコンでもダメージ量は基本的に同じ(キャラクター次第)である。
- アイコンの位置と内容はカードにより異なり、防御のみや左右どちらかだけのカードなども存在する。
- 戦闘の際は、左右どちらかの中で相手と動作カードが接する側のアイコン群が使用される。
※両方接する場合は両方使用し、相手動作が無い場合は任意の側を使用する(選んだ側の攻撃が全部命中扱い)。
- 戦闘での命中判定においては、まずお互いの動作カードの接する面同士を見る。
その中で接するアイコン同士の内容を判定し、防御されていなければ攻撃成功となる。
※1つでも成功すれば攻撃は成功する。残りの成功分はダメージ修正に回される。
● 複数のカードタイプを持つカードについて
- アイテムカードとアクションカードは、本来の役割の他に動作カードとしての役割を持つ。
- カードを使用する際には、それぞれどちらのカードとして使用するかを明確にしておくこと。
- 記載コストは動作カードとして使用する際に必要となり、本来の役割で使用する場合は無コストとなる。
- 記載テキスト(使用条件などを含む)は本来の役割で使用する場合にのみ有効で、動作カードと使用する際は一切無視される。
また記載のイニシアチブ値や戦闘アイコンは、動作カードとして使用する際にのみ参照される。
カード構成
● 永続的に場に存在するカード
○ コナン(Conan)カード (コスト不要)
- プレイヤーの分身、場にキャラクターの一種であるコナン(と言う名の戦士)として配置される。
- 他のカードとは別にして、各プレイヤーごとにそれぞれ 1枚を使用する。
そしてゲーム開始時にそれぞれの場に配置され、ゲーム終了(脱落)まで残り続ける。
※ルール的にはドローデッキにも入れてもかまわないようだが、入れても使い道は無い。
- それぞれのコナンは完全にパラレルな存在である。
各プレイヤーのコナンは自ターンにのみプレイ中の扱いとなり、それ以外のターンは場にいるものの存在が完全に無視される。
- ダメージ(Damage)の値を持ち、戦闘の際に使用される。
- 武勇(Prowess)の値を持ち、コストの支払いに使用される。
- バイタリティ(Vitality)の値を持ち、一度に行える回復や傷の除去などの上限値として使用される。
- 体力(Health)の値を持ち、値が 0になると敗北する。
敗北した場合、プレイヤーがゲームから脱落する(2人対戦の場合はそのままゲームに敗北)。
○ 味方(Ally)カード (コスト不要)
- コナンの仲間となる物たち。場にキャラクターの一種である味方として一時的に配置される。
- ドローデッキに入れて使用される。
- それぞれ自分のサイドに配置される。サイドに配置されたままの状態で、コナンに付き従っている扱いとなる。
- 自ターンにのみプレイ中の扱いとなり、それ以外のターンには場にいたとしても存在が完全に無視される。
なお基本的にはそのターンのみの使い捨てで、自ターンの休息ステップにすべて破棄される。
- ダメージの値を持ち、戦闘の際に使用される。
- 武勇の値を持ち、コストの支払いに使用される。
- 体力の値を持ち、値が 0になると敗北する。
- 名声(Renown)の値を持ち、敗北した際に記載分の獲得名声値を失う。
○ 地域(Region)カード (コスト不要)
- 戦場の状況。横向きのカードで、場に地域として一時的に配置される。
- ドローデッキに入れて使用される。
- 戦場のコナンに付ける形で配置される。なお自分のコナンだけでなく、相手のコナンに付けることもできる。
※自ターンに使用すれば自分のコナンに、相手ターンに使用すれば相手のコナンに付くことになる。
- 付けたコナンのプレイヤーターンにのみプレイ中となり、それ以外のターンでは存在が完全に無視される。
- コナン 1体につき 1枚のみ配置でき、新たに付けた場合は従来のカードが破棄される。
○ アイテム(Item)カード (アイテムとしてはコスト不要)
- コナンが所有する武器や道具など、場にアイテムとして配置される。
- ドローデッキに入れて使用される。
- 基本的に自分のターンに使用する(動作カードとして使う場合を除く)。
- それぞれ自分のサイドに配置される。サイドに配置されたままの状態で、コナンが身に着けている扱いとなる。
- 自ターンにのみプレイ中の扱いとなり、それ以外のターンでは存在が完全に無視される。
- アイテムとして使用する場合は、破壊されない限りターンを跨いでも永続し続ける。
- それぞれ何らかの効果を持ち、自分のコナンを強化する。
- 一部のカードは、武器(Weapon)・鎧(Armor)・盾(Shield) といった部位を持つ。
部位を持つカードはそれぞれ 1つずつ配置でき、新たに付けた場合は従来の同部位カードが破棄される。
- 本来の役割とは別に、動作カードとしての役割を持っている。
● 一時的に使用するカード
