ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ZUTOMAYO』のルール解説。
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ZUTOMAYO CARD - THE BATTLE BEGINS -
Last Update 2024/10/5 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは仮想世界の住人となり、キャラクターの力を借りて相手を撃退する。
● 原作
音楽グループ『ずっと真夜中でいいのに。』が発表したミュージックビデオ群。
● 世界設定
企業の圧倒的な力に抑圧された社会。そんな中で新たに仮想空間が作り出された。
まだ何の秩序も確立されていない世界を前に、人々は己の存在を示すために動き出すのであった。
● 本ゲームについて
音楽グループのイベント用グッズとして作成されたTCGです。
ゲーム内に時間の概念が存在し、昼か夜かによってそれぞれの能力が変化します。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 2枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ クロノス表示用メダル: 共通で 1つ(専用プレイマットと組み合わせて使用する)。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- クロノス: 真夜中(夜の部分の中央部、いわゆる午前 0時)。
- プレイヤーライフ(HP): 100ポイント。上限も同じ。
- パワー: 0。以降蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 手札にパワーコスト 0のキャラクターカードが無い時、本人のみ任意で 1回。
不要分を捨てて同数を引き直した後、捨てた分をデッキに戻してシャッフル。
- ファーストドロー制限: 無し(ただし 1ターン目は、双方ともキャラクターのみで戦う)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(パワーチャージャーおよびアビスを再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(パワーとして蓄積)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: エリアエンチャント、自軍ユニーク、後出し生存。
- バトルはバトルフィールドにいるキャラクター同士による、1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- 開始時点でのゲーム内時刻として、クロノスの真夜中部分に時刻表示のメダルを配置する。
- それぞれ相手のデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分の手札からパワーコスト 0のキャラクターカード 1枚を選び、場のバトルゾーンに裏向きに配置する。
※マリガンを行ってもキャラクターカードがない場合は、キャラクター無しでゲームを開始する。
※マリガンを行ってもパワーコスト 1以上ののキャラクターカードしかない場合は、例外措置としてコスト不足状態扱いでキャラクターを配置する。
- それぞれ自分が配置したキャラクターを表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※同一ターン内で双方が行動するため、ターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手番)の進行
○ カードの配置
- 現ターンが 2ターン目以降の場合、以下の処理を行う。
- 前ターンの勝者は 1枚・敗者は 1 ~ 2枚のカードを、セットゾーンに裏向きに配置する。
この時にエリアエンチャントは専用のゾーンに、それ以外のカードは通常のセットゾーンに配置する。
○ 時間の進行
- 現ターンが 1ターン目の場合、以下の処理を行う。
- それぞれがゲーム開始時に表向きにしたカードの、記載時計の値をすべて合計する。
- 時計の合計値だけ、クロノスの時間を進める。これにより今ターンが昼か夜かが決定される。
- 現ターンが 2ターン目以降の場合、以下の処理を行う。
- それぞれセットゾーンに配置したカードを、すべて表向きにする。
- それぞれが今回配置したカードの、記載時計の値をすべて合計する。
- 時計の合計値だけ、クロノスの時間を進める。これにより今ターンが昼か夜かが決定される。
- 今回キャラクターカードを配置したプレイヤーは、バトルフィールドのキャラクターを破棄して、新たなキャラクターをバトルフィールドに移動させる。
※パワーアイコンの有無によって、送られる場所が異なることに注意。
※キャラクターカードを 2枚配置した場合は、左側のカードのみが残る(右側は破棄)。
○ エンチャントの効果適用
- 現ターンが 2ターン目以降の場合、以下の処理を行う。
- それぞれの場にあるエンチャントカードの効果を適用する。
○ バトル
それぞれのバトルフィールドにいるキャラクター同士により、以下のバトルを行う。
- 現在が昼か夜かにより、それぞれ自分のキャラクターの攻撃力の基準値を決定する。
- それぞれ自分のキャラクターの攻撃力に各種修正を加え、今回のバトルにおける攻撃力を算出する。
※ただしバトルフィールドにキャラクターがいなかったりコスト不足状態の場合は、一律で攻撃力 0となる。
- それぞれの攻撃力を比較し、値が高い側がバトルに勝利する(同値は双方勝利扱い)。
- 値が異なる状態でバトルの勝者がいる場合は、バトルの勝者側が以下のダメージ処理を行う。
- 自分の攻撃力から相手の攻撃力を引いた差分値が、今回のダメージとなる。
- ダメージの値分だけ、相手の HPを減らす。
○ セットしたカードの破棄
- 現ターンが 2ターン目以降の場合、以下の処理を行う。
- それぞれの通常セットゾーンに存在するカードを、すべて破棄する(送り先に注意)。
○ カードのドロー
- 現ターンが 1ターン目の場合、以下の処理を行う。
- それぞれ自分のデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
