ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ビックリマン2000』のルール解説。
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チャージング カードゲーム ビックリマン2000
Last Update 2000/6/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは天使や悪魔すら操る超聖神的存在となり、相手プレイヤーを天使達の未知なる力によって打ち倒す。
● 原作
玩菓『ビックリマン2000 チョコレート』。
TVアニメ『ビックリマン2000』。
● 世界設定
かつては天聖界と天魔界にわかれて果てしなき戦いを繰り広げた歴史も今は昔。
スサノオロ士とデューク・アリババの最終決戦を経た両陣営は戦争の終結にこぎつけ、今では天使も悪魔仲良く暮らす平和な時代が続いていた。
しかし聖魔が和合して2千年が経とうとしている現在、悪魔を狂暴化させる因子“カオス”を封印している聖蓋が突如として外れてしまったのだ。
この混乱に満ちた世界を救う為、次界卵を探して星天使タケルたちの旅が始まった。
● 本ゲームについて
かつて絶大な人気を誇り、幾度と無くアニメ化されたビックリマンが帰ってきました。
本ゲームはそのビックリマンシールをパワーアップさせるための専用ツールです。
なんとカード自体をシールの専用スリーブとして利用するという前代未聞のシステムになっているのです。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
ポケット/ビックリカードは各25枚ちょうどであること。
オールマイティ以外の同一カードはデッキに1枚まで(《W仏KING》は、天使側面、悪魔側面でそれぞれ別カードと見なす)。
オールマイティは全レベル合わせてデッキに3枚まで(このカードもポケットカードの枚数25枚に含まれる)。
- シール:
ポケットカードに対応した名称のキャラクターのみ。
オールマイティはオールマイティの中で独立してキャラクターでユニーク(本来のポケットと合わせ、同一キャラのシールを2枚投入可能)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ライフ記録シート: 専用の書式が用意されているが、別に記録できれば何でもよい。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(生命力): 300。上限も同じ。
- 開始手札: 7枚。上限は無いが実質7枚(ターン終了時に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(基本的に同時に補充する)。
その他構成
● カードの行動表現 ※ポケットカードのみ。役の得点に影響する。
- シール封入: チャージ状態
- シール未投入: ノンチャージ状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 手札調整が存在。
- ライブラリアウト: 無し(墓場のカードを再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(蓄積コストの概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し(デッキ構築時のユニーク処理のみ)。
- 戦闘は「役」という形を通して、交互に独自の様式で行う。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのシールを対応するポケットカードに入れておく。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを7枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる循環処理を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※本ゲームでは、先攻と後攻の手番を行う1順のことをターンと呼ぶ。
1回のターンの進行
以下の行動を順番に行う。
- 先攻の行動(後述する手番)
- 後攻の行動(手番)
- 手札調整
- それぞれ任意に2枚まで手札を捨てる。
- それぞれ手札が7枚になるまで、デッキからカードを引き手札に加える。
各プレイヤーの1回の行動(自分の手番)の進行
○ 緑カードの使用
- 任意で緑色のビックリカードを使用する。
- 1度に使用できる緑のカードの枚数は、原則1枚のみ。
○ ポケット&赤カードの使用
- ポケットカードと、任意でそれを補助する赤のビックリカードを使用する。
- 1度に使用できる赤のカードの枚数は、原則1枚のみ。
- 尚、攻撃不可能な場合や、戦術的に今回の攻撃を望まない場合には、任意に「ウェイティング」と宣言することで、何もせずに終わることもできる。
○ 青カードの使用
- 相手プレイヤー側が、任意で青のビックリカードを使用する。
- 1度に使用できる青のカードの枚数は、原則1枚のみ。
○ ダメージ確定
- ここで計算した攻撃ポイントが、相手に与えるダメージとなる。
- 攻撃ポイントは、今回出したポケットカードの攻撃力と役のボーナスポイント、そしてヘッドカードや赤のビックリカードによる修正の合計値となる。
- 相手の青のビックリカードの影響でダメージの値に修正が入る可能性がある。
- 相手の生命力から、今回のダメージを引いておくこと。
○ カード墓場へ
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 役&得点一覧表
名称 |
成立条件 |
ボーナスポイント |
ノンコンプリート |
コンプリート |
コンプリートフラッシュ |
同グループで4種族各1枚ずつ + 赤の《中吉まっ最中》 |
60 |
120 |
マドンナ三人衆 |
満点才如 + クリア受神 + バニーラ |
50 |
100 |
姉妹の再会 |
クリア受神 + クリア送神 |
50 |
100 |
星天使フラッシュ |
星天使タケル + 天助ポーチ + 賢助カンジー |
50 |
100 |
熱血ギャンブラー |
バカラ軍曹 + ダンディーラー + ピンゾロイド |
50 |
100 |
ノンストップ正義 |
カラースキャナ黄帝 + 効能鳥皇子 + 直郭公爵 |
50 |
100 |
メガネ三人衆 |
予習太助 + オゾン僧侶 + デジカメ天帝 |
40 |
80 |
エンジェルフォース |
天使 4枚 |
40 |
80 |
デビルフォース |
悪魔 4枚 |
40 |
80 |
サポーターフォース |
聖守 4枚 |
30 |
60 |
フーリガンフォース |
魔守 4枚 |
30 |