○ フォウ(Foe)カード (コスト概念が他とは異なる)
- コナンと敵対する野獣や兵士など。場にキャラクターの一種であるフォウとして配置される。
- 他のカードとは裏面が異なり、専用のフォウデッキにいれて使用される。
捨て札となる場合も、専用のフォウ捨て札置き場に集められる。
- 自ターンには使わず、自分以外の相手ターンに使用するカードである。
- ダメージの値を持ち、戦闘の際に使用される。
- 武勇の値を持ち、コストの支払いに使用される。
- 体力の値を持ち、値が 0になると敗北する。
戦闘で敗北した場合は、相手(コナン側)のクロニクルエリアに集められる。
- 名声の値を持ち、倒した(コナン)側が勝利条件としての名声値を獲得する。
- スカー(Scars)の値を持ち、フォウカードのドロー枚数判定などに使用される。
- 記載名声値によって、値が 5以上のメジャーフォウ(Major Foe)と 4以下のマイナーフォウ(Minor Foe)の 2種類に大別される。
メジャーフォウを配置する場合は、名声値から 4を引いた値分の名声値を持つマイナーフォウを、手札から捨てる必要がある。
※この手札破棄も“コスト”ではあるが、武勇値による一般的なコスト概念とは別要素となる。
○ 動作(Move)カード (コスト必要)
- キャラクターの戦闘動作。戦闘時に一時的に使用される。
- ドローデッキに入れて使用される。
- その戦闘ラウンドごとの使い切りであり、使用後は捨て札置き場に送られる。
- 自ターンに使用すれば自分のコナン・味方の動作、相手ターンに使用するとフォウの動作となる。
- 戦闘においては、まずフォウ側が各フォウごとにそれぞれ 1枚ずつ裏面配置する(配置できないフォウは敗北)。
その後でコナン(および味方)が、フォウに対応する形で一定数を配置する。
- イニシアチブの値を持ち、対象ゾーンでの戦闘処理における処理順として使用される(高い方が先に行動)。
- 戦闘アイコンを持ち、動作(攻撃)の命中判定として使用される。
- 動作専用のカードの他に、アイテムやアクションカードも動作カードとして使用できる。
○ アクション(Action)カード (アクションとしてはコスト不要)
- キャラクターが行うさまざまな行動。使い捨てで使用される。
- ドローデッキに入れて使用される。
- 効果の発動後は捨て札置き場に送られる。
- カードごとに、使用タイミングなどが個別に指定されている。
自ターンに使用するカードはコナンや味方の行動、相手ターンの使用分はフォウの行動となる。
- 本来の役割とは別に、動作カードとしての役割を持っている。
場の構成
|
| Center | |
動作 |
Left flank | 動作 | Conan | 動作 | Right flank |
| 動作 | |
Rear |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は共用の一時空間である戦場と、各プレイヤーごとのサイドに大別される。
- 戦場は各ターンごとの戦闘処理が行われる空間である(上図はコナンプレイヤーから見た戦場の構成図)。
そのターンに行動するコナンを中心に、四方に存在するフォウの配置ゾーンなどで構成される。
- 戦場のフォウは、センター(意味的にはフロント)・レフトフランク・ライトフランク・リアの 4つのゾーンに配置される。
各ゾーンは同種であれば最大 3体までのフォウを配置できる。
ただし配置順が決まっており、センター、左右フランク、リアの順での配置となる。
- サイドはそれぞれのカード置き場である。
自分のコナンと、コナンに同行する味方や所有アイテムなどが配置される。
- それぞれのサイドのカードは自ターンにのみ効果を発揮し、それ以外では場にいながらも存在しない扱いを受ける。
なおコナンは自ターンにサイドから戦場に移動して役目を発揮し、任を終えたらサイドに戻る。
- 場のほかに、それぞれの得点源となるクロニクルエリア(Chronicle area)が存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札置き場という空間に集められる。
ただし捨て札置き場はカード種類ごとに異なり、通常の捨て札置き場(Discard pile)とフォウ捨て札置き場(Foe Discard)の 2つが存在する。
- クロニクルエリアと各種捨て札置き場は似ているが、それぞれは明確に区別される。
商品情報
● メーカー: Comic Images
○ 発売開始: 2006年
- ○ ラインナップ
- 基本セット
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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