ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Beyblade』のルール解説。
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Beyblade Trading Card Game
爆転シュート ベイブレード
Last Update 2004/1/21 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(基本的には2人)対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはブレイダー(独楽回しの選手)となり、自慢のベイ(ベーゴマ)で相手ベイを弾き飛ばす。
● 原作
TVアニメ『ベイブレード』シリーズ(主に2002版)。
対戦式ベーゴマ『ベイブレード』。
● 世界設定
ベイブレードの競技は名実共に世界中で人気を博し、各地で大会が行われていた。そんな中一部のベイブレードにこっそり宿っている聖獣に目をつける人々が暗躍していた。
ある者は聖獣の封印を、またある者は軍事利用を、といった具合にだ。今、大勢の観客の目の前でベイブレードのバトルと共に、見えない聖獣をめぐってのバトルも同時に繰り広げられているのだ。
●本ゲームについて
日本の伝統玩具はついに海を越えてしまいました。規模の差こそあれ、アニメの中と同じことが現実に行われているのです。
さて本ゲームはベイブレード同士でのバトルを再現していますが、日本の同名TCGとは異なるアプローチでその再現を試みています。
※ブロッコリーの同名TCGとは別物です。
基本構成
勝利条件
- 自分以外の全員がゲームから脱落する(スピンパイルが空になる)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 60枚以上。
- 構築条件:
ベイブレードカードが必ず 1枚だけ投入されていること。
同名カードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: ベイブレードカードの回転力。上限も同じ。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(各ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを補充する)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 有り(各ターン終了時に調整あり)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札をシャッフルして再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 考慮不要(コスト概念無し)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要(別にスピンパイルが存在する)。
- ユニーク処理: 無し。
- 攻撃は、常にベイブレードに対して1対1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のデッキからベイブレードカードを取り出しておく。
- それぞれ自分のデッキをよくシャッフルする。
- それぞれ自分のベイブレードカードを場に配置する。
- それぞれ配置したベイブレードカードの回転力の値分の枚数だけ、自分のデッキから1枚ずつカードを裏向きのままスピンパイルに配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
まず最初に、このターンに攻撃を行うかパスするかを決定する。
攻撃を行う場合は“バトル”へ、パスする場合は“パス”へそれぞれ進む。
○ バトル(Play a card)
★ 攻撃相手の指定
- 3人以上での対戦の場合、今回攻撃を行う相手 1名を指定する。
- 以降こちらが“攻撃側”、攻撃を行う相手を“防御側”として処理を進める。
★ 攻撃開始
- バトルカードとして、攻撃側が手札から任意のカード 1枚を自分のバトルエリアに表向きに出す。
- バトルカードは、本来のカードタイプや効果は一切考慮されない、色のみが要求される。
- バトルカードとは別に、手札からアクションカードなどを使用することができる。使用するカードの判定は、バトルとは別個に行うこと
★ 双方のせめぎあい
- バトルカードを出された相手側は、出されたカードの色の次の色のカードを、手札から1枚自分のバトルエリアに表向きに出す。これを交互に繰り返す。
- 色の順番は必ず守ること。
- 自分のバトルエリアにカードを出す際、前に出したカードに重ねるようにして出す(以前のカードは判定上は存在しないものとして扱う)。
- 最終的にどちらかが指定色のカードを出せなくなる(又は出さない)時点で、次の処理へ進む。
★ バトル終了
今回のバトルで、最後にバトルカードをどちらが出したかにより、以下の処理を行う。
- 攻撃側: 攻撃成功。次の“攻撃結果判定”へ進む。
- 防御側: 攻撃失敗。そのまま“手札補充”へ進む。
★ 攻撃結果判定
- 成功した攻撃の結果判定のため、命中判定(後述)を行う。
- それぞれ自分のバトルパイルの一番上のカードを、命中処理における判定用カードとする。
- 防御側のバトルパイルにカードが一枚も無い(最初から出せなかった)場合は、特別に防御側のベイブレードカードを今回の判定用カードとして使用する。
- 結果判定を終えたら、次は“手札補充”へ進む。
各命中判定の処理
▽ 命中結果算出
- 攻撃側と防御側のそれぞれの判定用のカードを、お互いの上面部分が接する形に配置する。
