The Crow
クロウ 飛翔伝説

Last Update 2022/1/8 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは不死者となり、仇である犯罪者たちを一掃する。

● 原作
　映画『クロウ 飛翔伝説』。

● 世界設定
　人が死んだとき、その魂をカラスが冥界へ運んでいくという。
しかし、その人の死があまりに悲しいものである場合、カラスは魂を冥界から現世へ持ち帰ってくるともいう。
ハロウィンの前日の悪魔の日（10月30日のこと）、結婚式を翌日に控えたエリックは婚約者シェリーともども街のチンピラに惨殺されてしまった。
その1年後にエリックは復活する。復讐のため不死の体となって。

● 本ゲームについて
　ダークヒーロー物の映画をTCGにしたものです。
ブルース・リーの息子ブランドン・リーが主演したものの撮影中に事故死してしまったことで、当時はカルト的な人気を獲得していました。
ちなみにこの映画は本国ではそこそこ人気だったらしく、後日役者を変えて続編が 2作ほど製作されています。

基本構成

勝利条件

• 復讐ポイントを 25点以上獲得する。
  ※同時に条件を達成した時は値を 35点以上とし、試合を続行する。

事前準備

● デッキ（1人分のゲームカード）
※本ゲームは基本的には善・悪 2つの陣営に分かれて戦うゲームであり、 レギュレーションによってはどちらかの陣営に特化したデッキを構築する必要がある。

• デッキ枚数： 60枚以上。
• 構築条件：
  　同一カードはデッキに 4枚まで。
  　平民カードの投入枚数が、デッキの 1割以上であること。
  　一部のレギュレーションにおいては、天使と悪魔のどちらかのみを投入可能（平民はどちらにも入る）。

● その他準備
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ 各種表示用カウンター： 必要に応じて。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• 勝利ポイント（Vengeance point）： 0点。以後蓄積する。
• 開始手札： 7枚。上限は基本的には無し（ただし補充は 7枚まで）。
• マリガン： 無し。
• ファーストドロー制限： 無し（ただし先攻 1ターン目はシステム的に補充されない）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード縦： 通常状態。
• カード横： 負傷状態。

● 基本構成細則

• ディスカード： 有り。
• ライブラリアウト： 無し（捨て札置き場を再使用）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 有り。
• ユニーク処理： 《クロウ》、自軍ユニーク、先出し生存。
• ソウルの攻撃は、常に相手ソウルのいずれか 1体を対象としての 1 対 1で行われる。

ゲームの流れ

開始準備

• 今回のレギュレーションを確認し、それに対応するデッキを用意する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 7枚引く。
• 先攻・後攻を決定する。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

• 相手とカードが混じらないように任意すること。
• レギュレーションによっては複数ゲームによるマッチ戦となり、1ゲーム終了時に次のデッキの準備を行う。
  ただし次のゲームでは、善と悪の役割がそれぞれ入れ替わる。

ルール細則

基本ルール細則

● 属性について

• ソウルカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
• 属性は 善の天使（青）と悪の悪魔（赤）が存在し、他に中立である平民（黄）が存在する。
  ※天使・悪魔とは、種族的な物ではなく精神性の善悪を表している。
• レギュレーションによっては、属性がデッキの構築条件となる場合もある。

● コストについて

• カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
• それぞれのコストとして美徳値が使用される。
  ソウルカードは攻撃力と防御力のどちらか高い側の値となり、スペシャルカードは一律で美徳値 3となる。
• コストは手札を破棄することで支払うことができる。
  手札を 1枚捨てるごとに、捨てたカードの美徳値分のコストが支払われる。

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ ソウル（Soul）カード （コスト必要）

• プレイヤーの部下たち。場にソウルとして配置される。
• アクションの 1つとして場に配置され、場に望むだけの数を配置できる。
• 攻撃力（AR）／防御力（DR）の値を持ち、プレイヤーの武器／盾となる。
• 攻撃力と防御力のうち、値が大きい方がこのカードの美徳値（Virtue）となる。
• 戦闘で相手の攻撃力がこちらの防御力以上となった時にダメージを受ける。
  ダメージを 2回受けた（負傷状態でダメージを受けた）場合に破壊される。
• 以下の種類が存在する。
  • 天使（Angel）： 悪魔に攻撃できる。
  • 悪魔（Devil）： 天使に攻撃できる。
  • 平民（Bystander）： 誰にでも攻撃できる。ただし攻撃した／された相手によって、天使や悪魔に変化する場合がある。

※ クロウ（The Crow）

• ソウルカードの一種で、名称に“CROW”が含まれるカード。主人公のエリック本人である。
• 精神状態により変化する姿を表しており、複数のカードが存在する。
• それぞれの場にクロウとして 1体だけが存在できる。
• 物語的には不死の存在で、ゲーム中は殺されても持ち主のデッキに戻されシャッフルされる。
  ただし殺された事実は残るので、相手の復讐ポイント自体は加算される（カウンターなどで記録しておくこと）。

● 永続・一時的に使用するカード

○ スペシャル（Special）カード （コスト必要）

• プレイヤーが使用する特別なカード。効果はさまざま。
• その多くは使い捨てであり使用後は捨て札となるが、一部のカードは場に永続する。
• 一律で 3の美徳値を持つ（カードに未記載なので注意すること）。

※ アタッチメント（Attachment）

• スペシャルカードの一種で、場のソウルに付けて永続するカード。
• アクションの 1つとして、自分の場のソウルのいずれかに付ける形で配置される。
• 1体のソウルにつき 3枚まで付けられる。ただし 1体のソウルに同一カードを複数付けることはできない。
• 付けたソウルが場を離れる時は、まとめて破棄される。

場の構成

• 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
• 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札置き場（Discard pile）という空間に集められる。
• 戦闘で殺されたソウルは、相手側の復讐ポイント置き場（Vengeance point）という空間に集められる。
  ここに集められたカードの美徳値が、復讐ポイントとして使用される。
• 捨て札置き場と復讐ポイント置き場は似ているが、両者は明確に区別される。

商品情報

● メーカー： Heartbreaker hobbies/ Target AB
○ 発売開始： 1995年

○ ラインナップ

基本セット

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