ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『水木しげるの妖怪伝』のルール解説。
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水木しげるの妖怪伝
~ The Legends of Yokai ~
Last Update 2000/1/17 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは頻発する怪奇現象を探る妖怪研究家? となり、不思議な力で召喚した妖怪を率いて相手を打ち倒す。
● 原作
『ゲゲゲの鬼太郎』など、水木しげるの描く一連の妖怪漫画。
● 世界設定
劇的な発展を遂げた現在の日本。夜でも街の明かりが消える事は無い。人は地上の支配者としてこの国の全てを変えていった。
今、住処を追われた妖怪達が地上にあふれでる……
● 本ゲームについて
日本人なら知らない人はいないというほどの有名漫画家、水木しげる氏。彼のライフワークである妖怪たちを一同に集めてしまおうというのがこのゲーム。
誰もが知ってる定番? 妖怪から、まったく聞き覚えの無いマイナーな妖怪まで、持ってるだけで妖怪博士になれてしまします。
システム自体は、召喚タイプのゲームでも特にシンプルなシステムであり、TCG初心者や、親子二代(あるいは三代)でも充分に楽しめる親しみやすいゲームになっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のライフを 0にする。
- 相手のデッキが尽きる(引き札フェイズに引けない)。
事前準備
● デッキ (祠: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。通常大会では 40 ~ 75枚。
- 構築条件:
妖怪札のみによって構成されること(神社や地獄もなぜか妖怪札だったりする)。
同一名称カードはデッキに 4枚まで。
通常大会では基本妖怪(後述)は総勢 20枚まで(祠 60枚以上、基本妖怪 40枚までの大会も存在する)。
● その他準備
○ 人間札: 任意の 1枚(召喚以外の能力がないこと)。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 事前協議の上で相手と同数値を設定するが、基本的には 20とする。また、初期設定値が上限となる。
- 開始手札: 7枚。上限も同じ(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し(人間札があるため)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 特殊レギュレーションとして存在。
- 召喚酔い: 化け物札にかぎり有り(願かけ札にも召喚酔いに近い効果が有る)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(フェイズ終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 願かけ札、両軍で場に 1枚、後出し生存。
- 妖怪(化け物、戦闘用の助っ人)の攻撃は常に相手プレイヤーを対象とし、ブロック妖怪の指定は防御側が任意に選択する。
- 1体の妖怪の攻撃を、複数の妖怪で防御できる(合同防御)。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれの人間札を場に配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 7枚引く。
全体の基本進行
互いに以下の手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
1回の手番の進行
○ 立札フェイズ
○ 引き札フェイズ
○ 札出しフェイズ
○ 戦闘に関するフェイズ群
- 任意で攻撃を宣言した場合に実行されるフェイズの固まり。攻撃/ 防衛/ 戦闘解決フェイズによって構成される。
- 実際の戦闘については以下のとおり。
▲▽ 各戦闘の処理 ▽▲
○ 攻撃フェイズ
- 攻撃する妖怪(化け物、戦闘用助っ人)を選択する。
- 攻撃時に使用する助っ人札の目標指定をする。
○ 防衛フェイズ
- 防御用の戦闘用助っ人札を召喚する。
- 防御時に使用する助っ人札の目標指定をする。
- 防御に使用する妖怪を決定し、どの攻撃を防御するか選択する。
○ 戦闘解決フェイズ
- 助っ人札の能力を発動する。
- 助っ人使用による妖怪の生存チェックを行う。
- 戦闘処理の解決をする(順番は攻撃側が指定)。
- 戦闘による妖怪の生存チェックを行う。
- 戦闘用助っ人がすべて墓場へ行く。
- 生き残った化け物のダメージを 0にする。
○ 化け物召喚フェイズ
○ 捨て札フェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
○ 終了宣言フェイズ
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- 化け物妖怪と召喚時に用いるエネルギー(以下、召喚力)には 7種類(白・赤・青・黄・緑・光・闇)の属性が存在し、いろいろな場面で影響を及ぼす。
- 特に妖怪召喚時には、妖怪ごとに特定の属性の召喚力を一定数必要とする。
- 属性のうち、白は他の属性でも召喚力を代用できる中立の属性、光は 赤・青・黄・緑 の属性を兼ね備えた複合属性である。
なお白は召喚力、光、闇は化け物札のみに存在する属性である。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 人間札(ゲーム開始時から場に存在)
- プレイヤーの分身。倒札状態にすることで、召喚力白を発生する(それ以外の能力は公式大会では使用不可)。
○ 化け物札 (召喚に召喚力が必要)
- 仲間となる妖怪。妖力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 妖力以上のダメージを負った場合は破壊される。このダメージは戦闘終了時に初期化される。
※ 基本妖怪
- 一部の化け物札の通称で、構築時に基本カードとしてデッキに投入されるためにこう呼ばれている。
- いずれも召喚力白のみで召喚することができる。
また能力としていずれかの属性の召喚力を 1つ出す事ができ、他のカードのための魔力源となる。
○ 憑き物札 (召喚に召喚力が必要)
○ 願かけ札 (召喚に祠のカードが必要)
- 場全体に影響を与える妖怪? で、常に 1枚しか場に存在できない。新たな札が場に出た時は、それまでの願かけ札は墓場に送られる。
- 効果は次の手番から発揮される。
● 瞬間的に使用するカード
○ 助っ人札 (召喚に召喚力が必要)
※ 戦闘用の助っ人札
- その手番の間だけ、化け物札の代用として戦闘をする、助っ人札の一種。
- その手番の戦闘解決フェイズに、受けたダメージに関わらず墓場に送られる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は墓場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: やのまん
○ 発売開始: 1997年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
妖怪伝(基本セット)
| 1997/7
| 322
| スターター(60/1500)、ブースター(10/360)、入門セット
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百鬼夜行編
| 1997/12
| 196
| ブースター(10/360)
|
魍魎百怪編
| 1998/5
| 200
| ブースター(10/360)
|
新妖怪伝(改訂基本セット)
| 1998/9
| 207
| スターター(60/1500)、ブースター(10/360)
|
百妖繚乱編
| 1999/4
| 87
| ブースター(10/360)
|
百魔騒乱編
| 2000/1
| 87
| ブースター(10/360)
|
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