- 現ターンが 2ターン目以降の場合、以下の処理を行う。
- それぞれ今回自分がセットゾーンに配置したカードと同じ枚数だけ、自分のデッキからカードを引き手札に加える。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- ほとんどのカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 闇・電気・炎・風 の 4種類が存在する。
● クロノスについて
- 本作にはゲーム内時間としてクロノスが存在し、これに伴いゲーム内に昼と夜の概念が登場する。
- クロノスは円盤上を印が回る時計板のような構造で表示され、メダルを 1つ配置することで現在時刻を表示する。
このメダルはクロノスの上を時計回りの一方通行で移動し、一周することで 1日が経過した扱いとなる。
- 本作では 1日(に相当する物)が 18の時間区分に区切られている(つまりこの世界では、1日 18時間となる)。
時間区分は昼(5 ~ 13時)と夜(0 ~ 4, 14 ~ 17時)とで等分され、それぞれ 9時間ずつとなる。
- ゲームは真夜中(午前 0時)の時点から開始され、カードを使用することで時間が進行する。
各ターンごとにそれぞれが使用したカードの記載時間の合計値分の値だけ、メダルが区切り(1時間)単位で移動する。
● パワーについて
- 一部のカードは十字星型のパワーアイコンを持ち、他のカードのコスト源となるパワーを蓄積することができる。
- パワーアイコンを持つカードは、使用後にアビスではなくパワーチャージャーに送られる。
パワーチャージャーにカードが 1枚送られることに、記載パワーアイコン分のパワーが蓄積される。
- パワーの値とカード記載のアイコンはそれぞれ独立している。
デッキ枯渇時にパワーチャージャーのカードはデッキに戻されるが、パワーはそのまま維持される。
● パワーコストについて
- カードにはコスト概念としてパワーコストが存在し、カードの使用には指定値分のコストを満たす必要がある。
- パワーコストは蓄積したパワーを使用することで条件が満たされる。
- パワーは消費概念ではなく、指定分のパワーを持っていることで使用条件が満たされる。
- パワーコスト分のパワーが存在しない場合、そのカードはコスト不足状態の扱いとなる。
コスト不足状態では、時計の値以外の項目がすべて無効となる。
- パワーコストが 0(コスト不要)のカードも、かなりの数が存在する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (コスト必要)
- プレイヤーの盟友。場にキャラクターとして配置される。
- カード名はサブタイトル部分を含み、同一人物であってもそれぞれ別カードとなる。
- 場のバトルフィールドに 1枚を配置できる。
- 新たにセットゾーンに配置することで、従来分と入れ替わる形でバトルフィールドに配置される。
逆に言えば新規配置をしない限り、たとえバトルに負け続けても場を離れることは無い。
- 夜用と昼用の 2種類の攻撃力が存在し、プレイヤーの武器となる。
- 一部のカードは限定強化の能力を持ち、カードを出したターンに限り記載効果が発動する。
● 永続・一時的に使用するカード
○ エンチャントカード (コスト必要)
- プレイヤーが利用する設備や環境など。場にエンチャントとして配置される。
- 1ターン目は使用できず、2ターン目以降からの使用となる。
- 使い捨てで使用する通常エンチャントと、永続配置するエリアエンチャントの 2種類が存在する。
- 場のセットゾーンに任意で配置するが、それぞれ置き場所と配置上限が決められている。
通常エンチャントは 2か所、エリアエンチャントは 1か所の置き場が存在する。
- 通常エンチャントは最大 2枚まで配置でき、使い捨てでキャラクターを強化する。
- エリアエンチャントはそれぞれ永続効果と破棄条件を持ち、破棄条件を満たすまでは場に残り続ける。
また自軍ユニークであり、新たに配置した場合には従来のエリアエンチャントが破棄される。
場の構成
エリア | 通常 | 通常 | 相手 セットゾーン |
| 戦場 | | 相手 バトルフィールド |
| 戦場 | | 自分 バトルフィールド |
通常 | 通常 | エリア | 自分 セットゾーン |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれキャラクター 1体分のバトルフィールドと、新たなカードが配置されるセットゾーンという空間に大別される(上図は場の構成図)。
- バトルフィールドにはそれぞれキャラクターが 1体配置され、ここにいるキャラクター同士によりバトルが行われる。
- セットゾーンはそれぞれ 3か所ずつ存在する。その内 2つが通常のセットゾーンである。
残る 1つはエリアエンチャント用の空間で、任意で 1枚だけ配置することができる。
- パワーが付いているカードの使用後は、パワーチャージャーという空間に集められる。
- パワーが付いていないカードの使用後は、アビスという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ZUTOMAYO
○ 発売開始: 2022年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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THE WORLD IS CHANGING
| 2022/9
| 104
| スターターパック(25/3000込)、ベーシックパック(5/500込)
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ALL ALONG THE WATCHTOWER
| 2023/6
| 104
| ベーシックパック(5/500込)
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OFF MINOR
| 2024/10
| 104
| ベーシックパック(5/500込)
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