神椿 カードゲーム

Last Update 2024/11/9 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは興行主となり、アーティストの歌によりイベントを成功させる。

● 原作
　実在の音楽スタジオ『神椿』。

● 世界設定
　音楽のライブイベントは、歌い手を中心とした数多くのスタッフによる一大興行である。
多彩な楽曲に豊かな演出が加わることで、客のボルテージは最高潮に達するのである。

● 本ゲームについて
　バーチャルシンガーのライブイベントを再現するTCGです。相手を倒すのではなく、それぞれが公演成功を目指します。

基本構成

勝利条件

• VOL.（勝利ポイント）を 10点獲得する。
• 相手のデッキが尽きる（相手ターン開始時）。

事前準備

● デッキ （1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 60枚ちょうど。
• 構築条件：
  　同名カードはデッキに 4枚まで（二つ名部分も名称に含まれる）。
  　初期配置用に、アーティストカードが必ず投入されている必要がある。

● その他準備
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ サイコロ： 通常の 6面ダイスを適当数。
○ 魔力トークン： 3種の区別が付く物を、それぞれ 5個程度（通常はスターター付属の物を使用）。
○ VOL.トークン： それぞれ 10個程度。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• 勝利ポイント （VOL.）： 0点。以降蓄積する。
• 開始時魔力： α・β・Ω の 3種とも 0個。上限はそれぞれ 5個。
• 開始手札： 7枚。上限は無し。
• マリガン： 手札にアーティストカードが無い時、すべて戻してシャッフル後に引き直す。
  ※なおマリガン回数が少ない側は、マリガンの差分値分だけゲーム開始時の手札が増える。
• ファーストドロー制限： 有り（先攻は 1ターン目にはカードを引かない）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード縦： アクティブ状態。
• カード横： スタンバイ状態。

● 基本構成細則

• ディスカード： 有り。
• ライブラリアウト： 有り（勝利条件に関係）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 有り（配置時にスタンバイ状態）。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 有り。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し。
• ユニーク処理： ディレクション、自分ユニーク、先出し生存。
• 本作での対立要素は控えめであり、直接的な戦闘は発生しない。

ゲームの流れ

開始準備

• それぞれのデッキをシャッフルする。
• サイコロを用いて、先攻・後攻を決定する。
• それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
• 先攻から順に、必要に応じてマリガン処理を行う。
• それぞれのマリガンを行った回数を比較する。
  比較して回数が少なかった側は、デッキから差分値分の枚数だけカードを引いて手札に加える（同値なら何もしない）。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特に無し。

ルール細則

基本ルール細則

● タイプについて

• アーティストとソングカードには属性概念としてタイプが存在し、さまざまな場面で使用される。
• タイプは 赤・青・黄・白・黒 の 5種類が存在する。
• ソングカードの一部は複数のタイプを持つ場合がある。なおすべてのタイプを持つ場合には“ALL”と記載されている。
• アーティストがソングを使用する際には、使用条件としてソングカードがそのアーティストのタイプを持っている場合に使用できる。

● 魔力について

• カードにはコスト概念として魔力が存在し、カードの使用条件や記載能力の発動コストとして使用される。
  ※本作には共通のカードコスト欄が存在せず、個別で使用条件や発動コストが記載されている。
• 魔力は α・β・Ω の 3種類が存在する。
• 魔力は蓄積概念であり、開始時は 3種それぞれ 0個となる。なおそれぞれの上限は 5個であり、それを超える蓄積は無効となる。
• それぞれの魔力は、さまざまなカードの記載効果によって蓄積（生成）される。
  ※スターター付属のトークンを使用する場合、魔力置き場で裏向き配置のトークンは魔力無し、表向きは該当魔力 1個分として表示される。
• カード効果で魔力の消費を要求される場合、指定された分だけ該当魔力を減らすことで消費の条件を満たした扱いとなる。

● VOL.ノイズについて

• カードは本来の役割とは別に、相手からの数少ない妨害要素である“VOL.ノイズ”として使用される。
• VOL.ノイズは、相手が使用する一部のソングによってこちら側に蓄積（生成）される。
  生成されると対象側の専用置き場（VOL.置き場の横）に、当人のデッキから指定枚数分のカードが裏向きで配置される。
• VOL.ノイズは一度に 5枚まで積み上げる形で蓄積され、それを超える蓄積は無効となる。
• VOL.を獲得すべき際に VOL.ノイズ置き場にカードがある場合、VOL.を獲得する代わりに値分の VOL.ノイズを引いて手札に加えなければならない。
  ※つまりボルテージを高めるためには、あらかじめすべてのノイズを取り除いておく必要がある。

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ アーティスト（Artist）カード

• ライブイベントの演者たち。ステージにアーティストとして配置される。
• 場のステージの各マスに 1枚ずつ、合計 5枚まで配置できる（配置の際はセンター優先）。
• 自ターンに 1枚まで、手札からスタンバイ状態で配置（登場）できる。
  一部のカードは登場条件を持っており、配置時にその条件を満たしている必要がある。
  一部のカードは登場時能力を持っており、配置時に記載能力（魔力の蓄積など）を発動する。
• すでに他のアーティストが存在する自分のマスに配置したい場合、従来のアーティストを破棄して配置することができる。
• いずれも歌を歌う（ソングカードを使用する）ことができ、タイプが一致するソングカードを一時配置できる。
• 一部のカードは特殊能力を持っており、アクティブ状態のときに使用できる。

○ ディレクション（Direction）カード

• イベントを盛り上げるための行動指示など。ディレクション置き場にディレクションとして配置される。
• 場のディレクションカード置き場に、合計 5枚まで配置（設置）できる。
• 配置することで、指定タイミングに記載効果を使用できる。

● 一時的に配置・使用するカード

○ ソング（Song）カード

• アーティストが歌う楽曲。場のアーティストが使用する扱いとなる。
• 自分のステージにいるアクティブ状態のアーティストによって使用され、アーティストはスタンバイ状態となる。
• タイプが使用条件となっており、その中のいずれかと一致するタイプを持っているアーティストのみが使用できる。
• 使用されることでアーティストの下側に一時配置され、ターン終了時に一律で破棄されトラッシュに送られる。
• それぞれ個別の能力を持っており、使用されたことで効果を発動する。
  さらに一部のカードはセンター能力を持っており、センターにいるアーティストが使用した場合に通常効果ともども発動する。

○ マジック（Magic）カード

• イベントを盛り上げるための演出や小道具など。効果はさまざま。
• 瞬間的に使用する“即時”と、場のアーティストに付ける“装備”の 2種が存在する。
• 即時のカードは使い捨てで効果を発動し、使用後はトラッシュに送られる。
• 装備のカードは自分のアーティストに付ける形で配置され、記載効果を発動する。
  装備はそれぞれのアーティストに対して 1枚だけ付けられる。

場の構成

• 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
• 場はステージ（アーティスト置き場）とディレクション置き場という空間に大別される（上図は場の構成図）。
• それぞれのステージは 5つのマスで構成され、中央マスがセンターとなる。
  ステージの各マスにはそれぞれアーティストを 1体ずつと、それに付随するカードを配置できる。
  ※センターはステージの中でも特別な存在であり、アーティストが配置は他より優先される。
• それぞれのディレクションカード置き場には 5枚までのディレクションを配置できる。
• 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、トラッシュという空間に集められる。

商品情報

● メーカー： THINKR
○ 発売開始： 2024年10月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
スターターデッキ	2024/10	5種	構築済みデッキ（60/3000込）
開演の魔女	2024/11	130	ブースター（7/500込）

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