60 |
エンジェルトライアングル |
天使 3枚 |
20 |
40 |
デビルトライアングル |
悪魔 3枚 |
20 |
40 |
サポータートライアングル |
聖守 3枚 |
10 |
20 |
フーリガントライアングル |
魔守 3枚 |
10 |
20 |
エンジェルフラッシュ |
同グループの天使と聖守 各1枚 |
10 |
20 |
デビルフラッシュ |
同グループの悪魔と魔守 各1枚 |
10 |
20 |
エンジェルストレート |
異グループの天使と聖守 各1枚 |
5 |
10 |
デビルストレート |
異グループの悪魔と魔守 各1枚 |
5 |
10 |
オールマイティトライアングル |
ノンチャージのオールマイティ3枚 + 赤の《オールマイティトライアングル》 |
Lv.合計 * 10 |
- |
※コンプリート: 役を構成する全てのカードがチャージされている状態。
※ノンコンプリート: 役を構成するカードに、1つでもノンチャージが含まれている状態。
● 種族とグループ
○ 種族
- 正義の種族の天使(ギガ天使)と聖守(サポーター)、悪の種族の悪魔(バグ悪魔)と魔守(フーリガン)に分類される。
※他のシリーズと異なり、ビックリマン2000は3すくみではないことに注意。
- 物語上では聖守と魔守は本来“お守り”という単一種族がカオスの影響で善悪に別れたもの。
天使と悪魔も本来は“アンビバレンツ”という同一種族だったが、長い年月を経て2種族に分離したとされている。
※ただしこれは大原則で、根本的には変更できなくても名誉職的な感じで別の団体に受け入れられる場合が有る。
たとえるなら、日本人がアメリカ国籍を取得するようなレベルの話なのかもしれない。
- 本ゲームではさまざまな場面で種族が影響するのだが、ゲーム途中の種族変更は一切できない。
※W族のように種族が可変するキャラクターの場合、各種族ごとに別カードとして用意されている。
○ グループ
- シールに記載されている携帯電話なりサッカーボールとかのマーク。このマークのテーマにそってシールのキャラクターが考案されている。
- 物語上では、近所に住む仲間やライバルといった程度の影響力であるが、本ゲーム中では、同じマークで揃えた場合、高い役を作ることができる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
★ ポケットカード (すべてコスト不要)
- ビックリマン2000の世界に登場するさまざまなキャラクターたち。
- 市販のシールを差し込めるように独特の構造をしており。シールの有無で異なる攻撃力を持つ。
- 基本的にはポーカー風の役を構成するカード群となる存在である。
- 商品展開上どうしてもシール本体よりカードの発売が遅れる為、ゲームに必要な弾のシールが市場から品切れになっている可能性が高い。
- 一部カードには、あらかじめシール部分が印刷されたプロモカードが存在する。
このカードは通常のポケットカードと同一と見なし、当然シールが除去されることはなく常にチャージ状態となる。
○ ヘッドカード
- スーパーゼウスを筆頭とした、各弾のヘッドシール用のポケットカード。
- ヘッドは通常のポケットカードと異なり、それ単体では使用できない。何らかの役(カードでは無い)に付けて出すことができ、役の得点にボーナス点を追加する。
○ オールマイティカード
- ビックリマン2000のシールをチャージすることで、いかなるキャラクターにも成りすますことができるポケットカード。
- チャージしさえすれば、たとえ本ゲームがまだ未対応の弾のシールであっても使用できるのだが、チャージできなければビックリマンとは一切無関係の存在として扱われる。
- チャージしたキャラクターのすべての能力を受け継ぐが、こと攻撃力に関してはオールマイティカード本体の能力分の効果しか発揮できないことに注意。
● 永続/瞬間的に使用するカード
★ ビックリカード (すべてコスト不要)
- ポケットカードを補佐するさまざまなカード。
- 赤青緑の3色があり、カードの色によって明確に能力が異なる。
- 基本的には瞬間使用カードであるが、一部のカードは場に永続する。
○ 緑のカード
- ダメージ判定の前に使用するカード。
- 手札枚数の増減など、環境そのものに影響する。
- 以下の種類が存在する。
- パワーチャージカード(一定期間永続)
- ポケットカード1枚とセットで出し、4自ターン後まで存在していれば効果を発揮する。
- このカードが場に存在する間は他の攻撃を行えない。
- このカードは相手のNグレードの破壊、ディフェンスカードを無効化する。
- 継続効果カード(永続)
- 自分の場に1枚だけ出すことが可能。出した瞬間から効果を発動しつづける。
- 任意破棄はできないが、チェンジ宣言で別の継続効果カードとの交換が可能。
- トラップカード(効果発動まで永続)
- 自分の場に3枚まで裏向きに出すことが可能で、任意破棄はできない。
- カードの効果の発動条件を満たした時、表向きにして効果を発動可能。
○ 赤のカード
- ポケットカードと同時に戦闘に使用するカード。
- 主に攻撃力の増強を行なう。
○ 青のカード
- いわゆるカウンター。相手の手番の最中に使用する。基本的に防御専用のカード。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 各カードの使用後は墓場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: トミー(現タカラトミー)
○ 発売開始: 1999年10月(地域差が激しいので注意)
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット(シール第1弾対応版)
| 1999/10
| 110
| スターター(50/1300)、ブースター(8/250)
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第2弾 ポケットブースター
| 1999/12
| 未公表
| ブースター(5/250)、シール第2弾用ポケットカードのみ
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Vol.2 星天使旅立ち編
| 2000/2
| 未公表
| ブースター(8/250)、シール第2弾対応版
|
スターター Vol.2 Vol.3 カオスの悪しき罠編
| 2000/5
| 111
| スターター(50/1300)、ブースター(8/250)、シール第3弾対応版
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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