- 攻撃側のカードの上面にある攻撃マークが、相手カードの攻撃マークと接しているかを判定する(攻撃マークの色に注意すること)。
- いずれか1つでも攻撃マークが接していれば、命中とみなす。
- 判定目的と命中結果により、以下の処理を行う。
テストエリアのカードの使用判定
- 命中: 使用するカードの効果が発動する。
- 命中せず: 使用失敗。使用するカードの効果は発動しない。
バトルにおける判定
- 命中: ダメージを与えることに成功。“ダメージ処理”へ進む。
- 命中せず: 攻撃をかわされる。そのまま命中判定の処理を終える。
▽ ダメージ処理(バトルにおける判定時のみ)
- 命中した攻撃マークの数だけ、防御側にダメージを与える。
- 防御側は受けたダメージ値の枚数分だけ、スピンパイルのカードを捨て札に送る。
○ パス(Pussing your turn)
- 手札を全部捨てる(相手は何も捨てない)。
- “手札補充”へ進む。
○ 手札補充(Refill your hand)
- それぞれバトルパイル・テストパイルにあるカードを捨て札に送る。
- それぞれ手札が5枚になるように、カードを補充・破棄して調整する。
- ターンを終了する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
通常の大会では 3ゲームマッチである為、次のゲームの準備に取りかかること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色の順番について
- ベイブレードカード以外のカードは、それぞれ固有の色を持っている。
- カードの色は、バトル時にバトルカードとしてカードを出す順番を表している。
- 色の順番は、赤・黄・緑・青・赤・黄 ……の順である。
- バトルを行う際に、まず攻撃側が任意の色のカードを出し、以下交互に色の順番どおりの色のカードを出していかなければならない。
- どちらかが色の順番どおりのカードを出せなくなった時点で、バトルのせめぎあいが終わり判定の処理へと進む。
● 攻撃マーク( Battle edge )について
- 全てのカードの上面部に、歯車状の攻撃マークが存在する。これは各種命中判定に使用する
- 判定を行う側と受ける側のカードの上端を突き合わせて、マークの位置が一致した場合に命中となる。なお、命中個数がバトル時の命中判定におけるダメージとなる。
- 攻撃マークの中央部の丸の色により、今回の命中判定でマークとみなすか否かの違いがある。丸の色の意味は次の通り。
- 銀(基本形): 常に攻撃マークとして扱う。
- 赤(Strike piece): ボーナス。攻撃時のみ攻撃マークとして扱う。
- 黒(Empty piece): 弱点。防御側の時のみ攻撃マークとして扱う。
- なお、ベイブレードカードにも攻撃マークが付いているが、これは防御側がバトルで全く何もできなかった場合での判定用としてのみ存在している。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ベイブレード(Blade)カード (配置コスト不要)
- すでにおなじみのパーツ組み換えができるベーゴマ。
- 回転力を持っており、その値分のダメージを受けスピンパイルが空になった時点で回転が止まる(つまり負ける)。
● 瞬間的に使用するカード
○ アクション(Action)カード (使用コスト不要)
- 相手のベイブレードを攻撃するための数々の技。
- バトルに用いるのとは別に、攻撃開始時に使用してその効果を使用することができる。
○ キャラクター(Charcter)カード (使用コスト不要)
- ベイブレードを操る選手(ブレーダー)やその応援団、後見人など。
- バトルに用いるのとは別に、指定タイミング(カードごとに異なる)に使用してその効果を使用することができる。
- 効果を使用する時は、まずこのカードをテストエリアに提示して、次に相手のデッキのカードを 1枚めくり、めくったカードを防御側・こちらを攻撃側として命中判定を行う。
命中していればカードの効果は発動するが、命中しなければ効果は発動しないまま捨て札となる。
○ イベント(Event)カード (使用コスト不要)
- 対戦中に起きるさまざまな出来事。
- バトルに用いるのとは別に、指定タイミング(カードごとに異なる)に使用してその効果を使用することができる。
- 効果を使用する時は、まずこのカードをテストエリアに提示して、次に相手のデッキのカードを 1枚めくり、めくったカードを防御側・こちらを攻撃側として命中判定を行う。
命中していればカードの効果は発動するが、命中しなければ効果は発動しないまま捨て札となる。
● その他
○ 専用シールシート
- カードの装飾部分に貼り付けるためのドレスアップシールのシート。
- このシールに付いているシールをゲーム用カードの指定箇所に任意に貼り付けることができる。
- これ自身はゲームに使用しないが、シールを貼ったゲーム用カードは普通にゲームで使用してもかまわない。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は、スピンパイル(残り回転力)、バトルパイル(それぞれのバトルカード置き場)、テストエリア(特殊カード置き場)といった特殊空間を含む。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はディスカードパイル(捨て札置き場)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Decipher
○ 発売開始: 2003年11月
- ○ ラインナップ
- Collision(基本セット)
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