牙 トレーディングカードゲーム

Last Update 2007/7/14 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはシャードキャスターと呼ばれる術使いとなり、部下であるスピリットを率いて相手を殲滅する。

● 原作
　オリジナル作品。
※TVアニメ『牙』は本作の派生企画であり立場的には同等。ただし権利上は本作がアニメの関連商品という位置付けとなっている。

● 世界設定
　タスカーと呼ばれる存在が作ったとも支配していたとも言われる世界。そこではいくつかの民族がそれぞれ独自の文明を築いていた。 彼らはいずれもシャードという小さな丸い球から力を引き出し、火をおこしたり瞬間移動したり、スピリットという巨大な生物（のようなもの）を呼び出したりすることができた。 そして今、それぞれが同盟を組むことで国同士の力の均衡が崩れかかり、安定した平和が破られようとしているのだ。

● 本ゲームについて
　米国の有名カードメーカーであるアッパーデック社が、日本法人を設立して最初に作ったTCGです。

基本構成

勝利条件

• 相手のプレイヤーライフを 0にする。

事前準備

● デッキ （山札： 1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 50枚以上。
• 構築条件：
  　同一カードはデッキに 4枚まで。

● その他準備
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ エネルギー＆経験点表示マーカー： 適当数（オプション選択により、デッキカードの一部を使用することもできる）。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• プレイヤーライフ： 25。上限も同じ。
• レベル： 1レベル。以後蓄積される。
• 経験点 （EX）： 0点。以後蓄積される。
• エネルギー： 1個。以後蓄積される。
• 開始手札： 5枚。上限は無し。
• マリガン： それぞれ任意で 1回。手札すべてを任意順でデッキの一番下に送り、引き直す。
• ファーストドロー制限： 有り（先攻は1ターン目にはカードを引かない）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード縦： レディ状態。
• カード横： アンレディ状態。

● 基本構成細則

• ディスカード： 無し。
• ライブラリアウト： 無し（そのまま続行）。
• 3人以上でのプレイ： 可能（専用レギュレーションが存在）。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 有り。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し。
• ユニーク処理： 無し。
• スピリットの攻撃は、通常は相手プレイヤーを対象とし、防御スピリットの指定は防御側が任意に選択する。
• スピリットは同フェイズに複数で攻撃できるが、処理は攻撃スピリット 1体ごとに行われる。

ゲームの流れ

開始準備

• オプション処理の扱い（エネルギー＆経験点の表示方法）を決定する。
• 先攻・後攻を決定する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• エネルギー＆経験点の表示にデッキカードの一部を使用する場合、自分のデッキから捨て山に 10枚カードを送る。
  その送ったカードを表示用のカウンターとして随時捨て山から取り出して使用することとなる。
• それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
• 必要に応じてマリガン処理を行う。
• それぞれレベルとして自分の手札から任意のカードを表向きに 1枚レベルエリアに配置する（属性を考慮して配置すること）。
• それぞれエネルギー 1個を獲得した状態とする。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。

ルール細則

基本ルール細則

● 属性について

• カードには属性が存在し、さまざまな場面で影響を及ぼす。
• 属性は 光・闇・アナーキー・法・サイバー・自然 の 6種類が存在する。
• カードを使用するときは、レベルエリアのカードに同じ属性が 1枚以上存在しなければならない。

● エネルギーと経験点について

• プレイヤーはエネルギーと経験点を持つ。
• エネルギーはカードの使用コストなどに使用される。
• 経験点はプレイヤーのレベル上昇に使用され、上昇時に 0点に初期化される。
• カード使用時に、経験点を 1点獲得する。
• エネルギーと経験点は、シフトと呼ばれる処理により相互に変換される。
• エネルギーはエネルギーエリア、経験点は経験点エリアに置かれたマーカーなどの個数で表される。
  なお置かれる物については、ゲーム開始時のオプション選択により決定される。

● レベルについて

• プレイヤーとカードにはそれぞれレベルが存在し、そのレベルに沿ってカードが使用される。
• プレイヤーは自分のレベル以下のレベルのカードのみ使用できる。
• プレイヤーのレベルはレベルエリアに配置されたカード枚数で表される。
• プレイヤーのレベルは 1レベルからスタートし、ゲーム中に上昇していく。
• 経験点を 6点貯めるごとにプレイヤーのレベルが 1上昇する。
  レベル上昇時はデッキからカードを 1枚引いた後、手札の任意のカード 1枚をレベルエリアに表向きに配置する。また蓄積した経験点は 0点に戻る。

カード構成

　すべてのカードにおいて、使用するには規定コストを支払うと共にプレイヤーレベルがカードの記載値以上でなければならない。
さらにレベル表示のカードの中に、今回使用するカードと同一属性が存在する必要がある。
また、カードを使用するごとに経験点 1点を獲得する。
※本作ではカードのことを一律“シャード（アニメ劇中の丸い球のこと）”と呼んでいる。ただし本ページでは説明の都合上すべてカードとして説明する。
※各カードの地色は、トレーディングカードとしてのレアリティを表す。属性などとは関係ないので注意すること（ゲーム内では一切参照されない）。

● 永続的に場に残るカード

○ シャード スピリット

• 異世界から召喚される巨大生物のようなもの。伝説ではタスカーに圧縮封印された世界の住人らしい。
• 攻撃力／防御力の値を持ち、プレイヤーの武器／楯となる。
• 防御力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。

○ シャード コンストラクト

• プレイヤーやスピリットの能力を強化する武器など。

○ エナジーカード

• エネルギー（および経験点）表示にのみ使用できるカード。プロモーション用に大会などで配布される。
• カードイラストのみで、一切のデータが存在しない。
• オプション選択で、エネルギーなどの表示にカードを使用する際に使用できる。
  この場合に、ゲーム開始時に捨て山にカードを送ることをすべてやめる（全部エナジーカードで肩代わりする）か、 投入するエナジーカード分だけ送るカードを減らすかなどの詳細については、事前に協議して決定しておくこと。
• 一応デッキに入れることもできるが、ゲーム的にはほとんど意味のない存在である。

● 瞬間的に使用するカード

○ シャード スペル

• プレイヤーが唱える呪文など。

場の構成

• 永続カードは、プレイエリアという空間に存在する。
• プレイエリアのほかに、エネルギーエリア、経験点エリア、レベルエリアという空間が存在する。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： アッパーデックジャパン
○ 発売開始： 2006年7月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
基本セット	2006/7	125	構築済みスターター（50/1050）、ブースター（5/158）
シャードの絆	2006/10	120	ブースター（5/158）
覚醒の力	2007/1	80	ブースター（5/158）
嵐の刻	2007/4	80	ブースター（5/158）
運命の鍵	2007/7	80	ブースター（5/158）

◆ Back ◆